野党が自民党に勝てない致命的理由 労働連合と財務省の影とは? 宇山卓栄氏 #501
【目次】
00:00 1.オープニング
00:37 2.国民民主党・玉木党首の人物評
04:45 3.国民民主党と立憲民主党が連携しない理由
07:31 4.国民民主党が支持を得られない理由
16:15 5.国民民主党と立憲民主党の成り立ち
18:31 6.立憲民主党が支持を得られない理由
25.18 7.参政党の立ち位置と動向
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。
(宇山)
はい、よろしくお願いいたします。
(深田)
先生、これまでは高市(早苗)新政権、そしてそこと組んだ日本維新の会についてお話しいただきました。その一方で、今回連立組みそうで組めなかった国民民主党、党首の玉木雄一郎さんは一体どういう人なのですかね?
(宇山)
私は玉木さんに期待していたのですよ。ひょっとしたら、玉木さんが、野党3党合意の上で総理大臣になってくれるのではないか。そして自爆してくれるのではないかと期待していたのですよ。
(深田)
私は最初から玉木さんは毎回シュートを外す男だと思っています。
(宇山)
そうです。ホップ・ステップ・肉離れです。
(深田)
そうです(笑)!
(宇山)
今回は肉離れではなくて、骨折しているわけですよ。
(深田)
そうですね。この人は必ず最後にこけるのですよ。突然ヒーローみたいに持ち上げられて「行くぞ、行くぞ」と引っ張りすぎて、こける。
(宇山)
そうなのですよ。面白い人ですね。
(深田)
夜のシュートしか決められない。
(宇山)
そういうことですよね。夜のシュートは必ず決める人ですね。例の不倫の話は、結局どうなったのでしょうかね?
(深田)
何か立消えというか、彼女自身がBANされているようで、彼女のX(Twitter)のフォロワーもどんどん剥がされています。
(宇山)
それはどうしてなのですか?
(深田)
SNS規制なのか何か不思議な力が働いているのですよね。
(宇山)
別に彼女には何も罪はないですよね。
(深田)
でも、玉木さんは、公共放送の場で「スパイ防止法を推進しているのに、ハニトラにかかってすみません」と、関係を持っていた女性のことをハニトラ呼ばわりして、幕を閉じたのですよ。
(宇山)
ハニトラ呼ばわりをしているのですか!?
(深田)
そうですよ。「あなたが、自ら突っ込んでいっただろう!」と私は思っています。
(宇山)
たとえハニトラであろうが何であろうが、そういうことを、公に言うのは最低ですよね。
(深田)
多分、彼女はハニトラではないですよ。
(宇山)
玉木さんの地元の人なのでしょう?
(深田)
そうですよね。玉木さんはその前に高橋茉莉(※1)さんというすごい美人の候補者いたのですけど、彼女のことを狙っていたのではないでしょうか。その不倫相手の綺麗な女性には、次は候補者にするという話をしていたようです。
※1)高橋茉莉氏:2024年衆議院東京15区補欠選挙で、国民民主党から公認内定後、取り消され、同年9月に自宅マンションから転落死した。
(宇山)
そういうところに関係があるのかもしれませんね。いずれにしても、こんな人が、総理大臣になるというのは世も末なのだけれども、今、自民党は泥船状態になっているでしょう。高市さんは、こんな泥船状態で、火中の栗を拾って、総理大臣になるのではなく、まずはこの混乱状況で玉木さんにやらせて、自爆をした後、安定政権を築くという形が、一番順当ではないかと、私は思っていました。
だから私は密かに、玉木さんを応援していました。「やってくれないかな、頑張ってくれないかな」と思っていた。ただ無理だろうなとは思っていました。なぜなら連合(日本労働組合総連合会)と、なかなか意見が一致しないという部分があります。
玉木さんは、本来は自民党と組みたいという気持ちがあるのですよ。彼と一番政策的に近いのが、高市自民党なのです。安保、外交の問題そして税制、経済の問題でもやはり政策が近い。しかし、それをすると連合が股裂き状態になってしまうから、絶対できない。
では、連合同士で立憲民主党と国民民主が組むということができるのかと言われれば、これもまたできないのですよ。
(深田)
割れた茶碗ですか?
(宇山)
割れた茶碗なのです。うまいこと言わはりますねぇ(おっしゃいますね)。今の連合は、大きく2つの勢力に分かれております。1つはエリート労組で旧同盟系(全日本労働総同盟)と呼ばれる組織で、トヨタ自動車総連や電機連合などです。これに対して、官公労などを中心とする左派の旧総評系(日本労働組合総評議会)の労組があります。こういうものが全部合わさって、連合が形成をされているのだけれども、割れた茶碗で、お互いに大喧嘩をしているわけです。
(深田)
この電機連合や自動車系と、総評系はビジネスモデルが違います。原発を推進して、原発の安定電源がないとビジネスが成り立たない電機連合と、EV推進の自動車、その一方で原発はいらないというエリート左派では、絶対に組めないですよね。
(宇山)
組めないです。割れた茶碗のままで、股裂き状態になっているのです。政策は、エネルギー問題でも全然違うわけですよ。安保でも、左翼思想を持つ社会主義の流れを組む旧総評系の考え方と自由主義、資本主義を認める旧同盟系の人たちとでは、同じ連合の中でも全然違うのですよ。
玉木さんも、かわいそうなのですね。自民党と組もうと思うと連合の芳野友子会長が出てきて「それは罷りならない、股裂き状態になる、連合を分断させるのか」と反対する。
では立憲民主党に行くのかというと、割れた茶碗の話で、これまたくっつくことができないので、結局彼は行き場がないわけなのですよ。だから私は、同情をいたします。
あのような形で、エリート労組から支援をされている国民民主党である限り彼らは、構造的にどことも組むことができないと、私はよく分かっておりましたが、この政局は常識外のことが次々と起こってきていたわけです。
(深田)
今回は面白かったです。
(宇山)
ひょっとしたら、維新と立憲と国民3党で、多数派を形成して、まさかの玉木総理ということも、ありえないことではないなとは私は思っていました。玉木氏が「自分は総理大臣になる用意ができております」と、何をとぼけてそう言ったのか分かりませんが、やはり組織の論理が非常に強くて、彼ら3党は簡単には組めなかったという結論だろうと思います。
それに何と言っても、彼の優柔不断さですよ。
(深田)
そうなのですよ。最後にそのまま勢いを持ったまま、強行突破しないといけない時に、
必ず、グズグズするのです。
(宇山)
そうですよ。ホップ・ステップ・肉離れが始まるのですよ。
(深田)
その割に、お姉ちゃんと遊びに行っていますよね。
(宇山)
そうですよ。それもやめられないのですよ。玉木さんの人物評を少しさせていただきます。玉木さんが、女が好きというのは、それはそれでいいじゃないですか。遊びたければ、遊べばいい。不倫をしようが何をしようが、とやかく言いません。
ただ、この前の不倫騒動でも、選挙が終わった直後に、ホテルに行くところを、写真を撮られているわけでしょう。普通はそのようなことをしますか?リスクマネジメントをするでしょう。
国民民主党が選挙に勝って、国民の注目が集まっている時は、普通なら、大将たるものは「勝って兜の緒を締める」じゃないですか。
(深田)
そうですよね。私でも最近温泉行って、母と一緒にご飯食べていると「こんにちは深田さん」と横に座って延々と喋られます。
(宇山)
有名人というのはそんなものじゃないですか。
(深田)
だからやはり、地上波に出ているとか、ReHacQ(YouTubeチャンネル)のような何百万人も見ているところに出ていると「常に自分は見られていて、面が割れているのだ」と思わないといけないのですよ。
(宇山)
やはり外では、気を引き締めるでしょう。
(深田)
そうなのですよ。少しでも何かしたら、ネットに書き込まれて、非難されます。
(宇山)
そうなりますでしょう。スーパーで、半額弁当を買っていたら、コメントに書かれるのではないかと、やはり気にするじゃないですか。
(深田)
そうですよ。皇室の人も皇室を離れてスーパーで買い物をしていたら、週刊誌に書かれるわけですから。
(宇山)
やはり皆さん、それぞれ矜持を持って、周りを注意しながら行動するというのが、普通の人間のリスクマネジメントの感覚なのに、公党の代表をたるものが、あれだけ勝って、注目されているにもかかわらず、その直後にお姉さんと遊びに行ってしまう。
(深田)
ReHacQの出演を断って遊びに行ったから、番組の高橋プロデューサーは怒っていましたよ。
(宇山)
そうなんですか!?断ってまで行っていたのですか?リスクマネジメント意識の欠落という点で、やはり玉木さんは「宰相の器にあらず」ということなのですよ。プライベートで女性と遊ぶのはどうぞ好きなようにしてください。しかし自分のリスクマネジメントが全然できないという政治家は、やはり宰相になってはいけないのですよ。
(深田)
少し変装していました(笑)。何かフーディみたいなものを被ぶっていませんでした?
(宇山)
そんなのすぐバレますよね。勝った直後だから、当然カメラが追いかけているわけですからね。それを馬鹿みたいにホテルに入るという意識なので、私は「そもそも玉木さんは良くない」と思っているわけですよ。
今回も自分が総理大臣になりたくてうずうずしているのに、あっちにくっつき、こっちにくっつきと、やっているわけですよ。本来ならば「自分は自民党と組む」と言って、もしそれが気に入らないならば「自分は連合の支持はいらない」と、はっきりと言えばよかったわけですよ。
逆に自民党が「うん」と言わないならば、立憲民主党と割れた茶碗を元に戻し、互いにいろいろ過去があるだろうけれども「それの話し合いをやろう」と、自分たちが主導権を持って意識を示せば、物事は変わっていくのですよ。トップというものは常にそうなのです。でも玉木さんには、そんなことはできないのですよ。
(深田)
基本的に調子のいい人だから、野党連合と自民党を、自分が優位に立って、自分が天秤にかけていると考えていたのですよね。
(宇山)
そうそう(笑)。
(深田)
ゲームの構造を考えると、大多数を持っている高市さんの方がゲームは強いわけですよ。
(宇山)
それは当然ですよ。
(深田)
しかも維新の方が数は多いわけですからね。天秤にかけられたら絶対負けますよね。
(宇山)
そうです。自分が天秤にかけられているという発想が全然ないのですよ。
(深田)
全くなかったということですよね。
(宇山)
有頂天になって「俺様が次に総理大臣を担う」みたいなことを、テレビの前で言ってしまったのですよ。この気の緩み方が話にならないのです。最初から、天秤にかけられる前に、どちらかということをきっちりと決めておかないとならなかったわけです。
立憲民主党と維新を組み合わせて、3党でやるのか、自民党と組むか、きっちりと戦略を立てて、ぶれずにガーンと突き進んでいく。それで駄目だったら駄目でいいじゃないですか。その時は「玉木さん今回は残念だったね」と皆さん理解しますよ。
(深田)
天秤にかけている節を、維新に見透かされていたということですよね。よりによって維新に見透かされるとは、結構低レベルですよ。
(宇山)
おっしゃるとおりです。政治家ですから天秤にかけることありますよ。あちらとこちらがどういう条件なのかというのはあります。それが、相手に見透かされるというのが最低の馬鹿なのですよ。
(深田)
やはり、そういう意味では、岸田(文雄)さんは手練れだったと思います。いきなり二階(俊博)さんに引導を渡し、麻生(太郎)さんに応援してもらうために古賀誠さんを切りました。長年応援してもらった上司をぶん殴るというサイコパスぶりは、やばい人ですよね。でもこの人は肝が座っていると思います。
(宇山)
座っているでしょう。やはりこういうところで、誰とどのように戦うのかは、岸田氏だけではなくて、案外石破氏もその辺は肝が座っているところがあるのですよ。
やはり一国の総理大臣になるぐらいの人間は、最悪ですが岸田氏とか石破氏は、一応戦い方ぐらいは、分かっているものなのだけど、それすら分かってないのが玉木さんなのです。もう全然話にならないです。
この動画を見ておられる方でも、玉木さんは頑張ってくれると応援していた方もたくさんいらっしゃると思うけれど、とんでもないということが分かったでしょう。前から、私は国民民主なんて絶対駄目だと言っておりましたが、まさにその通りですね。
(深田)
絶対に決められない男ですから。
(宇山)
本当に暴露されて良かったと思います。私は、国民民主党は、代表選をしないといけないと思います。
(深田)
本当にそう思いますよ。
(宇山)
まず玉木さんは、この一連の流れは「自分に責任がある」と、男らしく辞めるべきだと思います。そして新に、榛葉(賀津也)さんでも誰もいいです。代表を選び直して、仕切り直しをしないといけません。
国民民主党の正体を見る時に一番いいのは、党の前進が何だったのかということです。それは「希望の党」ですよ。
(深田)
希望の党?
(宇山)
玉木さんの国民民主党は、元を正すと緑のたぬき(小池百合子氏)の別働隊として、発足をしているのですよ。
(深田)
でも、緑のたぬきは自民党の別働隊ですよね。
(宇山)
そういう部分もありますけれども、一応緑のたぬきは、自民党東京都連とあそこまで大喧嘩して、袂を分かったという部分もあり、独自の訳のわからないリベラル政策を推進しているという流れでしょう。
そしてあの時、民進党を誘って希望の党を作って、皆さん覚えているでしょうか?仲間に加える、加えないという排除発言で物議を醸しました。排除された人が立憲民主党に行って、排除されなかった人たちが、玉木さんの国民民主党ですよ。
(深田)
排除された人の方が多数派になっているわけですか?
(宇山)
今や、そうです。玉木さんとは一緒にやっていけないと、国民民主から立憲民主の方へ流れたという人が結構いたわけです。元を正すと緑のたぬきの別働体、これが国民民主党です。
彼らに一体何ができようか。103万円の壁とか何とか思いつきで言って、いかにも貧乏人の味方のふりをしていますけれども、全然実態は違うわけです。
(深田)
問題は、103万円の壁ではなく、社会保障料の壁ですよね。
(宇山)
そうですよ。そういう大きな問題に実際に切り込んでいくことは、彼らは絶対できないです。なんだかんだ言って、財務省にも操られているような人たちなのです。やはり目を覚ましていただきたいと思うのですね。
そしてもう一つ、野党といえば、立憲民主党なのだけれども、なぜ立憲民主党の支持が、ここまで低迷をするのか少し考えたいと思うのです。私は、今の日本の政党政治には政権交代可能な野党の存在がどうしても必要だと思います。
(深田)
そうですね。ないのですよ。
(宇山)
本来この役割をしないといけないのは、立憲民主党のはずなのですよ。しかし、その能力が、今立憲民主党に全くないわけなのです。なぜ彼らがここまで、愛想をつかされているのか考えたい。
自民党は、一応右派、保守の党と大きな枠組みではあるが、今や保守ではなく左翼リベラルの党にはなっているのだけれど、枠組としてはそうなっていて、経団連、要するに経営者たちに応援されている。
立憲民主党は左派の党ですよね。連合労組から応援されて、本来、貧困層の味方のはずなのに、減税を求められると「いや、違う」と言うのですよ。「減税ポピリズムなんて許せない」と枝野(幸男)さんが発言したことがありましたよね。
本来、消費税のような逆進性の強いものを廃止するのが、貧困層の味方であるはずの立憲民主党のはずなのに、そうしないわけですよ。彼らはむしろ増税をするという思惑さえ持っているわけですよ。野田(佳彦)さんを中心に、財務省に取り込まれているのか何なのか知りませんが、この物価高調整についても、全然有効な手段を打ち出すことができないわけなのです。本来ならば、今は左派政党が大チャンスなのですよ。
(深田)
そうですね。普通に考えて、自民党は大企業のトップと組んでいるわけで、貧困対策などできないわけですから。
(宇山)
労働者対策ができないでしょう。それを左派が本来の本分として、これを強く打ち出して「減税もします、物価高調整で様々な補填をしていきます」と、景気対策を含めてどんと打ち出していけば、必ず左派の政党が支持を獲得していけるのですよ。しかし、絶対にしないのです。
(深田)
増税派が上層部を固めているのですよ。
(宇山)
野田さん以下、財務省に絡めとられているのですよ。財務省は右から左まで、全部うまく懐柔をしているわけです。
さらに財政だけではありません。移民政策ですよ。移民政策とは、格差を助長する政策なのですね。なぜならば、安い奴隷的労働力によって搾取することできる経営者たちは、ますます肥太っていくわけです。しかしその安い労働賃金が広まっていけば、日本人の単純労働者の賃金は下降圧力になるわけです。
(深田)
そうですよね。それだけはなく、移民労働者を受けいれると、一人に付き十何万円の補助金も出るわけではないですか。それを日本人に付けてくれたら、我々の生活がかなり楽になりますよ。
(宇山)
楽になりますよね。しかも、移民が一斉に押し寄せてくるので、マンションも土地も買えないというような状況になっているではありませんか。金持ちにとっては、そんなの痛くも痒くもないかもしれませんけれども「そういう移民政策に反対しますよ」と、この左派の立憲民主党が言えばいいのですよ。
(深田)
言えないですよね。
(宇山)
反対の代わりに彼らは「多文化共生」と言うのですよ。
(深田)
高市さんの大臣への指示書にも「多文化共生」と書いてあってびっくりしました。
(宇山)
高市さんもしっかりやってくれるのだろうなと、思っていますが、あれを見ると、非常に不安になります。
(深田)
あの指示書を見るといつもの自民党なのです。
(宇山)
そうです。それ以上に立憲民主党は「多文化共生」をガチで推進しようとしているでしょう。彼らはポリコレ(※2)圧力に完全に絡め取られて、困っている人外国人を受け入れることが美徳で、それが正義なのだと考えている。要するに米国バイデン民主党政権の時のように、移民を助けようという論理で、どんどん受け入れたいのが、立憲民主党なのですよ。だから日本の普通の貧困層の人たちから顰蹙、反発を買っているのですよ。
※2)ポリティカルコレクトネス(political correctness):『政治的正しさ』
人種、信条、性別などの違いによる偏見や差別をなくし、人に不快感や不利益を与えないようにするという考え
こういう移民政策や物価問題、税金問題にしても、左派の政党でありながら、不思議なことに左派の人たちに何も訴えないのですよ。なぜ、それができないのか、強く打ち出せないのか、誰が反対するのか、ということです。貧困層のための政党なのに、本当に対策を打ち出さないのですよ。
(深田)
打ち出さないですね。
(宇山)
とぼけているという点が、立憲民主党は本当に不思議なのです。立憲民主党は、辻本清美さんや蓮舫大先生がいらっしゃって、とんでもない党ですけれども、やはり政権交代可能な野党なることが大切だと思っています。
(深田)
そうです。それぐらいの脅威になる勢力がないと自民党はだらけてしまいますからね。
(宇山)
そうですね。そして最後は参政党です。
(深田)
どうなるのでしょう?参政党は。
(宇山)
野党で一番大事なところは参政党だと思う。私は参政党が、今回の首班指名争いの中で、独自路線、純化路線を崩さなかったというのは、大したものだと思います。それぞれの党が、あっちに揺れ、こっちに揺れ、となっていました。
しかし、参政党は独自路線でどことも組まず「自分たちの掲げる政策を真面目に、ただひたすら追求していきます」と、組み合い合戦をしなかったわけです。この姿勢を首班指名選挙で貫いたことは、私は非常に良かったと思います。ただ、今臨時国会で定数削減をやられると、自の選挙基盤を直撃するのが参政党なのです。
今後参政党が、勢い伸ばせるかどうかは、本当に定数削減がされると、やはり主軸を小選挙区に移すように思うのですね。小選挙区でも勝ち上がれる体制を、いかに参政党が築きあげるのかということが、今後の大きな課題になってくるし、実際に参政党はそのことをやり始めているのですね。
(深田)
そうなのですか。
(宇山)
参政党は各選挙区支部をしっかりと作っているでしょう。私はいつも感心するのが、選挙が始まる2か月、3か月前ぐらいから、各選挙区支部の方々が、オレンジの旗を持って、オレンジのジャンバーを着て、ビラ配りをして、声を張り上げておられるわけなのですよ。
あのような支部が全国にでき上がってきて、そこから地方議員がどんどん当選しています。このような組織固めが、着実にできているのです。そういう中では、衆議院小選挙区でも勝ち上がってくるということは、決して夢ではないのですよ。
やはり自民党に変わる本当の受け皿としては、立憲民主党がとんでもないので、参政党に担っていただくしか方法がないのかなと思っております。
(深田)
なるほど、今回維新が連立に入ったら、参政党も加わるのかなと思っていたのですが、維新が連立を組まず、与党入りという話にならないから、議席が3票では何にもできないので、ああいう形になったのということですね。そもそも戦いのステージに登りきれなかったのは、維新が入らなかったところかなとは思っています。
(宇山)
それもあると思います。私は参政党に繰り返し言いたいことは「やはり純化路線、独自路線を絶対に捨ててはなりませんよ」ということです。まかり間違えても自民党と組んではいけません。
(深田)
すぐにグローバリスト路線になってしまいますものね。
(宇山)
そうなります。維新とも全然違う姿を貫いていただきたいと思います。
(深田)
はい。ありがとうございます。今回は宇山卓栄先生に、維新とその他の野党について、お話をいただきました。どうもありがとうございました。
(宇山)
はい、ありがとうございました。





