#405 宇山氏がフェンタニル中毒ゾンビに直撃! 日本政府がグルという噂の真相は? 宇山卓栄氏
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は、著述家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いいたします。
最近、日本がフェンタニル輸出経由地の中心だったという内容が日経新聞で大々的に連載されており、私たちは驚かされました。
(宇山)
驚きましたね。
(深田)
しかも今年の2月に、財務省がフェンタニルの麻薬組織に関する187人分の名前と住所を「飲みに行ったら無くしちゃいました」みたいなことを言っていました。「グルなのではないか」と疑ってしまいます。それについてどう思いますか?
(宇山)
間違いなくそうだと思います。とんでもない事です。
まず、「フェンタニルという薬物がどのようなものか」からお話を始めさせていただきたいと思います。
私も一昨年、有名な「ゾンビ通り」、フィラデルフィアのケンジントン通りへ取材に行って参りました。
(深田)
よく行けましたね!私は怖くて行けないです。歩いて行ったのですか?
(宇山)
歩いて行きました。
(深田)
すごいですね!そういうところは男の人には敵わないです。
(宇山)
その時の話をします。ケンジントン駅の電車の高架からケンジントン通りを見下ろすと、薬(ヤク)の売人が数メートルおきに並んでいました。その光景がすでに異様でした。
(深田)
売人が普通に立っているのですか!取り締まられないのですか?
(宇山)
全く警察は介入していませんでした。例えパトカーが通ったとしても、見て見ぬふりをして素通りするのです。実際に私が見た限り、パトカーは通っていませんでした。そして、「ゾンビ」のように前屈みで腕を前に出して歩いている人が確かにいました。
最初は、どうしても下に降りていく気になれませんでした。ですが「せっかく来たからには話を聞いてみたい」と思い、覚悟して進みました。
(深田)
動画などは撮影されたのですか?
(宇山)
いいえ、動画は絶対に回せません。特に危ないのは薬の売人たちです。その人たちは意識もちゃんとしているので、彼らに睨まれるのが一番怖いわけです。「ゾンビ」が怖いわけではありません。売人たちに問い詰められてどこかに引き摺り込まれたら、どうなるか分かりません。
(深田)
意を決して行かれたのですね。
(宇山)
そうです。ですから、薬の売人が並んでいる所では顔を伏せて早歩きをして、声をかけられないように進みました。その調査で「フェンタニル1本5ドルで売られている」という情報を得ました。
更に奥へ奥へと進むにつれて、やはり同じような状態の人がたくさんいました。さすがに私も、男性に声をかけて刃物でも持っていたら怖いので、老婆に声を掛けてインタビューをしてみました。
その人も最初は「ゾンビ状態」でしたが、私が話しかけるとハッと我に返って、ちゃんと受け答えができました。
(深田)
えっ!!
(宇山)
皆さんそうです。重度の人はもちろん受け答えできませんが、普通に「ゾンビ」になっている人は意識がちゃんとあるのです。
(深田)
「普通に」がよく分かりませんが…(笑)
(宇山)
そこで何人かに「いつからここに居られるのですか?」と聞くと、「2年」「3年」と答える人が多かったです。そして、老婆と思しき女性には年齢もお聞きしましたが、その方は42歳でした。
(深田)
えっ!?
(宇山)
なぜ彼女が老婆に見えたのかと言うと、もう末期で歯が抜けて、顔がシワだらけになり髪の毛も抜けていたからです。だから私には50代後半か60代くらいに見えたのです。そして、彼女はレジ打ちの仕事をしているのです。
(深田)
働いているのですか?
(宇山)
はい。そこで私は「レジを打っている間に禁断症状が出るでしょう。その時はどうするのですか?」と聞きました。すると彼女は「その時はちょっと裏へ行って射てば済む話だ」と答えました。常に携帯しているとのことでした。非常に中毒性が高くてやめられない、猛毒で人工のドラッグです。
(深田)
フェンタニルの致死量は1g、2gでしたか?
(宇山)
2mgです。ほんの僅かでも刺し間違えると死んでしまいます。アメリカでは年間7万人がこの薬物で死亡しているとも報告されています。そして、その成分が中国で製造されているのです。
(深田)
化学物質が中国で作られていて、素材が日本で作られていると聞きます。
(宇山)
そういう話もあります。その辺りは深田TVで先般もお伝えされていましたね。そのフェンタニルが名古屋を経由していたことが、日本にとっての大問題なのです。このことを名古屋の行政が知らなかったなど絶対にないと思います。
(深田)
名古屋の首長(広沢一郎名古屋市長)もおかしいですよね。
(宇山)
今の政権もその前の政権もおかしいです。
(深田)
大阪万博で5億、6億と未払いをしている「GLイベンツ」という会社を、次の「愛知・名古屋アジア競技大会」で使うことになっています。
(宇山)
そうなのですね。そうしたおかしな事がたくさんありますね。
フェンタニルに関して、国の入管行政が把握していなかったとは言わせません。絶対に分かっていたはずです。更に、日本のヤクザも絶対に絡んでいると思います。
元々、中国マフィアが沖縄の経済特区に進出していました。経済特区なので、ここでは比較的に事業を始めやすかったわけです。その時は、一応まともな仕事をしていたようです。
そして、ある一定の信頼の付いた時点で名古屋に進出したのです。その時に、中国からフェンタニルを入れてメキシコに流す仲介をするようになったのです。この中国のマフィアの組織を招き入れて手を組んでやっているのは、日本の反社組織であると見て間違いないと私は思います。
その反社組織が政治ともつるみ、更に行政にも手心を加えさせるという一連の連環構造が成立していなければ、こんな密輸業はできるわけがありません。
(深田)
そうですね。マネーロンダリングでも同じです。一般人には難しくて銀行にしかできません。ですから、このフェンタニルのような大型の犯罪は、政治が絡まないと無理だと思います。
(宇山)
絶対に無理です。港湾行政関係の中心人物が指揮をしていると思われます。
更に、フェンタニルはメキシコへと流されていきます。日本を経由する理由は分かりますか?
(深田)
日本の大企業の貨物を装っているのではないですか?
(宇山)
そうです。一体どんな得があるのでしょうか?
日本は一応、信頼されている国です。例えば、中国から直接メキシコに荷物を運べば、水際で入管がしっかりと検査をします。ところが、日本からの荷物であれば一定の信用があるので、そこまで厳しく検査をされません。それを利用して、日本の荷物を装ってメキシコに入れるという知恵を付けた人間がいるわけです。輸出され、そこでドローンによってアメリカへ大量に運ばれているのです。
(深田)
アメリカもこれまでは日本から来るものは信用していましたが、もう信用できなくなったようです。私の知り合いが「最近はものすごく厳しくなった」と言っていました。
中国が悪いことをして、そのツケを我々日本人が払わされています。でも、その中国を招き入れているのは政治家と行政と日本のヤクザです。
(宇山)
そうなのです。
実はメキシコに積み上げられた荷物はドローンによって輸送されています。国境を人が出入りしているのではありません。ドローンでアメリカ側に荷物を飛ばして、大量に送るという一連のシステムが出来上がっています。
もうひとつ問題があります。今までは日本のヤクザ、暴力団は中国関連のビジネスには直接は手を出すことはほとんどありませんでした。そこには何らかの矜持のようなものがあったと思うのです。でも最近はシノギも厳しくなってきました。
(深田)
「暴対法」が厳しくなって、日本国内でのヤクザ稼業では生活できなくなったのです。あの辺りからおかしくなりましたよね。
(宇山)
そうです。もうなり振り構わなくなりました。今回のフェンタニルの件は、はっきり言って中国共産党が率先してやらないとできないことです。ところが今は「儲かるから」という理由で、日本の反社は中国ビジネスと率先して連携しているのです。そこには移民ビジネスも含めて全部が絡んでいます。
(深田)
分かります。
1年ほど前にアメリカでベストセラーになった「ブラッド・マネー」という本があります。その中で、シャープを買収したフォックスコンのCEO(郭台銘)の盃兄弟の事が描かれています。張安楽という「中華統一促進党」の党首が台湾にいるのですが、彼は「竹聯幇」の幹部なのです。その張安楽が沖縄の「旭琉會」と連携して琉球独立運動をしています。その見返りがおそらく薬関連なのだと思います。彼は「メキシコのフェンタニルの王」と呼ばれるドラッグディーラーに、フェンタニルの製造装置の工場を作らせて、そこで製造もさせています。
それらの点を繋いでいくと、だんだんと線が浮かび上がってきます。
(宇山)
本当にその通りなのです。完全に仕組まれています。「かつての中国でのアヘン戦争の報復を今こそしてやれ」と言わんばかりに、アメリカをターゲットにしてどんどん流しています。そして、それがアメリカだけに留まらずに、日本に入るのは時間の問題だと思います。ヨーロッパでも一部にフェンタニルが入っているという情報もあります。
(深田)
西成(大阪市西成区)でも始まっているみたいですね。
(宇山)
ひっくり返っているような動画もありますが、あれは多分フェイクだと思います。
(深田)
あれはフェイクですか?
(宇山)
真偽はわかりませんが本当だとは思えません。しかし、そういった類のものが昔からあったという噂は何度も聞いています。
かつてのホームレスたちは、今は全て大阪市に生活保護で養われています。合わせて中国人や他の移民も生活保護で養っています。しかし、彼らが何をしているかの実態は、ほとんど行政で把握できていません。だから、こうした不法なビジネスが移民を中心にして蔓延してきている現状なのです。
(深田)
まさに「現代のアヘン戦争」ですね。
(宇山)
そうです。国際犯罪です。
(深田)
それなのに、日本政府がアメリカに対して何の説明もせずにのらりくらりとしている様子を見ると、「共犯ではないか」と疑ってしまいます。
(宇山)
絡んでいるのでしょうね。これに鋭くメスを入れて追求をすると不味いから、無かったことにしようとして、政府はその後も何の反応もしていないですよね。
(深田)
そうです。怖いです。大問題だと思います。
(宇山)
トランプ政権もこれに対して非常に怒っています。当然、これは関税交渉にも影響を与えてきたでしょう。これだけの国際犯罪が起こっているのに、日本側が説明できない、或いは説明したくない、捜査もしたくないのには、やはり何かの意味や闇があるのでしょうね。
(深田)
巨大すぎる闇で、メスを入れたら日本政府は自爆するのではないのでしょうか。
(宇山)
そのくらい大きな問題だと思います。これはまだ氷山の一角で、背後には巨大な闇の構造が日本社会にはあるのだとはっきり示されたと思います。
(深田)
日本政府は右も左も反米です。「拝米保守」と言いながら、常にGHQへの恨みなどを繰り返しプロパガンダで流しています。ですから、アメリカへの復讐心が政治家にもあるのではないかなと思います。
だから、フェンタニルでアメリカ人が死んでも無関心を装っていられると思うのです。日本の政治家にとっての逆襲でもあるのかもしれないと思います。
(宇山)
日本人は基本的に、政治家も財界の人間も、エスタブリッシュメント(既得権層)になればなるほど「アメリカなんてどうでもいい。むしろ中国様と仲良くやっていくことの方が大切だ」と考える傾向があります。そして「フェンタニルの密輸なんて大したことない」「アメリカを怒らせても大したことない」「関税交渉で怒らせても大したことない」「トランプ政権なんてどうでもいい」という考えが根底にあるからこそ、この問題も動かないのです。明日、ベッセント米財務長官が来日しますが、何も動かないと思います。合意するはずがないです。しなくてもいいのです。実は誰もそんなことは求めていないのです。それが今の日本人の考え方だろうと思います。
(深田)
日本政府がフェンタニルの闇に手を付けないので、「彼らが深く関わっているのではないか」という疑惑が国民にも上がっていますし、アメリカ政府はもっと疑っていると思います。
(宇山)
そこに中国も絡むので、目茶苦茶ですね。
(深田)
滅茶苦茶です。
今回は、著述家の宇山卓栄先生に「現代のアヘン戦争」についてお話しいただきました。ありがとうございました。