#360 輸入米は毒! 白米はカス? コメの常識は間違っています! 内海聡氏×深田萌絵
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は、Tokyo DD Clinic院長で無所属連合の内海聡先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。
小泉農林水産大臣がこれから推進しようとしている竹中米(笑)
通称輸入米ですが、アメリカなどは除草剤を結構撒いているので、残留農薬の心配を考えると国産米の方が体にいいのではないかと思うのですが、その辺りはどうでしょうか。
(内海)
アメリカの米作りを詳しく知らないのですが、安物を売り付けられる懸念はあるので、輸入米が体にいいか悪いかと言われたらあまり良くなさそうだなとは思います。ただ、アメリカやヨーロッパは、農薬の残留基準が日本と比べるとだいぶ厳しいのですよ。
(深田)
分かります。ただ、日本は2017年に、輸入する農産物のグリホサートの残留基準値を緩めたので、アメリカやヨーロッパの国内で消費するものは低農薬で、日本に来るものだけ農薬をたっぷり使っている可能性はありませんか?
(内海)
それは十分ありえますね。輸入米で原価が安くて、輸送する船の中でも、痛まないように薬をかけるということも当然あり得ると思います。それは体にとっては当然悪いですけれど、日本も残留基準が緩いので、日本米だから安心というわけではありません。
そもそも日本の農作物は米に限らず全般的に、薬や肥料の使いすぎで非常に問題がありますから。
(深田)
ただ日本は、農薬の量は多く見えてもかなり希釈して使っている農家さんもいますし、その一方でバンバン使っている農家さんもいるので、なかなか一概には言えないですよね。
(内海)
僕は無農薬の農家さんをたくさん知っていますが、昔は無農薬が当たり前でしたからね。江戸時代や明治でも当たり前でした。今はもう畑や田んぼが汚れてしまっているようなところがあるので、そこから無農薬の農業に転換するのも一苦労でしょうから、絶対無農薬じゃないといけないとまでは言いません。けれど、世界各国がオーガニック系にどんどん舵を切っていますし、日本政府も一応口では少し増やしていくと言っているので、増えていって欲しいなとは思います。
米の話で言うのであれば、農薬だけではなく品種の問題があります。自然農や無農薬でやっている農家さんが育てているのは、例えば亀の尾や旭などの原種に近い米、種採りができる普通の昔の米が結構多いと思うのですが、糠のところに栄養成分が入っていて、白米のところはあまり栄養成分がなくてほとんど糖分なのですよ。日本語で「米に白」と書いて「粕(カス)」という漢字を書くのは、外側のいいところを取ってしまってカスになっているということです。果物でも皮のところに栄養価が高いから、全部同じ理屈なのですよね。そういう意味で、栄養を意識するのであれば、玄米や分づき米を食べましょうというような話は昔から出てくるのです。ただ、亀の尾や旭、農林48号などの昔からの米の場合は栄養成分が結構広いのですが、今の品種は要するにモチモチで甘くて美味しいというのだけを追求しているので、そのために品種改良ならぬ品種改悪してきたのですよ。
いろいろな品種に対していろいろな掛け合わせももちろんやるのですが、一番は、放射線をかけるのです。放射線米と言って、普通に検索すると出てきますが、放射線をかけて遺伝子操作をして、糖度などを上げて栄養価を下げるのです。だから、原種に近い品種の白米でもあまり栄養価がないのに、今の品種の白米は栄養価など全然ないカスです。
昭和の頃に、いろいろな農家で育てやすいとか、糖度や栄養のバランスなどを考慮して、育て出した主な品種がコシヒカリとササニシキです。だから、農林48号、旭、亀の尾以外であれば、コシヒカリやササニシキ、あとはササシグレなどを育てる無農薬農家さんが多いのではないかと思います。
ササニシキはそれほどいじられてなくて、今でも無農薬農家さんが使っていますけれど、コシヒカリ系はさらに品種改良が進んできて、「〇〇ピカリ」みたいなのは結局糖度だらけです。果物でも、糖度をどんどん増やしているものが多いじゃないですか。あれは、代わりに絶対栄養価が下がっているので、栄養がなくても砂糖を摂って「あ~、美味しい~!」となるのと同じです。依存させたいがために、今はそういうものばかり作るようになっているのですよ。
(深田)
日本の果物を食べていると、外国の果物よりも甘いですよね。
(内海)
甘いのですよ。甘いのばかり求めるようになっていますから。
オーストラリアなどに行くと、彼らはキウイを結構皮ごと食べるのですよ。「日本人はバカなのか。皮が栄養価が高いのだ。」と言って食べるのですが、僕はさすがにキウイの皮を食べたくはないですけれどね。例えばブルーベリーやブドウ系ぐらいであれば皮も一緒に食べますけれど、そこの栄養価が高いのですよ。それは玄米も一緒です。
これは私の妄想で陰謀論と言われてもいいのですが、今回、古古古米を出しているじゃないですか。とても安いものを高値で売っていますが、ニュースでは、味が落ちるのは糠の中に入っている油の成分が酸化して嫌な匂いと味になるからだと言っています。これは分からないでもないのです。古い米になると酸化してくるのは仕方がないので、臭くなるから不味くなります。それをどうやって食べればいいかという話になったら、糠を取り除くしかないから白米で食べるしかないのですよ。つまり、今健康ブームで、ブラウンライスとかそういう考えが日本でも少しは浸透してきていているところに、このニュースばかりが流れていたら、やはり玄米は臭い、不味いという話にまたなると思いますよ。糠が悪というイメージ付けをやたらしているように思えてしまいます。僕は自分が栄養などについて人に教えている身だから、そこまで言う必要は何もないのにと思ってしまうのですよね。
(深田)
でも玄米は、実は体に悪いという人もいますよね。
(内海)
僕も結構そのことを言っている方ですが、玄米が悪ということではなく、いつどこで使うかなど目的はしっかりしようと言っているだけなのです。
糠には良い成分だけではなくて、地面の中にある悪い毒もいっぱい溜めてしまうのですよ。放射能やカドミウムなども吸いとってしまうし、あとヒ素の濃度が結構高いのです。ひじきも結構ヒ素が多いのですが、ひじきを毎日食べる人はいないじゃないですか。だからマクロビストに代表されるような玄米食嗜好の人は、結構ヒ素やカドミウムにやられている人が多くて、それを爪や毛髪の検査で見ることがあるのですよね。
(深田)
私最近玄米を食べ始めたのでショックです。
(内海)
玄米も毎日そればかりというのではなく、タンパク質や脂質など他の栄養素もしっかり摂った上でなら、別にそんなに文句はないです
(深田)
玄米のおにぎりを1日1個です。
(内海)
悪いわけではないのですが、おにぎりになると、みんな、おにぎりだけ食べるのですよ。
(深田)
私はいつもおにぎりをレンチンして卵かけご飯です。
(内海)
レンチンは止めた方がいいと思いますよ。電子レンジは高振動で食材の栄養素を壊してしまうので、普通に炊いて食べればいいのです。味噌や塩をいっぱいつけて、濃い味で食べるのが基本です。薄いのはダメです。
昔から、放射能対策の時もそうやって言われましたから。昔、長崎や広島の原爆が落ちて、お亡くなりになった人が何十万人もいて、生き残った人も放射能を受けたわけですよ。それを治療してはいけないとGHQが言ったのです。治療してはいけないけれど、経過報告しろと言ってできたのが、ABCC(原爆傷害調査委員会)です。
要するに人体実験をしようとしたのですけれど、一般人はそんなこと聞いていられないから、どうにかして放射能対策ができないかということで、おじいちゃんの医者が言ったのが、いわゆるミネラル療法というやつですね。「砂糖は食うな。玄米と、塩いっぱいつけて味噌いっぱいつけておにぎりを食べて、味噌汁をいっぱい飲め。」と言った。原爆が落ちたところの近くの水は、放射能まみれだから飲むなと言ったわけです。これは現代でも通用します。
今の日本人は、結構ミネラル不足です。精製塩ばかり摂っている人が多いから、ちゃんとした塩や味噌などを摂るのは大事なので、濃い目の味で良いです。むしろそうしないとダメなぐらいですよ。血圧上がるからと塩分を避けるのが一番良くないです。
(深田)
血圧は高くていいということですか?
(続きは動画をご覧ください)