#548 ウクライナ支援の裏側!日本人の税金が軍事マフィアの財源に?巨額汚職の実態を暴く アリベイ氏
(深田)
みなさん、こんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は、アリベイチャンネルのアリベイさんにお越しいただきました。アリベイさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(アリベイ)
よろしくお願いいたします。
(深田)
本日は、ウクライナの汚職事件について教えていただけるのですね。
(アリベイ)
はい。さまざまなデータを確認したところ、今回のウクライナの汚職事件は、実は先月から徐々に明らかになってきました。この問題を浮き彫りにしたのは、アメリカでもロシアでもなく、ウクライナの国家汚職対策局(NABU)なのです。
(深田)
えっ、ウクライナの汚職対策局とは、自浄作用が働いたのですか?
(アリベイ)
そうです。ウクライナ人が、ウクライナ政府内の汚職を明らかにしたということです。
(深田)
頑張りましたね。
(アリベイ)
頑張りました。15か月、すなわち1年3か月で、70か所に及ぶ捜査を行い、さらに1000時間以上の音声データなどを徹底的に捜査した結果、汚職スキャンダルが浮き彫りになりました。
具体的には、ウクライナの政治エリートが、海外から流入するお金を不正に取得していたことが分かったのです。これらのお金には、日本からの支援も含まれていると思います。欧州や日本からウクライナに送られるお金は「ウクライナを支援する。ウクライナ国民を守る」という目的で拠出されています。しかし、実際にはそのお金が、ウクライナの政治エリートや軍事エリートのポケット、もっと厳しい言い方ををすれば、ウクライナの軍事マフィアの財源となっていたことが分かったのです。
(深田)
それは、軍関係者が別の団体を作っているということでしょうか?
(アリベイ)
そうですね。ウクライナを守ろう、ウクライナを復興させようと、欧州市民の税金が投入され、日本からも送られています。先日も、40億円の無償資金協力が決まったでしょう。汚職問題が絡んで、ゼレンスキー大統領自身にも疑われているのに、日本の高市首相が地雷除去のために40億円を拠出するのですね。ロシア人とウクライナ人が地雷をたくさん設置しているので、地雷除去は極めて重要です。時間もお金も、人の命にもかかわり、重要なことです。
しかし、そのお金が本当に目的に沿って使われているのか、それが疑わしいのです。なぜなら、ウクライナの国家汚職対策局であるNABUと、特別汚職対策検察庁であるSAPOの二つの機関がこれらの事実を明らかにしたのです。
これを指摘しているのはプーチン大統領ではなく、ウクライナ政府機関なのですよ。実際に、ゼレンスキー大統領の側近や支持をしている閣僚2名ほどが辞任しています。汚職に絡んで、支援金のうち10%~15%がキックバックされていたというのです。
(深田)
それは、私たちの国から出されたお金も10%~15%がキックバックされたのですか?
(アリベイ)
その可能性は極めて高いです。ビジネスの世界では、企業間取引やコンサルタント業者などが間に入り何%か受け取ることは当たり前のことです。しかし、政治家が関与すると、これは汚職になります。裏金問題に政治家が関わってはいけないのです。
ウクライナの場合、その金額が支援総額の10%から15%になっているのです。これは単なる野党の主張ではないのです。この点を注目してください。ウクライナ国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察庁(SAPO)というウクライナ政府機関が捜査を行い、データとして明らかにした内容なのです。1000時間を超える音声データ、70か所に及ぶ捜査、そして15か月間、秘密裏の調査の結果が、先月11月10日に初めて公表されました。
ハンガリーのシーヤールトー外相が「我々は欧州市民のお金を1ユーロたりともウクライナに送るべきではない」と発言しています。もちろん、ウクライナを支援すべきですが、送ったお金が目的と違ったところに使われているのが問題だというのです。仮に明日戦争が終ったとすると、今度は復興のために相当なお金を送るでしょう。日本や欧州に加え、場合によってはロシアやアゼルバイジャンも人道支援を行う可能性があります。
しかし、これもアメリカの報告書から出ましたが、その復興支援資金も汚職に使われる可能性があるから、送金を停止しようとする動きがヨーロッパやアメリカで始まっています。さらに、ウクライナ国内でもゼレンスキー大統領への信頼は著しく落ちています。「我々はこんな事は知らなかった」「もう信用できない」といった声が増えているのです。
戦争は3年半以上続いていますが、なぜ長期化しているのでしょうか。戦争が長引くほど、ゼレンスキー大統領周辺や軍事エリートがどんどん儲かり、貧乏な人や一般の兵士たちは何ももらえないのですよ。大変な暮らしを余儀なくされているのですね。
でも、ハンガリーの外相も「軍事マフィア」と言っていますが、上層部の軍事エリートのために支援金を使っていたのです。これはびっくりですよ。このデータはすごくないですか?
(深田)
すごいですね。それで総額はいくらなのでしょうか?
(アリベイ)
総額はデータが出ているので、確認したうえでお伝えします。私が心配しているのは、これだけのデータが明らかになっているにもかかわらず、日本でもこの問題に対して情報が出されていないのです。日本では汚職に敏感ではないですか。国内で事実が明らかになれば、すぐに辞任や離党をしますよね。
(深田)
いえ、裏金議員は全員残っています。
(アリベイ)
すみません、残っています(苦笑)。先ほど、関与していた金額が全体の10%から15%に相当すると話しましたが、すでにもらっているのですね。その総額は約1億ドルです。
(深田)
1億ドルですか!?
(アリベイ)
日本円に換算すると約156億円になります。皆さん、この金額がどれほど大きいのか、わかりますか?これがいわゆる「影のレジ」を通過した可能性があるのです。
(深田)
影のレジとは、どういう意味でしょうか?
(アリベイ)
汚職スキャンダルです。本当は使ってはいけないところで使われてしまったということなのですよ。疑惑の中心人物は、すでにメディアでも報じられており、逮捕された人物も出ていますが、名前が分かりにくいため順に説明します。
まず重要人物として挙げられるのが、ゼレンスキー氏の長年の友人で、元ビジネスパートナーでもあるティムール・ミンディッチ氏です。この人物が中心的な役割を果たしたことから、この汚職スキャンダルは「ミンディッチ事件」とも呼ばれています。
(深田)
中心人物がゼレンスキー氏の友人だったのですね。
(アリベイ)
長年の友人であり、実際にビジネスパートナーでもありました。さらに、捜査のデータが公表される前日に、ティムール・ミンディッチ氏がウクライナから出国していたことも分かったのです。
(深田)
そうなのですね。
(アリベイ)
誰かが情報を漏らしたのでしょうね。出たらすぐに逮捕ですよ。しかし、情報が公開される前に出国しています。彼はゼレンスキー大統領の側近で「ゼレンスキーの財布」と呼ばれていた人間です。だから、ゼレンスキー氏が汚職を知らないはずがないです。彼を通じてかなり大きなお金をもらっていたのではないかと疑われています。
他の重要人物では、元エネルギー相で、日本で言えば経済産業大臣に相当するヘルマン・ハルシチェンコ氏がいます。スキャンダルが明るみになった時、彼は法務大臣でした。法務大臣ですよ。法律を担当するトップが法律違反をしていたとなれば、今後ウクライナで誰が法を守るのですか?
(深田)
法律を決める人が「自分が法律なので、法を破っても、法律を変えればいいのだ」と思っているかもしれないですね。
(アリベイ)
そうでしょうね。その他、女性ではスヴィトラーナ・フリンチューク氏で、元エネルギー大臣です。あとは、元副首相兼国家団結大臣であったオレクシー・チェルニショフ氏も挙げられます。国民を統合団結させるために設けられた省のトップが、国民を裏切っているのですよ。分かります?
(深田)
日本と同じですね(笑)。
(アリベイ)
冗談では済まされない、非常に受け入れがたい事実です。ほかにも、エネルゴアトムという企業の幹部に送られたお金からも流れています。これらの人物はすでに全員が辞任しており、逮捕された人も出ています。
この情報が表に出た背景には、関係者の間で「ウクライナが海外から受け取っているお金が無駄に使われている」という問題意識があったのです。日本や欧州からウクライナに送られているお金は、本来であれば一般のウクライナ国民を守り、経済を立て直し、生活水準を向上させ、ロシアから国を守るために使われるべきものです。
しかし、実際には政治エリートや軍事エリートたちである軍事マフィアの財源として使われていたことが露見したのです。ウクライナは海外の情報をブロックしていたのですが、国民が状況を理解し始めました。
これまで国内ではゼレンスキー氏の主張を信じ「最後まで国を守ろう」と支援してきました。しかし、今、ゼレンスキー氏はまだ逮捕されていませんが「ゼレンスキーは裏切り者」という声が増えています。その背景には、これらのデータが公表された直後に、トランプ大統領が新たな提案、いわゆる条件提示を行ったのです。
(深田)
どのような条件だったのでしょうか。
(アリベイ)
戦争を終結させるための、いわば和平条件です。結論から言えば、プーチン大統領の主張をアメリカ側が具体化し、それをウクライナに受け入れさせる形で停戦を実現しようとしたものです。具体的には、ロシアがすでに支配している地域、つまり占領した領土をすべてロシア領として認めることを、ウクライナに求める内容でした。
しかし、ウクライナとヨーロッパ諸国が反発し、フランス、イギリス、ドイツの三か国が別案を提示しました。その案では、法的にはそれらの地域をウクライナ領としたまま、ロシアの実効支配を認める。正式なロシア領とは認めないが、現実の支配状況は容認するというものです。
(深田)
その案をトランプ大統領が提示したですね。
(アリベイ)
ヨーロッパから強い働きかけがあった結果です。ただし、もちろんプーチン大統領が受け入れないでしょう。私が申し上げたいのは、この一連の動きが出た直後に、ゼレンスキー大統領が国民向けに演説を行ったことです。彼はその中で「我々は屈辱的な条件を受け入れるのか、それとも大切なパートナーを失うのか。この二つしか選択肢はない。」と語りました。
皆さんもご存じのとおり、このタイミングには明確な理由があります。汚職問題によって、自身も逮捕されることを、ゼレンスキー大統領が分かっていたのですよね。逮捕を免れ、自分と家族の身の安全を確保すること、あるいは国外脱出や亡命、亡命先はドバイでしょうが、それを条件として政権から退く。そして、次の政権がすべて「ゼレンスキーが悪かった」と責任を彼のせいにする。
ウクライナ国民もロシアやプーチン大統領ではなく、ゼレンスキー大統領が国民を騙していたのだと受け止める。彼自身は汚職の責任を免れ、周囲の人物だけが逮捕され、戦争は終結し、ロシアは望むものを手に入れる。こうした構図によって、強いプレッシャーがかかったのです。
(深田)
確かに、その流れであれば筋の通ったストーリーに見えますね。ゼレンスキー大統領は辞めたくなかったようです。自分の汚職が明るみに出ることを恐れ、政権にしがみついていたものの、先に事実が公になってしまえば、逃げる以外に選択肢がなくなります。
(アリベイ)
逃げるしかないのですが逃げ場はないのです。しかも、その行動はアメリカからも制止され、ヨーロッパ側もこれ以上守りきれないと分かってきたのです。だから「条件を受け入れて戦争を止めなさい。これ以上の送金はしません」という圧力がかかりました。送金しなければ、戦争は止まるでしょう。ゼレンスキーも「これ以上は無理だ」と理解し始めたのです。
(深田)
そうなると、ゼレンスキー氏の次の一手は何になるのでしょうか。
(アリベイ)
私は、もう終わるのではないかと思っています。最もだめなリーダーは、ゼレンスキー大統領のようなタイプです。自分は優秀で、何一つ過ちがなく、汚職にも関与していない。そして、周囲の人間だけがだめだと主張する人物です。このようなリーダーが最低だと思います。
今回もゼレンスキー大統領は、紛争下での汚職行為、すなわちミンディッチ事件を含む汚職スキャンダルについて「断じて容認できない」とマイクに向かって言うのですよね。自分が絡んでるのに、おかしくないですか?
(深田)
その点は、日本の大臣も似たようなものです。もう汚職まみれですから。
(アリベイ)
2025年11月13日、ウクライナの国家安全保障・国防会議は、ミンディッチ氏のパートナーであるオレクサンドル・ツケルマン氏に対し、入国禁止および3年間の資産凍結を含む制裁を科しました。
(深田)
それは、ウクライナ政府が行ったのですか?
(アリベイ)
ウクライナ政府によるものです。私が違和感を覚えたのは、制裁対象となった人物たちが、いずれもウクライナ国民であり、汚職事件の一番のキーパーソンであることです。彼らをまず国外に出国させ、その後に入国禁止とする。最初にこれを読んだときはびっくりしました。彼らを助けているのですよね。
(深田)
大統領が情報を流し「早く国外に逃げろ。その後は入国禁止にするから戻ってくるな。証拠を全部持って海外に逃げろ」と言っていてもおかしくないですよね。
(アリベイ)
これは変ですよね。普通に考えると、そういった人を帰国させて逮捕するべきでしょう。
(深田)
そうですよ。
(アリベイ)
資産凍結していますが、期間はなぜか3年です。なぜ入国を認めないのかと考えると、国に帰ったら取材に応じ、ゼレンスキー大統領にとって不都合な証言が出るでしょう。このような対応こそ、私は断じて容認できないと感じています。
(深田)
確かに、あまりにも不自然です。
(アリベイ)
あまりに異常で、笑うしかありません。この人は、何十万人ものウクライナ国民の死を目の当たりにしてきたのですよ。しかも、2024年3月末以降、彼は合法的な大統領ではありません。
プーチン大統領にとって、この事件は都合がいいので、ウクライナ国民自身が自国の問題を明らかにしたと述べています。「ゼレンスキー政権の政治エリートや軍事エリートはどれほどの犯罪グループなのか」と犯罪者という言葉を使っているのですね。プーチン大統領にとっても、汚職は犯罪行為ですから「このような相手と交渉する意味があるのか」と改めて批判しました。結果として、ウクライナ側が自らの手で自らの立場を悪化させた事件なのですよ。
(深田)
そもそも、ミンディッチ氏は現在どこにいるのでしょうか。
(アリベイ)
分からないですね。国外に逃亡したとされ、その後のデータも消えています。多額の資産を保有していると考えられますし、ゼレンスキーやその家族名義の資産も含め、各国に分散しているでしょうから、どこかでいい生活をしているのではないでしょうか。
(深田)
国外逃亡したのであれば、通常はインターポールを通じて国際指名手配を行いますよね。
(アリベイ)
なぜしないのか。国際指名手配という当然の手続きを取らず、入国禁止だけにして「戻ってこなくてよい」と言って助けているのです。僕には、これもまた国家レベルでの新たな犯罪行為のようにしか見えないのです。
(深田)
本日はここまでにしたいと思います。今回は、アリベイチャンネルのアリベイさんに、ウクライナの汚職事件について教えていただきました。ありがとうございました。
(アリベイ)
ありがとうございました。





