#390 選挙前日最終予測!自民惨敗、参政党躍進とその先の政治改革とは? 宇山卓栄氏
(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は著作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。現在、参議院選挙中ですが、自公(自由民主党と公明党)が、ボロボロになりそうです。この票はどこに行ってしまうのかと言われています。
(宇山)
えらい(大変な)ことになっていますね。
(深田)
参院選が終わったら、自民党は分裂してしまうのかとか、何が起こるかわからないです。
(宇山)
何が起こるかわからないですよね。私は、この2、3か月前から一貫して、与党の自公を合わせて47議席前後ぐらいと申し上げてきましたが、その予測は外れそうですね。現状は、自公を合わせて47~48議席などとてもではないが、獲得できないだろうとなってきております。終盤情勢(※)を見ると、自公合わせて40議席前半になればよい方ではないでしょうか。
※収録は7月18日(金)
(深田)
ああ、そこまで減少しますか?
(宇山)
42~43議席ぐらいであれば「良しとするか」というぐらいのレベルで、悪かったら40議席を切ってくるでしょう。
(深田)
40議席を切りますか?
(宇山)
はい、自公合わせて38~39議席というぐらいの数字になってもおかしくないです。とにかく、石破茂首相が演説をすればするほど票が減るのです。
(深田)
自民党の人も、逆風にどのように抗うかという風におっしゃっていましたね(笑)。
(宇山)
そうです。自民党大阪府連会長の青山繁晴(参議院議員)さんが「石破さんはもう(応援演説に)来てくれるな、石破さんが来るならば、俺は同席しない」と言って、わざわざ席を外されたというようなことがあるくらいです。来れば来るほど票が落ちます。
(深田)
もう、自民党という名前のブランド価値がマイナスです。東京選挙区には、安倍恭久さんという候補者いるのですけれども、都民ファーストの会なのか日本維新の会なのか微妙な緑を使って、自民党表示はすごく小さいです。他には参政党のふりをしてオレンジ色を使っている人もいます。

(深田)
大変な状態というか、恥ずかしい状態ですよね。
(宇山)
本当にそうです。東京選挙区の武見敬三候補や鈴木大地候補のポスターを見てください。『どこに自民党と書いているのかな』と思い、よく見ると下の方に「比例は自民党とお書きください」と小さく書いてあるのです。

(深田)
そうなんですよ。もう、自民党を前面に出して書けなくなっている状態です。
(宇山)
他党は全部書いていますよ。自民党だけ「自民党」と(分かるように)書いていないのです。
(深田)
ものすごく小さいですよね。契約書の約款の「※」のようになっていますよね。
(宇山)
なっています。そのやり方が姑息すぎて、それほど自民党が恥ずかしいのであれば、そもそも「選挙に出るな」ということです。
(深田)
もう自民党をやめたらいいのではないですか。
(宇山)
そうです。本当にやり方が姑息なのですが、今の自民党はそれぐらい嫌われているという状況です。これは40議席も危ないのではないかという目算です。そして今日、明日も、まだ票は動き、石破氏が余計なことを口走るので、どんどん票は減っていく流れになるでしょう。
(深田)
石破首相は(与党の票を減らすのが)天才的ですよね。
(宇山)
結局、今まで自民党はなんだかんだと言っても、保守の振りをしてこられたのです。
(深田)
そうですよ。偽装保守ですけれども。
(宇山)
偽装保守です。その振りだけをするのはうまかったのです。
(深田)
うまかったですよ。安倍晋三元首相などは天才的ですよ。
(宇山)
そうです。安倍氏の時代は、ずっとそういう振りをすることに成功してきたのですが、いよいよ、その振りができる人間がいなくなってきました。石破氏は正直に本当のことを言うので、自民党の実態が現れてきたという状況だろうと思います。
自民党は構造的に完全に腐敗、堕落しており、それは安倍氏の時から始まっていたと思います。安倍氏がいなくなってから、加速度的にこのようになってはいますが、その問題自体はすでに孕んでいたと思います。
では、この自民党から離れていった人たちの票が、どこに向かっているかなのですが、皆さんにご案内の通り、多くは参政党に向かっています。
(深田)
そうですよね。昨日のニュースを見ると、神谷宗幣代表が「20議席を目指す」とのことです。「自分たちは保守ではなく、党内にはリベラルもいるので、ガチガチの保守は日本保守党に行ってください」とおっしゃっていました。
(宇山)
おっしゃっていましたね。共同通信の調査で票読みを見ていると、序盤の時点で、比例はどこの党に入れるのかというパーセンテージが出ていました。自民党が18%に対して、参政党は8%で第2位につけていました。
(深田)
すごいですね。
(宇山)
この8%という数字を比例の議席に割り振って考えると、おおよそ5~6議席ぐらいです。ただ、これは序盤の話なので、もっと増えるのではないかと思います。これは共同通信の電話調査なので、参政党には不利に、自民党には有利に数字が出るのですよ。
(深田)
確かにそうですよね。参政党の支持者は若いネット層ですものね。
(宇山)
そうです。若年層ですね。それにも関わらず、この電話調査でも8%という数字が出ているので、実際にはもっと増えて10~12%と考えれば、7~8議席ぐらいあったとしてもおかしくないと思います。
(深田)
なるほど。大躍進ですよね。
(宇山)
それに加えて、例えば、東京選挙区ではさや候補がかなり優位に戦いを進めており、選挙区で最低でも3~4議席を取るということになれば、優に二桁になると思うのですよね。これは大躍進です。神谷氏は「20議席を取る」とおっしゃっているのですが、20議席に届くかどうかは別として、今や二桁に届くというのはかなり可能性が高くなってきていると思います。
(深田)
日本人ファーストで人気がすごいですものね。
(宇山)
そうですね。日本人ファーストです。では、なぜこのように参政党が急進的に伸びたのかということを考えてみましょう。
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