【未払い被害者が遂に実名告発!!】万博の闇、愛知・大阪を牛耳る外資GLイベンツの「10年前計画」と政治家の歪な関係とは? 高関千尋氏 #470
【目次】
00:00 1.オープニング
00:40 2.大阪万博未払いTシャツ
02:40 3.日本のスポーツイベントに絡むフランスの会社
13:02 4.問題があるのに既定路線を変えられない日本
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。
今回は、大阪万博未払い問題でマルタ館孫請けの高関千尋さんにお越しいただきました。高関さん、よろしくお願いします。
(高関)
よろしくお願いします。
(深田)
大阪万博未払い被害者問題で、高関さんだけが顔出しで出演いただけたのですけれども、”未払いTシャツ”を考案されたのは高関さんだということですね。
(高関)
そうなのです。
(深田)
デザインに何か意味はあるのですか?
(高関)
あります。お金の支払いがない為に、浮かばれずまだミャクミャクになれない人たちが「俺もミャクミャクにしてくれよ」みたいな意味合いです。いろいろ書いているのですが、このTHE ROAD TO HELL…は有名な一節ですが「正しいことを言っても行動しないことには、正しくない人と一緒だよ」という訳です。
(深田)
地獄への道ですね。
(高関)
そうです。それは結局、地獄への道になりますよ。「正しいと思ったら、行動に移しなさい」という話です。上はEXPO2025ではなく、EXPOSE=さらけ出す。
(深田)
大阪万博問題をさらけ出してやるぞ!EXPOSE大阪2025ですね。
(高関)
そういうことです。あとは黒いままで苦労いているミャクミャクを必ず赤と青にして欲しいという意味です。決して万博を否定しているわけではありません。我々は、この万博で未払いやそれ以外の問題を抱えている人たちみんなが、幸せになって万博に行けるまで、ずっとこれを着続けようと思っています。
(深田)
でも開催は10月13日までなので、日にちが足りないのですけれども、高関さんは、何が一番問題だと思いますか?
(高関)
現在、コメントしていただける方は、内部で働いてないのですが、私は現場にいたので、内部から告発するというのが一番の強みだと思って、この活動をさせていただくようになりました。
書籍『ビック・プロット』がありますよね。あれには長い歴史が脈々とありますよね。ただ、あの本は買えないのですよ。おかしいですよね。
(深田)
そうなんですよ。出版もできず、通販も妨害されるという、とても信じられないことが起こっているのです。
(高関)
ビック・プロットほどではないですが、スモール・プロットとして万博の問題をお話しします。
僕が推察するには、一連の始まりは2016年です。この年に、GL events Japan( GLイベンツ・ジャパン)が日本で設立されました。GLイベンツは、フランスのイベント会社です。たとえば、運動会のように、立ち上げて何日かして、すぐに壊すようなイベントの仮設関係の会社だったわけで、そこがだんだん大きくなっていきました。
この会社は、使っている素材が、仮設なのですぐに設置できるというのが売りです。それが、イベント期間が長くなると、その期間に耐えうるものが必要になり、オリジナル商品をいろいろと開発を進めていきました。
ところが、期間が半年とか半永久になってくると、仮設では無理なのでしっかりとした構造にする必要になってきました。そこに万博の大屋根リングを設計した梓設計が協力して、 GLイベンツ・ジャパンという会社を東京で作ったわけです。
設立は2016年ですが、実はその年に2026年のアジア競技大会開催が愛知に決定しているのです。
「万博」建築の経済構造

(深田)
アジア大会もGLイベンツ・ジャパンですよね。
(高関)
これもGLイベンツ・ジャパンです。その時に、2016年にGLイベンツ・ジャパンができ、その年に愛知県でアジア競技大会開催も決定している。その後、2018年に愛知県にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場) という施設ができるわけですけれども、その施設を作るためにGLイベンツ・ジャパンと前田建設産業が共同出資して、会社(愛知国際会議展示場株式会社)を設立しているのです。
その会社はフランスの会社なので当然社長もフランス人なのですけれど、その展示会場の全イベントはGLが主催をするようになっているのです。
(深田)
それはアジア大会だけではなく、Aichi Sky Expo も全てGLイベンツなのですか。なにかおかしくないですか?
(高関)
2018年にGLイベンツ・ジャパンは、愛知県に大きな国際展示会場を作るために出資しているのですが、設立からたった2年間で、そんなことができるはずないですよね。ということは、2016年もしくはそれ以前に、愛知県とGLは必ず接触しているはずなのですよ。
(深田)
確か、大村秀章愛知県知事が親しいですよね。
(高関)
その後、2025年に大阪万博があるまでに、オリンピックなどもありますが、いつも日本→フランス→日本→フランスと、ずっと大きなイベントが続くのです。ラグビーもそうです(※1)。GLイベンツ・ジャパンが設立以降、国内で行われている大きなイベントで、大阪と愛知に関しては、だいたいGLが絡んでくるのです。そうなるとGLと結んだのは、大阪が最初ではなくて愛知県が最初なのです。
(※1)国際イベント
・オリンピック:2021年東京、2024年パリ
・ラグビーW杯:2019年日本、2023年フランス
(深田)
あ、なるほど!
(高関)
2016年以前に、その流れを作っていたと思うのですよ。本来、大きなイベントは、内需を拡大させる目的もあり、協力体制をとっていくのであれば国内の大きな会社にスポンサーになっていただくのが筋です。しかし、それができなかったのか、しようとなかったのか、フランスと組んでしまったのです。
(深田)
そもそも、一般的には競争入札になるわけですよね。競争入札にはなっていたのですか?
(高関)
分からないです。
(深田)
選定の過程が不透明であるというのが、そもそもの問題だと思うのです。これは1.2兆円の助成金を国から受けたTSMCも同じで、なぜそこに決まったのかというプロセスが完全なブラックボックスで外部から見えないのですよ。
ただ、国会議員たちは、決まる前からTSMC誘致を盛り上げて、いいことが起こっているかのような演出だけはするのです。どのような基準で入札や申請が行われたのか分からず、それを1社に助成金や仕事を出すことは公正な市場ではなく、癒着になってしまうわけです。
明確な選定基準がなく、ブラックボックスの中で「この人に決まりました」と発表されるだけであることに日本国民は慣れてはいけないのです。
(高関)
慣れてはいけないですよね。
(深田)
そこで「全ての人にチャンスはありましたか?」「外資を排除しませんでした」ではなく「日本企業を排除していましたよね」ということですよね。「開発計画では事前から公に募集して、公開入札を行いましたか?」「募集要項の内容を事前にリークして、特定の会社にしか受注できないような内容で作っていませんか?」ということだと思うのです。
(高関)
おっしゃる通りです。私が推察するには、その流れで今回の万博も来年のアジア競技大会もGLになっているのです。この先、横浜(2027年国際園芸博覧会)で、まだまだ続いて行きますが、日本のマーケットにきっちり食い込んできたのは、やはり一番初めは愛知県が手を結んだからだと思っているのです。
(深田)
大阪万博や愛知(アジア大会)がそうだというわけではないのですが、政治家が外資系の企業を優遇するのは、実はインセンティブがあるのです。日本国内での金銭の授受は東京地方検察庁が見ることができるのです。銀行などに問い合わせをすると、開示しないといけなくなります。
ところが外国になると東京地検の手が及ばないのです。したがって、外国の企業が本国にお金を送る場合、日本にある銀行口座から外国の口座に送金することになるのですけれど、この動きは全然不自然ではないから止められないのです。
本国に送金した後、そのお金が誰かのポケットに還流してくる。このようなスキームを使っているのではないかと私は前から目をつけています。
(高関)
おっしゃる通りだと思います。
(深田)
今回がそうだという証拠はないのですけれども。ただ、ここまで政治家が外資を優遇するのは、前代未聞のことで、しかもGLイベンツに限ると、大阪万博で最も多額の未払い問題を起こしていて、総額5億円超えていますよね。

(高関)
全てのパビリオンで未払いが発生して訴えられていますから、わかっているだけで6~7億を超えていると思います。それともう一つ、GLイベンツ・ジャパンはフランスの会社なのですが、同社の仕事を実際にやっていたチームとはドバイから来ている会社だったのですよ。
GL イベンツ・ジャパンはフランスのGL本体のグループ会社で、そのような会社が世界中にあり、それをネットワークとしているので、あれだけ大きな会社になっています。その資金はどこから来ているのかと言うと、フランスではなく、ひょっとするとドバイかもしれません。
このような流れでビジネス化させて、万博やオリンピックで受注しているのです。その中で先にお金を出したところが既得権を全て持っていく状況になっています。
愛知県は2016年に2026年のアジア競技大会を行うと決まった時に、GLと結びついているはずなのです。そうでなければ、先に大会のスポンサーとして20億を払い、その後、大会の運営を630億で受注するという話は、そんなに簡単にできるわけがないのです。
(深田)
ありえないですね。
(高関)
ありえないです。2016年の段階で、ストーリーができ上がっていて、いわゆるプロットを書いたのは彼らで、それを知らされてないのが問題だと思うのですよ。10年も前に決まっていることなので、今さら「止めてくれ」と言っても大村氏はできないですよ。すでにお金を貰っているわけですから。
(深田)
やはり、国民としては『どのような経緯でGLイベンツ に決まったか、その手続きは正しかったのか』というところを開示させないといけないと思います。さらに『大阪万博でこれだけの未払い問題を起こしている企業を、なぜ今後も使うのか』ということを愛知県知事は説明責任を果たさなければならないと思います。
(高関)
大村氏は「きちんとやってくださいと申し伝えた」という一言で終わっていますので。それでは何の説明にもなっていないですよね。
いずれにしても2016年からすでにストーリーができあがり、プロットされている通り動いているだけの話です。本来は日本企業が万博をしっかり管理運営することに意味があると思うのですけれど、GLみたいな外資が入ってしまって、もしくはビヨンド・リミッツというドバイの会社がパビリオンを作っていったのがすごく残念で、本当に悔しいです。
(深田)
決して外国企業だからだめというわけではないのですが、ただ日本で開催するので、日本人に対しても同じように機会が与えられていたのかというところを確認しないといけないのです。この中で未払い問題が起こっているのに、何故これを解決しないのでしょうか。
(高関)
それも放ったらかしですからね。
(深田)
しかも、問題を起こしているのに、繰り返そうとする。それに対する最大の問題は、国民が「そこを使ってはいけない」と『ノーを突きつける力』がまだ弱いのです。なぜ弱いのかというと、みんながおかしいと思っているのだけれども、メディアがほとんど取り上げないのです。メディアが片棒を担いでいるような節もあると思います。
(高関)
そうですね。ある程度、指示されて報道されているところもあり、その都度、偏った形で放送していくところもあります。僕たちは、もう6か月ぐらい活動していますけれど、深田さんみたいな独立系のメディアが一番信用できるので、そのままお伝えできるのです。今までは、ほとんどのメディアで、きれいに切り取られて、伝えたいところが削られて報道されてしまいました。
(深田)
私たちも言論統制で潰されてきた側なので慣れていますから(笑)。
(高関)
さっき言ったような長い年月をかけて政治家がアンダーグラウンドで行われてきたことを我々は知らないわけです。なにか急に、万博や協議会という話ではなくて、フランスと手を組んで順番交替でやっていく中で、全部GLが絡んでいく流れができてしまっています。
そこを知らない我々としては、今、手の施しようが無いというか、起こったことで意見を言っても、政府は先にお金を貰っているので、何も言えない何も言えない中で、万博や競技会が行われているのが悔しいのです。
(深田)
そういうことを、きちんと議論していかないといけないと思います。なぜその会社になったのか、手続きで告知期間が十分にあったのか、募集要項が適切に開かれた形になっていたのか、そこも含めてやらないといけないと思うのですよ。
(高関)
政治家も万博の来場者も喜んでいて、それは結構なことですが、現実に未払いが発生した中で、このまま終えることはできません。皆さんは、政治家たとえば吉村洋文大阪府知事が万博を成功させたヒーローのように言っていますが、実際はヒーローでもなんでもありません。
私の元請け会社が諦めずに最後までやって、やっと万博ができたわけですよね。それなのにお金が貰えていない。吉村氏は「そんな事は知らない」という。それがおかしいと思います。
(深田)
それが一番おかしいと思います。
誰もが同じことを言っていますが、あそこでやってはいけなかったわけです。あの“夢洲”という場所自体がだめで、もともと利権の温床なのです。統合型リゾート(IR)を大阪で誘致するために、中央政府からお金を引きだそうとして、大阪万博がその装置に使われました。そのうえ万博の予算もIR工事に流用されているのです。
(高関)
要するに税金ですよね。
(深田)
税金です。そのお金があるのであれば、ここで一生懸命パビリオンを完成してくださった下請けの皆さんに、補填はできなくてもつなぎ融資を出すべきです。そして、GLイベンツには次のアジア大会の元請けになれないような厳しい行政処分を課すのが、私は筋だと思っています。
(高関)
本当にそれを願ってやまないです。
(深田)
今回は『ついに被害者実名顔出しで登場!』でマルタ館を完成させた下請けの下請け=孫請けの高関千尋さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。
(高関)
どうもありがとうございました。





