#268 食品の消費税をゼロ政策で倒産続出!?財務省の罠とは? 安藤裕税理士×深田萌絵
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、ITビジネスアナリストの深田萌絵です。今回は、元衆議院議員で税理士の安藤裕先生と、マルチタレントの大奈さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
安藤先生は、最近、泉房穂先生に何かおっしゃっていましたよね。食料品の消費税ゼロは一見いいように聞こえるのですが、ダメなのですか?
(安藤)
そういう気がするでしょう?それが結局、皆まだ騙されているのです。財務省の消費税の呪い。この消費税は、ずっと嘘で塗り固められています。
(深田)
まだ騙されているのですか?まだザイム真理教の教義から抜けてないのですか?
(安藤)
まだ抜けていないです。もう少しお祓いをしないと(笑)
(深田)
祓ってください!お願いします(笑)
(安藤)
そのお祓いをやりに参りました!
これは本当にね、何となく「食料品の消費税ゼロ、いいじゃないか」と皆さんは思うでしょう?そう思うのですよ。でも、思う時点で騙されているのです。
どういうことかを、またこのスライドで説明していきたいと思います。この幻想ね。何度もこの消費税の話をするたびにこの図を見せているので、覚えていると思います。

多くの国民が消費税に対して抱いている幻想。このファンタジーから抜け出さないといけないのですけれど、要するに、皆こういうイメージで消費税について語ります。
まず、「適正な経費・原価」があって、それに「適正な利潤・利益」が乗せられて、「適正な売価」が設定され、そこにさらに「10%か8%の消費税」が上乗せされて、「適正な販売価格」が設定され、これで全ての取引が行われているという前提で消費税の話をするわけです。
「食料品の消費税がゼロになったら、この8%の上乗せがなくなるから、絶対8%価格が下がる」という前提で話をしますよね。でも、この図を示していつも言っているけれど、これが成り立っていたら日本の社会に赤字企業は存在しないですよね。
(深田)
確かに、そうですよね。消費税による赤字はなくなるということですね。
(安藤)
「消費税分の上乗せはなくなるけれども、皆それで価格が下がっても、今までと同じ利益が取れていて、事業者には何の影響もなく、物価が下がるだけでハッピーしかないだろ」という話ですよね。騙されていますよ。
(深田)
ダメですね。まだまだ洗脳が抜けきってない(笑)
(安藤)
結局、皆この幻想に戻ってしまうのですよ。だから「食料品の消費税がゼロになったら価格が下がって良いよね!」、「そうだ、そうだ!」となっています。
例えば、いま「キャベツ1玉1,000円」などとニュースになっていますよね。あれは何かというと、特に生鮮食料品は鮮度が落ちて売り物にならなくなるリスクがありますから、買ってくれる値段で価格が決まるのですよ。需要と供給次第ですから、適正な経費や原価、利益に消費税が上乗せされるようなものではないのです。消費税がゼロになったら、その分価格が下がるかとういうと関係ありません。
(深田)
確かに、お米の値段も倍くらいになっていますよね。
(安藤)
あれは完全に投機商品になっていますから、適正な利潤など関係ないのです。
(深田)
では、レストランなどはどうなってしまうのでしょうか。
(安藤)
その話の前に、改めて税の仕組みを説明していきます。
細かいことを言い出すとややこしくなるので、消費税率は10%で話しますね。

例えば、売上が1,100円の飲食店があるとします。課税仕入れは食料品や家賃などで、非課税仕入れが基本的には人件費。これを差し引いたら利益が残ります。
消費税は、まず売上に含まれる消費税を計算し、次に仕入に含まれる消費税を計算するのですが、図を見て頂くと分かるように、事実上、「利益+非課税仕入れ」に課税しているのと同じなのです。これが「付加価値税」だと言われる所以です。
ということは、法人税が「利益だけ」に課税されるのに対して、消費税というのは「利益+インボイスのない経費」に課税される。つまり、法人税よりも課税ベースの広い、過酷な税金であると言えます。
利益が出ている時は「少し重い税金」という感じなのだけれども、法人税とは違って消費税は赤字でもかかってくるので、「こんな税金払えない」という話になるのです。でも、皆これに気が付かないわけですよ。
(深田)
みんな騙されていますね。
(安藤)
だから消費税廃止が必要だと、僕らずっと言っているのです。
では、「食料品の消費税ゼロ」にすると、なぜ飲食店が潰れるのか。次のスライド見てください。

これまでは、食料品は課税仕入れだったから、食料品は「インボイスあり経費」のほうにいたわけです。つまり、消費税の課税対象ではなかったわけです。
(深田)
食料品の消費税だけゼロにすると、増税になってしまうのですね!
目からウロコです。レストランが一番影響受けますよね。
(安藤)
そうです。だから、僕が「これは大変だよ!」と動画を出したら、やはり「うち、飲食店やっています。これをやられたら潰れます。」というコメントがつくのですよ。
そういうところは「小さなお店」なのです。「売り値に10%分上乗せなんかできません。消費税率が上がっても、今まで通りの値段でやっています。」と利益が薄いところで、もう必死でやっているわけです。これで増税されたら、「うち、もう無理!」となるわけですよ。
(深田)
これは見落としていました。飲食店は人件費の割合がとても大きいですものね。
(安藤)
ただでさえ課税ベースが広いのに、食材仕入れがそこに入ったら、消費税納税だけで潰れますよ。
(深田)
泉房穂さんは「食料品の消費税はゼロだ!」と盛り上がっていましたよね。
(安藤)
盛り上がっていましたけれど、何度かこの手の動画を上げたら、「ちょっと待て。ネットでなにか騒いでいるぞ。」となって少し抑えてくれたので良かったです。
(深田)
今、財務省解体デモが盛り上がっているので、食料品だけでもゼロにするぞ!となると、善意の人が参加する可能性が高いですものね。私も良い事だと思っていましたから。
(安藤)
そうですよね。でも、それで盛り上がってしまったら潰れる飲食店が続出しますよ。
(深田)
経営していないと見えてこない面ですよね。
(安藤)
経営していても、例えば弁護士など価格が確実に上乗せされる業種では実感しにくいでしょう。小売店や飲食店などで、少し値上げをしたらすぐに客が逃げていくことが肌感覚で分かっている人とは違います。
(深田)
政治家の先生は、商売感覚はないですよね。あまり働いてきた人もいないですし。
(安藤)
働いていても、大企業ですからね。ファンタジーが成り立っている世界なのです。
(深田)
自民党の悪口ばかり言いたいわけではないのですが、自民党が選んでくる候補者の方はタレントか官僚ですよね。もしくは二世、三世の世襲ですから、リアルな社会を知らない人達でしょう。大企業の社員や官僚は、お金の動きが見えているようで見えていないですものね。庶民の生活を知らない、社会の上澄みで生きている人たちですから、「消費税上がったら、お金戻ってきて儲かるよね?」という感覚のほうが強いと思うのですよ。
(安藤)
国内で売るものは絶対に値段が上げられるから、消費税率が上がっても痛まないので、苦しくないのですよね。
(深田)
そういう人達は我々の感覚と違うのだなと思います。
(安藤)
なので、この「消費税ゼロ」が支持される理由を文書でまとめていますけれど、皆、消費税の幻想に騙されているわけです。多少は価格が下がるでしょうが、でも8%は下がらない。食料品は時価ですからね。そして、飲食店は潰れます。

(深田)
ネガティブなインパクトのほうが実は大きいということですね。
(安藤)
そうです。そして気が付いた時には、「飲食店閉まっているとこが多いけど…なんで?」となります。でも、みんな消費税の幻想に騙されているから分からないのですよ。「おかしいな…最近、飲食店潰れているとこ多いよね。みんな苦しいからかな?」みたいな話で終わっていくのです。
(深田)
これに気がついている税理士の先生は、たくさんいるのですか?
(安藤)
まだ少ないと思います。
(深田)
布教が足りなくないですか(笑)
(安藤)
消費税は「預かり金」という教義に染まっている人が多いですから。
(深田)
税理士会で布教済みなのですね。「消費税カルト」に入ってしまっているのですね。
(安藤)
税理士試験を受ける時に、もうすでに「消費税は預かり金です」ということで、「簿記論」でも、「消費税は売上じゃないよ、預かり金だよ」という経理処理をしないと税理士試験に受からないので、その時から洗脳されているのです。
(深田)
試験から変えたらどうですか(笑)
(安藤)
だからもう、食料品だけなどと言わず、消費税は廃止の一択でいいのです。
(深田)
廃止一択!廃止しましょう!
うちも、消費税だけでいくら払っているのだろうという感じです。
(安藤)
消費税を廃止したら、絶対に利益は増えます。そうすれば、法人税が増えるのですよ。だから、「消費税がなくなったら税収がガサッと20兆円なくなるだろう」と言うけれど、なくならない。絶対に税収は上がります。法人税が増えるくらいなら給料を上げようとなると、今度は所得税が増えますから。
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