#581 【衝撃の事実】家族でも会えない!?法的に家族を切り離す「成年後見制度」の恐ろしすぎる闇 石井靖子氏(2026.1.26)

(深田)
みなさんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は、後見制度と家族の会代表の石井靖子さんにお越しいただきました。石井さん、どうぞよろしくお願いいたします。

(石井)
よろしくお願いいたします。

(深田)
前回、江東区にお住まいの武田和子さんが、行政と社会福祉協議会という団体に通帳とクレジットカードを預けたところ返してもらえなくなり「お金を返してほしい」「通帳を返してほしい」と揉めているうちに、当事者の武田さんも連れ去られてしまい、最終的にご家族が「おばあちゃんを返してください」「うちの母を返してください」と訴える事態になってしまったというお話でした。

石井さんご自身が今回「後見制度と家族の会」を立ち上げられていますが、どのような経緯でこの高齢者連れ去り問題に関わるようになられたのでしょうか?

(石井)
私が当事者であったことが、出発点です。当時は2016年で、私が住んでいるところは田舎ですので、本家・分家といった関係があり、その中に聾者のおじいちゃんがいました。そのおじいちゃんは耳が聞こえませんでしたが、家族がみな亡くなっており、長く世話をしていた夫の母親が「聴覚障害者の施設に入ったほうがよいのではないか」と考えて、その施設に入所させたのです。

うちは本家に当たり、以後は私たちの代でそのおじいちゃんの世話をしていくということで、夫と母親と一緒に面会に行きました。ところが、施設の対応があまりにもひどく、せんべい布団が敷かれコップも欠けており、本人も強く怒っていました。そこで「もっと良い施設があるのではないか」と考え、別の施設を探そうかと思ったのです。

本人は非常に元気で頭もしっかりしているのに、要介護3という寝たきりの方と同じような介護度になっており「少しおかしい」と感じました。そのため、地元の市役所でもう一度介護認定をしてもらおうと準備を進めていたところ、それを知った施設長が激しく怒鳴り「絶対に返さない」と言いました。それでも私たちは退所の手続きを進めていたのですが、面会に行くと職員や施設側の弁護士に囲まれ「そこに座れ」と命じられた上で「今後一切、親族と話をさせない」「後見制度を使う」といったことを告げられました。けれども本人は、話せないだけで頭は非常に冴えており、私にいろいろ指示を出すほどでした。恫喝されて私たちは追い出され、以後まったく会えなくなってしまいました。

(深田)
当時そのおじいさまは、後見制度を利用していなかったということですか?

(石井)
利用していません。

(深田)
後見人でもないのに、施設長が「自分のところの介護人を返さない」と言い、しかも重度でもないのに要介護3を取得していたということですか?

(石井)
その後、一度だけ会えて地元に戻れたことがあり、その時に市役所の職員の皆さんに介護認定をしていただいたところ、要支援1でした。自分で何でもできますし「ここにいる間は一人暮らしがしたい」という希望もあって、自分で契約し有料の高齢者住宅に入って生活できる程度でした。だからこそ、最初の恫喝は非常に怖かったのですが、その恫喝から3日後に後見の申立てがなされていたのです。

(深田)
その後見の申立てはどなたが行ったのですか?

(石井)
本人申立てになっています。

(深田)
おじいさんご本人が、成年後見制度を使いたいという申立てをされたのですか?

(石井)
申立てをしたことになっています。

(深田)
実際はどうだったのですか?

(石井)
当時は、後見制度というもの自体が一般にも十分に知られておらず、成年後見制度という言葉の意味もどういう仕組みかも分からない状態でした。それにもかかわらず、施設側の弁護士が「本人から委任を受けた」という形で、本人申立てとして、3日後に申立てが行われました。

(深田)
それは、おじいさんご本人は申立てをしていないということですか?

(石井)
普通は知らないと思います。一般の方でもなかなか知りません。

(深田)
後見制度を本人が望んでいたかどうかも分からないということですね。

(石井)
そうですね。

(深田)
おじいさんが後見制度を知っていたかどうかも分からないにもかかわらず、いつの間にか施設側が動いていたということですね。その施設は退所したはずの施設ですよね?

(石井)
退所しようとしていた施設です。

(深田)
退所の手続きを進めていたところに、施設側の弁護人が「おじいさんから委任を受けた。委任状があるので成年後見人の申立てを申請した」という流れでしょうか?

(石井)
はいそうです。

(深田)
通常であれば、家族がいる場合、成年後見人の申立てまで踏み込むことは少ないと思います。私の知人にも障害のある方がいらっしゃいますが、ご両親が高齢になったため「万一のことがあったら子どもに成年後見人を付けたほうがよいのではないか」と家庭内で話し合っているという例がありました。成年後見制度を利用するのであれば、まず当事者と家族が話し合いますよね。

(石井)
ただ、そのような事情や経緯は後見人を選任する家庭裁判所には基本的に関係がありません。家庭裁判所は申立ての書類が届けば粛々と手続きを進めることになります。

(深田)
石井さんには、おじいさまから「後見人を使いたい」という相談があったことはありますか?

(石井)
まったくありません。

(深田)
石井さんの他のご家族の方に対しても「自分の意思で成年後見制度を使いたい」という話をされたことは一度もなかったのですか?

(石井)
ありません。

(深田)
普通は家族に相談しますよね。ご家族にも相談がなかったにもかかわらず、いつの間にか退所しようとしていた施設側が、無断なのかどうかは分かりませんが、施設の弁護人が出てきて「本人から委任を受けた」と言ったわけですね。委任状には判子が押してあったかもしれませんが、その判子も印鑑登録しているものではないということですよね。

(石井)
委任状には普通の印鑑で押していました。

(深田)
怖いですね。

(石井)
はい、怖かったです。

(深田)
そうして最終的に家庭裁判所に申立てがされて、誰がおじいさまの成年後見人になったのでしょうか?

(石井)
推薦人の欄に、施設の弁護士の友人の名前を書かれており、その弁護士が現在後見人になっています。その後面会に行っても、施設の職員から「後見人が『会わせない』と言っています」と言われ、まったく面会ができなくなりました。

(深田)
本当にご本人が依頼したのかどうかも分からないですよね。

(石井)
依頼はしていません。そもそも後見制度について知るための情報が、本人には入りにくい状況でした。耳が聞こえませんし、話すこともできません。ただ、国会中継のテレビはよく見ていましたし、新聞もよく読んでいました。しかし、2016年当時、後見制度は一般の方にも十分に知られておらず、手話も分からない状況で、後見制度を何に使うのかということも一般の方であっても調べなければ分からないような内容です。

それが退所しようとした途端に、急に後見の申立てがされ、さらにその後2か月ほどたってから、私たちのところに後見人から挨拶がありました。後見の取消しなど、不服申立ての手続きができる期間が2週間あるということもありますが、その期間についても知らないまま2か月が経過してしまい、結局何もできない状況になっていました。

(深田)
家庭裁判所の決定として「この人を後見人にしましょう」と決まるのは判決ですか?それとも申立てがあってから2週間で決まるものなのですか?どちらなのでしょうか?

(石井)
申立てをしてその後に審査が入り、審判が出ます。事件として扱われ、審判として「後見人を付けます」という判断が出るということになります。

(深田)
審判が出た時点で親族関係者には通知は届くのでしょうか?

(石井)
届く時もあれば届かない時もありますし「受け取っていない」という方もいて様々です。

(深田)
通常裁判所からの送達は特別送達を使い、本人が必ず受け取らなければならない仕組みになっているはずです。そうでない場合は公示送達といって、裁判所の掲示板に貼り出す形になりますよね。石井さんのところにはどちらの経路で連絡が来たのでしょうか?

(石井)
裁判所からの連絡は来ていません。弁護士後見人から「選任されました」という挨拶文のようなものが届いただけです。私たちは家族ではありませんので、本人宛ての送達であれば施設に届いているので、私たちが目にすることはまったくありませんでした。

(深田)
いまお話しされているおじいさんは、石井さんの「直接のおじいさん」ではなく、家族には当たらないということなのでしょうか?

(石井)
親族ではあります。

(深田)
親族ではあるけれども、直接のおじいさんではないということですね。

(石井)
はい、違います。

(深田)
他のご親族の方、例えばおじいさまのご兄弟やお子さんなど、そういった方はいらっしゃらなかったのですか。

(石井)
いなかったのです。私の夫の母が、小さい頃から戦時中も一緒に住み、弟のようにかわいがって、この地域で近くに暮らしてきました。そのおじいちゃんのお母さんが亡くなる時に「すべてを頼む」と夫の母に託され、それ以来ずっと面倒を見てきました。実質的な後見人の役割ですよね。しかし、高齢になって少し弱ってくると、施設側の力が強くなったように感じました。私も嫁いできた立場ですが、事務的なことを私が進めて「これは怪しいのではないか」といった話をしていると、非常に嫌われてしまい「特に私たちには会わせない」などの対応を継続的に取られてきました。

(深田)
そのような対応はどなたがされたのですか?

(石井)
後見人とそれから施設の職員です。

(深田)
そうなのですね。では、後見人が「自分が後見になりました」という状況になったあと、石井さんご自身も、ご親族が後見人に就任した時から2週間以内に不服申立てをすれば止められたかもしれないという制度自体を知らなかったということですね?

(石井)
はい、その時は分からなかったです。何も分からない状態でした。

(深田)
そうですよね。私もいろいろ裁判を経験しましたが、最初は何も分かりませんでした。不服申立てができることなど何も知らないうちに巻き込まれていくのですよね。

(石井)
そうですね。

(深田)
では、そのおじいさんの後見になった人はおじいさんの財産を自由に処分できる立場にあり、おじいさんの意見を聞かずに「これがおじいさんの意見だ」と勝手に言えてしまう立場になったということですか?

(石井)
はい、おっしゃる通りです。

(深田)
おじいさんの財産としては、お家や貯金などがあったということなのでしょうか?

(石井)
はい、現金がありました。何千万円もありました。

(深田)
何千万円もあったのですか?

(石井)
はい。そのため、親族みんなできちんと確認し合いながら、必要な時にはそこから出金するという形でサポートしていました。ところが施設に入る時、母親や叔父が一緒に見学に行っただけで、施設から「100万円出せ」と言われました。「13人待っているが、すぐに入りたいのなら」と寄付を求められたのです。全部で2500万円近くを寄付しています。

(深田)
2500万円の寄付をさせられたということですか?

(石井)
はい、そうです。そのため、私もそれを聞いた時に「おかしいのではないか」と感じましたし、夫も「これは少し危ないのではないか」と母に話しました。しかし母は「自分はしっかりしている」「施設には立派な弁護士もいるから大丈夫だ」と言っていました。

ところが、その弁護士たちが、糾弾された退所の日に迎えに行った時「後見制度を使わせますから」などと言って「時間がない、早く帰れ」とひどいことを言ってきました。以後もそうした対応を受け続けました。

(深田)
2500万円というのは高級介護施設の頭金ほどの金額じゃないですか。

(石井)
私もそう思います。500万円や1000万円といったまとまったお金が必要になると、おじいちゃんを連れて福山に来て、母に対して「寄付しろ」と言うのです。寄付の名目でお金を出してほしいと叔父と母に求めてきました。

(深田)
なぜ寄付という名目にするのでしょうか。おかしくないですか。入所費用や月額費用が足りないという話ではなく「今、施設にお金がないから寄付をしろ」と言って、1000万円や500万円を要求してくるのは、どう考えても不自然ではないです。

(石井)
ただ、その施設は毎年、何千万円という寄付を集めています。決算書のようなものを見ると、各所を回って寄付を集めているのだろうと感じていましたし「ここには、うちのおじいちゃんのお金も入っているよね」という話をしていたこともあります。金額としても、何年かにわたって、500万円や1000万円といった単位で出していたと思います。

実際、とても立派な建物も建てました。特別養護老人ホームで、借入金が非常に多くその返済が大変だという説明が私たちに送られてくるしおりにも書かれていました。特養の経営としての利益は本当に少なく、そこで賄えない分を寄付で補うという説明だったと思います。

しかし、寄付の額が大きいということを私たちが周囲に伝えても、どこも動いてくれませんでした。その施設はおかしいのではないかということも、取り上げてもらえないのです。そのため、私や会員の皆さんは規模としては小さくても、それぞれが大きなトラブルを抱えているのに、誰にも助けてもらえないという状況に置かれているという実感があります。

結局「いいから、いいから。こちらでやってあげるから」と取り上げて、お世話してあげるという気持ちで動いている人たちもいるのだと思います。悪人だけではなく、そうした人たちが結果として本人のことを全く考えていない方向の支援をしてしまっているということも起きています。

家族がいる場合は「こういうことがある」と声を上げて周囲に伝えることができますが、一人暮らしの方が連れ去られ施設に入れられて外にも出られず出かけることもできないという方も多くいらっしゃると思います。

そのため、武田和子さんの件も「江東区に住む一人のおじいちゃん、おばあちゃんの話」と見られがちですが、ご家族にとっては非常に大きな出来事です。こうしたことが現実に起きているということを多くの方に知っていただきたいのです。そして、何をすれば助けられるのか、助けてもらえるのかが分からず、皆さんが闇の中で苦しんでいる状況にあり、そうした会員の方がたくさんおられます。

(深田)
今回の事件も石井さんの件も、本当に大変だと思います。しかし相談しようとしても、相手は「法的には合法だ」と言い、さらに行政が前面に出てくる。江東区の武田さんの件では、江東区長が出てきて「嘘だ、デマだ、誹謗中傷だ」などと発言をしています。行政側が高齢者を連れ去って返さないとなった場合、私たちはいったいどこに訴えればよいのか、分からなくなってしまう問題ですよね。

(石井)
その通りです。だからこそ「行政だから間違いがない」とか「間違いが発覚すると大変だ」といった事情や心理で、私たちの普通の生活が脅かされるのであれば、行政ではない第三者的な機関があって「これはおかしいのではないか」と言える力が必要だと感じています。

また国は、現在後見制度の利用促進を掲げ各市町村に通知を出しています。そのため、どの市、どの区が最も多く後見を付けたのかという表のようなものが年次で出るのです。件数として「何件付けたか」が示され、もちろん都市部の数字が多くなる傾向はあります。

(深田)
数値目標のようなものがあるということですか?

(石井)
あるかもしれません。件数が増やすと、おそらく何らかの報奨があるのではないでしょうか。

(深田)
後見制度で、家族が後見人になれないというのは意味が分からなくないですか?

(石井)
私にもよく分かりませんが、よく分からないまま、流れとしてそういうふうに作られていってしまったのだろうと思います。仕事がない弁護士にとって、クレジットカードの過払い金の次は後見ビジネスだというようなことも言われていますので。

(深田)
そうなのですね。これは左翼のビジネスですよね。この件で弁護士は雇えていないのですか?

(石井)
私はたまたま、元裁判官の方が弁護士になったばかりの時に相談したことがありました。その方のホームページに「後見制度反対」と書いてあったのです。珍しい弁護士だと思って会いに行ったところ、裁判官であったので、現場の後見でどのようなトラブルがあるのかをご存じなく、当初は「石井さんは話を盛っているのではないか」と思われていたようです。

それでも、その方は一緒に施設にも行ってくださいました。しかし、弁護士が同行しても会わせてもらえず「後見人と連絡が取れないので、今は会えません」と言われました。そこで「では連絡を取ってください」と求め、淡路島で4、5時間待ちましたが、結局まったく会えませんでした。「本当に会わせないのですね」と言いながら、一緒に広島に戻ってきたのですが、その方が唯一「後見反対だ」と言ってくださっています。

また私自身裁判をたくさん経験し、そのおじいちゃんとは養子縁組もしていました。裁判の中で、おじいちゃんは私のことを「娘だ」と書類でも書いてくれていたのですが、向こう側は後見人が本人名義で「養子縁組無効訴訟」を起こしてきたのです。本人は裁判所で「自分が娘だと書いた」と言ってくれていました。本人が自分で「娘だ」と言っているにもかかわらず、審判では「養子縁組は無効と認める」となり、結果としてすべて後見人の思い通りになってしまいました。

(深田)
石井さんは、養子縁組で娘さんになっていたのですか?

(石井)
はい、そうなっていました。

(深田)
今は、もうそうではないのですか?

(石井)
その訴訟で外れてしまいました。今回、深田さんにお呼びいただき、こうしてお話しする機会をいただけたことには本当に感謝しています。ただ、もう闇の中にいるような感覚です。

(深田)
いやいや、とんでないです。これは本当に私たち一般国民にとって恐怖です。行政が関わっているから大丈夫だろうと安心してお願いしたら、通帳やカードを取り上げられて勝手に使われ「返してほしい」と言っても返してもらえない。違法だと言えば、弁護士が勝手に成年後見制度を申請し、後見人になってしまった以上「自分が財産処分できる。文句があるならどこでも行け」と言われる。つまり、その段階ですべてが「合法化」されてしまっているのですよね。

頼みの綱の行政も区長がもみ消しに出てくる。福祉課は「知らぬ、存ぜぬ」という態度を取る。「おばあちゃんはどこへ行ってしまったのか」と思い、後見人に聞けば「会いたくないと言っている」などと言われる。そうなってしまうともう手も足も出ない。まさに、そういう状態なのだと思います。

(石井)
はい、その通りです。

(深田)
しかも、こうしたことが石井さんだけではなく、武田和子さんの件も含めて、全国に何十件も事例がある、ということなのですよね。

(石井)
はい、そうですね。

(深田)
さらに、児童相談所でも子どもの連れ去りはよくあると言われますが、今回いっそう悪質なのは、何千万円単位の高齢者の預貯金や財産が狙われているという形ですよね。

(石井)
はい、その通りです。

(深田)
本当に怖い話です。まず、多くの方に知っていただき、行政のサービスに高齢者を一切関わらせてはいけないということを周知徹底しなければなりません。お金の問題だけでも深刻ですが、それ以上に大切な家族と二度と会えなくなる可能性があるという怖さがあるからです。

一人でも多くの方に知っていただき、次の被害が出ないよう、共に努めていきたいと思います。今回は、後見制度と家族の会代表の石井靖子さんにお越しいただきました。石井さん、本日はどうもありがとうございました。

(石井)
ありがとうございました。

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