#538 【衝撃】日本国内に大量の「武器庫」が存在!公然の秘密、国防動員法の脅威 石濱哲信氏
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。
今回は、日本党党首の石濱哲信さんにお越しいただきました。石濱先生、よろしくお願いします。
(石濱)
よろしくお願いいたします。
(深田)
お久しぶりでございます。前回お会いしたのは、2025年7月の参院選の時ですね。以来、日本の情勢もかなり変わって、高市総理が日本初の女性首相として就任され、日本と台湾、そして日本とアメリカ、日本と中国、これらの関係が色々変わってきています。
高市総理の「台湾有事が起こった際に米軍が介入して、そして存立危機事態に抵触したら集団的自衛権を発動できる」と、立憲民主党の岡田克也議員とのやりとりが、世界中からフォーカスされています。日本が自発的に自衛隊を発動するというふうに、外国に報じられています。これは中国の思う壺なのではという見方もあるようです。どうでしょうか?
(石濱)
中国側も一枚岩ではないと私は見ています。もちろん思う壺と言う方と、それからアメリカを牛耳っている人の思う壺と言う方とで大きな動きになっていると思います。
(深田)
実は、危ないのは台湾じゃなくて沖縄なのではないですか?
(石濱)
日本のほうが危ないです。
(深田)
なぜ日本の方が危ないのですか?
(石濱)
皆さんご存知だと思いますが、台湾は中国共産党と結びついた中華民国の中国国民党がありますから、これは後ろではすでに一心同体のような動きがあるのです。
(深田)
そうですよね。台湾人の97%ぐらいが漢民族ですからね。
(石濱)
そうです。台湾の人たちは、戦争は好きではないけれども、今の中国本体の共産党にはなりたくないのです。一方で、中国共産党の習近平国家主席のも、実は今足元がガタガタなんです。2025年8月に第4中全会(中国共産党20期中央委員会第4回全体会議)が行われましたが、その中で軍の一番上の上将(大将クラス)9人が欠席、実動部隊の120人近くが欠席しました。これはどういうことかというと、習近平体制を潰そうという内部の動きがあるということです。去年(2024年)の2月10日からは、クーデターが起こっているのです。
(深田)
あ、そうなんですか?
(石濱)
日本では報じられていませんが、それは習近平氏の体制があまりにも自分たちの周りだけで固めたいがゆえ、常に人事を変えるわけですね。それで現在は張又侠(チョウ・ユウキョウ)氏が、ナンバーワンで、実は習近平氏を凌ぐ勢いなのです。これを仕掛けたのが、アメリカのバイデン政権時のジェイク・サリバン安全保障担当の大統領補佐官です。
それで、昨年2月10日には、まだ旧正月が明けやらぬ時に、まず最初に山東省の日照市で、習近平派の中国共産党の幹部家族48人が皆殺しになったのです。私は「内部のクーデターが始まったな」と思いました。その3日後ぐらいには、河北省で習近平派の中国共産党の幹部が108人、全員家族ごと殺されました。
(深田)
怖い…。(驚)
(石濱)
それが中国共産党のやり方ですね。
(深田)
クーデターですね。二・二六事件を凌ぐ勢いですね。
(石濱)
いえ、なかなかそうはならないですね。例えば昔からいる江沢民派や鄧小平派の人たちが、大きな勢力でお金もそうですが、あらゆる産業の実権を握っていました。それを習近平側が虎も蠅も叩いて潰していったわけです。ですから、その人たちについている派閥の軍人もたくさんいますが、習近平氏を守っている直営部隊もいるわけです。そこが対立して、四川省を中心に連続放火事件が起きます。人民解放軍は400万人ぐらいますが、習近平氏によって弾かれた人たちもいるわけですね。そこにおそらくCIAが仕掛けたけたのだろうなと私が予想していたら、まさにその通りでした。
去年7月の3中全会の時には、なんとアメリカの安全保障担当のサリバン氏が北京に入って、張又侠氏を持ち上げていました。張又侠氏はもう満面の笑みでしたね。その後、サリバン氏は、相手の軍のトップにあからさまにアピールをしているのです。
(石濱)
そして3中全会の始まる前に、習近平氏も自派に反対するリーダーを次々と逮捕していったのです。ですが、いよいよ3中全会始まって第一日目に、実は彼が脳梗塞で倒れてしまいました。
(深田)
習近平氏が?
(石濱)
はい。病院に運ばれて、そこから巻き返しを食らったのですね。その時に出てきたのが張又侠氏です。元々彼は習近平氏の父親や家族と家族ぐるみで付き合っていた人物ですが、今、現実的な中国共産党人民解放軍の一番の実力者のようになっているのです。それが今年も続いていまして、8月の4中全会で習近平氏は復活したのですが、やはり足元が弱い。
そこでもまたクーデターのような騒ぎが起こりました。去年は習近平派とそれ以外の派閥が、24時間ぐらい撃ち合いをして終わったのですが、今年は48時間近く北京の地下で撃ち合いが続いてしまいました。去年はあまり表に出なかったのですが、今年は長引いたのでその動きが表に少し出てしまいました。
(深田)
撃ち合い…。
(石濱)
撃ち合いです。殺し合いです。それも5000人対5万人ぐらいの感じで、去年はやっていました。
(深田)
5000人対5万人!?何人死んだのでしょうか?
(石濱)
全く分かりません。ただ今年の場合は隠しきれない規模で、北京の一番中心地ですからね。市民が分かるような数の救急車などが、次々に入っていった。ですから、アメリカが揺さぶりをかけていると思うのですね。
(深田)
習近平氏はちょっと足元が弱っていて、求心力も失いつつあったところの台湾有事で、日本は軍事介入できるという趣旨の首相発言が国会であったとなれば、逆に中国は、今こそ日本を懲らしめなければならないと求心力が高まっているのですね。
(石濱)
そういう感じはあります。でも、それを仕掛けているのはアメリカだと思います。あと1年半ぐらいたって、中国とアメリカが直接対決した時に、アメリカはほとんど勝てないと思います。
日本人はほとんど「アメリカは自分の同盟国だから一生懸命戦ってくれる」と思っていますが、アメリカは全くそう思っていません。それで、最初に日本の自衛隊をぶつけて、中国の力を削いでから、相手の力を見てから本格的な対決に入るかもしれませんし、その前で収めるかもしれない。そういう戦略の方がアメリカにとっては実効性があると思いますね。それを今やらされていると思います。
(深田)
「アメリカは同盟国で、中国が台湾に介入してきた時に私たちはアメリカのお手伝いに行くんだ。そのための集団的自衛権なんだ」と思っていますが、笑ってしまいましたか?
(石濱)
笑ってしまいました。すみませんね。(苦笑)
(深田)
アメリカは助けにも来ない?
(石濱)
全然来ないですよ。けしかけて戦わせますが、後は全く知らないふりでしょう。
(深田)
高市さんの「台湾有事で兵力を動かすことができる」という発言以降、アメリカはそっとトマホークミサイルやF-15戦闘機などを持って帰っていますよね。「何で持って帰るの?今、我々はそれ必要なんだけど」と思いました。梯子を外していませんか?
(石濱)
そうですね。私が(一般社団法人)日本安全対策推進機構で日防隊をやらなければいけないと思った直後にも、そのような危機が一度あったのですよ。例えば、アメリカの沖縄の基地にいる海兵隊、それから岩国基地の海兵隊、その家族がどう動くかと見ていくのが一つの目安ですが、彼らは動いたのですよ。
(深田)
もう撤退している。
(石濱)
移動していますね。
吉田圭秀さんという、東大を出てハーバードに行った前統合幕僚長が、一昨年、陸幕長の時に奄美大島に最前線基地を置き、そこにハイマース(長距離ロケット砲システム)を配備しました。一番長いものはちょうど沖縄の嘉手納まで飛ばせますので、上陸されることを想定の上で進めていますね。そのため、新しい血気盛んな自衛隊第8師団長が呼ばれたのですが、1週間も経たないうちにヘリで墜落して亡くなりましたよね。覚えておられますか?
(深田)
自衛隊の、そういう方だったのですね。自衛隊のヘリが事故にあって人が亡くなられた、とは聞いたのですが。
(石濱)
北海道出身で、トップクラスの指揮官だったと思います。
(深田)
沖縄を守るために赴任する予定だった。
(石濱)
いや、赴任してすぐ挨拶しに行く途中でしたね。僕もパイロットなので知っていますが、ヘリコプターは何かで攻撃されても、真っ逆さまに落ちることはほとんどないのですよ。
(深田)
どのように落ちるのですか?
(石濱)
全部プロペラが止まっても、ローターと言うのですけれども、回転翼はエンジンが切れてもその風力で回るのですよ。
(深田)
そうですよね。ローターを回して回転数を稼いだら、衝突する直前に引っ張ればちょっとフッと上がってダメージが少なく着地できるのですよね。
(石濱)
その訓練はしているので、そんなに簡単には墜落するはずがないのです。ところが声も出せないまま真っさかさまに落ちているのです。おそらく、高度は150メートルぐらいのところから海面に激突したのではないかと思われます。
全体的な動きを見ると、台湾有事は、習近平にとってみれば中国の内輪の問題ということになっており、すでに大量の武器が入っているのですよ。
(深田)
台湾に武器?どこからですか?
(石濱)
中国共産党から、自動小銃が入っています。
(深田)
誰と戦うのですか?日本軍ですか?
(石濱)
いえ、違います。台湾の陳水扁氏みたいな独立派の人間が立ち上がる前に対策をしているのです。『国防動員法』と聞いたことありますか。2010年の7月1日から発動されている中国の法律です。
(深田)
はい、国防動員法で台湾独立派を抑えてしまうということですか。ちょうど先ほど、石田和靖さんが来ていて「日本にもそういう武器庫があるよ」と言ってました。
(石濱)
そうですね。僕が6年前に初めて大々的に言ったのです。その時に創価学会も名指ししました。
ちょうど5年ぐらい前に、萌絵さんが講演した時に私がガードに入った時ありましたよね。その時の私の姿を見て、名前は明かしませんが、名古屋から来たある方が近づいてきて「石濱さん、実はうちもそうなんです」と言ったのです。
その人の会社は中国といろいろな機械の部品の取引をしていて「ある日ものすごく大きなものが届いて、あまりにも重い。自分が責任者だったので開けたら、みんな自動小銃だった」と言うわけですよ。驚いて上司に言ったら、警察が来るのではなく、中国の領事が飛んできて、みんな回収して「黙っとけよ!」ということがあったそうです。
(深田)
“日中領事協定”ですか。
(石濱)
自動小銃を大量に仕入れているわけです。台湾はすでにやられています。私が社団法人を立ち上げたばかりの時に、元NHKの財務のトップの方が、たまたまうちに監査(監事)で入ってくださり、私がその話をしても最初は、彼は信用してくれませんでした。
その後、その方が陳水扁(元台湾総統)さんに呼ばれて、台北で食事をしていたら、雨傘運動のようなデモがあって、その後大きな騒ぎが台北全体でも起こりました。
※1)雨傘運動:2014年に香港で起きた民主化要求デモ
(深田)
ひまわり学生運動(※2)とは別のデモでしょうか?
(※2)ひまわり学生運動:2014年台湾で、中台間のサービス貿易協定に反対した人の学生たちが立法院を占拠した
(石濱)
もっと大きいデモです。現地のNHKの台湾支局も総出でそれを撮っていたので「俺、目の前で今、すごいのを撮っているぞ」と家族に連絡したら「何のこと?」としか返ってこなかったそうです。日本では報道されていなかったのです。
その時に「これは大変な事態じゃないですか!」と目の前の陳水扁さんに言っても「今頃何を言っているんですか。台湾にはもう中国共産党の武器がたくさん入っていますよ」と言われたそうです。それで「石濱さんが言っているのは本当なのですね」と、そこで私の話をやっと認めました。
6年前から僕は「日本に(中国から)武器が大量に入っている」と言っていたわけです。具体的な場所も明かしました。普通ならば国際問題になり、僕を潰しに来るじゃないですか。でも実際には殺人予告ぐらいは入ったけれど、他には何にも来ませんでした。
ところが、つい1ヶ月半くらい前にある所で街頭演説をしていると、身体の大きな人が親しげに「石濱さ〜ん」と近寄ってきたのです。僕は「知らない人だな、どっかで見たかな?」と思ったら、公安警察を2年前に定年退職した人で「石濱さん。実は6年前に言った武器の件、ガサ入れがあったそうですよ」と教えてくれました。
(深田)
貢献していますね。
(石濱)
でも公には発表されていませんがね。
(深田)
それで、日本にも台湾にも至る所に武器庫があるとなると、動員法がかかると、どうなりますか?
(石濱)
一気にいきますね。日本にいる中国人の中で国防動員法の対象となるのが、女性は18歳から55歳まで、男性は18歳から60歳までです。学生、労働者、観光客、その他に日本人と結婚した帰化の人たちも、全てその対象となります。
これを日本人はほとんど知りません。銀座のあるクラブに、知り合いのママがいます。僕が行くたびに、大学教授や大きな会社の役員数人とそれなりの社会的地位のある中国の人たちを呼んで、僕に国防動員法についての話をして欲しいと言うのです。すると、中国の方たちはみんな顔色がさっと変わるのですよ。一方、日本の大学教授や会社の役員さんたちは「何のことですか?」と全く分からないのです。
ママから「石濱さん説明してください」言われるので「国防動員法をかけられたら、今皆さんの前にいる、中国人のお友達が自動小銃を持って皆さんの前に現れるんですよ」と言いました。中国の人に「そんなことはないですよね?」と聞いたら、全員シーンとしてしまいました。
(深田)
そうそう、中国の人は意外と正直なんですよね。
(石濱)
正直です。それで困っていたので、僕は「でも、この人たちは日本人が嫌いじゃないのです。好きなんですよ。だけど国防動員法に逆らうと、自分の国にいる家族がみんな大変な目に遭うのでやらざるを得ないんですよ」と説明しました。すると途端に顔がニコッとして「石濱さん、よくわかっているから、私たち助かます」と喜ばれました。その答えを聞いて日本の人たちがぎょっとするわけです。それを8回やったのですが、毎回すべて皆さんそういうリアクションでした。
(深田)
なるほど。中国にも言論の自由はあるけど、自由を行使した後の自由はないというところがあります。一応、民主主義国家ですからね。
(石濱)
他にも政党はありますからね。
(深田)
一応、選挙もあるんですよね。みなさんが知らないだけですよね。中国と日本は、意外と似ているところあるなと思います。日本でも言論の自由は、意外とないですよね。私も、言論の自由を行使して、3回ぐらいやられているので、立派な容疑者になりました。
(石濱)
でも、これからは今までとは違って、もっと激しくなる可能性がありますよ。
(深田)
もっと激しくなる可能性とは、何でしょうか?
(石濱)
これからは日本の国策からずれるようなことを言った場合、どうなるのか。今回の高市さんの発言は極めて計画的にされているわけですから、戦術を変えたわけですよ。戦略は変わってないけど、戦術が変わった可能性がありま
す。
(深田)
高市さんの戦術については、次回詳しく教えていただきたいと思います。今回は、日本党の党首・石濱哲信先生に「台湾有事で一番ヤバいのは日本」というお話をいただきました。先生、どうもありがとうございました。
(石濱)
ありがとうございました。





