#547 【言論弾圧被害者の会】政治批判で即逮捕の恐ろしい時代。翼の党やガーシーの事例から見る権力と警察の癒着 ダニエル社長

(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム プロデューサーの深田萌絵です。今回は、会社経営者兼政治系YouTuberのダニエル社長にお越しいただきました。ダニエル社長、本日はよろしくお願いいたします。

(ダニエル)
よろしくお願いいたします。

(深田)
先日、私がたまたま拝見した「削除されるかもしれない」というダニエル社長の動画について、本日はお話を伺いたいと思います。

(ダニエル)
なるほど。動画は削除しましたが、ざっくり概要をお話しします。

(深田)
私が見たところ、警察から突然呼び出しを受け、その理由が動画の内容だったということでした。名誉毀損の件でしょうか?

(ダニエル)
名誉毀損ですね。名誉毀損の刑事事件というより、まだその手前の段階、取り調べで呼び出されました。現在も取り調べを受けており、あと1回か2回ほどあるのかという状況です。その段階で、あの動画を出しました。

(深田)
つまり、どこかに刑事告訴されたということですね。

(ダニエル)
はい、その通りです。

(深田)
通常、名誉毀損は刑事告訴で受理されないのです。私自身もひどい誹謗中傷を受け、刑事告訴をすることはありますが、警察には全く取り合ってもらえないのです。一方で、私は名誉毀損で刑事告訴された経験が3回あります。

(ダニエル)
3回、そんなにあるのですね。

(深田)
先輩と呼んでください(苦笑)。

(ダニエル)
そうなると「またか」という感覚ですか?

(深田)
やられるたびに「これは危ない」とは感じます。ただ、名誉毀損の刑事告訴は非常に難しく、基本的には政治的な力が動かないと警察は動かないのですよ。そこで、ダニエル社長の件も「政治家マターではないか」と邪推しまして、今日はそのあたりを教えていただきたいのです。

(ダニエル)
なるほど、分かりました。取り調べ中ですので詳細はお話しできませんが、まさに政治系の流れで、刑事告訴の取り調べという感じです。

(深田)
後ろに政治的な力が蠢いているのでしょうか?

(ダニエル)
政治的なものが蠢いているのは確かだと思います。検事さんからは「誰からの刑事告訴で、名誉毀損として受理されており、その件の取り調べです」と説明は受けています。ただ、具体名は少し事情があり、ここでは言えないのですが、その流れです。

(深田)
与党系でしょうか、野党系でしょうか?

(ダニエル)
まあ、勢いのあるところ系です。

(深田)
では小さいところですね。何色ですか(笑)?それを聞くと分かってしまいますね。私も毎回、衣装に困るのですよ。何色を着ても「お前は○○党の回し者か」と言われかねないので、結局ベージュと黒しか着られなくなります。

(ダニエル)
確かに、緑でも黄色でもオレンジでも、何を着ても〇〇党の回し者なりがちですよね(苦笑)。

(深田)
ところで、どの政治的主張なのか、あるいはどの政党批判をしたことで狙われたのですか?

(ダニエル)
ここも詳細は言えませんが「ある政党の、ある問題」についての対談、あるいは考察の内容が、名誉毀損として刑事告訴されました。要するに、ある政党の内部的な問題について話していた動画という感じです。

(深田)
なるほど。最近思うのですが、政治の論評は本来、一般の人が行ってよいはずです。それは民主主義の発展に重要なことで、公権力者を批判してはならないとなれば、その国は独裁国家になってしまいます。

(ダニエル)
そうですね。

(深田)
それに対して、政治家は警察というシステムを簡単に使えます。一応、刑事告訴は一般国民にも認められていますが、国民の訴えは受理されず、政治家が動いたものにすぐに動く。この状況はどうなのですか?

(ダニエル)
やはり政治的な力は強いと思います。最近も、その流れがあるじゃないですか。例えば、つばさの党も、都知事選挙の時に小池さんに絡んで批判したところ、すぐに捕まって、その後もずっと出てこられない状況になりましたよね。

(深田)
6か月ですよね。

(ダニエル)
立花孝志さん(NHK党)も捕まって、今は出られない状態です。そうした流れが強くなっているのではないでしょうか。そうなると、政権批判をしようものなら、逮捕自体が見せしめとなり、抑止力になってしまうじゃないですか。本当に、すごい時代になったと思います。

(深田)
まさに、これから憲法改正で「言論の自由がなくなりそうだ」と議論を始めたところなのに、改正前の段階から、一般人がここまで締め上げられているのは本当に恐ろしい時代です。

(ダニエル)
恐ろしい時代ですよね。例えば、僕や深田さんは大きな組織に属しているわけではないので、まだ影響ありませんが、これが大企業の幹部や、一定の役職に就いている人だったら、会社が「これ以上政治的な発信をするなら辞めさせるぞ」となるじゃないですか。そうなれば、誰も意見が言えない時代になってしまいます。僕自身も、大企業に勤めていたら、絶対に今のような発信はできないですよ。

(深田)
それは当然そうですよね。私も、もともとはIT企業を経営していました。情報発信を始めてから、某大手自動車メーカーの子会社社長と商談をする予定でしたが、前日に日本政府から先方に電話が入り「深田萌絵の会社と取引をしてはいけない」と言われて、キャンセルの連絡が来ました。

(ダニエル)
なるほど。すごい話ですね。僕も、新型コロナ関連の発信をしていた時に、老舗の出版社で本の企画が通り「これから書くぞ」という段階まで進みました。ところが、出版社の幹部会議やその親会社の経営者会議で「この著者は何だ?」「コロナでマスクもしないでヤバい発信をしている者じゃないのか?」となって、企画が消えました。そのうえ、その出版社自体からも出入り禁止になりました。

(深田)
出版社から出禁とはひどいですね。

(ダニエル)
出版社だけではありません。某Fテレビでも、去年(2024年)の年末に2番組の収録が決まっていたのですが無くなりました。何が触れたのかは分かりませんが、その頃は政治の発信や街頭演説で応援に行って、政治的な活動をしていたので、その影響だとは思います。

同じテレビ局で別々の番組でプロデューサーも編集者も別なのに、同じ日の同じ時間帯に連絡が来て「あの番組はなくなりました」といって、中止になりました。それ以来、呼ばれていないので、おそらく出禁なっているのだと思います。

(深田)
ああ、それは出禁になっていますね。では、徐々にメインから外され、じわじわきているということですね。

(ダニエル)
そうなりますね。

(深田)
実は私も、昔は地上波テレビに出ていました。Yahoo!ファイナンスなどいろいろな所で記事を書いていましたが、ひとつひとつ切られ、どんどん追い込まれて、最終的に「こんなYouTube番組(政経プラットフォーム)ができました~」という流れになりました(笑)。

(ダニエル)
むしろ、自分がメディアになってしまえというわけですね。

(深田)
そうですね。ある意味、良い時代だとも思います。ただ、今は個人のほうのYouTube(深田萌絵TV)がシャドウバンされていて、やはり恐ろしい時代だと感じます。

ダニエルさんは今後、どのように活動していくお考えですか?

(ダニエル)
基本的には、スタンスを変えないつもりです。もちろん、今は民事の名誉毀損、例えばホリエモンさん(堀江貴文氏)の裁判もありますし、刑事告訴や内容証明も、普段たくさん届きます。ただ、もう耐性がついてきて「これぐらいは反発来るだろう」「どこかで逮捕されるかもな?」といった心構えはあります。だから、まずはスタンスを変えず、自分が「こうだ」と思うことは発信していきたいと考えています。

(深田)
すごいですね。私は1年前に、黒川敦彦さん(つばさの党)が突然逮捕された時「これはすごく変な話だ」と思いました。起訴されて裁判が始まってもいないのに、逮捕されて半年間拘留ですよ。有罪がまだ確定していないのですよ。それができてしまう国とは、一体どういう国なのだろうと、それ自体が不思議ですよね。

(ダニエル)
つばさの党の黒川さんに加えて、根本良輔さんなども含め、計3人ほど逮捕されましたよね。僕も黒川さんとは1、2回ほど対談し、一緒に飲んだこともある間柄でしたから、「こういうことは本当に身近に起こり得るのだな」と感じましたし、率直に怖いと思いました。根本さんには家族もいて、状況によっては人生がそのまま切られるような話ではないですか。

(深田)
そうですよね。

(ダニエル)
本当に、すごい時代だと思います。

(深田)
しかも、正しい司法的手続きが取られていないわけですよ。逮捕して、拘留、延長と繰り返す。最大拘留は24日というルールは「世界最悪」と評されています。それが裁判前で、実刑判決が出ていないのに、6か月拘留は普通の国ではないです。

(ダニエル)
本当にそうですよね。怖いですよね。

(深田)
怖いです。私も黒川さんに電話をして「出演しませんか?」とメッセージも送りましたが、返事がありません。

(ダニエル)
出てこられてから、僕は対談したのですが、かなり痩せたなと感じました。本人は、拘留され出られなかった期間に「読書などができて良い期間になった」と言っていましたが、ランナーズハイのような、少し高揚した感じで、いろいろな意味で「すごいな」と思いました。

(深田)
私はガーシー事件も不思議だと思っています。夜中にピカチュウトレーナーを着て、夜食を買いに行ったら、そのまま袋詰めにされて、日本に帰れと言われて、帰国したら即逮捕…あれも不思議ではないですか。

(ダニエル)
そうですね。参議院議員に当選して、ドバイであのように動かれたら、国側というか政権側というか、既得権益側としてはたまったものではないので、どんな手を使ってでも捕まえて下ろしたいのでしょうね。

(深田)
私はそのことを元自民党幹部の私設秘書のような立場だった人に聞いたことがあります。「ガーシー事件はすごく謎なんですよね。日本の警察が海外まで来ないでしょう」と言うと「日本の公安警察を舐めないでください。どんな手でも使いますから。攫って飛行機に詰め込むこともやります」と言われました。そう聞くと、やはりあの事件はそうことだったのか、と思いました。ガーシーさんも、出てきてから人が変わったように見えます。

(ダニエル)
そうですね。丸くなったというか、以前のように攻めなくなりましたよね。ホリエモンさんも、逮捕されてから人が変わったみたいですが、ガーシーさんにも同じ印象を受けます。

(深田)
ホリエモンはもともとそれほど好きではありませんが、一理あるなと思うことや、良いことを言っていましたよね。

(ダニエル)
今でもビジネス的な視点や発言は「良いことを言うな」と思うことがあります。

(深田)
ところが政府の話になると、急に手のひらを返したようにべた褒めです。以前は政府や官僚をばかにしてこき下ろしていたのに「どうなっちゃったの?何のマジック?」という感じです。

(ダニエル)
そうですね。以前は「テレビ局を変えてしまえ」とか「ここから日本をひっくり返すぞ」というぐらいの気概があったように見えました。それが、ワクチンの問題やさまざまな政治課題、財務省解体デモの時も、基本的には政府の意見を全面的に推しになってしまいました。

(深田)
政治家のマジックはすごいと思います。我々もいつまで自由に言論できるかわかりません。今後、憲法改正で言論の自由の制限が始まると言われていますが、このあたり、何かお考えはありますか?

(ダニエル)
高市政権において、憲法改正が進み、緊急事態条項やスパイ防止法なども絡んで、規制はかなり強まっていくのではないかと思います。罪刑法定主義というより「影響を及ぼす恐れがある人も逮捕してしまおう」という流れになると思います。そうなると、我々を調べて「スパイだ、何とかだ」と言いがかりを付けて妨害してくるのではないでしょうか。

(深田)
そうですよね。私もいろいろな人から「高市さんの悪口を言ってはいけない」「高市さんを批判したら警察にやられる」「立花孝志を見てみろ」と言われます。しかし、立花さんは高市さんを褒めちぎり、すり寄っていたわけじゃないですか。それなのに、自民党内のパワーバランスで都合が悪くなると、あっさり切り捨てられました。そうなると「すり寄っても無駄なんだ。じゃあ我々はどうしよう?」と思いましたね。

(ダニエル)
だから、自然体ではないですが、自分が思っている信念が、むしろ一周回って最後に残るのではないかと思っています。

(深田)
「信念が一周回って残る」ということですね。ありがとうございます。今回は、謎が謎を呼んでいた、ダニエル社長の「この動画を消すかも問題」について、ご本人からお話を伺いました。ダニエル社長、本日はありがとうございました。

(ダニエル)
ありがとうございました。

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