#637【サバイバル準備】エネルギー高騰と円安のダブルパンチ!生き残るための「生活防衛」完全ガイド 石田和靖氏(2026.3.25)

(深田)
みなさん、こんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は、越境3.0チャンネルの石田和靖さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。

(石田)
よろしくお願いします。

(深田)
イラン戦争はおおむね石田さんの予測どおりに進んできています。前回は、今後日本がどのような状況に直面するのかという点について、間違いなくエネルギー高と円安に見舞われるとのことでした。

ここから我々は一体どのような対策を取っていけばよいのでしょうか?もちろん国には頼れませんので、自分たちでできることが何かあればと思っているのですが、行動学的にはいかがでしょうか?

(石田)
我々一人ひとりが自立すること、企業や国家に依存しない形で、自分と家族、仲間たちが豊かに暮らせるような方向で組み立てていく必要があると思います。その前に、ネット上ではさまざまな誤解も生じていますので、日本の今後のエネルギー事情について、現状を大まかに話しておきたいと思います。

ネット上では、ホルムズ海峡の海上封鎖が行われ、長期化すると言われ、僕も長期化すると思っています。そのうえで、日本政府は対策として国家石油備蓄を放出するとしており、これは前代未聞の措置です。これまで国家備蓄を放出したことは一度もありません。

これは1978年、オイルショックの際に制定された制度です。将来、いざという時に石油が入ってこなくなれば大変なことになるため、ある程度まとまった量を蓄えておこうというのが国家備蓄制度なのですが、今回初めて放出するのです。

したがって、日本のエネルギー事情は、危機的な状況なのは確かです。そういうニュースを見た人の中には、ホルムズ海峡の海上封鎖が長期化すればオイルタンカーは来なくなり、日本は海上輸送でしか石油を調達できず、大陸とパイプラインでつながっていないのだから、本当に石油が来なくなるのではないかと考える人も多いのです。

しかし一応、現在はホルムズ迂回の代替ルートが準備されています。それは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビから、同じくUAEのフジャイラまでのルートです。ホルムズ海峡にはムサンダム半島という、アラビア半島から突き出た半島があります。イラン側がそこに向かって大きく入り込んでおり、その部分がホルムズ海峡です。

このホルムズ海峡を迂回する形で、UAEはアブダビからフジャイラまでパイプラインを2012年に通しました。これはホルムズ海峡のリスクヘッジとして整備されたものです。現在、そこを通る日量を強化しようとしており、これまで日量150万バレル(1バレル≒159ℓ)を180万~200万バレルに増強するとしています。そこから日本へ向かう原油は、だいたい日量80万~90万バレルになると見込まれています。

さらにもう一つサウジアラビアもリスクヘッジを取っています。アジア向けの積み出し港はすべてペルシャ湾岸にあり、すべてホルムズ海峡を通ってアジアへ運ばれてきます。もちろん日本向けの原油も同様で、ホルムズ海峡が封鎖されると、サウジの原油も運べない状態になります。そこでサウジアラビアは、ダンマンというペルシャ湾岸の港から東西を結ぶ形で、紅海沿岸のヤンブー港までまっすぐパイプラインを通しています。

(深田)
それでは、ホルムズ海峡は必ずしも通らなくてもよいのですね。

(石田)
ただし、サウジアラビアはこれまで、アジア向けの積み出し港をペルシャ湾岸に、ヨーロッパ向けの積み出し港を紅海沿岸のヤンブー港に分けて使い分けてきました。サウジアラビア西部には海水を真水に変える淡水化プラントが多数稼働していて、そのエネルギー源は石油やガスです。そちらで大量の石油を消費するため、東から西へ運ぶ国内消費用として東西パイプラインを作ったのです。

そのため、もともとはアジア向けに石油を運ぶためのパイプラインではありませんでした。しかし今回は非常事態であり、緊急対応としてホルムズ海峡を迂回し、アジアにも石油を運べるようにするため、その東西パイプラインをアジア向けに輸送量を増強すると言っています。現在、日量500万バレルを、1.5倍程度の700万~800万バレルまで増やす準備をしているとのことです。

日本の石油はサウジアラビアとUAEがそれぞれ40%以上で、この二国でおよそ90%近くになります。両国から石油が入ってくれば、日本の石油供給は何とか維持できる状態です。日本の石油消費量は日量300万バレルと言われていて、そのうち160万から170万バレル、つまり半分近くは、今の二つのパイプラインを通じて日本に輸送されるだろうと見込まれています。

(深田)
ゼロにはならないにしても、6割ほどまで減ってしまうのですね。

(石田)
そうですね。不足する石油をどこから調達するのかは、もちろん考えなければなりません。その一方で、ヤンブー港もフジャイラ港も、日本のためだけに石油を運ぶ港ではありません。世界中の船がそこに押しかけています。ホルムズ海峡を通れないため、日本以外の国もヤンブー港とフジャイラ港へオイルタンカーを殺到しているのです。そのため、輸送日数がかかるという問題もあります。

(深田)
確かにそうですね。

(石田)
本来であれば今日到着するはずのオイルタンカーが到着しなかったり、2週間から3週間遅れたりすることが、今後はおそらく出てくると思います。さらに、その二つのパイプラインは地上パイプラインです。地下ではなく地上にあるので、イランの標的にされる可能性もあります。実際に、サウジアラビアのサウジアラムコの石油精製所などが狙われています。

(深田)
以前もアラムコにミサイルやドローンが飛んできましたよね。

(石田)
代替ルートは確かにあります。しかし、その代替ルートで運ばれる石油がアメリカの同盟国向けであれば、そのパイプラインが攻撃される可能性は十分に考えられます。したがって、代替ルートができたからといって、それで安心できる状況ではありません。ただ、多くの人が心配しているような、石油がまったく入ってこなくなる、あるいは物理的に石油がなくなるという事態については、現時点では回避できています。

(深田)
ゼロではないにしても、4割ほど減ってしまうのですね。そうなると、必然的に需給が逼迫し、価格は上がりますよね。

(石田)
そうです。石油やガスの価格は上がり、量はやや不足気味という状況が、ある程度長期化するのではないかと思います。そのうえで、前回に触れた円安の問題があります。日本は石油を円で買うのではなく、ドルで決済します。円を売ってドルを買い、そのドルで石油を決済するわけですから、円売り・ドル買いの動きになります。

さらに、日本経済は今後やや厳しくなると考える機関投資家なども、当然円売りに動くでしょう。高市さんもどちらかといえば円安志向ですから、円高に向かう材料はやや乏しいのです。

(深田)
結局、円高要因としては円のキャリートレードの巻き戻しぐらいしかなく、その巻き戻しが何をきっかけに起こるのかは予測しにくいです。

(石田)
かなり突発的なものになるでしょうね。他に考えられるのは、日銀による為替介入ですが、為替介入もこれまで何兆円使っても、あまり意味がありませんでした。一時的に円高に振れることはあっても、数日後にはまた円安に戻ってしまうので、あまり効果はないのです。

そう考えると、円安圧力は今後しばらく長く続きそうで、原油高もある程度高止まりするでしょう。そうなれば、我々日本人にとってはダブルパンチです。

(深田)
ダブルパンチどころではありません。オイルが足りず、エネルギー高になるだけではなく、円安も進む。そうすると、輸入物価の上昇がさらに一段進みます。一方で、我々の賃金は上がらない。その結果、生活はますます苦しくなりますね。

(石田)
まさに悪循環にどんどん入っていくわけです。原油が高いということは、当然ながら物流コスト全体に跳ね返ります。すべての物は運ばれてスーパーマーケットに並ぶわけですから、物流コストはすべて物価に上乗せされるでしょう。

サウジの東西パイプラインを通じて、ヤンブー港から運ばれてくる石油については、世界中の船が殺到しているという事情に加え、距離もホルムズ海峡経由より長くなります。ヤンブーから紅海沿岸を通り、バブ・エル・マンデブ海峡という細い海峡を抜けて大きく迂回してくるため、まず距離が長くなります。

このバブ・エル・マンデブ海峡は、イエメンのフーシ派が海上で圧力をかけていた場所ですから、100%安全というわけではありません。だから保険料が高いのです。石油を運ぶうえで輸送日数がかかり、なおかつ保険料も上がるので、そもそも入ってくる原油が高いのです。

その状態で、さまざまな商品の価格や原材料費にまで影響が及ぶわけです。そうなると、我々は賃金が下がる一方で、物の値段は上がり、税金も上がるという流れが、さらに加速していくのだろうと思います。

(深田)
その状況は、もう見えていますね。

(石田)
そうなると、結局は「生活防衛」の一点です。誰もが自分たちの生活を守らなければならない。

(深田)
もう投資ではないですね。リスクヘッジですね。自己防衛ということですね。何をしたらいいですか?

(石田)
これだけはやっておいたほうがよいのは、エネルギー不足への備えです。場合によっては、夏ごろに計画停電が起きるのではないかと私は見ています。石油だけでなく、ガスも足りなくなる。そうなると、発電所を計画的に動かし、結果として計画停電になるわけです。

したがって、エネルギー対策、食料対策、水対策、これはみなさんがやっておいたほうがよいと思います。まずは備蓄です。特に水は、ある程度まとまった量を買っておいたほうがよいでしょう。これはエネルギー対策というだけでなく、災害対策も兼ねて進めたほうがよいと思います。地震がいつ起きるかも分かりませんからね。

(深田)
そうですよね。

(石田)
自分の例で言うと、500㎖のペットボトルを常に96本ほど備蓄しています。

(深田)
それはすごいですね。

(石田)
いつでも開けて飲めるようにして、足りなくなったらアマゾンで買い足し、常に96本を家に置いている状態です。うちは家族3人なので、3人がそれぞれ毎日4本ずつ飲んだとして、1週間から10日ほど持つ量です。

また、エネルギー不足や停電、ガスが使えなくなるような事態に備えて、最近よいものを見つけました。萌絵さんも絶対に買ったほうがよいと思います。尾上製作所の「ミニかまど」です。非常に小さく、コートのポケットにも入るくらいの大きさなのですが、組み立てるとしっかりとかまどになり、ご飯も炊けるのです。

(深田)
ご飯まで炊けるのですか!?

(石田)
炊けます。1合から2合くらいは炊けると思います。たまたま人に勧められて買ったのですが、とてもよいと感じたのです。軽くてコンパクトで持ち運びもできます。電気やガスが止まってしまったときでも使えますし、燃料は固形燃料です。

旅館などで小さな鍋の下に置かれている、水色の小さな固形燃料があるでしょう。あれで使えるのです。固形燃料は、カセットコンロよりも保管が楽です。カセットコンロのボンベを大量に保管するのは、やはり不安がありますよね。

(深田)
それは怖いです。とても無理です。

(石田)
そうですよね。高温になると爆発の危険もあり、使い終わった後も、穴を開けてガスを抜き、所定の方法で捨てなければならないので、処分も面倒です。固形燃料は100円ショップでも売っていますし、だいたい30分ほど持ちます。

このミニかまどに固形燃料をセットして米を入れておくと、燃料が尽きる頃には、ちょうどふっくらとご飯が炊き上がっています。30分でちょうど2合ほど炊けます。私も一度、家で試してみたのですが、とても簡単でした。

ご飯も炊けますし、もちろんコーヒーもいれられます。電気やガスが止まっても、温かいコーヒーが飲めるのはうれしいですよね。100円ショップの固形燃料は空気に触れると液化してしまうので、アルミホイルで包んで密閉し、涼しい場所で保管しておけば大丈夫です。日が当たる場所や暑い場所は避けるべきですが、カセットボンベに比べれば保管ははるかに楽です。この前、固形燃料を40個ほど家に備蓄しました。電気やガスが止まっても、米は家に50キロほどありますから。

(深田)
50キロですか。それはすごいですね。

(石田)
いつも知り合いの農家から宮城の米を買っています。缶詰はツナ缶やサバ缶などが10個から20個ほどあります。そのくらい用意しておけば、仮に1か月ほど電気やガスが止まっても、何とかなるのではないかと思っています。

さらに、スマホやパソコン用の電源確保も必要です。電気が止まっても、一応YouTubeのライブ配信はしておきたいから、折りたたみ式の太陽光充電器を用意しています。A4ぐらいのサイズで、4枚ほどが広がる形になっていて、それをベランダに置いておけば、MacBookもスマホもすべて充電できます。

(深田)
完璧ですね。

(石田)
それだけあれば、十分ではないかと思っています。買い占めはよくないですが、ある程度多めに備蓄しておくことは大切です。

(深田)
確かに、災害対策は必要ですね。

(石田)
災害対策であり、エネルギー対策であり、食料対策でもあります。そして、それをより大きなコミュニティ規模で実践しているのが荒谷卓さんです。荒谷卓さんに会われたことはありますか?

(深田)
うちの視聴者の方から、荒谷さんを番組のゲストに呼んでほしいと言われていて、私もコンタクトを取りたいと思っていたところです。

(石田)
その荒谷さんが、三重県最南端の熊野で「むすびの里」という、食、水、エネルギーをすべて自給自足する村を運営しているのです。

(深田)
荒谷さんは、もともと自衛隊の特殊部隊の方ですよね。

(石田)
日本初の特殊作戦群の初代群長です。武道についても非常に高い技術をお持ちの方です。

(深田)
プロのサバイバル技術を持つ方が、サバイバル型の村を作っているのですね。

(石田)
荒谷さんの考えは、今後日本が食料危機やエネルギー危機に直面するかもしれない。そのときに皆で自給自足し、それを分け合うコミュニティを持ちたい、というものです。ある意味で、荒谷さんにとって一つの実験の場として動かしているようです。

私も先日、そこへ行ってきました。荒谷さんに招かれて、講演会をしてほしいと言われたのです。熊野のむすびの里で講演会を行い、そのまま一泊して過ごさせてもらいました。とにかく水がきれいで、食べ物もおいしく、集まっている方々も皆前向きで建設的でした。互いに助け合う精神があり、本当に素晴らしいコミュニティでしたよ。

(深田)
やはり、そういうものに触れたほうがいいですよね。都内にずっといると、どうしてもギスギスします。

(石田)
それもありますが、いざという時に、多分自分を救えないと思います。東京の食料自給率は、実質0%ですから。

(深田)
私など、地震でエレベーターが止まったら、終わりです。水も来なくなりますからね。

(石田)
水も来ない、エレベーターも止まる。電気が来ない、水も来ない。水も電気でくみ上げていますからね。

(深田)
私は、一番危ないところに住んでいるのですね。

(石田)
いざという時には、熊野のむすびの里のような場所だったり、僕の場合、宮城県や山形県の米農家さんだったり、そうしたつながりが重要になると思います。食料を作っているのは東京の人ではなく、地方の人たちですから、そうした地方の方々ときちんと関係を作り、継続的にコミュニケーションを取ることが大切です。そして、そのコミュニティに自分も属しておくことが、一つのリスクヘッジではないかと思います。

(深田)
確かに、その通りですね。

(石田)
僕は、仮に食料危機になったとしても、肉も野菜も魚も、どこからでも調達できる自信があります。提携している農家さんがたくさんいますから。毎回そこから、おいしいものを買っています。ですから、そうした農家さんを3、4人ほどでもよいので、きちんと関係を持ち、定期的に野菜や米を買うような関係を作っておいたほうがいいですよ。結局、地方から運ばれてくるですから。

(深田)
そうですよね。

(石田)
東京は、食料自給率が実質的にゼロです。そう考えると、水がきれいなところ、お米や野菜がおいしいところ、そうした地域との関係を作ればいいのではないですか。萌絵さんも日本全国を回っているから、意識的に関係を築いていけばよいのではないでしょうか。

(深田)
基本的に、私が講演で回る場所は地方都市で、仙台、大阪、名古屋、広島、福岡、熊本といったところですね。

(石田)
そうなると、東京都と似たような状況の都市が多いですね。

(深田)
ただ、熊本あたりになると、農家の方が多いかもしれませんね。

(石田)
俺は、知り合いにサロマ湖のカキ漁師もいるし、羅臼の昆布漁師もいます。いざ昆布が足りなくなったら送ってもらったり、ウニを送ってもらったりすることもできます。有事の際に昆布やウニを送ってもらうという人は、なかなかいないかもしれませんが、そういう知り合いがいるわけです。

(深田)
やはり、日頃から農家さんと付き合い、直接取引することも大事ですね。農家さん自身もそうおっしゃっていました。愛知の農家で市議会議員でもある岡本茂明さんという方がいるのですが、岡本先生も、農家と直接つながっておけば食料危機にも対応しやすいとおっしゃっていました。

農家さんは、自分たちが作ったものをスーパーなどに卸す時に買い叩かれているわけですよ。お米も減反政策の影響で作ることが厳しいです。そのため、必ず直接買ってくれるお客さんがいて、自分たちの収入が安定するのであれば、増産も可能になります。

(石田)
その通りです。我々が直接購入することが、日本の食料自給率を高めることにつながるかもしれません。僕がお米を買っているところでは、農協の買い取り価格よりも高い値段で買っています。それでも、東京のスーパーで買うよりはずっと安いのです。農協に出すよりも私が買ったほうが高く売れるわけですから、農家さんも喜ぶし、私も助かる。ウィンウィンの関係です。

(深田)
それはお得ですね。

(石田)
毎回、山形ではつや姫、宮城ではひとめぼれを買っています。今度ご紹介しましょうか。とてもおいしいですよ。ミニかまどもアマゾンで買ってプレゼントします。本当に便利ですから。

(深田)
ありがとうございます。楽しみにしています。

(石田)
この前、野菜をぐるぐる回す水切り器を使ってサラダを作っていましたよね。

(深田)
サラダは、野菜を洗うと水浸しになるでしょう。遠心力でぐるぐる回すと水切りできるので。

(石田)
うちの妻も大好きで使っていますよ。

(深田)
水切り器を買ったら、サラダ作りが楽しくなりました。

(石田)
ひとつ言ってもいいですか。僕から見れば、あれはサラダというよりレタスでした。レタスをちぎったのでしょう。

(深田)
いえ、ドレッシングは作っていませんが、塩とオリーブオイルとお酢はかけました。

(石田)
以前この番組でも、煮物などをきちんと作ってタッパーに詰めて持ってこようか、という話をしましたよね。そうしないと、猫まんまのようなものを食べているから。

(深田)
猫まんまではないですよ。鰹節と生卵をかけて混ぜています。立派な料理です。

(石田)
立派な料理ですね。僕は料理を作ります。家にいる時は、朝も夜も、だいたい作っています。

(深田)
奥さまは幸せですね。

(石田)
では最後に、資産防衛という意味では、日本円を持っておくのは相当リスクが高いと思います。

(深田)
私もそう思います。ただ、ドルも今後は安くなるのではないでしょうか。

(石田)
しかし、その点に気づいている人はあまりいないです。世の中では、ドル高円安だと思い込んでいる人が大半です。

(深田)
私は円で生活しているので、そのことになかなか気づかなかったです。

(石田)
それは金価格と比べるとよく分かります。金は大きく上がっているでしょう。しかし、金のチャートを見ると金が上がっているように見える一方で、金は昔から一定の普遍的な価値を持っています。その金に対してドルがどんどん下がっているのです。円はさらに下がっています。最も弱い状態です。

そう考えると、金が上がっているというよりも、円の価値がどんどん毀損していると考えたほうがよいのです。これを強く感じたのは、海外に行った時です。去年の9月にグリーンランドへ行ったのですが、バーに入って生ビールを飲もうと思ったら、グラス一杯で3000円でした。

(深田)
私もよくアメリカに行くのですが、ランチは5000円が普通で、高いところでは7000円、8000円です。サンドイッチも、だいたい一つ2000円くらいです。それを半分に切って半分だけ食べ、残りは持ち帰ってもう一食にするという生活になりますね。

(石田)
そう考えると、日本人はどんどん貧しくなっているわけです。海外に行くと、円の弱さを本当に痛感します。ですから、そういう意味では、円以外のものにも目を向けたほうがよいと思います。

(深田)
私は今、スイスフランにシフトしています。

(石田)
私は今、金のCFD(差金決済取引)一本です。

(深田)
現物はなかなか買えませんものね。

(石田)
現物となると、どこにどうやって保管するのかという問題がありますし、手数料も高いですからね。CFDのほうは金融商品にレバレッジをかけたものですから、当然リスクはありますが、その分リターンも大きいのです。とはいえハイレバレッジではなく、低いレバレッジで運用しています。

(深田)
どのくらいの倍率で運用しているのですか。

(石田)
最初は2倍で運用していたのですが、金が下がった時に買おうと思って追加で資金を入れていたのです。ところが思ったほど下がらないので、なかなか買い足すタイミングが難しくなってしまいました。買い足せないまま追加資金だけ入っている状態なので、結果としてレバレッジは1.1倍くらいになっています。ほとんど現物に近いような状態ですね。

(深田)
そうなのですね。

(石田)
このように円以外のものに目を向けたほうがよいと思います。

(深田)
CFDは分離課税ですよね。

(石田)
分離課税です。ETFのような金融ファンドですからね。

(深田)
金の現物を買うと、総合課税で55%取られますからね。

(石田)
ですから、今のところは金融商品のほうが有利です。分離課税、源泉分離になりますからね。

(深田)
本当に恐ろしい時代ですね。

(石田)
今度は、金融所得課税に社会保険料をかけるという話が、自民党の中ではほぼ決まっているそうです。

(深田)
本当に、政策があまりにもひどいですね。

(石田)
岸田文雄政権が新NISAを広めていましたよね。新NISAは、株の売却益や配当が非課税になるという制度です。それで、よく分からないまま、主婦や学生まで「株はよい」と言って口座を開いたわけです。対象はアメリカ株やオールカントリー、日本株といったものですが、結局はアメリカ株を買いましょうという流れになっていました。

非課税だと言われて、主婦から学生まで口座を開いたわけです。もちろんサラリーマンの方もいますが、サラリーマンは給与からすでに源泉所得税を引かれ、社会保険料を引かれ、住民税も引かれ、その残った手取りで新NISAにこつこつ投資してきたわけです。

つまり、社会保険料はすでに引かれているのです。にもかかわらず、その利益にまでさらに社会保険料をかけるというのですから、二重課税と言われても仕方がないでしょう。

(深田)
それは詐欺ですよ。

(石田)
まるで投網漁のようです。岸田氏が網を一気に投げて、そこにかかった人たちが大勢いるわけです。そして今、その網を一気に引き上げる直前まで来ている、そんな印象です。

(深田)
本当に、政府が進めることで良かったことが何一つないです。

(石田)
まったくない。本当に余計なことばかりしていますからね。

(深田)
国民を騙し討ちしている以外、何もしていないです。最近は「新NISA疲れ」という言葉まで出てきています。

(石田)
昔は株をやっていましたが、今はやっていません。萌絵さんも以前、株アイドルをされていましたよね。

(深田)
昔は株が好きでしたが、株に対する信頼が自分の中で薄れてしまいました。金融機関に勤めてからは、金融商品が全部詐欺にしか見えなくなりました。

(石田)
俺もまったく同じです。だから、今は株は一切やっていません。現物コモディティのほうがよいのではないかと思っています。特にウクライナ戦争以降、石油、ガス、食料、そして木材、金属、鉱物といったものがどれほど重要か、我々の解像度が上がってきたではないですか。

(深田)
その通りです。本当に「モノの時代」がやってきました。

(石田)
ですから、そうした分野に注目することも、一つの対策ではないかと思います。

(深田)
余裕のある方は金から始めていただく。サバイバルを重視したい方は、ミニかまどを買い、燃料を買い、太陽光パネルで充電できるソーラーキットを買い、さらに農家と直接つながることですね。そうした生活対策から、ぜひ備えを進めていただきたいと思います。

今回は越境3.0チャンネルの石田和靖さんに、これからの自己防衛、資産防衛のためにどのように行動していくべきか、その行動指針を示していただきました。ありがとうございました。

(石田)
ありがとうございました。

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