投資の未来を左右する政治の力!なぜイーロン・マスクに注目すべきなのか? 糸島孝俊×深田萌絵

最近何に投資していいのだろうと悩んで。イーロン・マスクはもしこれからも権力を握り続けるという前提であれば、この投資を見る場合、毎日の動きを見て一喜一憂されると思うのですけれど、やはり長い目で見ないとダメなのですよ。まず見方なのですけれど1番大事なのが政治なのです。皆さんこのチャンネルを毎日見てください。

(深田)

皆さんこんにちは、政経プラットフォームITビジネスアナリストの深田萌絵です。今回はピクテ・ジャパンのシニア・ストラテジストの糸島孝俊先生にお越しいただきました。先生よろしくお願いします。

先生のYouTubeをよく拝見していて、いろんなところに出演されているのですけれど、この投資のお話がいつもすごく面白く話されているなと思っていて、私も昔は証券会社に務めていたのですが、もう離れて10数年、最近は何に投資していいのだろうと悩んでいるのです。

いま持っているのは米ドルと金なのですけれ、今後ドルはどうなるのだろうとか、株式投資と言っても株価がこんなに上がっていて、今更買う理由があるのだろうかとか、全然分からなくなっているので、何か最近の投資はどうしたらいいのかを教えていただければと思います。

(糸島)

目線は半年とか1年とか5年とか10年とか、これ期間によって全く答え方が違うのです。例えば同じ金でも、同じドルでも、同じアメリカの株でも期間が半年の時と1年とか5年10年というのは全く別の銘柄と思った方がいい。

(深田)

そうですよね。個人的には私はもう長期で5年10年と思っているのですけれども。逆に視聴者さんで70歳を過ぎて今から新規の投資はやらない方がいいと思う。私は本当に視聴者さんには、もうこれははっきりと言っておきたいです。もう70歳を過ぎたらもう投資はやめてキャッシュにして人生を楽しんでください。

(糸島)

やはり長期で。どこまで長期なら見えますかと言うと、今やはりそうすると、ここから4年5年先ぐらいなので、2年から5年ぐらいのイメージでお話できたらと思います。

弊社は長期分散投資の会社で、まさにその金とかも入れたポートフォリオも提供している会社なのですけれど、一切その会社のコマーシャル抜きで本音で喋るので、会社の意見と違っていた場合は、内部関係者の方ごめんなさいということで行きたいのです。

まず申し上げたいのは、この投資を見る場合、初めての方は日々の動きとかYouTuberの特に毎日の動きを見て一喜一憂されると思うのですけれど、やはり長い目で見ないとダメなのですよ。まず見方なのですけれど1番大事なのが政治なのです。

(深田)

皆さんこのチャンネルを毎日見てください。

(糸島)

その次が経済金融なのです。そして1番下のところが、実際のその企業の活動だとかミクロのところ、ミクロという実際に足元に近い経済のところ。これを間違えているのですよ。

要するにこの会社がいいから、どの商品がいいからと来るのですけれど、その前に経済とか金融というのは血なのです。政治と言うのも頭にしましょうか。要するに頭脳で考えて血が流れて、そして体があとの様な感じで行くと、まず血が流れなければいけないし、でもその血は流れても、何を考えるかで方向が違いますね。ということで皆さんは、政治はカットしてしまうのですよ。大間違いです。

これは怒られます。僕が言ったら。僕は元々株のファンドマネージャーを20何年間やっていて一応プロでした。今は評論家らしいストラテジストで7年目ですけれども、その時というのは、もう理由はどんないいこと言っても、負けたら終わりなのです。ボクサーと同じ。

(深田)

そうですよね。

(糸島)

勝ち続けても1回ノックアウトをくらったら終わりという感じなのです。けれどもちなみに大負けしたことはないので、怒られるかも分かりませんけれど、テレビの外科の女医の方みたいに負けたことはないのですけれど、みたいなぐらいな感じには盛らずに言えると思います。

その中でじゃあどうやったら大きく負けずに勝てるのですかと言うと、政治なのです。なぜかと言うと、例えば今分かり易いじゃないですか。トランプ政権になりました。バイデン政権が途中で何か知らないけれどハリスに変わって、それはやはりバイデンさんが出ること自体がおかしかったのは、どう見ても、喋っていても能力的に大統領を続けられるのですかということがあって、ハリスさんが立ちました。戦ってトランプさん勝ちました。

でもそれまでの報道がマスコミ報道とか、日本ではですよ。ハリスがずっと優位みたいな形で、ギリギリ1ヶ月ぐらい前ぐらいから五分五分になり、やはりトランプだったと。

僕は隠れトランプだったのでね、思い通りなのですけれど。社内とか社外とか世の中を見ても、テレビ局を見ても、これは民主党主軸では喋りにくいのかなと思うので、僕は五分五分です。分かりませんと言っていたのは言い難いからです。

(深田)

そうですよね。

(糸島)

世の中的にはやはりネガティブと思われている。という中でやはりじゃあトランプになったらどうなるのですかということで、まずルールが変わったのですよ。

(深田)

確かにもうガラリと変わりましたよね。

(糸島)

まず1つ言えるのがトランプさんがなったのは、なったのですけど、もうこの過程をいっぱい話すだけで多分3分ぐらい取れると思うのですけれど、なってからの話をすると、じゃ何が変わったのですかというと、まず彼が言ったこと。まず株に関係あること行きましょうか。

まずEV一辺倒を止める。EVを止めましたみたいな。ヨーロッパも含めて全部EV。でもこれはゲームチェンジですよね。中国が要するに日本のハイブリッドに勝てないからゲームを変えたい。作るのが簡単。ヨーロッパも乗っかりました。アメリカもバイデンが乗っかっていましたのが全部崩れた。という話が1個

もう1つがエネルギー政策です。次世代エネルギーと言ってやってましたけれど、風力発電は今はもうヨーロッパ止まってますし、日本も今なにかね秋田県沖はどうなるのだろうという感じで。

(深田)

洋上風力発電ですね

(糸島)

でも日本はやはりなかなか資源が無い。どうするのだということで、ここも変わってきた。その中でトランプは掘って掘って掘りまくれと。

(深田)

ドリル、ベイビー、ドリル

(糸島)

まさにその天然ガスLNG、今日も関税をかけるということで話が出ているので、やはりエネルギー政策が変わってきている。

あと鉄工などでも輸入に対して大きく関税かけよということは今日の朝のニュースで出ていますけれど、やはりこの辺りのエネルギー政策も変わった。分かり易いのはここじゃないですか。

でももっと内面に行くと何を変えたいのですか。彼はやはりアメリカ国民の生活、自分を支持している人なのでしょうけれども、生活を守りたいということで行くと、やはり不法移民を止めたい。表向きはね。

かつ僕が少しエグッたことを言うと、やはり麻薬に対してすごく危機感を持っていた。麻薬がフェンタニルと言うのですかね。入って来ることによって、やはり国民の生活が脅かされている。

(深田)

いや本当に私もシリコンバレーにもオフィスがあるのですけれど、サンフランシスコとかやばいですよ。ショッピングモールなども、もう夕方4時以降は危ないから行かないという。それはカリフォルニアの法律が、去年の12月までは950ドル以下の泥棒はオッケーだったので、もう集団強盗がワーッと来て、お店に入ってバーッと物を持って逃げるのですよね。だから警備員はお客様が怪我をしないようにするのが精一杯で、盗んでいるのは大体が不法移民なのですよ。

(糸島)

それなのでカリフォリニアが地盤の民主党のハリスが負けたのですが、やはり一般的な庶民の生活から見ると変わっている。だからやはりトランプは100日までのところ、ハネムーンと言われますけれども、その100日間以内で、まず成果を出すということで行くと、国民が入れた、投票した人、投票していない人も変わったねと言うためには、やはりそこを直していくしかない。

それがカナダとメキシコ、あとパナマも含めてだと思うのですよ。

(深田)

ジャイアン化しているなというのは一部あるのですけれども、確かにグリーン成長とか、グリーン投資から市場がもう舵を切りつつあるというのは、これはすごくいいことかなと思うのですよ。

ただドルはどちらに向かうのだと。トランプさんは多分ドル安に舵を切るとは思うのですけれど、では円で暮らしている我々はどうしたらいい。どうするのだろうと。ここはどう思いますか。

(糸島)

政治の話をしたので、為替は血なのですよ。そのまさに経済とか金融の部分の話なのでね。まず政治はだからもう軸が大きく変わりました。変わった可能性がある。もう1回分断の時代、するとやはりインフレの可能性はやり過ぎてしまうとあるよねと。

その今言っているタリフという関税は、まずそれが今は、僕はさっき申し上げた麻薬のところとか、生活を変えるために、高いために投げたディールですよ。もう何が何でも変えるからということで、不法移民も含めて、コロンビアも含めて、不法移民をいっきに軍用機で返すとかやっていまして、ここは脅しでも何でも絶対にやるということでやった。ここからやり過ぎると経済が悪くなるので、多分今その深田さんのご質問に対しては、どこまでタリフ(関税)はありますかと、本当に中国に60%ありますかと、それ以外の国に10%20%ありますかとすると、それは経済は失速してしまうのですよ。為替も変わってきますということなので、そこも踏まえた上で今お答えしたいのですけれど。

為替はどちらですかと言うと、まずその政治の部分で、トランプさんがどこまでやりますか。今はディールです。ディールだと思います。それでここからは本格的にやはり米中、僕はAI戦争なのか、米中の覇権争いなのか、どちらにしても、やはりこの派遣国の争い的な形になると思うので、それをどの程度にやるのですかということの頭の発想がある。全部言い切っていないですけれど、それがある上でお答えしますね。

こちらも多分もう日本から行けると思うのですけれど、それで血の部分でいくと、まず1番簡単なのは金利がどちらに行くのか。アメリカの金利は、まずずっと上げてきていて、その後今景気のところが少しどうなのかなのこともあり、金利を今下げてきているのですけれど、金利の下げ方が今回1月は下げなかったのです。3月は多分やるのではないですかという中で、まず結論から言うと、金利が下がるとアメリカの成長株、全世界株とかね、アメリカ株とかね、金利が下がると上がり易くなるのです。下げ難くくなるということなので、金利を下げれますかということで行くと、まず経済指標がそこまで強くない。強すぎると少し金利上げて要するに景気を抑えないとバブッてしまうよということなので心地よく下げ、ぬるま湯程度に悪いと景気を下げ易い。かつインフレになってしまうと、それに対応して金利を上げないと生活ができなくなるので、金利が上がってしまう。この綱引きなのですよ。

それで金利から行くと、まず極論を言う人はもう今年は金利は下げれないと言う風な方もいますが、マーケット関係者は皆さんは利上げはないだろう、利下げはすると思っている。ですけれども回数が1回なのか2回か3回かなのですけれども、やはりマーケットというのはこれで終わりだったらもう反発してしまう。まだまだ金利下げますよというので、1回ではなく2回とか3回とかが主流なので下げれますかというところなのです。

それでトランプさんは景気を良くはしたいわけですから、金利は下げたいはずなのです。するとやはりご指摘のあった通り、方向としては金利が下がるイコール円とドルでいくと、やはり円高ドル安の方向に行くのですけれど、さっき申したやり過ぎてしまうと、彼が意図せずに今度は逆にドル高円安になってしまうということにもなるわけなのです。

それなのでここはさじ加減、足元はどっちかと言うと、関税はさっき申し上げた通りあくまでも交渉で使っているわけだから、足元は円高に行き易いけれども、もしその後の状況が本気でやるのだったら、また変わってしまうことも起こるというのが1つです。

あと日本の方、日本は去年の段階の7月から金利を上げ始めたのですよ。やっと。

(深田)

そうですよね。やっとですよね。

(糸島)

そしてその後12月も上げるのかなという中で、ワンノッチ、ツーノッチ(格付けの位置)、中身を見たい。春闘を見たいとかと言いながら、言っていたので、当分春闘を見たいということは3月とか5月だから、春以降かなと。でも今年は都議会選挙もあるし、夏は参議員選挙もあるから、多分その前というのは、去年の7月に金利を日銀がちょろっと上げただけで、0.25上げただけでめちゃくちゃ円高になった。160円から140円台まで20円円高になったし、株が大暴落したのですよ。

(深田)

しましたね。

(糸島)

それなので政治家から見ると、もうこれはトラウマですよね。たぶん日銀も絶対に言わないと思いますけれど、トラウマなはずなのですよ。1月は多分できないだろうなというのが大方だったわけですよ。

(深田)

そうなのです。あれを見ると私はドル預金をどうしたらいいのだろうとなりますもの。

(糸島)

でも急にコロッと変わったのですよ。これは僕のゲス(推測)ですよ。多分もう少し衆議院選挙も参議院選挙は夏だけれど、衆議院選挙を春ぐらいに持ってきて、早目に負けを勝ちに変えたいなという与党の思惑とかがあったかも分かりませんけれども、都議会選挙とかの状況を見て、やはり夏かなということで、半年は空けたいと思った。そう言った意味では1月も視野に収まってきたのがひとつと、これはもうゲス(推測)ですよ。ゲスですけれども今回あった日米首脳会談で、トランプ大統領に完全に突っ込まれたくないと、今回突っ込まれないので大正解だったわけです。胸を撫で下ろして一応成功で帰って来たわけです。

でもそのためにはやはり為替が160円だとまずいよなと。為替操作国ではないかと言われたくないという意味では150円前半とかが良かった。というのもあるので、それも含めて多分相談をして、1回利上げをした。もう1回利上げをしたかもわからない。

では今回ここからどうなのですかということは、まさにトランプさんがどちらを思っているのか。あと日本が自信を持って利上げできるフェーズなのですかという、この2つの形。日本が本当に良い金利上昇を続けて行くのであれば、やはり緩やかに、円的には円高方向です。でもアメリカが今度利上げをしてしまうと話は変わってしまいますけれども、今年は僕は上げ下げありますけれども、まだ円高バイアスだと思います。長期的にはその後を考えていくと、やはり不安なのですけれども。

話はガッと戻します。アメリカの大統領選挙はまだ4年後ですけれども、中間選挙というのが、その間に2年後に待っているの、中間選挙の時には株価を上げときたいと思惑が今まではあったのです。

トランプはどう思っているかわかりません。だったらここ1年間は厳しいことを出してやり尽くして、その後V字型回復していればいいだろう。となれば2年後については緩やかになるので話は逆になる。為替も動くということで。ですからトランプがどのように考えているか、そのタリフをどう使ってインフレがどうなるかということと、あとは日本が本当に景気が順調にいきますか。でもこれはアメリカとの関係もあるし中国との関係もありますよね。それなのでこの関係で景気がどうなるか。まず為替は金利で決まるということが1つ。

でもあとはやはり頭の片隅に入れておきたいのは、政治とかあと地政学的リスク。アジア地域で何か勃発するとかとなると、アジアだと日本が円高にならないかも分かりません。一応何かあった時に、昔は地政学がある時には、何かあった時にはドルとか円とか金が強い。あとスイスフランが強いと言われたのですけれど、その身近で起きた場合はどうなのかなは微妙なのですけれど、まだそれは一応言われている。その辺りは色々変わるかなと思っています。そのようなイメージです。

(深田)

有事の円は、東アジア危機の時にはどうなるか分からないということで、では違う通貨か金かというところを。

(糸島)

そういった意味ではやはり強いのはですよ、そうは言っても方向としてはインフレなのかスタグフレーションか分かりませんけれども、日本は物価は上がって行くと思います。いいか悪いかを置いておいて、日本はもうインフレに入っています。

そうするとやはり現物資産が強いのですよ。例えば土地だとか、あえてマンションとか、土地というのは例えば地政学的リスクとか、地震が起きるリスクもあるので、マンションだったら分散です。沈まない土地とか。あとは金も含めて。あとオルタナティブ(代替)というようなところで、例えば未上場株とか上場株でも安いもの。そういう意味で行くと上がるかどうかは置いておいて、相対的に安いのは、日本の株というのは世界から完全に見放されているので安過ぎるのですよ。

(深田)

まだ割安感があるのですね。

(糸島)

JTCというジャパニーズ・トラディショナル・カンパニーで、日本株式会社と訳している、海外投資家から言う日本に対する言葉であって、日本は稼いでないよねと。まず本当は稼げる力があるのに稼いでいない。かつ東証の改革ががまだ2、3年続くということで行くと、まあアメリカ株が下がると売られますよ当然。でもそういったところを丹念に拾っていく日本株はありだと思います。現金よりはいいと思います。

(深田)

現金は今ちょっとやばいのですね。

(糸島)

しかし株価というのは逆に現金が変わった時はもっと下がりますけれど、物価が上がったら売上も変われますよね。そういった意味では全部とは言いませんけれどそう思います。

あとは金利がつく通貨はありでしょうけれども、これは分散だと思います。

(深田)

やはりどこにリスクがあるか分からない時代ということで。

(糸島)

あとね一言だけ。これ勧めていませんよ。やはりイーロン・マスクは、もしこれからも彼が権力を握り続けるという前提であれば、DOGEというそういった効率化省も作っていますけれども、やはりその暗号通貨がどうなるかは気になるので、一部もしかしたら持った方がいいかもわからない。

(深田)

面白いですね。今日は色々とお話を伺えて本当に良かったです。皆さん70歳を超えている方はあまりアクティブな投資はお勧めできないのですけれども、今後のことも考えて分散投資で、将来の備えをしましょうということをピクテ・ジャパンのシニア・ストラテジストの糸島先生にお話をいただきました。先生ありがとうございました。

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