#312 危機満載の大阪万博メタンと木製リングはよく燃える?脱法建築の安全性に警鐘!森山高至氏
(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は建築エコノミストの森山高至先生にお越しいただきました。森山先生よろしくお願いします。
お願いします。
(森山)
はい。
(深田)
先生、あの新刊。
(森山)
そうなのです。ついにこれね、『ファスト化する日本建築』って本が出ました。
(深田)
はい。今回はですね、その最高峰と言われている大阪万博。
(森山)
そうですね。いろんなものがファスト化しているって書いているのだけど、国際イベントもファスト化したと。
(深田)
はい。そうですね。
前回はですね、大阪万博に入るところと出るところだけで20分。
(森山)
会場内の話がなかったですよね
(深田)
そうですね。
(深田)
はい。中の話も是非教えていただきたい。
(森山)
そうですね。中の話はそうやってやっとこさ中に入るのですよ。そうしたらね、入ってみたら、何だろう、こう黒い壁の建物しか最初ないのですよ。こう、パーって黒い壁。それはなんかね、お土産物さんなのだと思うのだけど、多分パビリオンに遠慮してなのか、なんか「極力目立つな」みたいな無個性にしちゃっているのですよ。黒い壁だらけなので、黒い壁の向こうに、こう木造リングが上に見えていて、そこに吉本館の赤い玉が見えていて、パソナ館の白いウネウネがちょっと上の方だけ見えていて、それがちょっと救いなのですよ。だからほとんど黒い壁に囲まれているのでね。
(深田)
はい。入った瞬間
(森山)
サービスエリアみたいな感じなの。
(深田)
分かります。最近のサービスエリアって、お土産物屋さんのところがちょっとね、そういう感じのデザインになっています。
(森山)
そうそう、それで、ちょっとちょろちょろっと木がなんか生えているのかな。で、なんか竹がいっぱいこう立ててあって、なんだこれみたいな、やっぱり合戦かみたいな感じなのだけど、それはなんか椅子だったのですよ。ベンチだったの。
(深田)
へえ〜。
(森山)
でもね、そのベンチはなんか雨の日だったから全部濡れていて、誰も座っていなくて、とにかく入ってすぐ思ったのは、ちょっと小雨だったのですよ最初、雨宿りするところ皆無。全然
(深田)
そうなのです。だからなんか大屋根リングの方にみんな集まったみたいな。
(森山)
そう、だからまずはみんな、もうそこを目指していくしかないのだけど、そのままずっとまっすぐ黒壁地帯を抜けて、そう、そう、そう。で、「パビリオ見えた」リング見えてお「おおお!」って感じですよ。最初はやっぱりね、みんなこの柱が並んでいるのを見てちょっと感激しちゃって、「わぁすごいね!」って言って、そこにみんなすぐ登りたくなっちゃうわけ。でも登れないのだけどすぐには。
(深田)
すぐに登れない?
(森山)
登り口がないからすぐには。だからそのまますぐ入っていくと、このリングに囲まれたなんか小さな街みたいにこうなるのですよ。でも道路がね、こう曲がっていたりして、そもそもその時点でどこに行こうかなって周り見まわしてもね、地図とか案内図が全然ないの。
それもなんかこうスマホで見ろよってことらしいのですけど、そんなに見ないじゃないですか、いちいち。
(深田)
電池なくなっているしね。入り口で。
(森山)
そう、そう、そう。待っている間に、YouTube見まくっちゃったからね、みんな。だから地図がないからどうしようっていう感じになって、もう歩いていくしかないのだけど、まっすぐね、そのまま。こう大通りみたいになっているのだけど、周りにこう別れ道がないからそのまま行くしかないのですよ。だからそうぎっしり歩いているの。ぎっしり
(深田)
前見えないで。
あの地図売っている?
(森山)
地図はね売っているらしい。でもそれはわからない。みんな
(深田)
買うのに1時間待ちとかですか?
(森山)
地図売ってますも何にも買えない。とにかく、案内がないのですよ。だからみんなスマホで見てくるだろうっていう多分思い込みになっていて、看板とかもほとんどない。地図の看板もほとんどほとんどないのですよ。で、今どこにいるか分からなくなるのですよ。で、だってどこ見回してもこうリングのこの上のこの輪っかのこれが見えてどの方角にも見えるから
(深田)
方向感覚を見失う(笑)
(森山)
そうなのですよ。道路も曲がっているしね、こんな風に。だからだんだんどこにいるか分からなくなるのですよ。どっち行っていいかわかんなくなって。結局、上見たらリングの人歩いているから、「うわぁすごいな」って、あそこ行きたいなってみんなそれを目指しちゃうからやっと見つかるのですよ。リングに上がるエスカレーター。そこすごい黒山の人がかりでまた動けない。上がれないし。だから結局中入っても、まだそういう状態なの。迷子になる。まだやってないバビリンだらけだからね、こっち。やっているパビリオンは行列だから。予約しないと入れないし。でもしょうがないから、人が動いている方に流れていってくと、河瀬監督のパビリオンとかシグネチャーパビリオン出てきて、木造学校が移転されていますよっていう。それはね、ちゃんとできていました。
(深田)
それは元々あった学校の校舎を持ってきてリニューアルしたっていう、オシャレですよねあれ。
(森山)
それはね、ただ校舎を綺麗にしたのじゃなくて、なんかバラバラにして鉄骨と組み上げて、よく京都とかにある町屋を改造したレストランみたいな感じなのですけどね。
ただ中、何にもないのですよね。なんとか森の会議室みたいに書いてあるのだけど、なんかそこにこうモニターってなんか映しているだけで、その鉄骨で補強された木造校舎を見るだけ。
(深田)
ああ、もう作るので精一杯で、中の展示まで考えられなかった。
(森山)
それはわかんない。だから、建築とか詳しくない人は、むしろ木造校舎こんな風にできるのだと思っているかもしんないけど、僕からしたらこれだから店舗と同じような作り方だけど、中ないねみたいな。これ何で万博なのだろう?って急に言われる。
(深田)
そうですね。別にここじゃなくていいよね?みたいな。(笑)
(森山)
そう、そう、そう。これ京都の町屋改造りしたレストランだよね?っていう感じで、「何にもないね」って通り過ぎて行って、そしたらあの水辺が出てくるのですよ、例の。水辺で崩れたところに直していました。
だから水辺の周りは、それなりにこうちょっと佇むことができましたよ。で、その時はね、僕らはまだ行ってないのだけど、例の多分、壊しちゃったトイレとかその辺があるのだけど、入り口がわからないよみたいな。
その辺りを見ていたら、いいのはあれですよ。落合館良かったですよ。落合館はね、銀色のターミネーターに出てきた液体金属みたいな感じなのですけど、あれ何が凄いかって言うと、鏡面仕上げの四角の箱なのに、風で揺れているのですよ。ふわーってこう。
だからそこに映り込む景色が、何かぐにゃぐにゃして、空と一緒になって、もうすごいバーチャルリアティな感じなわけですよ。あの写真で見てもなぜ銀色で反射してこんなのが面白いのかなと思ったら、現実に見ると何か現実感喪失する感じなのですよ。
建物なのに建物が消えたみたいな。面白いじゃんみたいな。それちょっとしばらく俺見ていました。「面白いなこれ」とか言って。で、それからまたその地図ないから彷徨い続けてやっと見つけたのですよ。上がれそうなところを。で、リングに上がるわけですけど。リング上がったらね、それはそれで、すごい景色が、景色は外見えないのですよ。だから中見るしかないのだ。
(深田)
え、外見えない?
(森山)
見えないですよ。
(深田)
何でですか?
(森山)
あの、リングこう外に向かって上がっていて、下を歩くから、リングのこの斜面が見えるだけだから。
(深田)
あっ、リングって、大阪湾が見えるとかじゃないのですか?
(森山)
それは上に上がらなきゃいけない。リングをさらにもう一回上に上がらなきゃいけないですよ。リングの中に道が、こうねうね上がったり下がったりしていて、上がると外が見えるのですけどね。上がった状態でぐるっと回るだけだと、このなんか円形のこのなんかあの作りかけの街しか見えないですよ。
ただちょうどそれはあれですよ。あの人気漫画の進撃の巨人のあの舞台みたいな感じ。ウォールマリアみたいになって。だからこう見下ろしている感じ。巨人になって。
(深田)
「ちゃんとしないと維新に食われるよ」みたいな。
(森山)
そう、そう、そう、そう、そう。だから逆に下にいる時はこう囲まれている感じなのですよ。どこに行っていいのかわかんない。全部リングがあって閉じ込められたみたいな感じもあるのだけど、上がるとなんかやっぱこう支配者みたいな目線で。
そう山本理顕先生は「権力の空間だ!」とか言っていましたけどね。「森山君、これは権力の空間で呼ぶのだよ!こんなものを作っちゃいけないのだとかそれを君批判したまえ!」って言われているのですけど、でもその権力の空間はねなかなかいい気分になるようになっていました。
だからあれ作った藤本さんは、どうだって王様気分じゃない?
(深田)
今度、山本理顕さん、呼びましょうよ。
(森山)
そうですね。理顕先生、是非是非、本当に理顕先生は本当に面白い方だし、あのもうガチでいろんなことをあのお話してくれると思いますよ。じゃお話しときます。
(深田)
お願いします。
(森山)
そんな感じでリングにみんなが上がりたいっていう気持ちは本当にその通りで、上がったら上がったで面白いのもその通りで。でもそれ1周回るのはちょっとしんどいのですよね。
(深田)
だって1周回ろうと思ったらひらパーぐらいの広さですよね?
(森山)
そう、そう。2キロぐらいあるからね。だから上がった瞬間、わって思うのだけど300メートルぐらいで僕はだんだんもう飽きてきちゃって、え、これ周るの?みたいな。で降りたいと思ったのですよ。もう降りようぜって。降りるところが今度わかんない。どこで降りられるのか。なぜかって言うとね、そのリングにどこにもこう塔とかないのですよ。だから、あの、もし中世の街だったら教会建築があってね、時計塔とかシンボルタワーじゃないけど、ランドマークあるはずなのだけど、あそこないから。
(深田)
ないですね。
(森山)
だからどこにいるか本当分からなくなるのですよ。リング上でもどっから入ってきたのだっけってなっちゃうわけ。どこで出られるのだってなるので、3箇所ぐらいかな。
(深田)
3箇所ということは、それって1キロごとに
(森山)
700メートルぐらい行かなきゃいけないのですよ。エスカレーターがあるのとエレベーターと階段ともあるのですけど、だからその出口探し始めちゃって、もう飽きたみたいになって、やっと見つけたらそこも並んでいますよ。
(深田)
ああ、やっぱり。
(森山)
そう、そう、そう、そう。で、階段、一応階段使って降りたのだけど、車椅の方がね、上に上がられていたのだけど、最初はみんなわって感じなのだけど、やっぱり出口を求めてみんな「どっから出られるのだろうね」とか、「あそこまで行かなきゃいけないのかしら」とか言ってみんな悩んでいました。
僕が言っている時はまだ雨が小雨だからそれで良かったのだけど、その後防風になっちゃうのだけど、あそこに取り残された人たちはず濡れになったと思うのだけどね。
(深田)
ああ、だってみんなもう、雨やどりする場所がない。傘買いに行こうにも、傘どこに売っているかわからない。
(森山)
そう、そう、そう、そう。だから本当に何も売ってないのですよ、そういえば中には。中で何かを買うっていうエリアはないのですよ。
(深田)
あ、そうか、そうか。そうですよね。何かあの現金決済できる場所がなく、スマホ決済オンリー。
(森山)
もうそうですね。だから、自動販売機がちょこっとあるのですよ。リング内の階段室に。僕そこで水買ったのだけど、Suicaで買いましたけどね。それは使えますよね。いろんなカードの支払いは使える。
だけどあの中で何かが入り用になっても手に入らない。だから本当はコンビニ入れればよかったのにね。
(深田)
え、コンビニないのですか?
(森山)
ない、ない。中にない。あるのかな?でも見当たんなかったけど。あ、ローソンある。ああ、見当たんなかったのですよ。
(深田)
あっ、だから地図がないからローソンがあってもわかんないよ。
(森山)
そうなのです。だからとにかく地図をとにかくいろんなとこに置いてくれな感じなのですよ。でね、何か柱に番号もふってあるのですよ。だから何番目っていう多分数字だと思うのだけど、
(深田)
それの意味わからないですね。
(森山)
東西でもいいし、北でもいいし、数字以外の分かりやすくしてもらって、海側とか山川とか。なんかそういう風にしてあげないと本当にわからない。
(深田)
迷いますよね。
(森山)
迷いましたね。で、もうしょうがないねって言って、でもリングは、面白いと思う。天気さえよければリングに上がってぐるっと周って、斜面に芝生も生えているので、そこでお弁当食べたりするのは多分楽しい。
(深田)
あとなんかリング歪んでいるよっていうSNS投稿がありましたよね?
(森山)
ありましたね。あれはね、多分こうリングって、こう一体で全部になってなくて、こうブロックごとに分かれているいのですよ。ちょうどだから1つのブロックが人の体でこう隣と手繋いでいるような感じ、こう回っているから、手を繋いでいる部分で多分こう接合を調整していただけじゃないですか?
(深田)
ああ、そうですよね。だからリングって言っても、このテーブルみたいにカーブに切っているわけではなくて、直線を繋いでいるだけですよね。
(森山)
そう、そうです。だから木のジャングルジムのブロックを並べていって、途中途中繋いでいるから、全部直線材料なので、角度によってはちょっとずれているのじゃないのって見えたかもしれないし、高さもちょっと前から言っているように基礎が違うのね。杭打っているとこと打ってないことあるから、最終的に高さ調整しているのだと思いますけどね。
(深田)
だから別に歪んでいるわけではなくって、ま、そういう風にしないと作れなかったという。
(森山)
だから、あれで建物が壊れているわけじゃないという感じですよね。
説明で初めからその予定だって言わないで、ちゃんと構造的にはこうだって言うべきなのだけど、そういう時に全然出てこないよね。建築のプロデューサー君はね。
(深田)
出てこないですよね。
(森山)
だからあんのなんか知事とか協会に喋らしちゃダメなのですけどね。専門家の人が出ていって、いやこれこういうわけですから安心してくださいって言えばいいのね。
(深田)
ちゃんと説明しないのがおかしいですよね。だからその協会側も説明がなんか雑いんですよね。
(森山)
そう、そう。なるべく説明したくないっていうか。だから広報置いてないからでしょ。
(深田)
えっ?広報置いてない?
(森山)
広報の人いないでしょう? 全然喋る広報の人が
(深田)
いないですね。
(森山)
スポークスマン全然いない。
(深田)
いないですね
森山)
これまでもずっと毎回入れ替わるし。
(深田)
というか説明がつかないことが多すぎて。
(森山)
みんな嫌なんじゃない?こうこうここでこれについては、俺はやりたくない、やりたくない。多分そんな感じでしょうね。
(深田)
そうね。メタンガスとか説明できないですものね。
(森山)
メタンガスね、もう嫌でしょうね。あ、でもね、メタンガスみんな見に行っていた。そういえば。
(深田)
メタンガス見に行っていたのですか?
(森山)
そうそう、西ゲートの人たちはすぐメタンガスに走っていた。「どこだ、どこだ、メタンガスどこだ」って。
(深田)
なぜですか? 何でメタンガス。
(森山)
有名になっちゃったのじゃない?
(深田)
あ、でも大阪の人ってそういうとこありますよね。何かね。
(森山)
うん。僕らはこの辺ですよね。なんて言いながら言ったら、わって「あそこだ、メタン!」とか言って子供たちも。
(深田)
メタンガスパビリオン。
(森山)
メタンガス目指していた。
(深田)
パビリオン化してしまった。
(森山)
そう、パビリオン化していましたね。ここかみたいな。
いや、僕はね、いや、この一帯全部なのだよなとか思いながら、だからその、あの、何、ガスを逃す出口いっぱいあるはずだから、それどこなのだろうなと思って、見ていたけど。
(深田)
でも初日からもう燃えていたっていうか、消防車8台。
(森山)
あれね、あれ何かどっかのイタリア館かな?パビリオンで何かそういう何か出し物やったのでしょ?
その時にこう煙っぽいとか、何か匂いがと言って、誰かバーって電話しちゃったのですよね。
(深田)
ああ。だから別に火事ではなかった。
(森山)
火事ではなかったのですよ。ただちょうど消防者が出動した時って、僕らはちょうどこの出口の行列の中で足軽でいたから、もうすごい恐怖でしたよ。(笑)
もう見えないのもぎっしり人混み、人の中にこう揉まれて、おいおい何だよ消防車来ているぞみたいな
(深田)
消防車と救急車、全部で14台とかね。
(森山)
バーって、それが聞こえてくるわけ、音だけが。で、この何か人の渦の中でもう前も後ろも見えない状態で、「消防車来てやばくないか」みたいな「何か起きたのだ」みたいな。
(深田)
下はメタンガス充満しているし、いつ何が起こっても。
(森山)
その時、本当に火が出たら死ぬなと思いました。
(深田)
そうです。しかもあれってどうなのですか?あのリングの木材って不燃加工しているの?
(森山)
してない、してない、してないのですよ。それが今回はね、色々な緩和措置が取られていて、あの建物は、屋根しかなくて床がないから床面積がないぞっていう設定になっているのですよ。だから大規模だけど大規模じゃないみたいな。
(深田)
ちょっとごめんなさい。あれは大規模建築物でありませんってことですか?
(森山)
えっとね、大規模建築の仲間だけど、床のない何かあまり大したことないやつっていう設定にしたのですよ。あの不特定多数の人が大勢入る建築物っていうのは、ものすごく厳しいのですよ。
(深田)
消防法とかそうですよね。
(森山)
そうそう、だから映画館とかスタジオとかライブハウスとかすごく厳しいのですよ。そういうとこでも何百人とか入るじゃないですか。だけどあそこは1万人、2万人乗っているのだけど、床じゃない!と言ったの。屋根だ!これは床面積がないのだ!って。
(深田)
屋根に乗っている。
(森山)
そう、そう。緩くしていいのだ!法律みたいな。もう泣きながらオッケーみたいな。そういうことを法解釈してある。
(深田)
恐怖。
(森山)
だから俺それいやまずくないかって言っているのですよ。
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