#585 【謎すぎる】法律は停止中なのに減り続ける予算?削減の裏に潜む「日本弱体化」と官僚の暴走 久保田治己氏(2026.1.30)

(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事の久保田治己さんにお越しいただきました。久保田先生よろしくお願いします。

(久保田)
よろしくお願いします。

(深田)
先日は解散総選挙3つのシナリオをお話しいただきました。今回は、日本の課題として、まぜこんなに緊縮財政やっているのか、実は「財政構造改革法」が関係あるのではないかというところをお伺いします。

(久保田)
私も存じあげなかったのですが、1997年に「財政構造改革法」という非常に煌びやかな名前の法律が出来上がっておりまして「予算を減らしましょう」という緊縮財政のための法律なのですね。ところがその1年後にその法律を停止するという停止法ができているのですよ。何なんでしょうね。

(深田)
財政構造改革法ができた翌年に、財政構造改革停止法という謎の法律ができた。緊縮財政をやるという法律ができたけれど、翌年そんなことをしてはいけないという法律ができたのですか?

(久保田)
そうなのですよ。

(深田)
素晴らしいじゃないですか。

(久保田)
素晴らしいのだけれど、結果は緊縮財政が続いているのです。これが謎なので、視聴者で詳しい方や役所の方などの意見を教えてほしいですね。経過をご説明すると、財政構造改革法は正式には「財政構造改革の推進に関する特別措置法」ということになっています。1997年11月に橋本龍太郎内閣が制定しました。

財政構造改革会議という会議があって、そこが「こういうものを作りましょう」と提案しているわけです。歳出削減策を基本にして、財政健全化を目標とした法律です。歳出を毎年減らすのだということなのですよ。

ところがその1年後に政権交代して小渕恵三さんが総理になって、財政構造改革法の停止に関する法律(停止法)を1年後の12月に制定した。これは景気回復を最優先するために、財政構造改革法の条文の施行を停止する。予算がどんどん予減り続け無くなってしまいますから。

(深田)
無くなりますよね。

(久保田)
毎年必ず去年よりも減らせという法律だったので「そんなことをしていたら景気が悪くなるので停止しましょう」と。現在もこの停止法は生きているわけですよ。

(深田)
でも農林水産省の予算全年々減っていませんか?

(久保田)
減っています。よくわからないのですよ。

(深田)
よくわからないのですよね。

(久保田)
1997年は、結構ないろいろなことが起きていたと思います。その改革がいろいろな分野、社会保障から始まって、公共投資だとか。

(深田)
社会保障も削れ、公共投資も削れ。

(久保田)
文部省、防衛費も全部削る。もちろん農林水産省も減らす。人件費もその他も減らし、
地方財政も減らす。もう「全部減らせ」ということです。

(深田)
これは、防衛費以外は本当に全部減っていませんか?

(久保田)
いえ、防衛も当時はずっと使っていました。

(深田)
当時はずっと減っていて、それがここ2〜3年増えていますよね。

(久保田)
ここ数年はそうなっていて、外圧もあるのだと思います。

1997年は日本国の歴史的なイベントというか転換点だったのですね。GDPの名目ベースですが、97年がピークなのですね。そこから減ったわけではないけれども、ずっと横這いになっていて、直近では増えていますがインフレになって名目数値ですからね。

(深田)
実質では96~97年がピークでずっと下がっていますものね。

(久保田)
そうですね。実質とはまたグラフは違いますけれども、名目で見ると97年がピークだった。デフレになったので物価も下がり始めたこともあるが、予算が減ったということですよね。

これが公共事業です。予算というのは当初予算と補正予算が合算するわけで、緑色が補正予算なのですけど補正予算抜きでいくと、もうどんどん下がっているわけですね。

公共工事だけではなく、地方交付税だとか、防衛費も当初はずっとGDPの1%枠で、ずっと減っていくわけですね。ここ2年間ほど突出して大きくなっています。

これは何が決まっているかというと、赤い文字は、農水省のところですね。「主要食料関係費の額が前年度の当初予算を上回らないようにする」と前年度の当初予算を上回らないということを毎年繰り返すと無くなってしまう。無くなるように法律は作られているのですね。

(深田)
これを作っている官僚の頭は大丈夫ですか?

(久保田)
大丈夫です。

(深田)
自分の勤務先の予算人件費が毎年減っていくと、自分の給料は減りポジションも減るということは、自分をクビにする政策を盛り込んでいるわけですよね。

(久保田)
そうです。でも当時の大蔵省、今の財務省は予算を減らせば減らすほど出世するので、鬼のように主張してくるわけですね。もう仕方なく泣く泣く減らした。私は農林産省といろいろ仕事をさせていただき議論もさせていただいたのですが、皆さん熱く語るわけですよ。日本農業のため農家のため、あるいは国民のための予算だったわけですよ。ところが我々農協組織には「予算を削れ、この予算は削られた。これはもうできないよ」と言うわけです。

(深田)
予算を丸ごと削られてしまって、種の研究もできないですものね。

(久保田)
もう「種子法」も廃止されたわけです。

(深田)
種子法を廃止されたら、種子の研究予算も共に無くなったのですね。

(久保田)
そうですね。「民間に解放しろ」と今まで蓄積されたノウハウは民間にただでくれてやれということが定められているのですよ。

(深田)
そうですよね。しかもTPPで外資にあげると約束されているのですね。

(久保田)
そうです。今、高市政権は「日本の農業を良くしたい」というのであれば真っ先に種子法を復活してほしいと思いますね。

(深田)
本当そうですよ。

(久保田)
種子法は安倍さんの時に廃止されました。もちろん高市さんの師匠がやったことだから、なかなか否定はできないのかもしれないけれども、これが一つの象徴的な出来事なのですよ。米、麦、大豆ですからね。種子法というのは米、麦、大豆だけの法律なのです。

野菜などは別なので、米、麦、大豆の品種改良は農業試験場などで国家予算できちんとやって、その種も国家が安定生産をして必要な農家にはきちんと安定供給するという仕組みを国がやっていたわけですよ。これがある日突然やめた。これで大変な騒ぎになったわけですよ。

(深田)
そうですよね。これ大事件でしたよね。

(久保田)
まず種子法だけでも復活してくれたら、私は高市総理を尊敬して信頼できると思いますね。

(深田)
増反すらしない首相ですが、どうでしょうね。

(久保田)
日本の農業政策については山ほど語りたいことがあるのですが、まず種子法だけでも復活させてくれれば、私はついていけると思いますね。

(深田)
減反してアメリカ産の米の輸入を増していますが、大丈夫ですか?

(久保田)
いや、全然大丈夫じゃないです。もう大変なことになっているのですが、それで法律を見ると、この通りで農林水産だけではなく、他の項目も全部そうなのです。さっきも言った通り「主要食料関係費の額が当該各年度の前年度の当初予算における主要関係費の確保を上回らないようにするものとする」。

このことを橋本さんの次の小渕さんが「予算がなくなるのではないか」という話をし始めて、なるほどその通りとなって停止法ができた。できたのですが、農業予算は、赤い転線で書いてあるように、ずっと下がり続けている。これが公共事業と非公共事業を合わせての合計として公共事業が使った分減ったわけですね。

(深田)
すごいですね。見事な横這いです。

(久保田)
そうですね。ここら辺の一連の資料は、三橋貴明先生の資料を使わせていただいています。予算を減らす法律ができて大変なことになる。だから、それは適用しないという法律ができているのに、なぜ減り続けているのか?これが日本の闇なのでないかと思うのですね。

(深田)
本当に意味がわからないですね。

(久保田)
そうなのですよ。まだ私も解明できていないのです。国会で決まった法の趣旨に背いて、官僚が予算を減らせば出世するということはおかしいでしょう。

(深田)
そうですよね。法律に反していますよね。

(久保田)
そうなのです。国会という立法府が決めたことに官僚が背いているように見える。私は国会で決めた法律よりも優越する何かの力が働いているのではないかと勘繰ってはいますが、それが何かはまだたどり着いてないのですよ。

(深田)
財政法4条(※1)などですかね?
※財政法第4条第1項:国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。

(久保田)
それもあるかもしれませんね。財政法4条は昔からあるわけですが、新しい法律ができたわけですから、新しい法律が優先するのではないですかね。

(深田)
そうですね、確かに。どうなのでしょうね。これは本当に謎ですよね。財政構造改革法停止法があるのに停止されてない。

(久保田)
そうなのです。停止法を作るという小渕さんの心意気は買わせていただきました。

(深田)
これはすごい法律ですよね。

(久保田)
そうですよね。種子法廃止を元に戻す法律を作ればいいわけで、いろいろなことができるかもしれませんね。

(深田)
そうですね。「種子法復活法」のようなものですね。

(久保田)
条文は昔の条文をおおむね使えるわけですから、是非、深田さんも国会で新たな法律を議員立法で作っていただきたいです。

(深田)
本当に、農林水産委員会になったらそうしましょうか(笑)。

(久保田)
ありがとうございます。他の省庁にもテーマはいっぱいあると思いますが。

(深田)
全ての省庁庁、全ての委員会は全部だめなことしかやってないのですよ。

(久保田)
そうですね。全部は知りませんが、おおむねそのような気がします。

(深田)
農林水産委員会で議論していることは「コオロギ食べましょう。タンパク質いいですよ。ゲノム食品食べましょう」などそういうレベルです。

(久保田)
日本人の常識とずれすぎているのですよ。日本人の常識で言えばそんな発想が出てくるはずがないわけですよね。例えばドイツで「牛のゲップは温暖化ガスだから牛の数を減らせ。牛の数を減らせば補助金をいっぱい出す」とだいぶ問題になりました。

さすがに農家が怒ってトラクターデモをしたわけですね。日本でも水田に水を張るとメタンガスが出てくるから温室効果ガスで、温暖化するから水を抜けとそういうことを我が国にも言ってくるわけですよ。

(深田)
そんなの本当ですか?嘘だと思う。メタンガスが出るのは嘘ではないですか?

(久保田)
メタンガスが出ることはもちろんありますが、大した量でもないです。何千年もやっているわけじゃないですか。

(深田)
そうですよね。

(久保田)
ジェット機が1回飛べば、水田の何年分も二酸化ガスも出ると思います。常識ではないことを言い始めるということは、日本人ではない人が言えと言っているということだと思いますね。

(深田)
そうですね。その可能性は高いですよね。イタリアでも、培養肉をシャーレで作る肉を禁止しましたよね。

(久保田)
メローニ首相、素晴らしい。

(深田)
あんなのを食べたらどうなるのですか?シャーレの中で勝手に増えていく培養肉。それを食べた後、我々の体は大丈夫なのかと心配になりませんか?

(久保田)
大丈夫なわけがないですよ。日本国では全農がアメリカから輸入しているトウモロコシは遺伝子組み換えしているものとしていないものをきちんと分別管理をして、その遺伝子組み換えしたトウモロコシを家畜に与えたくない生協などは、わざわざ値段は高いのだけれども遺伝子組み換えしていないトウモロコシで餌を作って、乳牛に食べさせて、牛乳は遺伝子組み換えした餌を食べていない牛乳を子供に飲ませる。ニワトリの卵もそれを食べさせるところまで日本国ではやっているのです。

(深田)
生協はそこまでやってくださっているのですか。ありがとうございます。

(久保田)
生協と農協が一緒になってね、IPハンドリング(分別生産流通管理)というものをやっているのですけど、ところがその細胞培養であれば、その細胞を利用するシャーレの中に、いろいろな栄養素や雑菌で病気になるといけないので、わかりませんが種々の薬物が入っているはずです。

完全無菌室でやればできるかもしれないけど、コストが高くなりそうなので、そんなものは、今の家畜に遺伝子組変えの配合飼料を食べさせるどころではない危険性があるとは私は思います。科学者ではないので推測です。

(深田)
存在しなかったものを食べるのですが、検証終わっていないですよね。

(久保田)
全然終わっていないです。

(深田)
何の話しをしていたのでしたか?

(久保田)
財政構造改革法と停止法があるのに、謎のセットの法律があるのに結果は変わらなかった話です。

(深田)
本当に、国会議員に存在価値があるのだろうかとすごく不思議ですよね。

(久保田)
今国会議員になりたいと思っている人がここにいるのではないですか?

(深田)
国会議員を目指そうとしているのですけれど、それは「国会議員が本当に何にもできないのか?まともなことが何一つできないこの国とは何なのだ」とすごく不思議ではないですか?

(久保田)
それを検証してください。

(深田)
この国を悪くするということに関しては、与党も野党もお互い連携して悪化させているわけですよ。その謎、その闇を現場に行って解明したいなと思っているのですよ。

(久保田)
そうですね。是非お願いしたいと思います。

(深田)
はい。ありがとうございます。今回は、一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事の久保田治己さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

(久保田)
ありがとうございました。

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