#573 【政界激震】公明党と立憲民主党が新党結成!打倒自民の最終手段と1月解散の裏側とは? 宇山卓栄氏(2026.1.18)

(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム・プロデューサーの深田萌絵です。今回は、作家の宇山卓栄先生にご登壇いただきました。宇山先生、よろしくお願いいたします。先生、急に解散風が吹いてきました。

(宇山)
そうですね。もう、大変なことになっていますね。

(深田)
驚きですね。あれほど「やらない、やらない」と言ってきたのですが。

(宇山)
私は、解散はあると思っていました。実はこの番組でも「高市さんは解散するぞ」と言い続けてきて、他の番組などでも同じことを言ってきました。早ければ年内に解散という決断を高市さんがするかもしれない、とも言っていました。ところが実際には解散しなかったので「おかしいな」と、高市さんは本当にする気がないのだろうか、と考えたのです。

ただ、最後のチャンスは1月だとも見ていました。通常国会が始まる前の1月、2月に解散を打つというのが最後のチャンスだということを、他の番組などでも言い続けてきました。そのため、私は、高市さんはさすがに決断するのではないかと見ていましたが、やはり、あの決断をしたのだなというところです。

もう一つ、私が思っていたのは、自民党内の空気の変化です。これは大きな違いなのですが、ついこの間まで、永田町では自民党がガタガタの状態だったため、解散などとんでもないという空気がありました。ところが、蓋を開けてみると、高市政権の支持率が非常に高い。これはもう「解散しろ」という方向へ、自民党内の風向きが一変してきたのだと思います。

(深田)
そうなのですね。

(宇山)
そして、自民党内では「解散をいつ打つのか」という圧力が、高市さんに対してかなり強くかかっていたというのも事実です。したがって私は、この声を高市さんが無視することはできないだろうと読んでいました。ある人は「絶対に解散はない」と言い、仮にあるとしても通常国会の会期末だとか、あるいは予算が成立する目途が立つ頃の3月ぐらいだとか、そうした見立てを話してきました。私は「それでは悠長すぎて負けますよ」と言っていたのです。私と同じような考え方をする自民党の人たちも、結構いたというのも事実ですからね。

(深田)
今はタイミングがよいですよね。統一協会の問題が韓国から出て、文春でもやられ始めていますから、それを打ち消すには、解散総選挙で一気に高市旋風を起こし、ネガティブな印象を全部つぶすということですよね。

(宇山)
結局、閣僚などの不祥事発言といったものは、通常国会が始まれば、また絶対出てくるでしょう。そうなると支持率は下降局面をたどり、そこから上昇に戻すことは、なかなか難しくなってきます。そうして、解散を打てるタイミングを失していく。さらに、どんどんレームダック化していくという過去の事例もあります。

この事例に倣うなら、これはやるしかなかろうと私は見ていました。ただ、正直に言えば、少し自信がなくなっていたのです。12月がなかったからです。私は実は、12月にもやると思っていました。それがなかったことで「これは本当に、ひょっとしたらやらないかもしれないな」と、少し自信を失っていました。しかし、最後のチャンスは1月、2月だ、という認識は持っていました。

(深田)
私は、もしかするとあるかもしれないと思っていました。私は八王子で萩生田さんと刑事告訴をし合っているではないですか。警察側は、私の供述書を提出してもらってから、地検で判断する、というふうに言っていらっしゃったのです。ところが、供述書を書くのに時間がかかり、7万文字近くになりましたので、提出できたのは1月8日でした。

それにもかかわらず、地検側は12月25日の時点で、萩生田さんに不起訴の連絡をしているのです。検察が言っていることと時期がずれているわけです。ということは、ここには何らかの政治的な思惑が働き、不起訴処分が前倒しになったのだな、と考えました。萩生田さんとしては、選挙に入る前に「萩生田容疑者」と呼ばれたくないのだという推測も含めて、解散があるのではないかと思いましたね。

(宇山)
なるほどですね。私はこう思います。やはり、何だかんだと言っても「国民不在」という批判は免れないでしょう。政治の都合、永田町、自民党の都合で、こうしたことを行う、ということにほかならないからです。

ただ、自民党的には、高市さんサイドからすれば、戦略上これは極めて正しい、ということは言えると思います。

(深田)
勝つためには何でもやるということですね。

(宇山)
そうですね。では問題は、本当にこの高市自民党が勝てるかどうかという点です。私は、単独過半数、自民党でいく可能性が極めて濃厚だと考えています。現状であれば、233議席を超え、245議席程度に到達してもおかしくはない。さらに、高市さんの進め方次第では、260議席に到達してもおかしくないとも見ています。結局は、大義名分を高市さんがどのように設定していくか、そこにかかっていると思います。

(深田)
どういう大義名分なのですか。統一協会との戦いとか(笑)。

(宇山)
それもあるかもしれません(苦笑)。ただ、今、国民の関心が最も高いのは、物価高、そして移民です。まずは移民です。

(深田)
まあ、移民の原因は自民党ですよね。

(宇山)
移民報道では12月23日の年末に「123万人を是認する」という報道が出ましたよね。高市政権が是認しているという報道です。私もあのニュースを見て、ひっくり返りました。

(深田)
増えてるやん!

(宇山)
その通りです。この話は、また後の収録で詳しく扱いますが、こうした報道が出たにもかかわらず、高市さんご本人が、まだきちんと打ち消していないのです。

(深田)
では、ここで例えば「20万人にしました」みたいに示したら、高市さんに対して「おお、すごい」となるわけですね。

(宇山)
その通りです。この123万という数字は、前政権がやっていることと何も変わりません。

(深田)
むしろ、加速していますよね。

(宇山)
私は、これが最終形だとは思っていません。最終的には、何らかの形で修正を入れてくるだろうとは思いますが、現時点、1月15日の今日の段階では、高市さんの方から、この報道を訂正する、あるいは打ち消すということはされていません。

私は、これではだめだと言いたいのです。訳の分からない「123万人を是認する」といった報道が出ているにもかかわらず黙っていると、誤解を受けます。私自身、さまざまな情報を聞いてはいるものの、高市さんご本人の声が、まだ聞こえてこないのです。

「ゼロベースで移民を見直す」というのが、高市さんが本来言っていたことですよね。だとするならば、今、萌絵さんがおっしゃるように、20万、30万というレベルにとどめる、数量規制をかける、というぐらいのことを、びしっとはっきり言えばよいのです。そうすれば国民は、必ず理解します。

(深田)
ただ、20万人でも「1人につき100人まで家族を連れてきてOK」といった形だと、あまり変わらないですよね。

(宇山)
その通りです。そもそも、100万人を超えるような数で是認するといった話には、全然なっていないわけです。

(深田)
そのため、家族が数値目標の数字の中に入っていないまま、隠れた移民として、すごく潜在的な圧力になっているのですよね。そこについて、のらりくらりかわすのが、いつもの自民党ですよ。

(宇山)
その通りで、そこで自民党は信用を失っているわけです。「やはり自民党では変わらないのか」「保守に対する裏切りではないか」と捉えられても仕方がありません。だからこそ、しっかり打ち出しなさい、というのが第一点目です。

それから、物価高対策です。例えば「消費税をゼロにする」とぶちあげるくらいのことを打ち出す。私は、それはできるはずがないと思いますが、そのくらいの強さで、大幅な減税を何らかの形で進めていくと言えばよいのです。そうすれば、高市さんであっても、議席を伸ばしていく可能性は十分に高いと思います。

もう一点は、高まる中国の脅威などを踏まえ、防衛対策をしっかり行うことを掲げながら、スパイ防止法なども訴えていくことを含め、諸々を進めていくということです。

そして最後に、高市さんが「自民党で単独過半数が取れなければ、腹を切る」というくらいに、進退をかけて強く言えば、十分に勝てると思っています。

(深田)
なるほど。

(宇山)
ただ、どうも私は、高市さんという方は、言うべきところは言うのですが、こうした局面で、自ら旗を振って強く主導し「突っ込め」と号令をかけるタイプにも見えない面があります。意外と勝負どころで「突っ込め」と前面に出て指揮を執るよりは、やはり実務家なのだと思います。実務家であり、正論を言いたい人でもあるため、例えば台湾有事発言のような場面では、問われれば正論で返す。そこは、私は良かったと評価しています。

ただ、自分で旗を振り、人を煽り「突っ込め」と大将が前に立って叫ぶ感じとはだいぶ違うのです。

(深田)
しかし、台湾有事の件は「台湾有事は日本有事、戦うぞ!」と旗を振っていますよね。あれはそうだと思います。

(宇山)
まあまあ、そうですね。

(深田)
だって、絶対に撤回しないわけですよね。

(宇山)
そうです。

(深田)
あそこは絶対に、引っ込まないわけです。

(宇山)
そうです。あれは、国会の議論の中で、いわば売り言葉に買い言葉のような形で出てきた面もあります。そうした場面では言うのですが、いわゆる戦の場で「さあ、指揮を取って」というタイプとも少し違う。ただ、首相になり、これだけ支持率が高い中で、国民の注目も集まっている以上、何らかの強いメッセージを出してくることは、間違いないでしょう。

(深田)
「統一教会との戦い」という打ち出しは、どうですか?

(宇山)
それも言ったらよいでしょうね。

(深田)
高市さんがこれについて「解散命令」とか「マザームーン逮捕だ」と言ってくれたら、逆にイメージ払拭として、どうですか?

(宇山)
今の状況としては、統一教会の総裁が裁判の中で、高市さんの名前や、そうした自民党関係者の名前を、日本側が出しているようです。さらに、それが結局、野党による通常国会での追及の材料になっているのではないかといった報道もあります。

そうした点を、今おっしゃったように打ち消すためにも「私たちは今後、一切関係しない。徹底して活動をきちんと停止させていく」と言う必要があるでしょう。統一教会は、いま隠れ蓑のように名前を変え、財産を引き継がせたり、移転したりしているのです。北海道の方に本拠地を移す動きもあるようですが「そうしたことも許さない、これも徹底的に叩く」と言い切るくらいの姿勢を示していけばよいと、私は思います。

韓国で北朝鮮ともつるんでいるような、腐った組織だと私は見ています。反共だとか何だとか言うのかもしれませんが、あの統一教会の連中に振り回されて、自民党政治は一体何をやっているのか、という話です。私自身、これまで自民党議員の選挙の手伝いも随分してきましたが、統一教会の連中の支援というのは、ものすごいのです。そうした連中に支援されていれば、足を向けて寝られないという事情があったのですよ。だからこそ、そこは徹底的に清算していく必要がある。おっしゃるように、そうしなければならないのです。

(深田)
もう、カルト宗教の代理戦争政治は、やめないといけませんよね。

(宇山)
そうですね。

(深田)
いまや二大カルト政治になっていますよね。

(宇山)
その通りです。加えて、自民党の選挙が勝てるかどうかという点で、ポイントになっているのが、昨日出たニュースです。これがまた興味深い。公明党と立憲民主党が新党を作るという話です。

(深田)
夢のコラボレーションですね。

(宇山)
いやあ、はっきり言ってお似合いですよね。

(深田)
投票しますか。

(宇山)
私は、この2つの党がくっつくという展開は、絶対にあると思っていました。

(深田)
そう思っていたのですか。さすがですね。

(宇山)
以前も、この番組でそんな話をしたことがありましたよね。結局、立憲民主党は連合とくっついていて、公明党はそうした枠組みの中で選挙をやりたがっている。同じ考え方で、親中のリベラル左派の政権を作りたいのだと、前々から私も申し上げてきました。案の定ではあるのですが、私が予測しなかったのは、新党という形で一緒の党になり、同じ席に入って完全に結婚してしまうところまで踏み込むことでした。「そこまでやるのか」という点は、正直予測していませんでした。

(深田)
それは驚きましたよね。連立ぐらいはするのかなとは思っていましたが。

(宇山)
せいぜい選挙協力ぐらいでしょうね。

(深田)
「新党か!」と。

(宇山)
新党を作るとはどういうことなのかという話です。しかも、よく見てみると、斉藤鉄夫代表たちが小選挙区から全員撤退する。いま、公明党が勝ち上がっている小選挙区が4つあるのですが、その4つから、現職も含めて出ない、という形で撤退し、それを立憲民主党の応援に一元的に回すという。これは、公明党が完全に立憲民主党の軍門に下るということなのです。

(深田)
でも、自民党の軍門にも下らなかったのに。

(宇山)
それをここまで一気にやるわけです。

(深田)
よほど統一教会が憎いのですね。

(宇山)
その通りです。よほど自民党や高市さんが憎たらしいという部分もあるのだろうと思います。

(深田)
これは、二大政党制、統一教会と公明党とドキドキワクワクの展開ですね。

(宇山)
意外と私は、これは侮れないと思っています。各小選挙区に、公明党は大体1万から2万票程度を持っているわけです。もっとも、平均して2万もあるとは思いませんが、仮に1万5,000票と考えましょう。自民党は、その1万5,000票の上積みを失うことになる。一方で、その1万5,000票が立憲民主党の側に回るわけですから、自民党と立憲民主党の間に差がつきます。

しかも、同じ党にすると、創価学会票が立憲民主党関係の候補者にごっそり入っていくことになる。そうなれば、さすがにこれは侮れないです。

(深田)
創価学会の票は堅いですよね。減ったとはいえ、堅いじゃないですか。だから自民党の議員たちは「公明党から離れたくない」と思っていたわけで、かなりの打撃ですよね。

(宇山)
私はそう思います。これは侮れないという要素がある。そう考えると、自民党が単独過半数で勝利を収めると言い切れるのかどうかも同時に考慮しなければならない要因として、昨日このニュースが入ってきたわけです。

(深田)
なるほど。ただ、自民党内部でのアンケートや世論調査で「自民党が過半数を取れる」という見立てが出ているとして、その前提は立憲民主党と公明党が別々の状態で取られたアンケートですよね。

(宇山)
そうです。大前提です。

(深田)
そのため、公明党はここで自民党に強い一撃を与えるには、自分たちが自民党と分かれ、立憲民主党と一体化するしかない。それ以外に自民党に打撃を与える方法はないと腹をくくったということなのですね。このアンケート結果を覆すには、それしかないということですね。

(宇山)
そういうことです。

(深田)
笑ってしまいますね。これは面白いですね。

(宇山)
ところが、こういう状況になり、野党がいわばウルトラCのような手を出してきたことで、自民党が思い描いている戦略が通じるかどうかが、今後問われてくるのだろうという感じです。

(深田)
国民民主党は、今回も出汁で終わりました。

(宇山)
そうですね。私は思うのですが、国民民主党も、いっそ立憲民主党と公明党の側に対して、「どうぞ、そちらにくっつくと言ったらどうですか」と言ってしまえばよいのではないでしょうか。というのも、国民民主党は自民党にくっつきたい、ということらしいのです。また、玉木さんも、そうした意向があるように見えます。

(深田)
ただ、基盤が嫌がっているのでしょう?

(宇山)
そうです。連合の芳野会長というまるで腐ったような人物がいて、そちらに引っ張られてしまう。そこで「そんな股裂き状態にすることは許さんぞ」と言われると、玉木さんはおろおろしまうわけです。

(深田)
玉木さんは、いわば小さなお山の大将タイプで、決断力もそれほど強くない。スポンサーに寄り添って、どこか楽をしたいお坊ちゃんタイプなので、大きな決断はできないような気がします。

(宇山)
その通りですね。私もそう思います。それともう一点、公明党について話させていただきます。こういう形で立憲民主党と手を組むことを、創価学会の皆さんはどう思っているのかということです。前回までの選挙では、立憲民主党の候補者を「仏敵」と言って、戦っていた人たちですよね。

(深田)
ただ、統一教会のほうが、より広域の仏敵ですからね。次の敵は世界的な仏敵ですから。

(宇山)
その統一教会に担がれている自民党はどうなのかということだと思います。結局、創価学会員の中でも「そんな話は聞いていない」とかなりの数が反発しているという話もあるのです。そんなのは御免だと、離れている方もいらっしゃる。

確かに公明党の中では、「上が決めることには素直に従う」という人たちが大部分ではあるものの、今回ばかりはそうでもないようです。最大で2割か3割、そのくらいの人たちは「それはちょっと待て」「一体どういうことなんだ」と反発しているということも、どうやらあるようです。

ただ、いちばんそれをやりたいのは、斉藤鉄夫たちなのです。鉄夫たちが、それをやりたがっている。というのも、彼らは、小選挙区から出ても、絶対に勝てないことが分かっているからです。自民党の推薦を得られなければ「もう無理だ」と理解しているわけです。

そこで、比例名簿などで何とか生きながらえたいという思いがあるのでしょう。自分の議席にしがみつくためには、連合のような腐ったところと手を結ばなければ、生きていけない。だから、鉄夫たちは必死なのです。

ところが、創価学会員の方々は「おい、ちょっと待て」「そんなことは聞いていないぞ」ということになっている。

(深田)
ただ、確かに、立憲民主党という名前のままではだめですね。立憲民主党は仏敵なのですから、名前を新しくして、生まれ変わらないといけない。

(宇山)
そこなのですよ。

(深田)
何になると思いますか。新進新党でしょうか?

(宇山)
実は、そこが非常によい視点なのです。立憲民主党という党名のままだと、仏敵のままですから、さすがにそれでは投票できない人がいる。そこで「この際、結婚してしまおうか」「新党を作ろうか」という話になっていく。これは、あなたがおっしゃるように、目くらましをしているのだろうと思います。問題は、名前がどうなるかですね。

(深田)
夫婦別姓などと言っている人たちが、という話ですよね。

(宇山)
そうです。名前がどうなるのかも、楽しみなのかもしれません。

それから、他の党についても少し見ておきたいですね。こういう形で、ある意味、奇襲作戦のように解散総選挙をするとなると、準備ができていないのは野党の側だと思います。何だかんだ言っても、自民党は、こういうとき常在戦場です。常に戦場にあり、いつでも戦う心構えができている、という面があるのです。支部がしっかりしているでしょう。支部長がいるでしょう。その支部長がすぐに立候補できる段取りや体制が、常に整えられています。

きっちりとした選挙体制が組めていないのは野党です。立憲民主党などは、本当に一体どうなっているのかと思うほど準備がお粗末なのです。それから、これは仕方がない面もありますが、新興政党の野党です。参政党や日本保守党などは、これから289ある選挙区すべてに候補者を立てるなど、絶対に無理な話でしょう。ただ、参政党は全国の小選挙区に支部がきっちりできているということですね。

(深田)
その通りです。市議会議員が150人以上、サポートに入っていますからね。参政党のほうがやはり基盤は強いですよね。

(宇山)
基盤は強いですね。一方で、日本保守党は、まだそこまでには及んでいないというところです。そうした状況で、奇襲作戦のようなことを仕掛けられると、もう右往左往して慌てざるを得ない部分が出てきます。

だからこそ、そうした点も見越して「早く解散するぞ」という判断なのだろうと思います。現時点では「1月27日が公示なのか、2月3日が公示なのか」という見方が分かれています。しかし、2月3日までぐずぐずしていると、この1週間で候補者をそろえて引っ張ってくるという動きも出てきます。そのため、自民党的には、ぐずぐずせず、1月27日を公示日にするほうが有利なのではないかとも思います。

(深田)
私もそう思います。近所の小学校に、9日か10日の金曜日くらいにメールが来て、その日の夜に、選挙管理委員会から「2月8日か15日で投開票の準備はできますか。1月13日の午前中までに回答してください」といった内容の連絡が来ていたのです。

(宇山)
金曜日の時点でですか。それはすごい話ですね。

(深田)
小学校の方が、「こんなの、火曜の午前中までに決めろと言うのは無茶苦茶だな」と言っていましたね。

(宇山)
そういう動きが、金曜日の時点でもあったのですね。

(深田)
ありました。

(宇山)
だから、そういう点も踏まえて、読売新聞が金曜日の夜11時に「解散がある」という断言記事を出したのだろうと思います。金曜日の昼の時点でそういう動きがあったということですね。

最後に、自民党と維新の協力関係がどうなるかということです。

(深田)
成立するのではないですか。カルトつながりで。

(宇山)
実は、64の選挙区で自民党と維新が競合しているようです。では、そこで選挙協力をするのかというと、私はできないと思います。前々からこの番組でも、自民党と維新の間で選挙協力をすることはあり得ない、と申し上げてきました。

そのうえで、連立を組むこともできないと思います。実際、いまの関係は連立ではありません。自民党と維新の関係は、単なる連携です。遠藤補佐官を官邸に維新が送り込んでいるだけであって、閣僚を出しているわけでもありません。法的にも、連立とは言えません。

自民党と維新の間には、いろいろと溝があります。だけれども、両者は保守票が重なっている部分もあると思います。何割かは重なっている。だから、自民党と維新が小選挙区で真正面から戦えば、票が割れてしまう可能性もあるわけです。

本来であれば、例えば東京や関東などでは、維新は全然だめなのですから、下手に候補者を出すのではなく、候補者を取り下げて、自民党の応援に回るくらいのことをするのか、という点が問われているのだろうと思います。しかし私は、それはなかなかしないと思いますね。

その代わり、例えば大阪です。どうせ自民党が候補者を出しても勝てない。19ある選挙区で維新には勝てないわけです。そうであれば、この19の選挙区は自民党は擁立を控えるという、いわば選挙協力が全くないとは言い切れない。ただ、私は今回はそれもやらないと思います。

(深田)
やらないのですか?

(宇山)
ちょっと難しいでしょうね。

(深田)
どうせ出ても、自民党は勝ち目がないですよね。大阪に関しては。

(宇山)
その通りです。大阪はもう勝敗が見えているところがあります。そういう意味では、維新にとって得になることは何もないので、わざわざ東京や関東で候補者を取り下げて自民党を勝たせるために動く合理的理由がありません。そこまではしないと思います。

さらに興味深いのは、吉村府知事と大阪市長の横山氏が、そろって辞めて、この衆議院解散総選挙に同日選挙としてぶつけてくるという報道が流れているのです。

(深田)
そうした報道も出ているのですか?

(宇山)
府知事と市長が辞めます。確かに、高市人気にあやかって、自分たちの話題性、つまり維新の話題性をさらっていきたいがゆえに、二人そろって辞めるのだろうと思います。しかも、任期はまだ1年残っています。市長と府知事の任期は、来年4月までですからね。

(深田)
いま維新は「国保逃れ問題」などで叩かれていますよね。

(宇山)
そうです。そうした問題をやはりカムフラージュしたいのでしょう。それで話題を一気に起こしたいという思惑がある。あるいは、大阪都構想の3回目の投票に向けて、弾みをつけたいという気持ちもあるのだろうと思います。ただ、そもそも大義名分は一体何なのか、という話です。

(深田)
大阪都構想も、もう2回否決されていますからね。

(宇山)
大阪都構想もそうですし、府知事も市長も、任期がまだ1年残っているのに、それをわざわざ辞めて、同日選挙としてぶつけてくる。その大義名分が問われますが、実際、ほとんどないわけです。

そのため、維新の内部からも「それは邪道だ」として、松井さんあたりが「それはならない」と引き止めている、という情報もあるようです。いずれにしても、大阪はまた、混乱しており、喜劇のような状況になっているのです。

(深田)
大阪は、悲劇的な喜劇が、もう10年以上続いていますからね。

(宇山)
そうですね。そうしたことも含めて、この解散総選挙がどうなっていくのかは、目が離せません。

(深田)
もうドキドキワクワクですね。二大カルト政党制になるのかどうかは見どころです。今回は作家の宇山卓栄先生に、解散選挙についてご解説いただきました。先生、どうもありがとうございました。

(宇山)
ありがとうございました。

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