#612【悲報】日本から左翼消滅!!愛国者こそ民主主義を語れ! 宇山卓栄氏(2026.2.26)

#612【悲報】日本から左翼消滅!!愛国者こそ民主主義を語れ! 宇山卓栄氏(2026.2.26)

(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。

(宇山)
よろしくお願いいたします。

(深田)
先日、衆議院総選挙が終わりましたが、自民党が圧勝し、立憲民主党(中道改革連合)が木端微塵になったという驚きの選挙結果でしたね。

(宇山)
中道改革連合の獲得議席数は49議席でした。私もあの選挙特番に張り付いておりまして、8時に各社の出口調査の結果が一斉に出たわけですよ。その時に中革連の予測議席が50前後と出て、私は目をこすって「あれ、これなんかの間違いかな、勘違いしているのかな?」と思って、何か1桁足りないようで何度も見ました。実際に獲得議席が49議席ということで大惨敗でした。

(深田)
私も非常に驚きました。もう少し議席を取るのではないかと思っていました。

(宇山)
私もそうです。最終的に私は80議席程度と予測を修正しましたが、80どころではなく50を切って49議席でした。内訳は公明党が28議席、旧立憲が21議席です。もともと旧立憲民主党は144名、原口一博さんが離党して143名でしたから、それが21名になり、7分の1になったということです。

(深田)
本当に驚きましたよね。

(宇山)
とんでもない選挙結果でした。私は今回の選挙は、高市自民党が勝利したこともさることながら、それ以上に中道改革連合がだめすぎて自民党が勝つしかなくなってしまった選挙だったと総括しています。

(深田)
やはり立憲民主党が公明党にすり寄った形になったのが、立憲支持者にかなり不評だったのでしょうね。

(宇山)
その通りです。これまで立憲民主党を支えてきた「ふわっとリベラル」な人、革新的な左翼ではなく「なんとなく自民党は嫌いだ」「リベラル的なものがよい」という層がかなりいたわけですよ。それが「あのカルトの公明党と一緒になったな、もうこんなところは応援できんぞ」と言って、離れた人たちもかなりいるのではないかなと思います。

(深田)
確かそうですよね。公明党と一緒になること自体が、結構自殺行為じゃないのかなと思います。

(宇山)
しかし当事者たちは、「連合票と公明党票を足したら1+1は2になるんだ、どうだ、参ったか」というように思っていたわけですよ。テレビのコメンテーターとかYouTubeのこういう選挙の専門家などもこぞって、そう言っていませんでしたか。公示前は「いやいや中革連は勝てる。場合によっては、政権交代もあり得るぞ」というようなことを言っている専門家もたくさんいました。私はそれありえないと見ていましたが、それでもここまでの敗北は予想外でした。

(深田)
ネーミングがだめだったと思いますよ。

(宇山)
名称に違和感がありましたよね。「中道って一体なんやねん?」と。字面の印象も中革連は「中華連」にしか見えないのですよ。

(深田)
中道なのか中核派なのか、よく分からなかったです。

(宇山)
ただ、私もバカにはできないと思っていましたよ。何だかんだ言っても、当初は100ぐらいは行くのではないかと思っていました。

(深田)
高市人気とはいえ、自民党は人気がないわけですから、その票が行き場を失ったら、そちらに行ってもしょうがないなと思いました。

(宇山)
そうなんですよ。それが大惨敗で、開けてびっくりということです。今日は左翼というものには未来が将来があるのかどうかということの話なのですね。私がまず思うのは、こんな形で中革連が大惨敗をすると、朝日新聞や毎日新聞などいわゆる左翼系メディアの皆さんは、今後どこに拠って立てばいいのかということでしょうかね。

(深田)
そうですよね。何を軸にものを言うのでしょうね。

(宇山)
朝日新聞などは政治的に拠って立つ場所がなくなるわけですよ。新聞だけではなく、テレビなどのメディア、左翼のNPOやNGOといった“公金チューチュー”の人たちも全部含めてそうですよね。今後何の基盤、政治的背景によって、ものを言ったり活動したりしていくのかということが、私は本当に分からないのですよ。

(深田)
今後、左翼はさらに弱くなると思います。先日、21歳の女子大生コメンテーターの白坂リサさんから取材を受け「なぜリベラルは弱いのか」と尋ねられました。それで、私は「これまでのリベラルは公金が流れる仕組みを作っていたけれども、その仕組みが徐々に解体され、お金が流れにくくなって、活動資金がなくなった」と答えたのです。

本来、市民活動は市民の支援でやらないといけないのに、公金でやっていた。その公金が減っており、高市政権になってさらに切られますよね。そうなれば活動は縮小し、お金が欲しくて保守に転向する人も出てくるのではないかなと思います。

(宇山)
なるほど、銭がなくなって萎んできているという状況ですね。

(深田)
そもそも日本の左翼は「民主主義とは何か」と語れていないのですね。リベラルの最も重要なところですが、その根本が語れていないのですよ。

(宇山)
おっしゃる通りです。日本の左翼は民主主義を全然理解していないのです。民主主義国家には、否定しようとも経済的な右派と左派という階層があるわけです。経済右派はより富裕な層、経済左派は主に貧困層です。現在の日本は格差が拡大し、8~9割の人が経済的に厳しい立場に置かれているのが現実です。本来であれば、多数派となる人々をどう救済するかを考えるのが左派の役割です。

(深田)
そうなんですよね。

(宇山)
税金をどのように安くしていくのか、消費税をなくしてはどうなのか、これらを考えないといけない。ところが、立憲民主党を見てください。新しく中革連の代表に選ばれた小川淳也さんが何を言っているかというと「消費税は25%でいい」と言っているのですよ。こういう人ですよ。

野田(前代表)さんにしても枝野(元代表)さんにしても「消費税を減税するなどというのは、それは減税ポピュリズムのやることなんだ」と言って批判しておられたでしょう。一番逆進性の強い消費税を貧困層のためにこそ廃止しようと旗を振るのが、本来左派の立憲民主党の役割だったのですよ。

(深田)
そうですよね。やはり貧困対策は何をするのかがリベラルの仕事です。福祉国家は税金は重いけど福祉のサービスが充実している。これが福祉国家のあり方じゃないですか。ところが、日本は負担は増えるけれどもサービスは細っていく。ここをきちんと是正することをまず主張しないといけなかったと思いますよ。

(宇山)
そうなんです。左派の人たちこそ、ここに声を上げて、より多くのマジョリティの人たちの共感を得て、政治的に戦っていくことが彼らの本来の役割なのですね。また、移民政策ですが、これは格差を助長するツールになっているわけですよ。経団連や一部の経営者が奴隷労働によって私腹を肥やして、大儲けをする。その一方で、当然日本人労働者の賃金の押し下げ圧力になり、雇用機会も奪われていくのですよね。

立憲民主党は労働者の党で、連合の支援のあるのでしょう。本来、彼らが「移民政策に大反対だ。労働者を守るためにも貧困層を守るためにも、金持ちを喜ばせるような移民政策は許さない」と言わないといけないのです。

(深田)
私は今回の衆院選で公約に掲げました。

(宇山)
そうでしょう。それでも立憲民主党は「多文化共生」と言っているのですよ。

(深田)
私は多文化共生のアイデア自体を否定しないのですよ。しかし、外国から労働者を低賃金で働かせて、そのために日本人の賃金も下がって、最低賃金が全然上がらない。それはだめでしょう。左派が仕事を何もしていないわけですよ。日本の労働組合はアメリカと違って“なあなあ”なんですよ。労働組合の上層部が、組合員のお願いを押さえ付けると、会社で出世できるという経営陣との癒着もあるわけじゃないですか。それが日本が一番だめなところだと思うのですよ。

(宇山)
まさにそうですよね。もう一つ、日本の労働組合の問題点は、組合幹部が貴族化しているという点です。結局彼ら一流企業の正社員の組合員で、最初から恵まれているのですよ。そして自分たちの正規雇用を守るための活動を日頃から考えているのが、連合労働組合の考え方なのです。すでに彼ら自身がもう既得権益化してしまっていて、貴族化してしまっているのです。

一流企業の組合役員室に行くと、組合員が威張りくさって、ふんぞり返って、タバコを吹かして、新聞を広げて読んでいるわけですよ。これを貴族と言わずして何と言うのか。こういう人たちに、一般庶民の気持が絶対分かるわけがないのですよ。

(深田)
しかも労働組合が消費税増税を推進しています。国家からリターンがないのですよ。絞り取られるだけで、その後何に使っているか分からないわけですよ。

(宇山)
本当にそうです。移民政策もそうでしょう。自分たちの会社が移民によって利益を得て、自分たちがボーナスもらえるという算段でしょう。中国とも仲良く付き合ってマーケットを取っていけば儲かり、自分たちのボーナスが取れる。結局経団連と何が違うのですか?

(深田)
だから同じですよ。組合の上層部と企業のトップが癒着しているのですよ。

(宇山)
本当におっしゃる通りです。癒着構造の中で物事が動いているから、立憲民主党は貧困層の救済を求めている国民の声が聞こえないのですよ。

(深田)
アメリカの労働組合は労働者のために戦いますよ。労働環境では、現場の安全性が保たれていなくて人が死ねば、労働組合の役員が国会議員に手紙を送りますよ。日本は送らないじゃないですか。「死んだのはしょうがなかったね、気をつけよう」というレベルなんですよね。

賃金にしても上げないといけないと要求する。外国人と自国民の間で賃金格差があれば「これ差別だ」とか、労働組合が言うべきこと言っていないわけです。

(宇山)
諸外国と比べても日本はその傾向が顕著です。

(深田)
やはり日本は右派も左派も“なあなあ”の部分が多いと思うのですよ。

(宇山)
本当にそうです。ここで左翼の思想原理について少し触れたいのですが、私は左翼の行動原理を貫くものはルサンチマンだと考えています。

(深田)
なるほど、ルサンチマンですか。

(宇山)
ルサンチマンとは、憎しみ、反逆、反抗心、感情のことで、怨念のようなことをルサンチマンというわけですね。例えば左翼の人たちは小さい頃に貧しかったり、虐げられたり、何か差別を受けて「何くそ」というルサンチマンをずっと抱き続けた時に、それが世の中を変えていきたいという原動力になっているわけなのですよ。

貧困層を見捨ててはいけない。自分も苦しんだので貧困層を救済する。差別のない世の中を作る。そして権力を監視していくという点においてですね、反権力を掲げ、反封建主義、反国家主義というのが、左翼というものの具体的な行動に全て繋がっていく。それらの行動を貫いている原理はルサンチマンだと思うのですよ。

私それ自体は悪いことだと思いません。そういう形で、実際に改革が進むことがあるわけですよ。いつまでも金持ちやエリート層ばかりの世の中では、競争力を失っていくではないですか。貧困や下層民をどのように救うのかということが政治、民主主義において重要なことだと思います。

ルサンチマンは健全ではないかもしれませんが、あえてそれを健全な形で政治の世界で走らせてくれているかというと、全然走らせていないわけですよ。

(深田)
そうですよね。前向きな形で「ここをよくしようよ」ということは何にも言っていないわけなんですよね。それに労働組合の意味がなくなったのは、やはり安倍元首相の一撃が効いたと思うのですよね。安倍さんが経団連に行って「給料を上げろ」と言ったら「あ、分かりました」と経団連が給料を上げる。それに倣って岸田元首相も経団連に頼んだら、経団連がまた従いました。すると「あれ、労働組合って何だっけ?」となるのですよ。

(宇山)
そうです。労働組合が自民党と一体になっているのです。

(深田)
首相が経団連に一言言ったら賃金が上がるのであれば、労働組合の仕事なくなるわけです。安倍さん一撃はすごかったなと思いますよ。

(宇山)
そうなんですよね。自民党長期安倍政権の時に、経営者も労働者階級も囲い込むような全方位的な政策をやっていたわけですよ。この自民党を検証すると日本の本当の意味でのその左翼の正体も実は見えてくると思っています。

自民党支持者がどのような人たちなのかというと、日本的ないわゆる保守と呼ばれているような人たちです。一般的には元旦に神社の参拝に行き、日本の神々を敬い、天皇陛下を敬っています。そして、民族の伝統や文化、国家というものを大切にしている本当にごく普通の保守的な考えを持っておられると思うのです。ただ、大体こういう人たちは貧しいのです。祝日に日の丸を掲げて国威に敬いを持つ人は小さい家が多いのです。ある保守系の会議や団体に来られる人々の経済状況は皆さん一様に平均以下です。

(深田)
自民党の政治パーティーは、一流ホテルに高級スーツを着たオールバックの大企業の重役と思われる人がたくさん参加していいました。一方、立憲民主党のパーティーではかなり層が違うと思いました。

(宇山)
そこですよ。自民党は使い分けをしているのです。保守層の一般的に非常に貧しい層からの支持もある。一流ホテルの政経パーティーに高級スーツに身を包んで参加する経営者もいます。ただ、後者は自民党支持層の中ではマジョリティではありません。ほんの一握りです。

マジョリティはやはり小さな家に住んで、清く貧しく正しく生きているような人たちなんです。彼らが貧しいのは、どうしてもグローバリズムの流れに取り残されているのですよ。日本の国威、国体を大切にしているので、グローバリズムの一流企業で高収入を得て、株のトレーディングをしようという発想の人はまずいないでしょう。

(深田)
そうですよね。あまり投資が好きという方は見かけないですよね。

(宇山)
保守の世界の中で、投資の話をすると総スカンを食らうわけです。

(深田)
やはりお金の話が日本人の文化と合わないのですね。

(宇山)
概して彼らは貧しいのですよ。この日本の保守が自民党をずっと支持している一番分厚い層になっているわけですよ。では、その自民党が今までこういう貧しい人たち、中間階級以下の人たちのための政治をやってきたのかというと、何にもしていないのですよ。

(深田)
「ネトウヨ」と呼ばれる人たちは低所得層が多いのに、自民党を強く支持しているのはなぜか、とひろゆき氏が指摘していました。確かに矛盾を感じます。

(宇山)
その通りです。いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちは、本当に貧しいのですよ。

(深田)
弱者である自分たちが何を誇りに思うのかというところで、素晴らしい国家の素晴らしい国民であるという選民思想にすがっているのですよ。現実を見てください。日本は衰退しているのですよ。産業については、もう日本は製造立国でも何でもなく、円安になって儲からない国です。そういことを説明するのですよね。
(宇山)
本当にそうです。自民党が貧しいネトウヨの方々のための政治を一度でもしたことがあるかというと、全くしていないのに、それでも自民党を支持し続けるという奇妙な現象をどう考えたらいいのかというのが、私の最大の疑問なのですよ。農家などは見捨てられていじめられているのに、まだ自民党に投票しているでしょう。

自民党は経営者や経団連のための政治をひたすらやってきていたわけじゃないですか。最たるものが移民政策で、構造改革等々含めて、諸外国ならばとっくに反乱が起きていると思いますよ。

(深田)
そう思います。

(宇山)
今まで一生懸命この自民党の支援をしてきたけれども、生活は何も良くならない。むしろ悪くなる一方で米も買えないような保守の貧困層がかなり分厚くいらっしゃる。それでも絶対文句を言わないのですよ、日本の保守は、面白いのですよ。この現象は非常に興味深いです。

(深田)
そうなんですよね。やはり火消し部隊がいて「あの時保守派の○○議員はこういう状態だから仕方なかった。だから許してあげようよ」みたいに擁護する人がなだめて回っているのですよね。ネットで「しょうがなかったんだ」と言われても、人々の生活は苦しいのですよね。

(宇山)
自民党は苦しみに全く寄り添っていないわけでしょう。そこの手当もしてこなかったのにネトウヨの人たちはずっと自民党を支持し続けているという謎が大きな現象として横たわっているのです。しかし、最近は何人かの人たちが騙されていることに気づき始めているのですよ。

(深田)
高市さんの発言と実際の政策には乖離を感じますよね。

(宇山)
早速、消費税や竹島の日の対応や、移民問題などについて、保守層の中から「おいおい大丈夫か?」と疑問が出始めていますよね。それでも高市さんをどんなことがあっても応援する人たちは、結構貧しい人たちが多いのですよ。

(深田)
高市さんじゃなかったら、別の地獄が待っていますよね。

(宇山)
別の地獄とは中道改革連合ですね(笑)。だからこそ、本当に国民の視点に立って、中間階級以下の救済をしてくれて、もう一度中産階級が健全な生活ができるような日本に戻す必要があるのですよね。それで、参政党や日本保守党のような保守野党が出てきているのだろうと思うのですよ。

ドイツならばAfD(ドイツのための選択肢)のようなナショナリスト政党が出てきています。まだ日本人の中で、階級で物事を見ていくという視点が無いのですよ。

(深田)
みんな平等だと思っているんです。

(宇山)
そうです。実際には平等ではないのですよ。私はマルクス主義者でも何でもないですけれども、マルクスの「歴史を貫くのは階級闘争である」という言葉は、私はある種普遍の真理たるものが、今の時代でもあると思います。

今、タワーマンションに住む一流企業に務めている人と、あばら屋で住む明日の米も買えないような人たちとの間で経済格差が開いています。ここまで大きく差が開くと、階級としてかたまりで見て、自分たちの層のための政治がどうあるべきか考えていかないと、こういう構造から抜け出せないと思うのです。

最後に「チームみらい」です。階級の話をしましたが、チームみらいを支えている人たちが、どの階級クラスの人たちなのかを考えてみたいのです。

(深田)
チームみらいは突然現れましたよね。ただ、支持者の姿が見えないのですよ。チームみらいが好きだという人に一人も会ったことがないのです。参政党と日本保守党とか既存政党支持者はいましたよ。でもみらいはいない。一人も会わなかったですね。うん。うん。

ニュースでは「どこも批判しないのが若い世代に心地よかった」と書かれていました。私はZ世代のマーケティング関係者から「若い人には絶対にウケない」と言われました。なぜなら「人を批判しすぎている」と言うのです。しかし、政治の世界は批判しなくなったら終わりなんですよ。だから、批判しないのが逆におかしいのですよね。

(宇山)
その通りです。政治の意味がありません。

(深田)
間違った政策を修正するのが野党の役割ですからね。

(宇山)
まさにその通りです。しかしチームみらいは「他党の悪口は言いません、自分たちの政策だけやります」と主張しました。相対主義的な姿勢では、物事は変わりません。

(深田)
中道の若手候補者も同じく「他党の悪口は言いません」と言っていました。私は「政治とは迎合したら意味がない」と思いました。

(宇山)
その通りで、チームみらいの支持者の姿は確かに見えません。私も具体的に会ったことはありませんが、あの人がそうかもしれないという人は、私の周りにもいるのです。実際に投票した層は若い人と言われるでしょう。

しかし、そんなことはないのですよ。20代、30代と確かに若い人もいますが、一番顕著に現れているのは我々世代なのです。40代から50代の世代で、東京の港区など都心の7区を根城にしているのですね。IT企業に務めて、給料もがっぽりあって豊かですよ。経済階級で言うと、そういう人たちがチームみらいの主な支持層なんのです。

(深田)
それはプロファイリング的には納得できます。今回の選挙では少し奇妙な現象もありました。過疎化と高齢化が進んだ村で、高齢者がほぼ全員チームみらいに投票したという事例です。ほとんどの人がチームみらいの存在を知っていたか疑わしい状況にもかかわらず、投票が集中したという怪奇現象です。

(宇山)
地方では確かにチームみらいの票が入ったようです。これは、テレビで安野貴博(チームみらい党首)さんたちが積極的に取り上げられた影響もあると思います。過疎の村では候補者と住民が直接接する機会が少なく、情報源はテレビが中心になります。毎日のようにチームみらいを宣伝するテレビ報道によって、票が集まったのでしょう。加えて、経済的に一流企業に勤めてタワーマンションに住む層は、発想が一様にリベラルです。私の周囲の同年代の金持ち層も、政治的には間違いなくリベラルな考え方を持っています。

(深田)
確かに、私の周囲も同じです。

(宇山)
彼らはグローバリズムやリバタリアニズム、夫婦別姓、男女平等の推進、同性婚やLGBTの権利擁護など、リベラル的な価値観を一様に持っています。チームみらいはその層にぴったり合ったため、今回の躍進につながったのでしょう。以前は立憲民主党がこうした層を支攫っていました。

(深田)
確かに、立憲の票が流れたのであれば、理解できますね。

(宇山)
その通りです。立憲民主党は比例区で約200万票を減らしました。一方、チームみらいは約380万票で、参政党の400万票に迫る勢いです。立憲民主党から流れた「ふわっとリベラルなお金持ち層」がチームみらい現象だと私は分析をしているのですね。

こういう人たちはやはりある一定の力があるわけなのですよ。社会的影響力があり、だからこそマスメディアも優先的に彼らを取り上げるわけですよ。メディアは決して参政党や他の党を取り上げようとしないわけなのですね。それで、やはり彼らの存在は極めて危険なんですよ。国益に大きく反する存在だと思います。

(深田)
私はチームみらいを自民党の補完勢力だと思っています。

(宇山)
ある意味、そういうところもあります。

(深田)
自民党が危険な存在なのですけれど、自民党の補完勢力として「消費税を増税すべきだ」と補完しているわけですよね。そしてそのデジタル政策も、チームみらいは「もっとAIを推進しましょう」と言って、AI監視が進むような形が今後取られるのではないかと思っています。

(宇山)
そうでしょうね。おっしゃるように自民党が掲げる政策とかなり一致しているのですよ。AI政策とかこういう構造改革をやっていけばいくほど、彼らの言うところのテクノリバタリアニズムを進めば進めるほどですね、経済の格差は広がっていくと思います。

(深田)
そうですね。

(宇山)
経済の格差が国民を分断し、ひいては「移民をどんどん入れたらいい、儲かればいい、自分さえ良ければいい、利益が一番重要なんだ」という方向に突き進んでいくイメージがチームみらいの中に私は見えるのですよね。

(深田)
全くその通りかなと思います。

(宇山)
国家観も何もなく、むしろ国家観とかイデオロギーを彼らは否定をするわけでしょう。そういうことを語らないと自らが言っているのです。そもそも政治は国家観がなくてはできないのです。自分だけ金儲けができたらいいような世の中を作りたいならば、政治ではなく経済界の中でやってください。

(深田)
そうですよね。政治の世界ではなくてビジネス業界です。

(宇山)
ビジネスの世界です。それを政治に持ち込んで、何でもかんでもビジネスの論理で、政治を動かしていく。日本人はこれがファッショナブルなことあると変な誤解をして、民主主義について免疫がないから騙されるのですよ。

(深田)
そうですよね。放っておいたら市場は強いものが勝つわけじゃないですか。争原理の中で強いものが勝って、弱いものが全滅する。これを是正するための存在が政治だと思うのですよ。

(宇山)
本当にそうなんです。貧困層をきちんと救済をして、みんなで発展をしていくというのはどういうことなのか、公共の精神というのを育むのはどういうことなのか。草莽崛起という言葉があるでしょう。草の根でそれらををみんなでその盛り立てるためにはどうするか。一部の金持ちだけが儲かるような世の中であってはならないでしょう。

本来は保守こそこういうことをやらなければならない。左翼もこのことについてやらなければならないけれども、保守も左翼も今の日本の政治の中で誰もこれをやらない。

(深田)
金持ち主義になっていますものね。

(宇山)
そうなんです。これが大問題です。と。
まさにその通りです。本当の左翼的政治は、貧困層を救済し、公共の精神を育み、草の根(グラスルーツ)で社会全体を盛り立てること、つまり“草莽崛起(そうもうくっき)”です。一部の金持ちだけが利益を得る社会ではダメです。本来ならば保守も左翼もこの役割を担うべきですが、現実の日本政治では誰もやっていません。右も左も放置しているのが大問題なのです。

(深田)
だから本当の左翼がこの国から消え、誰も民主主義について語らなくなった。これが日本の最大の問題だということですね。

(宇山)
おっしゃる通りです。

(深田)
右も左も根深い問題を抱えています。今回は作家の宇山卓栄先生に「左翼の未来はどうなるのか」についてお話をいただきました。先生、どうもありがとうございました。

(宇山)
ありがとうございました。

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