#498 高市総理と維新が連携!副首都構想実現に必要な増税シナリオの真相!? 宇山卓栄氏

(深田)

皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は、作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。

宇山先生、高市(早苗)首相が維新と連立を組んでしまいました。大阪の人間として、ほんまところは、どう思います?

(宇山)

複雑な気持ちがしますね。

(深田)

そうですよね。

(宇山)

私たち関西人は『大阪都構想』という馬鹿な事に振り回されて2回も住民投票をさせられました。大阪市をなぜ廃止にするのか。日本維新の会が進めている大阪の中国化政策を身近で知っていますから「その維新と組むとは何事か!?」と保守の人も怒っておられる方がいらっしゃると思います。私もこれは、けしからんことだと思います。

ただ、今回は閣外協力です。マスコミは連立政権と言っていますが、法的には正しくないのです。連立・連携はしているが、閣僚を出していないので、連立政権とは違うのです。例えるならば、結婚はしていないけれども、付き合っているということです。嫌だったらいつでも別れることができる。連帯責任は負いません。マスコミは「連立政権が合意した」と言っていますが、合意できなかったのだと思います。それは良かったことです。

結局、閣外協力で首班指名の時だけお手伝いをして、首相補佐官として遠藤敬さんが送り込まれました。これらを考えたら、週に1度くらい同棲をするようなレベルが、自民党と日本維新の会の関係だろうと思います。

(深田)

週末婚みたいな感じですか?

(宇山)

そうですね。結婚ではなく、週末同棲の感じでしょうね。維新も泥船の自民党が本当に機能するのかどうか見極めたい気持ちがあると思うのです。もし、高市政権が維新の要望を受け入れないならば、離脱ができる。高市総理にもメリットがあると思うのです。なぜならば、第一に選挙区調整をしなくてもいいのです。

維新は既に大阪で衆議院19選挙区全てを取っていますが、これだけでは満足しません。もし連立を本当に組むとするならば、その他にも小選挙区を要求してくると思います。関西だけではなく全国に要求をしてきた時に、自民党が候補者を降ろしてまで、調整をすることは簡単ではないです。

前々回ぐらいにも「自民党と維新が選挙協力をすることは到底あり得ません。何のメリットもなく、連立も考えられません」とお話をしたと思うのですが、やはり選挙協力はできないのです。これが閣外協力の本当の意味だと思います。

それは、維新に配慮することもなく、高市さんが自分のカラーを前面に出して、選挙もできる、政策を進められることを意味しています。自民党・維新の双方において、私はこれが一番メリットがあり、いいところに落ち着いたと思っております。ただ維新は信用できません。

(深田)

悪さばかりしていますよ。

(宇山)

萌絵さんは維新の酷さにかなり詳しく、私たち大阪の人間は維新の実体が分かるのだけれど、東京の人たちが今ひとつピンときていません。

(深田)

そうなのですよ。大阪にいると彼らのチンピラの一面というか、本音を言うと「この人たち、ただのチンピラやんか」と思えます。キャバクラ嬢を集めて、乳揉み足舐め飲み会を開催していましたよね。

(宇山)

そんなことやっていたのですか⁉

(深田)

やっていましたよ。週刊誌に載りました。

(宇山)

ああ、あの市議会議員ですね。やっていました。乱交・乱チキ騒ぎをしていましたね。

(深田)

キャバ嬢を当選させて「乳揉み・足舐め飲み会(※1)」というタイトルです。足を舐める必要あるのかということをやっていました。

※1)週刊新潮2015年6月11日号『「橋下ベイビ-ズ」大阪市議たちの乱痴気写真が流出した橋ロス症候群』

(宇山)

はい、国会議員ではなく、やっていました。市議会・府議会レベルで何年か前にそんなことがあったと思います。気持ち悪い写真が出てました。そういう卑猥なことも含めて、やっていることがチンピラ、出鱈目ばかりで、このチャンネルで何度も取り上げられましたが大阪万博の運営なんかも滅茶苦茶、しっちゃかめっちゃかです。

(深田)

奈良には現役ヤクザが市会議員をしていますよ。

(宇山)

そうでしょう。それから中国利権です。私たち(大阪の人間)は「大阪は一体どうなっているのか!?」と実状を知っているけれども、全国ではどうもそのことが分かっていない人たちが多い。

最終的に高市さんは維新と手を切ると思います。思想的にも全然違います。維新はリバタリア二ズム(自由至上主義)を推進しようとする人たちですが、高市さんはリバタリアニズムでは必ずしもない部分が多い。保守の政策の中に幾つか合致する部分もあるとは思うのですが、大きな方向性では、両者は根本的に違うので、私は最終的には別れると思います。

(深田)

自民党がヤクザなら、維新はまさにチンピラですね。

(宇山)

そういう感じですね。

(深田)

やっていることが下品すぎます。

(宇山)

そうですよね。本当に、ヤクザとチンピラの関係に例えると分かりやすいと思います。そして定数削減がどうなるのかといことです。

(深田)

定数削減をポジティブに捉えている人が多いのですが、これが問題です。

(宇山)

維新が要求した身を切る改革、大阪でもやりましたね。身を切る改革で府議会も市議会も議員定数を次々に削減して「これを国会でもやることが条件だ」ということで、今回連携をしているわけなのです。今臨時国会で法案の提出を目指すと合意文書はなっているわけです。ただ『目指す』ですから『成立させる』とは書いていないのです。目指したけどできませんでしたと言えば終われるような書きぶりになっているのです。

この定数削減で一番困るのは、参政党、日本保守党、れいわ新撰組のような新興の少数政党です。衆議院議員比例ブロックで受かっているのが参政党や日本保守党です。定数削減となると、この人たちを直撃して当選が厳しくなります。早速、参政党から公式表明が出て「定数削減をすると、民意が反映できなくなるので、自分たちは断固反対だ」と言っています。

さらに直撃をするのは公明党です。公明党も議員の約7割が比例ブロックから勝ち上がってきています。ここを直撃して、しかも小選挙区でも自民党から支援を得られないので、小選挙区と比例ブロックで二重に影響が出るわけです。

(深田)

公明党はいなくなりますね。

(宇山)

公明党もいなくなってくる。「万歳!それで良かったじゃないか」という捉え方があって、公明党の勢力を削ごうと考えている保守派からすると、この定数削減は悪くないではないか。自民党も定数削減の煽りを受けますが、煽りを受ける割合は極めて低いので、やってもいいのではないかと考えられます。

(深田)

公明党、れいわ新選組、参政党、日本保守党あたりが影響を大きく受けますね。

(宇山)

参政党は懸命に勢力を確保し、頑張ってほしいと考えている人が沢山いると思いますが、もしこれを実施すると、ピークアウトする可能性はあるでしょう。

本来、定数削減は、時間をかけて小選挙区を含めて全体でやるべきだと思うのです。確かに、国会議員の人数が多すぎます。でも、小選選挙区に手を付けると、調整にはものすごく時間がかかります。この区割りをするのにも、訴訟沙汰になります。今でも定数をめぐる裁判が起きているので、簡単にはできません。

ですから、安易に比例ブロックから削っていこうという話になってくるのです。まして今臨時国会で議員定数削減の法案を通すのであれば、そうせざるを得ません。しかし、こういう拙速なやり方をしていいのか問われるべきだと思います。

この定数削減が、何の話とすり替わったのかというと、もともとは企業・団体の献金の禁止、維新はこれを言っていたわけです。

(深田)

そうですよね。それ立ち消えになりましたよね。

(宇山)

論点が変わって、議員の定数削減という話になってしまったのです。企業・団体献金の話は高市さんの任期の2年で結論を出すと棚上げにされたわけです。この企業・団体献金こそが本丸だったのに、やらないのはなぜなのか?やはり自民党議員は企業・団体献金で政治資金を確保する必要があるからです。

経団連のような財界から圧力がかかって「中国と喧嘩することは罷りならない」という話で政策が歪められていく。その元凶となっているのが企業・団体献金です。だから私は、これにメスを入れることで自民党の親中度合いを減ずることが可能だと思います。

(深田)

企業・団体献金を禁止にしないと新しい人が入れないですよね。

(宇山)

入れないです。大政党だけに巨額の資金が集まって、いつまでたっても少数政党の声が反映されないことになり、ここをどう工夫するかなのです。だからと言って政党交付金だけで全部やればいいというのも、これもまた難しいのです。国が全部、政党の面倒を見るかのというとそうではない。

(深田)

私は政党交付金そのものが間違っていると思っていて、政党交付金を出すことで政党が肥大し、議員が党の幹部に頭が上がらなくなる。このピラミッド構造の始まりが政党交付金ではないですか。そうではなく、議員それぞれに予算を与え、私設秘書の給料や地元の事務所代など領収証があるものだけを認めるアメリカ型の予算の付け方にすべきなのではないかと思います。

(宇山)

本当にそうなのです。個人献金をベースにしたアメリカ型が本来望まれるのですが、日本の場合はそのような文化がないのです。

(深田)

文化ではないですよね。制度ですよね。

(宇山)

アメリカのように個人献金をするという発想が根付いていない中で、どのように減税措置などを行っていくのか工夫をすれば制度的に可能だと思います。企業・団体献金の全面的に廃止とは別に行うべきです。

当初、維新は企業・団体献金の禁止の合意を条件にしていたが、日和って、それを棚上げにして議員定数削減という訳のわからない話にもっていくというのが維新のやり方です。

(深田)

維新があれだけ大阪を牛耳っているというので、神奈川県の市議会議員が試算したところ、支持率は26%程度でした。ところが、維新が有利になるように議員定数を削減して小選挙区にしたために、少数の意見や一般的な地元の人の声が反映されない政治になってしまったと批判されていました。

(宇山)

おっしゃる通りです。そういう重大な側面も考慮すると、拙速に進めるべきではありませんが、今国会中にできなければ、自分達は離脱するということを言っているわけです。

(深田)

予算を小さくして国民にメリットを出すのであれば、議員定数を削減するのではなく、議員報酬を減らすか、旧文書交通費を無くす方が、民主主義的な多様な意見が担保されながら、国民負担は減るというところに着地できると思うのです。

(宇山)

そういう様々な工夫が必要なのに、維新のお決まりフレーズは『身を切る改革』なのです。

(深田)

我々(国民)の身を切っているのです。いつも自分の身は切っていません。

(宇山)

そうです。自分達の身は全然切らずに、人の身ばかりを切って大きくなっているわけですよ。市議会でも府議会でも、複数人区を小選挙区化にして、維新は強いので、2位3位以下が切られているわけです。

今回も参政党などを切るという話で、自分たちはほとんど切られず、本当に虫のいい『身を切る改革』なのです。彼らの本質を是非、見抜いてほしいです。

それから、維新が合意文書の中で掲げていた、副首都構想と大阪都構想、これは何事かという話です。

(深田)

そもそも都構想はペテンなのです。大阪府は自分たちが都になれるかどうかを決める権限はなく、国会で決めることです。それを大阪の住民が分かっていないことと知りながら「大阪は都になれます。投票してください」と都構想を推進した。このインチキをやっている時点で信用できない党です。

(宇山)

イカサマです。大阪都構想は何かをご存知ない人のために解説をさせていただきますが、一言でいうと大阪市という政令指定都市を廃止する。これが大阪都構想なのです。東京と同じように4つか5つの特別区に分割をしていくのが大阪都構想であって、都でも何でもないのです。

(深田)

市が消滅するだけで、大阪市が持っている莫大な財産を狙っていただけです。

(宇山)

そういうことです。市の方がお金持ちで、大阪府が火の車だったわけですよ。それを吸収合併して府を救おうという話です。維新の失政で招いた損失を大阪市の財政余剰で埋めていこうと聞こえてくるわけで、これが実態です。

(深田)

それが都構想とは「ふざけるな!」ということですよ。

(宇山)

そうなのです。彼らは「大阪市と大阪府が二つあるのは無駄だ。二重行政を解消すべきだ」と言うのです。それを言うならば「横浜市と神奈川県、名古屋市と愛知県、全部二重行政で無駄だから横浜市も名古屋市も廃止してしまえ」という話になりますよ。

(深田)

日本という国があって国会があるのだから、地方議会はひとつもいらないという話になりますよね。

(宇山)

極端に言うと、そのようになります。政令市は必要があって存在するわけです。たとえば、大阪の場合、大阪市がある意味成長のエンジンになって、大阪府全体を牽引していくという役割を持っている訳ではないですか。名古屋も横浜もそういう意味があるのです。それを廃止したら、それこそ成長のエンジンが減って、もっと大阪が地盤沈下するということは誰でも、子供でも考えれば分かる話です。

4つか5つの小さな特別区に分けて、どんな権限があるのですか?特別区の中で何ができるのですか?元々大阪は力が弱いのに、さらに分解して弱くなるのですよ。中国様がそこに喜んで入ってきて喰い漁るだけのことです。

(深田)

もう入っていますからね。

(宇山)

それを加速化させるのが大阪都構想の実体なのです。大阪人は横山ノック(元漫才師)を選ぶようなメチャクチャな人たちばかりだけれども、それでも「これはちょっとヤバいのと違うか?」と2015年、2020年の二度にわたった住民投票では、僅差ですけれども否決をしてきたのです。

(深田)

危なかったです。

(宇山)

ひっくり返っていたら、大阪市が消滅していて今頃ボロボロだと思います。

(深田)

副首都構想とはどのようなものでしょうか?

(宇山)

副首都構想と都構想は全然違うものです。副首都は、霞ヶ関の官庁の一部、たとえば震災庁のようなものを大阪に持ってくる。いざ関東で大震災が起こった時でも大阪で指揮が取れる体制を組みます。これは大いに結構なことです。

(深田)

何兆円ものインフラ投資が必要ですよね。そうなると、消費税増税で、3%は増税しないと無理だということですね。

(宇山)

しかし、財源をどうするのかと言う話はないのです。大阪に予算をあてがい、副首都機能を持たせることには反対しませんが、留意すべきは、維新の主張が副首都構想と大阪都構想は一体で紐づいているということで、合意文書にもそのように書いているのです。

(深田)

また、市を消滅させるのですか?

(宇山)

そうです。私は何度聞いても意味がわかりません。

(深田)

大阪府は大阪市の財産が欲しい。大阪が副首都になるために全国の皆さんに消費税3%増税を飲んでほしいということでしょう。そんな身勝手な話はありますか?

(宇山)

あり得ないです。だからもっと全国の皆さんに、怒っていただきたいわけです。彼らは自分の都合だけで、国政を振り回そうとしているのです。そんなことが許されるのしょうか?

大阪人としては、副首都はやっていただきたいと思うのですが、それに紐づいてくる大阪都構想をやれば、無茶苦茶になります。大阪が沈むと近畿圏が沈み、日本が衰えるということです。そこに中国が付け入り、侵略を強めてきます。その一歩にしようというのです。

高市さんは首班指名選挙で数が必要だったかもわかりませんが、こんな維新と組むという邪道な方法をやるべきではないと私は思うのです。

(深田)

さっさと別れて欲しいですね。

(宇山)

私はこう思っていたのです。首班指名選挙の直前になって維新をズバッと斬る。すると、維新は行き場を失い、野党は多数を取れないので、自民党が相対多数の196あるわけですから、勝てたはずです。

(深田)

各野党が自分の党首に投票すれば、自動的に高市さんは汚名を負わずに勝てたはずです。

(宇山)

維新と組む必要は全然なかったわけです。今後法案を通すことを考えて衆議院を解散しても、参議院議員では維新の協力が必要になるのは分かるのですが、維新と組んでいると、絶対に足を引っ張られますよ。必ず「ああしろ、こうしろ」と要求してくると思います。

今、高市さんは副首都機能と大阪都構想の協議会を設置すると言っています。

(深田)

え!?中華人民共和国東海省への第一歩になりますよね。

(宇山)

しかも、都構想の制度設計は一般の人にはわかりにくいのです。そんなことを住民に判断させるなという話ですよ。既に2回もだめだと言っているのに、維新は3回目をやると言っているのです。

(深田)

有り得ないですよね。副首都構想には、住民投票が必要ないですよね。国会だけで決まってしまうので、そちらの方が危ないと思っています。

(中山)

副首都は国会だけで予算付けはできます。省庁の移転もできます。一方、大阪都構想は『大都市地域特別区設置法』があり、この法に基づいて都構想が検討されるのですが、住民投票を経て、特別区を設置するという規定があります。いかに国会で合意しても私たち大阪人が、住民投票で「よし」と言わなければ大阪都構想は成立しません。

まさか高市政権が維新をバックアップするなどとなれば、大阪は一大事です。

(深田)

そうですよね。「あれ?高市政権、何か化けの皮が剥がれできたんじゃないの?」となりますよね。

(宇山)

そういう意味で、極めて危険な状況です。

(深田)

ところで、解散選挙はあるのですか?

(宇山)

それは、最後は維新を切れるかどうかにかかっているのです。解散総選挙で、高市さんが圧勝して自民党が単独過半数になれば、維新の協力は不要です。先月お話したと思いますが、高市さんは早晩、解散総選挙を行うと思います。彼女はファイターで、賭けに出る人なのです。

今自分の手勢が多くはないので、安易に法案が通らないわけなのです。その法案を通して、高市改革をどんどん進めていくためにも、高市内閣の支持率が、高い状況の中で年内あるいは年初あたりでと解散に踏み切る可能性は極めて高いと思います。

(深田)

公明党や弱小政党を全部一掃しますか?

(宇山)

彼女は、自民党だけで単独過半数を狙いに行くと思います。

(深田)

そういう博打を打ちそうですよね。

(宇山)

彼女はそう考えている思います。たしかし、今はこれまでのように公明党の下駄を履かせてもらえない状況になっています。地域や議員個人に協力をする場合もありえますが、各小選挙区で2万票の上乗せがなくなると、自民党は50議席減らすと言われています。

ただ選挙は1+1=2にも1-1=0にもならないのです。だから公明党2万票がそのまま落ちるわけではないのです。日経新聞の試算は、去年石破内閣が解散総選挙した時の得票数から2万票を減らした時のシミュレーションですが、今高市さんは支持率が上ってきています。

ひょっとすると、安倍政権の時ぐらいに保守の票が戻ってくるのではないかと言われ、2万票の票が減ったとしても、それを補って余りあるだけの保守票が戻れば、高市さんも勝機は充分にあります。

(深田)

なるほど。参政党とか日本保守党に散った票がまた戻ってくるという可能性ですね。

(宇山)

戻ってくる可能性は無きにしもあらず。しかし、本当の岩盤保守層は自民党に愛想をつかして参政党などに流れたので、そう簡単には戻らないと思います。むしろそれらを戻すよりも、普通の人たちの票を引き寄せる。たとえば、移民で困っている人達は岩盤保守層だけでなく、今や普通の人たちも移民で困っているのです。その移民政策について「許さないぞ!」という姿勢を出せば、私は高市さんがさらに票を伸ばすことができると思います。問題は、今や高市さんは組織の大将なのです。組織の大将たるもの、こういうパッションや見込みだけで総選挙はできないのです。

(深田)

やはり公明党の2万票がないから「そんなに簡単に解散しないでくれ」という声も出てくる可能性はあり得ますよね。

(宇山)

そういうことです。やはり大将というものはデータと統計と確固たる戦略という根拠がない限り、見込みだけで戦をするというわけにはいかないのです。したがって、高市さんもどのように自分が賭けをしたらいいのか、最後の最後まで悩むと思います。勢いだけでやれることではありませんが、高市さんの性格を考えると、ここで一世一代の大博打を打ってくる可能性は高いとみています。

(深田)

そうですよね。博打打ちタイプですよね。

(宇田)

そうすると萌絵さんの出番というのも出てきますね。

(深田)

怖いです。

(宇山)

準備しないといけませんね。早ければ年内ですよ。遅くても予算案の編成が片付く前の手前で年明けぐらいになったとしても不思議ではありません。高市さんは学者肌のところがあるので、地道に政策を通してからということも考えられます。さあどうなるか?というところです。

(深田)

はい。最後までわからないですね。今回は作家の宇山卓栄先生に高市新政権と維新についてお話をいただきました。先生どうもありがとうございました。

(宇山)

ありがとうございました。

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