#407(川口)「何かがおかしい がん急増の謎」著者・医師が語るがん治療現場の闇 森田洋之氏

(深田)

皆さん こんにちは。政経プラットフォーム プロデューサーの深田萌絵です。

今回は、『何かがおかしい』の著者の〈ひらやまのクリニック〉院長森田洋之先生にお越しいただきました。森田先生、よろしくお願いします。

近著で書かれているがん急増問題。

その理由は語るとYou Tubeが危険なので、ここではお話いただけないですよね。

(森田)

『何かがおかしい』の「何か」は、例の「アレ」なので。その話をすると、You Tube がバンされてしまうので、がんの治療のお話をしましょう。

(深田)

是非、お願いしたいです。

(森田)

がんの治療といったら、萌絵さんはどんなことを想像しますか?

(深田)

抗がん剤、放射線治療、最後切る(外科手術)の3点セットです。

(森田)

最初に切って、後から抗がん剤やったりとか、最初に抗がん剤やって、後から切るとか色々ありますけれど、いわゆるこれが「標準治療」。西洋医学での、今考えられるベストの治療です。だから普通の人は、その標準治療をするというふうに考えると思うのですけれど、僕は標準治療を基本的にはお勧めはするけれど、嫌だったら全然しなくていいと思っています。というのも、抗がん剤とか格好きついからです。

(深田)

きつそうですよね。ロシアンルーレットという噂ですよね。

(森田)

そうそう。全然、辛くない人もたまにいるのです。だけれど、結構、きつい人はきついです。

(深田)

皆、髪の毛とかなくなりますよね。

(森田)

他は、全然大丈夫だけど、髪の毛なくなるといったら、見た目だけの問題なのでまだ良い方です。吐き気がすごいとか、身体がだるくて仕様がないとか、身体も起こせないようになるとか、そういう結構な激しい副作用が出る人が結構多いです。口の中がただれちゃって、ご飯も食べられないとか。

(深田)

何%の人がそうなるとか、統計はあるのですか?

(森田)

がんの種類とか、薬の種類とか、結構バラバラなので、トータルで統計はないですけれど、僕の印象で言うと、少なくとも半分の人は副作用が出ます。半分どころじゃないかな、もっとかもしれません。

特に、白血病の抗がん剤治療なども、もの凄い抗がん剤の量を使うので、ほぼ100%ですね。抗がん剤による副作用は。

(深田)

いつも思うのですけれど、治療は病気を良くするためのものなのに、こっちが良くなるのだけれど、こっちがものすごく悪くなるって、それはトータルとしてどうなのだろう?と思おうのです。

(森田)

本当にその通りです。エビデンスの話になると、勿論エビデンスがあるから標準治療を選択することになっているのですね。そのエビデンスがどれくらいかというと。これはchat GPTとかに訊けば全部出てきますけど、薬の種類によって全然違うのです。

例えば、あるがんの治療は、標準治療で一番良いとされている、この抗がん剤は5年生存率を10%改善します。こういうエビデンスがあるとします。エビデンスとしては、まあまぁ良い方なのです。でも、逆に言えば、90%の人には効いてないわけです。

(深田)

冷静に考えたらそうですよね。

5年生存率が10%って、逆に考えると恐ろしいことですよね。

(森田)

たいして効いてないじゃん!と言う感想だってありなのです。だったら苦しい副作用に耐えて、その10%に入る賭けに出るよりも、どうせ90%は効かないのだったら、苦しい期間をなくして自分の好きなように、最期まで笑って生きていくという、鮨を食べて生きていくと言う。それも別に全然悪い選択肢じゃないのです。

(深田)

確か、倉田真由美さんのご主人が膵臓がんで、最期、大好きなファミチキですよ。

(森田)

だんだん痩せていくとか、食べ物が食べられなくなるとかはあるけれど、最期までファミチキを食べられる、マグロの大トロ鮨1貫食べられる。これって凄くいいことじゃないですか。

(深田)

彼の心残りは、最新作のファミチキ食べられなかった言うことですから。

(森田)

しかも、自宅ですよ。

(深田)

自宅です。大好きな奥さんにあれ食べたい、これ食べたいで、ずっとお世話してもらって幸せですよね。

(森田)

確か、最期まで自分でシャワーとか浴びていたらしいですからね。だから、そういう選択肢も全然ありだと思うのだけれど、医者は標準治療をやらないという人をすごく敬遠するというか、やらないの?民間医療いくの?みたいな感じで、民間医療に行くのなら、もううちに来ないでください!みたいなことを言う先生もいるぐらいです。

そこまで偉そうな口をきくほど効く薬でもないだろ!と、僕は思うわけです。もっと劇的に効く薬だったら、それはやったほうが良いよ!と思いますけれど。例えば、劇的に効く薬って本当に幾つかしかないのですよ。さっき萌絵さんが言っていた抗生剤、これはめっちゃ効きます。

(深田)

私は、抗生物質、結構好きです。

(森田)

あんまり好きでもダメなんですよ。

(深田)

大好きで飲みまくっているということではないのですけれど、肺炎とかヘルペスとか出る時があるのですよ。

(森田)

世の中色んな薬が一杯の中で、本当に効く薬というのは極わずかで抗生物質。もうひとつは麻酔薬。麻酔薬、めっちゃ聞きます。麻酔薬効かなかったら、お腹切れないじゃないですか。麻酔薬は、ほぼ100%効くのです。

(深田)

私が効くと思っている薬は、葛根湯です。初期だけですが、今から風邪引くかもという瞬間は効きます。

(森田)

葛根湯も効きますよ。身体の芯から熱をぽぉっと出して、わーっとやっつけるので。

あと、ロキソニンとか、痛み止めも結構効きます。

(深田)

私は、痛み止めは飲まないことにしているのです。

(森田)

飲まないという選択肢も、それはそれでありです。

(深田)

痛みが襲ってきた時に、ここで鎮痛剤を飲んで製薬会社を儲けさせてたまるか!と思って、修行だと思って耐えることにしているのです。

(森田)

利権ね。

(深田)

利権には、絶対加担しないぞ!それだったら痛みに苦しむ方が、まだマシだ!と思って戦っているのです。

(森田)

全然、オッケーです。

効く薬もあるのだけれど、ほとんどの薬はたいして効かないのです。効かない薬って結構あるのですよ。さっき言ったように、5年生存率を10%改善するって、はっきり言ってほぼほぼ個人には分からないレベルなのです。当たるも八卦、当たらぬも八卦でしょ。麻酔薬や抗生剤とかだと、絶対個人にも恩恵が分かるぐらいの効果がある。5年経って10%とか言われても、個人には全く分からないのですよ。当たるも八卦、当たらぬも八卦なのですよ。

それを、データ化してエビデンスを出すと効果が見えるようになる。逆に言うと、エビデンスがないと効果が分からない薬なんて効果が微妙と言うことなのです。抗がん剤も本当に同じで、だったらそんなに偉そうなこと言うなよ!と僕は思います。

民間療法だって効くかもしないし。エビデンスを出したら、それくらいの効果があるかもしれないですよ。あと、笑っていると免疫力が上がってがんが死ぬと言う説も、本当にこういう論文もあるのですよ。

それを別に勧めるわけじゃないけれど、そういう考え方をする人も、全然いても良いし、医療はそう言う選択肢をする人を、よし!それでも良いよ。僕は応援するよ!と、本当は言ってあげなければいけないのです。

(深田)

笑うってお金かからないですよ。

(森田)

そう。お金かからないし、めっちゃ楽しいじゃないですか。

そう言う選択肢を応援してあげられるというのが、本当のがん治療のスペシャリストだなと僕は思います。殆どが、皆バカにしちゃうのです。

(深田)

がんって自分自身じゃないのと思うのですよ。自分の一部ですよね。

(森田)

本当、その通り。

(深田)

それを攻撃することに意味があるのだろうか?と凄く思うのですよ、

(森田)

そこまで達観できる人だったら、本当に幸せながん治療ができると思います。

(深田)

多分、私は治療しないと思います。

一撃で切るか、大きくなるのを待って切るか、何もしないと思います。

(森田)

がん共存療法というのもあります。

(深田)

共存ね。

(森田)

前立腺がんは、80歳90歳くらいになると、ほぼ全員あるのです。小さいのまで含めると、ほぼ全員にあると言われていて、これは福島県の久山町研究というのがあって、久山町の人は亡くなったら九州大学の先生が全員解剖するのです。そうしたら、高齢の人には小さいのまで含めたら、ほぼほぼ前立腺がんが見つかるのです。ということは、前立腺がんと診断されていた人が全員前立腺がんで死ぬのではなくて、前立腺がんはほぼほぼ全員にできるのだけれど、ほとんど命に関わらず他の原因で皆亡くなっているということです。老衰だったり、色んなことで。

もの凄い進行が遅いので、見つけちゃったら治療したくなるじゃないですか。本当は、命に関わるのか関わらないのか分からない前立腺がん。見つけちゃったら治療したくなるのですよ。これを過剰診断。

(深田)

私もそう思います。最近、鏡を見ると右目の瞼が下がってきていて開きが悪いのです。これが噂の眼瞼下垂かと思って、女性で眼瞼下垂系のお医者さんのベストを調べていた記者さんがいて、その人にお勧めしてもらった病院に行ったのですよ。深田さんは、年齢の割には結構保っていますねと。その目の問題は、眼瞼下垂だけではないのです。どうして両目の形が違うのかというと、右目のつり上り方のカーブと、左目の目頭の入り方の形も違うのが原因です。そうなると目頭切開と目尻切開をしたうえで、眼瞼下垂の治療まですればもう完璧な美しい瞳になって美人になりますよ。芸能人みたい!と言われたのですよ。私は思ったのです。もう50手前で、今から芸能人ばりの整形をして、どないするねん!20やったらわかるけど!

(森田)

もうそれ美容整形ってことですか?

(深田)

そうやって、ここも触った方がいい、ここも触った方が良いって行った方が儲かるじゃないですか。

(森田)

儲かるのです。そうです。

(深田)

その手にはのらないぞ!と思ってですね。

余計なこと(がん治療)して、髪の毛なくなったり、お肌ボロボロになるのって、それ絶対に健康になってないと思うのですよ。

(森田)

そうなのですよ。副作用が大きい治療って、やはり患者さんの考え次第で、それをやりたい人もいるし、やりたくない人もいて、全然それでいいよ、ですよ。それをちゃんと理解してあげて、その人の人生に寄り添えるというのが、本当の家庭医だしがん治療。

がん治療の真髄って、本当そこなのですよ。

(深田)

そもそも老化は、病気じゃない。

(森田)

そう。老化現象は治らない。

(深田)

単なる、経年劣化です。ということをもっと、私たちは認識した方がいいですよね。

(森田)

本当、そういう死生観を昔の日本人は皆当たり前に持っていて、だからこそ家で死んだのですよ。日本人は1970年代までは、ほとんど皆家で死んでいました。病院で死ぬようになったのは、1970年代の高度成長で病院がわーっとできてからで、今は8割が病院で死んでいるのです。

病院で死ぬことによって、死生観というものが、人間は死ぬんだということ、普通に生きている人が死ぬ瞬間を見ることがなくなったのですよ。医者と看護師は見ているのだけど。医療関係が、死という現象を独占してしまって、一般市民は死というものに触れる機会がなくなって、もう忌み嫌うべき考えたくないものになっている。そうなると、医者にお任せしたくなってしまうのです。

(深田)

最期、死ぬ瞬間まで自分のものにしておきたいですよね。

(森田)

本当に、そういう、三島由紀夫的死生観を持てる人はいないですよ。

(深田)

三島由紀夫なんて目指していません。私の最期の晩餐は鮨ですから。

(森田)

切腹とかそういう話じゃなくてね。

(深田)

皆さん、最期まで自宅で暮らして、最期は美味しいものを食べて死にましょう。

(森田)

自分の人生は、自分のものなのですから。自分で決めていいのです。好きなように生きればいい。

(深田)

今回は、『何かがおかしい』の著者。ひらやまのクリニック院長の森田洋之先生に、皆さん最期には鮨食べて死にましょう!というお話をいただきました。

先生、どうもありがとうございました。

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