#352 貧困層拡大で超格差社会へ。地獄が生み出す犯罪思考の連鎖の真相。 鈴⽊傾城⽒×深⽥萌絵

(深田)

皆さん、こんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。

今回は「闇のジャーナリスト」として知られる鈴木傾城さんにご登場いただきました。

鈴木さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

鈴木さんといえば、いわゆる“闇界隈”に詳しいことで知られていますが、特にその中でも、貧困層に直接関わってこられたと伺っています。

(鈴木)

そうですね。もともと“闇”というよりも、私は貧困そのものに強く関心がありました。きっかけは昔から東南アジアのスラム街のような場所に身を置いていたことです。現地ではそれを「沈没」と表現するのですが、長期間そうした環境に身を置き、貧困層の人々と深く関わってきました。

私にとって、貧困層はもはや自分のテリトリーのような存在なのです。そして、そうした人々がしばしばアンダーグラウンドとも関係しているため、自然と私の関心もそちらへ向かうようになりました。しかし、根本にあるのは常に「貧困」への問題意識です。

(深田)

なるほど。確かに現在の日本も、貧困層が急速に増えているように感じます。

(鈴木)

まさにその通りです。かつては「東南アジアは貧しい国だが、日本は違う」といった感覚を多くの日本人が持っていました。しかし今では、日本が貧しくなり、特に若者が貧困に陥っている現状があります。

国際的にも、日本は「安い国」と見られるようになっており、国内では貧困がもはや日常化しつつあります。

(深田)

そうですね。若い人に限らず、高齢者の貧困も深刻化していますよね。

(鈴木)

現在、生活保護を受けている人の半数以上が高齢者となっています。高齢で貯金がなく、経済的に困窮した場合、もはや「働いて解決する」という選択肢がありません。後期高齢者ともなれば、体力的にも就労が困難であり、そうした状況では貧困から抜け出すことが極めて困難になります。

また、生活保護を受けるシングルマザーも多くなってきています。離婚件数も増加しており、現在では「3組に1組が離婚する」とも言われています。しかも離婚後、男性側が慰謝料を支払わずに逃げるケースも多く、母親が子どもを抱えながらフルタイムで働くことができず、その結果として貧困に陥ってしまうのです。

(深田)

確かに、女性の貧困は離婚を契機として始まるケースが多いと聞きます。

(鈴木)

その通りです。ただ、若い女性の間でも非正規雇用によって、すでに貧困状態にある方が少なくありません。つまり今の日本社会において、女性は広範にわたって貧困と隣り合わせの状況にあるといえるでしょう。

(深田)

結婚していてパートタイムでしか働けない方が多く含まれますが、統計によれば、女性の約4割が年収200万円以下、6割が300万円以下というデータがあります。非正規やパート労働では年収300万円に届かない現実がありますね。

(鈴木)

「相対的貧困」という言葉がありますが、これは一見すると貧困に見えない人々が、実際には非常に苦しい生活をしている状態を指します。彼らはその苦しさを隠しながら、なんとかやり繰りして暮らしています。表面的には問題がないように見えても、実際には日本全体で貧困層が着実に増えているのです。

ただ、多くの人がまだその深刻さを自覚できていないのが現状だと思います。

(深田)

40代から50代の世代を見ると、特に高卒で非正規雇用に就いている方々、例えば事務職や軽作業などをされている方々が、なかなか年収300万円を超えられず、貯金ができていないという現実があります。この年代で貯金がないとなると、親と同居しているか、あるいは結婚して配偶者の収入がある場合を除けば、非常に厳しい生活を強いられることになります。

(鈴木)

問題は、こうした状況にある人々が今後さらに増加していくと見込まれることです。現在の日本には、国を発展させ、成長に導けるような政治的リーダーが見当たりません。そのため、日本という国は徐々に劣化・衰退しており、今後もその傾向は続いていくでしょう。結果として、貧困層はさらに増加することが容易に予測されます。

(深田)

非正規雇用の方々についてですが、これは雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏が常に指摘しておられるように、その多くが高卒者であるという現実があります。そう考えると、「勉強して学歴を上げれば、貧困のネガティブスパイラルから抜け出すことができるのか?」という問いが浮かび上がってきますね。

(鈴木)

確かに現在は学歴社会ですが、学歴というのは、言い換えれば「競争」なのです。そして人間の知能というのは、「ベルカーブ」と呼ばれる正規分布の形に従っています。つまり、大多数は平均的な知能を持ち、ごく一部が非常に高いか、あるいは低いかという構成です。

(深田)

偏差値50がIQ100とされており、そのあたりに最も多くの人が分布しているということですね。

(鈴木)

そうです。IQ100の人が最も多く、いわゆるエリートは少数で、知的レベルが低い人もまた少数です。このように、ベルカーブはすでに社会構造として固定化されており、「知的レベルを高い側に寄せる」というのは非常に困難です。そのため、「学歴を上げればよい」と簡単に言っても、そもそもそれに必要な能力がなければ、現実的には難しいということになります。

(深田)

知能検査そのものが正規分布するように設計されている以上、社会全体を見ても、下半分と上半分に分かれるのは当然ですね。

(鈴木)

その通りです。そしてこの構造は、社会においてすでに明確に固定されています。そのため、学歴によって年収が決まるという前提のもとでは、下位に位置する人々はどれだけ努力しても、自分より上にいる多数の人には敵わず、構造的に不利な立場に置かれ続けることになります。資本主義社会ではどうしても格差が生じますが、年数が経てば経つほど、資産の蓄積速度に差が生まれ、格差はますます拡大します。結果として、一部の富裕層と、大多数の貧困層という、いわゆる発展途上国に見られるような「階層社会」が形成されていくのです。

(深田)

日本も、確実にその方向へ進んでいますね。

(鈴木)

その通りです。問題は、そのように富裕層とその他大勢の貧困層が明確に分離されたとき、社会はどう変化するのかという点です。これは南米諸国の事例などを見ると理解しやすいのですが、社会全体の「常識」が大きく変わっていきます。

(深田)

常識が変わるというのは、具体的にどういうことでしょうか?

(鈴木)

たとえば、社会の最下層にいる人々が「どれだけ努力してもそこから抜け出せない」と悟った場合、彼らにとって「学歴を得ること」は、意味のない行動となります。

(深田)

なぜそうなるのでしょうか?

(鈴木)

まず、彼らには学歴を得るための資金がありません。大学進学にはお金が必要ですが、その費用を捻出することができず、学力や学習環境も整っていない場合が多いです。そうなると、「学歴を向上させる」こと自体が不可能なのです。であれば、最初から努力するだけ無駄だと考えるようになります。さらに、大学や高校に進学するよりも、すぐに働いて収入を得た方が、目の前の生活を成り立たせるには有利です。

貧困層は「今すぐの金」が必要ですから、進学はむしろ「損な選択」となり得るわけです。つまり、「学歴を上げれば将来的に有利だ」とするのは、余裕のある層の発想であり、貧困層にはまったく異なる現実があるのです。

(深田)

つまり、「大学へ行って学歴を上げれば、給与も上がって、生涯年収が増える」という考え方は、もはや“お花畑思想”であると。

(鈴木)

その通りです。貧困がさらに深刻化し、社会が分離していけば、学歴はもはや意味をなさなくなります。しかも、それだけではなく、自分が上に行くことはできないと確信したとき、その他の多くの「常識」も崩れていくのです。

(深田)

たとえば、どのような例がありますか?

(鈴木)

たとえば、ギャンブルの位置づけが変わります。社会の底辺にいる人々にとっては、ギャンブルが「正しいもの」となっていくのです。

(深田)

どうしてそうなるのですか?

(鈴木)

普通に働いても賃金は上がらず、キャリアアップの可能性も限られている。そうなれば、どれだけ真面目に働いても、ずっと低賃金のままです。つまり、努力による這い上がりが不可能な状況にあるわけです。そのような状態で「一発逆転」を狙う唯一の手段が、ギャンブルなのです。だからこそ、貧困層にとっては「ギャンブルこそが正しい道」となるのです。

(深田)

たとえば、パチンコに通うことなどでしょうか?

(鈴木)

パチンコや競艇、宝くじなども含まれます。あらゆるギャンブルが「希望の象徴」となるのです。もちろん、理性的に考えれば「確率的に見てギャンブルでは勝てない」というのは分かっています。しかし、そう言えるのは生活に余裕のある“上級国民”たちの話です。貧困層からすれば、「他に何のチャンスもない」「ギャンブルしか手段がない」と感じている。だからこそ、「一発逆転に賭ける」という選択が、彼らにとっては正しいものになるのです。

(深田)

つまり、「ギャンブルをしない」という選択そのものが、すでに“上級国民”の特権なのですね。

(鈴木)

まさにその通りです。そこに、貧困層と富裕層の思考の違い、つまり「常識の差」が生じているのです。

(深田)

貧困の話題とはやや異なるかもしれませんが、私が感じていることとして、投資詐欺の被害に遭う方は、年収300万円前後など、あまり高くない収入層の方が多いように思います。これは統計に基づいたものではなく、あくまで私の経験則ですが。

私に相談に来られる方々からお話を伺うと、「投資の勧誘を受けました」「不動産投資に誘われました」「海外投資の話をされました」といった相談が多く、その多くが年収300万あるいは400万円に満たない方です。

「どうしたら良いでしょうか?」と尋ねられるので、「それは詐欺ですから、すぐにやめてください」と伝えるのですが、本人は「儲かりそうだ」「保証されていると言われた」と言って、なかなか耳を貸してくれません。

「保証を謳うこと自体が金融商品取引法違反であり、すでに詐欺である証拠です」と丁寧に説明して止めるのですが、それでも約1年後には「やはり詐欺でした」と報告に来られる方が多いのです。止めた段階では聞き入れてもらえないことが多いのが実情です。

(鈴木)

外側から見れば明らかに詐欺だと判断できますが、当事者にとっては、たとえ詐欺と分かっていたとしても“希望”のように見えてしまうのです。

(深田)

金融商品取引法をはじめ、さまざまな規制がありますから、そうした勧誘を行っている人たちは法的に「犯罪者」であるはずです。にもかかわらず、なぜ人々はその線を越えてしまうのか、不思議でなりません。

(鈴木)

それは、社会の“上”と“下”の視点の違いだと思います。“下”の立場から見ると、たとえそれが詐欺だったとしても、「すがるべき救い」に映るのです。まさに、貧困とはそれほどに恐ろしいものなのです。

さらに言えば、貧困状態、特に極限状態においては「考えること」よりも「考えないこと」が正しい選択になるのです。

(深田)

「考えないことの方が正しい」とは、どういう意味でしょうか?

(鈴木)

「考える」という行為は、往々にして自分の惨めな現状を客観的に認識することにつながります。それは大きなストレスを生む要因になります。仮に「考えて行動すれば抜け出せる」という希望があれば意味がありますが、「考えても状況は変わらない」と感じた場合、その行為は「無駄」になってしまうのです。そして、「考えること」が自分を精神的に追い詰める結果になるのであれば、最初から何も考えない方が生存戦略として合理的になります。

(深田)

つまり、「考えない方が効率的である」ということですね。

(鈴木)

たとえば懲役20年の刑を受けた人が、自由な世界のことを考えても何の意味もありません。20年間そこにいることが確定している以上、それを思い描いても苦しむだけです。それと同じで、「経済的に豊かになること」や「成功すること」が完全に断たれたと認識している状況において、それを考えること自体が無駄になるのです。

客観視は確かに理性的な行為ですが、貧困のなかではそれがむしろ「自分を傷つける行為」となります。そのため、考えることを避け、感情的・刹那的に生きるという姿勢が「正解」とされているのです。これが貧困層における「常識」なのです。

(深田)

常識、ですか……。

(鈴木)

「考えることで自分が傷つく」のであれば、「考えないで、今を何とかしのぐ」ことの方がはるかに現実的なのです。

(深田)

私は手取り12万5千円だった時期に「どうやってこの貧困から抜け出せばいいか」と必死に作戦を練った記憶がありますが。

(鈴木)

それは、日本社会がまだ「上に上がれる」という希望を持てる状態だったからです。しかし、その希望すらなくなった時、人はどうすればよいのでしょうか。

たとえば、「貯金する」という行為も、極度の貧困状態においては「悪」とされることがあります。

(深田)

それはどういうことでしょうか?

(鈴木)

「貯金する」とは、今まさにお金を必要としている状況で、それを使わずに取っておくということです。つまり、自分の現在の生存をより厳しくするという選択になってしまう。

さらに、貧困層の周囲には同じように困窮している人たちが多いため、「お金を持っている」とわかれば盗難のリスクもあり、盗まれはしなくとも「貸してくれ」と頼まれることが頻発します。そうなると、「入ってきたお金はすぐ使う」「刹那的に生きる」ことが生存のために合理的なのです。「貯金している場合ではない」という考えが、ごく自然に形成されるのです。

(深田)

もともと収入が少ないため、普通に生活するだけでもギリギリですものね。

(鈴木)

おっしゃる通りです。そこからさらにお金を貯めるよりは、今あるものをすべて使ってしまう方が、精神的にも実利的にもよいという判断になるわけです。

「貯金しない」というのは、這い上がれない貧困層における、いわば“常識”です。

(深田)

「這い上がれない貧困」とは、具体的にどの程度の状態を指すのですか?

(鈴木)

絶対的貧困というのは、発展途上国などに見られるもので、たとえば1日1〜2ドルで生活をしているような状態を指します。これは「極限の貧困」と呼ばれます。

スラム街に暮らすような人々がその典型で、彼らは貯金はおろか、銀行口座すら持っていないことがほとんどです。

(深田)

それでは、給料はどうやって支払われるのですか?

(鈴木)

すべて現金です。日払いで受け取り、その日のうちに使い切るというのが一般的です。

(深田)

月給ではないのですか?

(鈴木)

貧困層に近づけば近づくほど、給与は「日給制」に移行します。

(深田)

そうなのですね。私にはなかった新しい“常識”です。

(鈴木)

逆に、豊かになるほど報酬は年俸制に近づいていきます。

(深田)

優秀な人材であれば、企業側は「1年間確保しておきたい」と考えて年俸制を提示しますね。

(鈴木)

一方で、貧困層の人々は「使い捨て」の存在として扱われがちです。彼らに月給を払うことすら「無駄」とされ、日給制が主流になっていきます。貧困であればあるほど、その傾向は強まっていくのです。

(深田)

本当に恐ろしい現実ですね。大阪にいた頃、リヤカーを引いている方々を見かけることがありましたが、そういった方々は日雇いの仕事をされていると、学校の先生から聞いたことがあります。まさに、そういうことなのでしょうか。

(鈴木)

はい。そうした「使い捨ての人材」と呼ばれるような方々は、日給で働いて、その日限りで雇用が終わるというケースが非常に多くあります。

(深田)

ちなみに、日当はどれくらい支払われるのでしょうか?

(鈴木)

大阪のあいりん地区などでは、だいたい1万円程度だと思います。

(深田)

1万円と聞くと、立派な金額に思えます。1日1万円であれば、30日働けば30万円になりますよね。

(深田)

そうなのですが、実際には30日すべて働けるわけではありません。体力的に続かない上に、そもそも毎日仕事があるわけではありませんし、天候にも左右されます。怪我や精神的な負担もありますから、30日間連続で働ける人はいないに等しいと思います。

(深田)

結局、働けるというのは健康であることが前提なのですよね。

(鈴木)

その通りです。加えて、そうした方々は「自分はもう這い上がれない」と理解しているため、酒やタバコに走ったり、ジャンクフードばかり食べたりして生活が荒れていきます。

(深田)

でも、ジャンクフードよりも自炊のほうが安上がりではないでしょうか?

(鈴木)

それは一理あります。ただ、ジャンクフードの中でも、菓子パンなどは非常に安価です。一方で、オーガニックな食材を使って健康的な料理をしようとすればするほど、費用がかさみます。健康を手に入れるには、お金がかかるのです。

(深田)

確かに、それは私も実感しています。

(鈴木)

ですから、貧困層の間では、ジャンクフードを食べることは「正しい選択」とされているのです。

(深田)

アメリカでも貧困層が多い地域では、マクドナルドなどのジャンクフード店に行く人が多く、結果として肥満体型の方が目立つように思います。

(鈴木)

まさにそのとおりで、貧困層になるほど糖尿病が増加します。安価で高カロリーなジャンクフードを日常的に摂取することが、その一因です。

(深田)

うちの祖母は、高級なとらやの羊羹を1日1本食べて糖尿病になったことがありますが、それとは全く別の世界の話ですね。

(鈴木)

これは貧困層特有の現象であり、そのなかで通用する独自の常識があるのです。

(深田)

考えてみれば、「学歴を上げるべき」とか、従来言われてきたことが、すべて逆の発想になっているのですね。私自身、かつて貧乏OLをしていた頃には、「もっと働こう」「貯金しよう」「投資して」「スキルを磨こう」と考えていました。

(鈴木)

それは日本社会がまだ「這い上がることのできる社会」であることに起因する考え方です。そうした余地が残されているからこそ、努力する意味があるのです。

(深田)

これまでのお話は日本の現状というよりも、発展途上国の現状ようにも聞こえますが、どちらのことを指しているのですか?

(鈴木)

これは──おそらく「日本の将来の話」だと思います。

(深田)

たしかに、大阪市の西成区など、以前の状況を見ていると、「普通の生活に戻ろう」という意志を持っているようには見えない方が多かった印象があります。

(鈴木)

おっしゃるとおりです。高齢化が進み、体力的にも気力的にも社会復帰が難しい状況になっています。貧困のどん底にまで落ちた人が再び這い上がるためには、膨大なエネルギーが必要ですが、そのエネルギーそのものが失われてしまっているのです。

(深田)

それが日本の近未来、もしかすると目前に迫っている現実だということですね。

(鈴木)

はい。私自身、そのように感じています。

(深田)

たしかに、低年金問題を見ると深刻です。年金が月に5〜6万円しかないというコメントを非常に多く見かけます。とはいえ、そうした方々もネットにつないでYouTubeを見ているのですが。

(鈴木)

今やネットは電気や水道と同じインフラになっています。インターネットに接続できるからといって、貧困でないとは限りません。むしろ、貧困であってもネットは必要不可欠な生活インフラなのです。

(深田)

そうですね。とはいえ、月5〜6万円の収入で生活するのは本当に困難です。

(鈴木)

非常に厳しいと思います。高齢者が貧困に陥り、女性もそうなり、若者や働き盛りの層までもがそうなる──すべての世代で貧困が拡大すれば、格差が拡大し、社会は完全に分断されます。そしてそのとき、私がこれまでお話ししてきた「新しい常識」が、社会の底辺において定着していくことになるのです。

(深田)

今のお話を伺って、背筋が寒くなりました。すでに日本社会には、格差の亀裂が走り始めていますよね。

(鈴木)

本当に、今こそが正念場だと思います。

(深田)

闇バイトや出稼ぎ売春の増加といった現象を見ても、社会の分断が深刻化していることは明らかです。

(鈴木)

それを政治家の皆さんが本当に理解しているのか──それが問われているのです。

(深田)

理解していないと感じます。だからこそ、私たちがしっかりと伝えていかなければならないと強く思います。今回は、「闇のジャーナリスト」鈴木傾城さんに、貧困の現実とそこに生まれる“新たな常識”についてお話を伺いました。ありがとうございました。

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