#308 トランプの失敗? ロシア終戦ならず米企業44兆円の損失! 北大講師アリベイ氏

(オープニング)
トランプ大統領が、自分が大統領になったら24時間でウクライナ戦争を集結させてやる、のようなことをおっしゃっていましたが、うまくいっているのか、今アメリカとロシアは一体どうなっているか?
44兆円の利益をアメリカの企業は失っていますよ。別にロシアある程度は影響ありますが。

(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォームITビジネスアナリストの深田萌絵です。
今回はアリベイチャンネルのアリベイさんにお越しいただきました。
アリベイさん、実は苗字あるのですよね?マーボードーフ?

(アリベイ)
いや違いますよ(笑)。絶対言われると思いましたよ。絶対これ出てくると思います。

(深田)
アリベイ・マーボードーフでしたっけ?

(アリベイ)
準備していました(笑)。あの、マムマドフです。

(深田)
アリベイ・マムマドフさんですね。絶対言えないです。言えない。

(アリベイ)
アゼルバイジャン語だとマンマドオフですですが、日本語に変えるとやはりカタカナ難しいのでマムマドフです。

(深田)
いやいや、まあそんな、ロシア・日本の情報をアリベイチャンネルで発信されているアリベイさん、最近ロシアからお帰りになられたということで。
あの、米露が急接近されているってことを、前回出演された時におっしゃっていたのですが、あのトランプ大統領がですね、自分が大統領になったら24時間でウクライナ戦争を集結させてやるかのようなことを言っていましたが、なにかロシアとの交渉もウクライナとの交渉も、うまくいっているのかいってないのかよくわからない状態で、今アメリカとロシアの関係、一体どうなっているのですか?

(アリベイ)
私は4月3日にロシアから帰ってきました。
ロシアの現地のこと、モスクワです。ロシアといってもモスクワなので中心部なので、本当にモスクワを見ればロシアのすべてのことがわかります。クレムリンも回りましたし、そこでアリベイチャンネル用のライブもやったのですが、美しいのですよ。赤の広場が。すごく人も観光客も多いし、経済も元気です。
そこで、あのトランプ大統領も24時間以内にウクライナ戦争を止めると言っていましたし、プーチン大統領も「3日とか1週間でキエフを取るぞ」と言っていましたが、やはりそう簡単な話じゃないですよね。多分、失敗しているとは言えませんが、成功しているようにも見えません。

ただ動いているのは間違いない。動いているのは間違いないし、トランプ大統領は誰よりもプーチンよりもゼレンスキーよりも、EUの首脳たちよりも、この問題を止めたいのは間違いないです。しかも努力もしています。ただ、彼が思った通り、ビジネスマンとして思った取引みたいに、勝ったり負けたりするような話ではないことはわかってきたと思います。

そこでとにかくできることに集中しましょう、ということで、プーチンとトランプ大統領も2回電話首脳会談しましたし、この間、プーチン政権のペスコフ報道官の話も聞いたのですが、本当にトランプとプーチンは2回だけ話していますか?と質問されたのですよ。
で、彼答えてないのですよね。
要は、どういう可能性が出てくるかというと、実はトランプとプーチンは2回以上話しているのですよね。

2回以上話しているのはもう事実。ただこれは言われてない。で、高官たちも2回会っているでしょ。それも2回以上みたいで。さらに、トランプ政権のウィトコフ中東担当特使がモスクワ行ったでしょう。
先月モスクワ行ったし、担当の高官たちとお会いしたし、トランプ大統領の言葉を伝えたし。
それでペスコフ報道官から「これがやっとトランプとプーチンが実際、電話会談じゃなくて、実際にお会いしてお互いの顔を見ながら、こんな感じで見ながら話をするための準備の最終段階だった」という言葉を使ったのですが。
それからもしばらく時間経っているのですが、まだ何も言われてないのです。

それで今度は、今ロシアで一番注目されている人──この分野見ている人みんな注目していますのですが──元々ロシア直接投資基金(RDIF)の総裁で、日本で言えばJETROのようなところのトップの人、もう少し権限ある機関ですね。
彼がすごくプーチンからも信用されている、キリル・ドミトリエフさんです。
この人がプーチンの特使としてアメリカ行ったのです。
この人に対して制裁にあったのですよ。アメリカに入国できないと。
入国できないとなっていたのですが、一時的にアメリカ側が「まあ一時的に入っていいよ」という感じで、アメリカに入国できて、アメリカの高官たちと会って話をして、いろいろな発信をしてきたのですよ。
そこでこの2つの国の関係はかなり良くなってきているのは間違いないのですが。

ちなみに皆さん、前回、日本の企業がどんどんロシアから出ていって、でも今24社ぐらいロシアの市場にまだ日本の企業は政治のプレッシャー、圧力を受けながらも続けているって話しましたよね。
「24社しかない」と言われているのですが、私から言わせてもらいますと、24社も頑張っている日本の会社ですよ。ロシアで通常通りこの3年間営業を続けてきている。
じゃあアメリカはどうかって話ですが、アメリカの場合は300社以上出たでしょう?
前回話しましたのですが、でもどれぐらい残っているか話してなかったですよね。
で、実は未だにこの3年間で、これだけアメリカとか全世界のプレッシャーや制裁を受けながらも、決済の問題もありながらも、アメリカの150社がこの3年間、ウクライナ戦争が始まった後も残っているのですよ。

(深田)
なんだろう?タバスコの会社とか、あ、適当に言いました、ごめんなさい。

(アリベイ)
いろいろね。で、そのうちね、これ大事ですよ。そのうち、70%か、その150社のうちの70%は、25年間もロシア市場にいるわけです。だから長いのですよ、実は。

(深田)
ええ、なんていう会社?どこの会社?

(アリベイ)
あの、会社名はね、出てないのですですが、要は150社。探せば出てきます。それは次に準備します。この150社の米企業が撤退せずにロシアの市場に残っているのは、プーチン大統領から感謝されているのですよね。要は、あなたたちは英雄だと。これだけ制裁を受けながらも居続けてありがとうございます、のような感じで言われているのですよ。

だから、これから企業がもっともっと復帰するでしょう。で、復帰するために、じゃあスイフトコードをどのタイミングで解除するのかという話ですが、このキリル・ドミトリエフは、元々日本でも注目されなかったし、EUでも注目されなかったのですが、実は彼が2月18日、一番最初の接触があった時、3年経って初めてアメリカとロシアの高官たちがリヤド(サウジアラビア)で会った時にこの人そこにいたのですよね。でも注目されてないのですよ。みんなラブロフ外相の話ばかりするので。で、僕その時、うちのアリベイチャンネルで言っていたのです。一番キーパーソンになるのはこのキリル・ドミトリエフです。後でね、画像もお見せします。
この人は、後になってプーチン大統領の特使になったし、スイフトコードの解除のためにもアメリカに行ったわけです。やはりそのスイフトコードの制裁を解除できるのはアメリカかというと、そうでもないのですが、直接権利を持っているのはアメリカじゃないのですよね。

(深田)
え?スイフトの権利をアメリカは持っていないのですか?

(アリベイ)
持っていないですよ。でもみんなそう思っています。ですが、アメリカがスイフトの一番のお客さまですよね。一番使っている素晴らしいお客さんなので、影響力を持っています。
影響力を持っているので圧力をかけることができるのです。ロシアに対してはもう解除しなさいということで、そこを今ロシアが見ています。本当にアメリカがロシアのことを考えていて、ロシアと、言葉だけじゃなくてね、仲良くして、この問題を解決して、さらにロシアとアメリカが経済関係を深化させていって、それが世界の平和と安全保障に貢献するものであれば、まずはアメリカから大きい一歩を待っているわけです。

(深田)
なるほど。で、そのキリルさんですか?

(アリベイ)
キリル、そうそう、キリル・ドミトリエフさん。

(深田)
キリルさんは今、ロシアがスイフト、このドル決済のシステムで制裁を受けているのを、まず解除させたいという考えがそこにある。

(アリベイ)
そこにあります。あとは今アメリカの企業もどんどんロシアの市場に戻りたいでしょう。でも「はい、帰りました。ただいま」のようには帰れないから。どうすればいいか?ロシアとしても「じゃあ分かりました。3年前はいろいろありましたが、入っていいよ」ということで、その手続きの仕方。

(深田)
そうですよね。

(アリベイ)
最初にどの企業が戻るのか、という話をしに行っているのです。彼がただ単にロシア直接投資基金総裁ではなくて、プーチン大統領の特使として、対外投資と経済協力を担当しているのですよね。要は、対外投資と経済協力を担当しているので、ほぼその制裁関連の話も彼が特別責任を持っているのです。

だからね、彼もこの間、それまで今まだ駐ロ大使いないでしょう。モスクワに。アメリカの大使。昔、何さんでしたっけ?マイケル・マクフォールさん。マイケル・マクフォールさんというアメリカ人で、モスクワにいたアメリカの大使でしたが、少し彼もディープステートに支配されている人間ですよね。だからアメリカも行ったでしょう?ペスコフ。あのキリルさんがそこに行った時に、アメリカの主要メディアの取材を受けるでしょう。重要なパーソンですから。
アメリカに3年経って来た人間なので、しかもプーチンの代表として。で、彼もそのマイケル・マクフォールに対してもコメントしたのですよ。あなたはずっとディープステートに囚われず、ロシアと仲良くするピースメーカーであってください、ということを言っているのです。「でも私はあなたのことを期待しています」と言うのですが、批判しながら冷たい言葉を使いながらも、「変われれば、それがロシアとアメリカの関係良くするものになるから、あなた一例になりますよ」ということで言ってきているのですよね、実は。

(深田)
いや、もうあの、外交で日本人もそういう風に言わないといけないのですよね。

(アリベイ)
言えないでしょ。

(深田)
でも言わないのですよ、日本って。そのね、自分に対して不利益なことをしてくる人に対して、それはノーですよ。それ、考え改めないとお付き合いできないよってきちんと言わないといけないのに、それを言わない日本に比べたら、やはり少しね、外国の方の方がはっきり言えて羨ましいなってことはあります。

(アリベイ)
特にロシア人はね。普通にモスクワ行くと、多分恋人同士と思われるのですが、でも話し方とか手のこうやり方を見ると、この2人は喧嘩しているんじゃないかと思って、すごくお互いにストレートに言い合うのですよね。言い合う。でも日本人はそういうのは無いですよね。
で、この間も、石破さんの話を聞いたのですが、アメリカから自動車関税?とか掛けられたでしょう。で、それに対して我々としても「報復関税、報復措置の権利を留保します」だけでしょう。要は、「できますけどしません」ということを言っていますよね。でもロシアだったらすぐやりますからね。

(深田)
そうですね。

(アリベイ)
さらにね、このさきほど言ったキリル・ドミトリエフさん、これからもっともっと日本でも絶対注目される人間になると思いますが、彼がこれ間違いないよね、彼に言ったことそのまま伝えたいので、CNNとかFOXニュースとか、あとニュースマックスのアメリカの米メディアに応じて、そこで言った言葉がすごいのですよ。アメリカですよ、アメリカで言った話なので。「アメリカとロシアの間には対話と協力の大きなチャンスがあります」と。
で、制裁について、「ロシア経済は順調であり、ロシアでは多くの人々が制裁は西側諸国への依存に打ち勝つのに役立っていると確信している」と言うのですよね。逆ですよね。別の言葉、皆さん多分待ってたでしょうですが、全く逆のこと言っているし。

(深田)
ああ、制裁するだけ無駄だよ、逆に儲かっちゃったよって言われちゃっています。

(アリベイ)
すごいよというような感じでね。で、さらに米企業はロシアから撤退する話をしましたが、それでね、その米企業は3000億ドルですよ。3000億ドル。これ日本円で見ると約44兆円ですよ。44兆円の利益をアメリカの企業は失っていますよ、と伝えているのです。別にロシア、もちろんある程度は被害ありますよ、ありますが、そちらの話をせずにアメリカ側が失った利益について話しているのですよ。
これはすごいと思っていて、さらに米企業が復帰を希望すれば対ロ制裁が解除される可能性があるとして、もっとね、私は注目したのはこの、米国がロシアとのビジネス関係の拡大を望んでいるのであれば、制裁の緩和が当たり前ですよと。要は、制裁を緩和せずに「仲良くしましょう」と言ったって、どう仲良くすればいいのですか?

(深田)
そうですよね。

(アリベイ)
どう関係改善すればいいですか?
ビジネスというのはね、決済が当たり前のことで国際送金、入金が当たり前のことなので、それができない中でどうやって我々に、では「仲良くしましょう」と言うのですか?という質問を、逆にアメリカのメディアに対してしているのですよ。日本の政治家で、アメリカを訪問してこれを言える人、いますかね?

(深田)
そうです。いませんね。日本にはその一人もいないと思いますね。

(アリベイ)
やはりこれね、今後ね、是非私が、ロシアが欧州を攻撃する可能性があると話しているでしょう。よく日本の人もね、「ロシアと中国とか北朝鮮とか、みんな日本を攻めてくる」と毎日新聞の人たちが昔言っていましたが、今は、ロシアがNATOを攻撃する、EUを攻撃する、我々は怖いって言っているのですよ。
このキリル・ドミトリエフは、アメリカでみんなに対して、その発言は馬鹿げていると。ロシアとしてNATOとかEUを攻撃する必要がそもそもないのですよ。何のメリットもないです。我々領土を拡大する必要もないし、プーチン大統領もこの間言いましたが、サンクトペテルブルクから極東のウラジオストクまで行くために飛行機で9時間かかりますからね。ロシアの領土だけで。
我々は領土いらないですよ。ただ単に、あなたたちNATOとEUが約束破ったからこそ、この問題が起きただけだ。

(深田)
まあ、そうですよね。

(アリベイ)
で、それを認めなさいよと。じゃあ、過去にあったことは過去に残して、その歴史と法律を飛び越えて、私たちはどのように協力できるのか、ということに集中してやればいいじゃないですか、と言っているのですが、なかなかその、ディープステートに支配されているメディアではこれが公開されてないです。
だからこそ、やはりこういったメディアをね、ロシア側のことを伝えているSPUTNIKとか、あとYouTubeチャンネルもいくつか見て、自分たちで判断して欲しいのですよ。

(深田)
何なのでしょうね、あれだけ戦争を拡大させたいという考えに、誰か儲かっているのかなとかね。

(アリベイ)
あの、武器を販売している国々でしょ。
あとは、直接自分たちを使わずに。もちろん、ウクライナが負けること、みんな最初から分かっているし、ゼレンスキー大統領もそのボタンを押す前にね、戦争しますとする前にも敗戦が決まっていたのですが、なのにできるだけいろいろなカードを使ってロシアを弱体化させようというのが、イギリスとかフランスとかドイツ、あとはバイデン政権の狙いでしたから。
ある程度それが成功して、世界の人々がロシアについて悪いイメージを持つことにもつながったのですが、でも時間が経てば経つほど、何が嘘なのか、何が真実なのか見えてくるのですよ。
まあ3年とか4年で多くの方々が亡くなって、ウクライナという国の領土が荒れ果てて、経済がめちゃくちゃになって、多くの国内避難民が出て。これから、今すぐ止めても、20〜30年経って、ウクライナが前のウクライナに戻れるかどうか、本当に国を再建できるかどうかも分からない中でも、まだまだお金出しますからと、アメリカがお金なくても、我々がお金出しますから、とイギリスの人たちが言っている。
ゼレンスキー大統領も「いや、私たちにはNATOの平和維持軍じゃなくて、ロシアと戦える軍隊が欲しい」と言うのですよね。
それにトランプが間に入って、完全停戦じゃないですが30日間お互いのエネルギー施設を攻撃しないと約束した時ですよね。
その後に、昨日も見たらまた攻撃し続けているわけです。

(深田)
どっちからですか?

(アリベイ)
ウクライナからで、昨日、一昨日見ると、もうロシアもキーフを、ミサイル攻撃をすごくしているわけです。だから、どこに停戦があって、どこにエネルギー施設を攻撃しないという約束があったのですか、という話です。で、最初に破ったのはゼレンスキー側です。
で、それを伝えない。ただ単に、プーチンがアグレッサーで、キラーで、ウクライナ領土を取っていると。まあ、ウクライナ領土を取っていますが、なぜ取っているのか、その説明はしないのですよね。

(深田)
なるほど。
じゃあ、その辺りまた今度、なぜ取っているのかというところをね、詳しくお伺いしたいと思います。
今回は、アリベイさんに米ロ接近どうなっているのか、というところをお話しいただきました。どうもありがとうございました。

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