#595 【神社の危機】年間100社が消滅!?伊勢市議が明かす後継者不足と外国資本参入の実態 大野寛文氏(2026.2.9)

(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は伊勢市議会議員の大野寛文さんにお越しいただきました。大野さん、よろしくお願いします。

(大野)
よろしくお願いします。

(深田)
大野さんは最近、伊勢市議会議員になられて、神社への造詣が深くなったと伺っていますが、後継者不足問題では日本の現状はそこまで深刻なのでしょうか?

(大野)
今日本では、神社やお寺は宗教として扱われながら、歴史的にも文化としてもしっかり残ってきた存在だと思います。特に伊勢は、日本一のパワースポットである伊勢神宮がある場所で、すべての日本国民から大事にされている場所ではないでしょうか。伊勢神宮はさすがに素晴らしく、参拝者数が多いことも日々感じています。

一方で、伊勢神宮以外にも、魅力ある神社は数多くあります。僕も日本文化に強い関心があり、国連に関わっていた最後の頃には、ユネスコの関係者とりわけフランスの方々から、日本の文化を学ぶ機会もありました。フランスの方々にとっても、日本の文化や伝統は非常に重要なものとして受け止められていたのです。

しかし、現実を見てみると、年間で70社から100社程度の神社が消えているという状況です。

(深田)
えっ!?年間70社から100社ですか!?

(大野)
そうなんです。2015年以降の約10年間で、実際に668社が減少しています。やはり最大の理由は後継者不足です。伝統工芸も同様ですが、いわゆる宮司さんの成り手が、日本人の中でも年々減っている状態です。

その一方で、外国の方が宮司さんの資格を取得している例もあります。先日も年始の挨拶のニュースで、埼玉県の神社で、ウクライナの女性が宮司さんとして紹介され、テレビでも取り上げられていました。

(深田)
そうなんですね。外国の方でも宮司さんになれるのですか?

(大野)
なれるようです。ほかにも、オーストラリアやドイツの方がいます。

(深田)
全く知りませんでした。日本人のなり手がいないからですか?

(大野)
やはり、減っています。伊勢には皇學館大学があり、そこに神道学科があります。全国から神社の宮司さんの後継者であったり、いわゆる神主さんになりたい方々が学ぶ場所です。ただし、日本でそのような学科があるのは、実は二つだけなのです。

(深田)
二つとは、どこですか?

(大野)
伊勢の皇學館大学と、東京の國學院大学です。主に神社の宮司さんになるための学科があるのはこの二つで、ほかには通信教育などもあります。

(深田)
以前、神官の資格をお持ちの方に「自分もそういう資格を取りたい」と聞いてみたら「板の間に最低でも2時間座れないと、なれませんよ」と言われました。座学の時に板の間で正座をするので、それは自分には無理だと思いました。

(大野)
そこで諦めたのですか。確かに無理です。

(深田)
はい。私は子どもの頃から正座ができなかったので、その話を聞いた時点で、もう無理だなと思いました。

(大野)
今はどうなのでしょうね。実際に市会議員になってから、知り合いを通じて皇學館にも一度見学に行かせてもらったりしたのですが、女性の先生もいらっしゃいますし、女性の生徒さんたち、神主になるために学んでいる方々も見かけました。時代もだいぶ変わってきたのかなと思いました。

(深田)
椅子になっているのですか?

(大野)
どうでしょう。今度確認しておきますね。どのような勉強をされるのかとたくさん質問したのですが、さすがにそういう質問はしませんでした。少し話題が変わりますが、たまたま僕の知り合いに、いわゆる密教徒の方がいて、その方が今年から、ある山に籠って7年ほど修行するらしいのです。

(深田)
7年も籠るのですか?

(大野)
宗派の名前は控えますが、本当に7年間の修行として、いわゆる小僧のような立場で過ごし、お寺を引き継ぐ準備に入るということです。

(深田)
コンビニには行ってもいいのですか?

(大野)
休みはないそうです。いわゆる仕事ではなく修行という扱いなので、おそらく夜に自由時間はあるのだろうが、詳しいことは何も聞かされておらず、今月から行くとのことです。

(深田)
その人たちは、何を食べているのですか?お寺に食事が用意されているのですか?

(大野)
寝る場所と食事は用意されているそうです。当然ながら給料は出ません。それを7年ほど続けるとおっしゃっていました。もともとは密教徒として、いろいろなお祓いなどをして収入を得ていた方ですが、本格的な修行に入るため、そちらは7年間やめて、総本山に入るということです。その方は7時間ほど正座をすると言っていました。座布団があるかもしれませんが、正座で読経もすると話していました。

(深田)
お寺は座布団がありますが、神社はだめなのですかね?

(大野)
神社は、ござのようなものですよね。藁や麻などでできた薄いものに座っているという印象です。

(深田)
そもそも神社は畳もないですよね。

(大野)
こちらも一度確認しておきますね。

(深田)
神社は外から参拝しますが、上がるところがないですものね。

(大野)
そうですね。そういう厳しいところがあるかもしれないのですが、後継者の問題で特に大きいのは、やはり給与がかなり大きいようです。いわゆる宮司さんの年収が300万円以下という神社さんが約6割です。

(深田)
今インディードの求人を見ると「月収22万円から、安定収入」という募集がありました。巫女さんや宮司さんの募集が6件ほど出ていて、大体月22万円からですね。

(大野)
そうなると、ボーナスがあるかどうかは分かりませんが、年収としては300万円前後になるのではないかと思います。

(深田)
しかも、巫女さんは退職が早そうですよね。

(大野)
そうなのです。もともとは、いわゆる男性経験のない、汚れていないことを前提にしていた時代もあったようです。ただ、いまは時代が変わってきているとは思いますが、厳しい神社では、25歳を超えると立場的に厳しくなると聞きます。

また、少し興味深い話として、男性の匂いがするというか、急におしゃれになったり、女性は好きな人ができると一気に綺麗になったりすることがあるじゃないですか。そうすると、閑職に追いやられるような神社もあると聞いています。

(深田)
では、巫女さんは皆、かわいくないということですか?

(大野)
そういう意味ではないと思います。ただ、あの装束の影響で、きれいに見えることはあるかもしれません。

(深田)
巫女さんは、高校生がアルバイトに来ているのかなという印象ですよね。

(大野)
地元では、実際にそのような形で募集しているところもあります。

(深田)
すごく可愛いです。

(大野)
うちの妻も、学生の頃に地元の神社でアルバイト募集があり、おみくじを売っていたと言っていました。ただ、厳しいところ、本当にきちんとしているところでは、アルバイトは一切いないです。伊勢神宮もアルバイトはいなくて社員の方だと聞いています。

(深田)
でも、女性も結婚はしますよね。

(大野)
プライベートのことは、さすがに本人たちにも聞きにくいので、何とも言えません。ただ、若い方だけではなく、結婚しているくらいの年齢層の女性ももちろんいらっしゃるので、そうした方たちがどういう扱いになっているのかは分かりません。厳しいところでは、ある程度早い段階で退職したり、いわゆる事務職になったり、外に出ない職に回ったりするという話は聞きます。これは全国の大きな神社でもそうした傾向があるようです。

(深田)
確かに、おみくじを引いてみると、巫女さんは可愛い高校生が多いですよね。

(大野)
そうですね。綺麗な方が多いですね。

(深田)
逆に、おばさんは、お寺でしか見ないですね。

(大野)
それは、もしかするとお寺の奥様かもしれませんね。僕の知り合いでも、神社やお寺を職業としてやられている方が多いのですが、今回いろいろ支援していただいた伊勢の方たちも、お寺の方が多かったです。多くの場合、旦那さんが住職で、奥様が身の回りのことや、いわゆる経理の部分を担当されて、家族経営が多いです。

(深田)
お寺は隣に社務所があって、そこに住まわれていますものね。

(大野)
そうですね。そう考えると、大きくなれば大きくなるほど、いわゆる従業員のような方が外に住まわれているようですが、ほとんどは家族経営です。

伊勢は、伊勢神宮が素晴らしいのはもちろんですが、神宮以外にも良い神社が実はたくさんあります。そうしたことも、僕は広めていきたいと思っています。伊勢の歴史は、神宮さんだけではなく、神宮さん以外も含めて町全体として見ていく必要があると思うのです。

これから、ちょうどお木曳き行事が始まり、式年遷宮(※1)に向けた準備に入っていきますが、そうした営みは、もともと伊勢に住んでいる神領民の方たちや地域の方たちが支えてきました。そこにあまりスポットが当たっていないのが少し残念です。
※1)式年遷宮:二十年に一度、社殿と神宝を新調して天照大御神にお遷り願うわが国最大の神事。

(深田)
伊勢神宮は、外宮、内宮だけではなく、100以上ありますよね。

(大野)
140社あります。

(深田)
140ですか。それらを総称して伊勢神宮と呼んでいるのですよね。

(大野)
正確には「伊勢の神宮」という言い方で、正式名称は「神宮」の二文字で、唯一の神宮という扱いなのです。戦後に、GHQの干渉などがあって「伊勢神宮」とつけられたとも言われていますが、厳密には「伊勢の神宮」で、正式名称は「神宮」です。だから、伊勢神宮で御守や御札を受けると「神宮」とあり、パンフレットなどにも神宮の二文字です。やはり日本で唯一の場所なのですね。

ただ、そうした場所を支えてきてくださっている方々は、もちろん伊勢の方たちとして、長くいらっしゃるわけです。一方で、その行事は、神社が好きな人たちの間では比較的知られているものの、世間一般では意外と知られていない祭りも多いと思います。実は僕自身もその一人で勉強しなければならないと感じています。

(深田)
お祭りは、いつあるのですか?

(大野)
実は、今年の5月から始まります。去年は、その行事が始まる前段として、練習の行事がありました(※2)。長野県から式年遷宮の材料を運び「お木曳(おきひき)」「川曳(かわひき)」という形で運びます。そうした行事が、これから次々に始まっていきます。伊勢は、日本の文化を学ぶ場として、ぜひ日本人にもっと学んでほしいと思っています。そういう僕もまだまだ知らないことがたくさんあります
※2)第63回の式年遷宮は令和15年秋の最も重要な儀式「遷御(せんぎょ)の儀」に向け、令和7年より関連のお祭りと行事が始まった。

このような文化をしっかり守りたいと考える日本人は多くいらっしゃいます。しかし、そうした方たちが高齢化して、素晴らしい行事であっても、担い手や後継者がいない、若者がなかなか参加しないといった課題が生じています。だからこそ、全国の皆さんに支えていただけるような活動ができればと思っています。

(深田)
子どもの頃は、巫女さんに憧れましたよね。

(大野)
やはり巫女さんに憧れますか?

(深田)
巫女さんや出家に憧れましたね。世俗には興味がないと思ったのです。今は、かなり世俗に首を突っ込み、殴り合いの喧嘩をしていますが。

(大野)
実際に、いま日本には約8万の神社がありますが、宮司さんの数は2万人ほどしかいないとも言われ、ほとんどが兼務なのです。僕の知り合いも、3つの神社を掛け持ちしています。日本の少子高齢化はさらに進んでいるので、こうした状況のまま進めば、外国人が入ってくることが好ましいとは言えないかもしれませんが、継続していくことを考えると、致し方ない部分もあるのではないでしょうか。気持ちの問題ですよね。もちろん、外国人がすべてだめだというわけではありません。

(深田)
ただ、神社の歴史や、そういったことを学べるコンテンツが薄いですよね。

(大野)
その通りです。全くと言っていいほどないです。先ほどのお木曳行事や式年遷宮のような大きな行事は、テレビでも取り上げられるので、知っている人も多いと思います。しかし、文化は、地元の小さなお祭りのような営みが積み重なって、全体として形づくられてきたものです。だから、そうした営みを学べる場が必要だと考えています。

実は現在、全国の神社関係者の方々や地方議員の方々とも連携し、僕自身が地方議員の集まりを取りまとめながら、勉強会を進めています。日本を大事にしようと思うなら、日本の歴史や文化を知らなければ、日本を大事にしようという意識も生まれにくい。いま、売国奴が増えてきましたよね。だから、目の前のことだけではなく、本当に100年先の未来を守れるようにしなければ、自分の子どもたちに残せるものがないと、悲しいじゃないですか。

(深田)
そうですよね。子どもに何か教えてあげたいと思っても、そもそも日本文化について、そういえば深く知る機会があまりなかったなと思います。

(大野)
萌絵さんは伊勢神宮について、かなり詳しいと思いますよ。

(深田)
いえ、実はほとんど知らなくて、今、神社の物語について台本をすべて作ってもらい、それをもとにアニメを制作しています。全体で50本ほどの大作になる予定で、1本あたり10分程度ですから、50本となると相当なボリュームになります。まずは10本ほど出来上がった段階で、少しずつリリースしていこうと考えています。私たち自身も学ばなければならないと思っています。

(大野)
本当に、学べば学ぶほど、日本は素晴らしい国だと再確認できます。僕は伊勢にいますので、どうしても伊勢を中心とした話になりがちですが、日本の歴史を語る上では、出雲という場所は絶対に外してはいけないエリアですし、富士山の話などもつなげていくと、本来あるべき姿が見えてくると思います。そうしたことを話せる場を、ぜひつくりたいと考えています。

(深田)
私も奈良県民なので、石上(いそのかみ)神宮(※3)のことを皆さんに知ってもらいたいと、いつも思っています。
※3)石上神宮:奈良県天理市、日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神

(大野)
もともと日本は西日本が中心の地域でもありますから、神社も多いですよね。そうした場所に、今外国の方々がどんどん入ってきてしまっている。これは少し問題になりそうなので名前は伏せますが、京都に、有名な神社のような場所があり、そこは人がものすごく並びます。インスタグラムでも「映えるスポット」のようになっていて非常に人気なのですが、実は、あそこはそもそも神社ではありません。

(深田)
そうなのですか?

(大野)
はい。そもそも御祭神がいないのです。見た目は神社のようで、鳥居もあり、グッズ販売もしていて、お祈りする場所もありますが、オーナーが韓国人だったりします。

(深田)
いわゆる「勝手神社」が、日本には多いのですよね。

(大野)
その通りです。ですから、そこはそもそも神社ではありません。神社庁に登録したこともありませんし、そもそも経営者が日本人ではない。言い方を選びつつ申し上げれば、神社の体裁をとった集金の場です。

(深田)
えーーっ!?

(大野)
実際に行けば分かりますが、ものすごい人が並び、写真も撮っていて、財布などのグッズも飛ぶように売れています。

(深田)
恐ろしいですね。

(大野)
そういう形で外国人の方が利用するということはやめてほしいと思います。

(深田)
もし、寂れてしまいそうな神社があったら教えてください。掃除部隊として、ボランティアを募って伺いますから。

(大野)
それは本当にやりますか?実は、考えていることが一緒なのです。

(深田)
私は最近、お寺の草刈りなどをみんなでやっているのですが、50人ぐらいで行くと、どんなに草が茫々のお屋敷でもピカピカになります。

(大野)
実は伊勢を中心に、そうした活動をやろうと思っています。先ほど申し上げた通り、宮司さんが掛け持ちしていたり、町内会長さんが管理していたりする神社も多く、頑張っているところもたくさんありますが、やっぱり手が届いていないところもいっぱいあるのですよ。

(深田)
神職は資格がないとできないと思いますが、宮司さんが複数を掛け持ちし、神職としてやるべきことを担い、我々一般の国民は、文化を残すために掃除などを手伝う。そういうスタンスがいいんじゃないかと思うんですよ。

(大野)
本当に、その通りです。だから、そうしたことを実際に進めていこうと考えています。伊勢は人口があまり多くない一方で、伊勢に行きたいという方は非常に多いですよね。

(深田)
多いですね。

(大野)
そういう方々に、ただ参拝するだけではなく、奉仕の気持ちとしてやっていただいてはどうかということも進めていきたいのです。そうしないと、本当に文化が弱ってしまう。法律上は、外国人が日本の神社やお寺を買えないことになっていますが、実際、裏には外国のオーナーが少なくなく、日本人が手引きして、いわゆる名義貸しのような形になっているところも多いのです。そうしたことが続き、文化の側から壊されてしまったら、この国は本当に終わってしまと思います。

(深田)
ぜひコラボしたいです。よろしくお願いします。

(大野)
ぜひ、伊勢で一緒に講演もお願いしたいです。

(深田)
ぜひとも、よろしくお願いします。今回は、伊勢市議会議員の大野寛文さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

(大野)
ありがとうございました。

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