#533 国際情勢の「なぜ?」を読み解く!歴史に見る世界の一般法則500本とは!? 宇山卓栄氏

(深田)

皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は、作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。

(宇山)

よろしくお願いいたします。

(深田)

宇山先生といえば、世界史の解説でかなり定評があるのですけれども、先生のご著書も凄く面白いですよね。

『「文明の衝突」が生み出す世界史』茂木誠共著 2025年1月 ビジネス社

『経済で読み解く世界史』2025年3月 扶桑社新書

(宇山)

私は、世界史の著作家として、始めておりますが、元々は若い頃から予備校の世界史の講師として働いていたのです。

(深田)

私は、高校の時もそうだったのですけれど、世界史が全然分からなくて、全然面白くもないと思っていたら、宇山先生の解説を聞いたら「え?!世界ってそんなことになっていたの?」といつも思うのです。凄く面白いですね。

(宇山)

国際情勢を理解する上でも、世界史の知識は欠かせません。今のウクライナ問題やイスラエル中東問題などを理解するのに、過去どうであったかという視点で現在を見ていかなければなりません。

(深田)

日本人から見たら、確執の深さでは、中東のいざこざやロシアとウクライナのいざこざが「何故そんなことになっているのだろう?」という歴史の背景が分からないので、読み解けないですよね。

(宇山)

そうなのです。そこで世界史の知識というものを皆さんと一緒に共有することができたらよいなという思いで、つい2週間前なのだけれども『宇山卓栄の世界史講座チャンネル』を開設させていただきました。

https://www.youtube.com/@uyamachannel

(深田)

YouTubeですか?

(宇山)

YouTubeです。

(深田)

なぜ、うちで言ってくれなかったのですか!私も凄く見たいです。

(宇山)

私はカメラを回して、動画を編集したり、それをアップロードする技術は全くないです。前から「YouTubeの自分のチャンネルを持った方がいいよ」ということを皆さんから、おっしゃっていただいていたのですが、自分でカメラ撮ってなんて出来ませんよ。全然、そうしようという気持ちはなかったのだけれども、私についてくださっている会社のプロデューサーの方が「カメラも回して、編集も全部やってあげます。あなたはカメラの前で喋るだけで良いのです」ということだったので、それだったらやってみようかと、始めました。

(深田)

視聴者に取って、めちゃくちゃ嬉しいことだと思います。宇山先生の出演回は、毎回何十万回も再生されるわけです。松田学先生のチャンネルでも回ってますし、宇山先生の世界史のチャンネルが、ひとつの番組でずっと見られることは、結構皆さんが待ち望んでいたことだと思います。

(宇山)

ありがとうございます。古代から現代までの通史をずっとやっていくのです。

(深田)

どこから始まるのですか?

(宇山)

もう、ギリシャ、ローマから始めます。

(深田)

私も見ます。

(宇山)

中国の古代の夏王朝、秦王朝など、そこから始めて、全部の地域、全分野に渡って、古代から現代まで網羅しています。よく学校の授業などで近現代史は、端折って教わらなかったということがよくあるじゃないですか。そこのところもきっちりと見ていきます。

火・木・土と、週3日更新されていくのです。大体、どのくらいの本数になるのかというと、最初は300と申し上げていたのですけれども、300ではどうも収まりきらないのですよ。500本か、それ以上になりそうです。

(深田)

年間500本ですか?

(宇山)

全部で500本です。

(深田)

全部で500本、受験生必読ですか?

(宇山)

はい。受験生が見てもしっかりと理解できるような内容ですが、何と言っても大人の方々、特に世界史の勉強を中学高校でしそびれた方に見てほしいのです。

(深田)

私のことですね。

(宇山)

勉強をしそびれましたか。

(深田)

しそびれたと言うか、つまらなかったですね。

(宇山)

そうでしょう。年号を覚えさせられたり、語句を覚えさせられたり、暗記教科だというイメージがあるじゃないですか。

(深田)

そうなのです。覚えるだけでは全然頭に入らないです。

(宇山)

入らないでしょう。それが、何故そうなるのか、どういう一般法則があるのか、という話です。その一般法則というものを、皆さんが体得することができれば、国際情勢でも次はどうなるか?ということが読めるようになるのですよ。

(深田)

宇山先生の読みは、いつも凄いですものね。

(宇山)

国際情勢については、大体読みは当たるのだけれども、この前の自民党総裁選については思いっきり外しました。小泉進次郎がなると言っていたじゃないですか。

(深田)

あれはやはり最後に麻生さんと岸田さんが高市さんに回るというびっくりの展開ですものね。

(宇山)

外すことはあるのだけれども、大まかな枠として世界史の普遍原則が、今日の国際情勢、国際政治にも当てはまることが多いにあるわけなのです。

(深田)

やはり世界史を見ると、現代社会の対立は、民族の対立の歴史をそのまま引きずっていますよね。宗教の対立とか。だから、外さないのだと思うのです。

(宇山)

そこなのです。民族や宗教といったものが、どう絡み合っているのかということを分析していけば、国際情勢は自ずと見えてくるのです。そういう勉強を世界史という素材、テキストを使って、日々考える訓練を皆さんと一緒にやっていきましょうという企画なのです。

もうひとつ、何よりも世界史の知識を得ることによって、海外旅行が楽しくなる。

(深田)

凄く海外旅行されていますものね。

(宇山)

私は、この7年間というものは、1年のうち10か月間ずっと海外に出払ってたわけなのです。

(深田)

ほとんど、いらっしゃらなかったですよね。

(宇山)

ほとんど、いなかった。

(深田)

宇山先生を捕まえられなかったです。

(宇山)

そうでしたよね。だから、萌絵さんとなかなか一緒に仕事ができなかったのだけれど、私も年ですから、今年から海外に行くのをやめたのです。

(深田)

円安もきついですよね。

(宇山)

円安もきついし、身体もしんどいです。

(深田)

まだまだ、お若いです。

(宇山)

いやぁ、無理です。飛行機に10時間以上も乗るのは、しんどいです。私の場合、安い乞食旅行だから、その辺で野宿するようなことをアメリカなどで、しょっちゅうやっている人なわけです。

(深田)

本当に野宿をしますか?

(宇山)

野宿をしていたのです。例えば、ニューヨークには、ドミトリーと言われる雑魚寝できるようなところがあるでしょう。あんなところが1万円超えているのです。

(深田)

そう!私が20代の頃は、ドミトリーは2千円ぐらいで、高くても3千円ぐらいでした。

(宇山)

そうですよね。それが1万円を超えているのです。

(深田)

1万円!?カプセルホテルみたいな感じですよね。カプセルホテルの方がよくできていますよね。シーツも綺麗だし、プライベート空間が完璧に保たれています。ドミトリーは、シーツは自分で持っていかなければならないですから。

(宇山)

そうです。アメリカは、まだカプセルホテルは普及していないし、あったとしてもカプセルホテルの方が高いですよ。だから雑魚寝で、おっさんが横でガーガーいびきをかいているところに一緒に寝るぐらいだったら、外の公園で寝た方が早いとなりませんか。私は公園で寝ていたのですよ。ところが、その時、ニューヨークは10月で寒かったのですよ。

(深田)

ほんまに寝とるんかい!ほんまに寝とるとは思わんかったです。

(宇山)

これはちょっと寒くて「寝られんわ!」と、どうしようと思ってドミトリーに帰って行って「ここで寝させてほしい」と言ったら満員状態だった。寝るところがないから、どうしたものか?冬の装備を持っていなかったので、えらい寒い。地下鉄は24年間じゃないですか。

(深田)

そうそう。地下鉄は結構ホームレスが徘徊していますものね。

(宇山)

ホームレスのみなさんと一緒に地下鉄で寝ました。

(深田)

懇親会みたいな感じですね。

(宇山)

みんなで枕を並べて、寝心地はそこまで悪くはなかったです。

(深田)

大阪の西成区などに行くと、布団敷いて寝ている人いますものね。

(宇山)

そうです。今までそういう海外旅行をずっとしていたのですけれども、もうしんどくなった。

(深田)

何でそんな過酷な旅行をするのですか?

(宇山)

それは10か月間行くわけだから。

(深田)

10か月ならば、そういう生活でも1泊1万円で、月に30万円ですね。

(宇山)

なりますよね。1泊1万円のところは、今の欧米にはないですから。2~3万の金額になります。

(深田)

月100万円になりますね。

(宇山)

100万円になるでしょう。それを10か月も、いられるわけがないじゃないですか。そうすると野宿もするという日もあるわけなのです。それがしんどくなって、今年から海外に行かなくなったので、こうして萌絵さんの番組にも出られるようになりました。

(深田)

ありがたいことですよね。

(宇山)

そうして、自分のYouTubeチャンネルも開設しようか、という話になったわけです。

(深田)

皆さん待っていたと思いますよ。私も待っていましたもの。

(宇山)

そうでしたか。ありがとうございます。

(深田)

いつになったら世界史チャンネルできるのかなと思っていました。うちの番組で世界史の講座を作ろうかなと思っていた時期もあったのですよ。先を越されて悔しいなぁ。でも、観にいきます。

(宇山)

また別の企画もやりたいと思いますけれども、結局こういうことで世界史を勉強していると、ヨーロッパに行った時に銅像がどんと建っていると、あの銅像は、誰々という人で、何をした人でとか、美術館に行っても歴史的な名画を観て、これはいつの時代の何を描いているというのが全部分かってきて、海外旅行を100倍楽しめるということがあるじゃありませんか。やはりそういうところで、世界史の勉強をすることはいっぱい得することがあるのです。

(深田)

蘊蓄を語って女にもモテる!

(宇山)

それもあるかもしれませんね。でも女性にモテるということはないかもしれんよ。ほとんどの場合、何かオタク扱いされるというのがオチじゃないですか。

(深田)

そういう解説を聞くのが好きな女子はいるんじゃないですか?

(宇山)

そうかな?

(深田)

それはいますよ。

(宇山)

私の経験では、歴史の話をして熱心に聞いてくれるような女性は、いた覚えはないけれどもね。

(深田)

私は結構、若い時に歴史の解説してくれるおじさんとご飯食べに行っていましたよ。

(宇山)

本当ですか?

(深田)

勉強をしながら、美味しいものをご馳走になれる。あっ、ご飯に釣られているんですね。すみません、世界史じゃなかったです。

(宇山)

最近『歴女』とかいう言葉が流行っているのですか?

(深田)

そうですよね。でも歴女が追っているのは(日本の)武将とかですよね。

(宇山)

武将とか、そっちの方ですか?

(深田)

歴史そのものじゃなくて「信長様!」みたいな“推しの武将”がいるわけです。私も歴女の友達に名古屋城に連れて行かれて、昼に武将戦隊(※1)を追いかけて、夜も武将戦隊の舞台を観に行くというのに付き合わされたことがあります。

※1)名古屋おもてなし武将隊:2009年11月、名古屋開府400年のPR大使として6人の陣笠で結成。日本人ならではの“おもてなしの心”とSAMURAIカルチャーを世界に発信するために様々な活動を行っている。

(宇山)

そうなのですか?

(深田)

それが歴女です。結局は、ジャニーズを推せない、二次元では満足できない。そういう難しい婦女子が歴女です。

(宇山)

そうなんだ。

(深田)

純粋な歴史というよりは、やはり誰がイケメンだったみたいなことですね。

(宇山)

ああそういうところからね。それでも良いと思うのですよ。何らかの形で歴史に興味を持って、誰がどう戦った、誰がどう死んでいったということを知ることが、現在を知るということに繋がっていきます。

(深田)

それにしても名古屋武将隊は良かったですよ。本当に。楽しい。信長などが歩いていると、100人ぐらい女の子が「キャー!信長さま~!」となっていました。

(宇山)

そんなブームがあるのですね。

(深田)

かなり前だったのですけれども、しかもハローワークとかで募集して集めた人たちでした。

(宇山)

鎧を着る人たちが?

(深田)

そうそう。役者はハローワークで、一躍人気者です。

(宇山)

歴史には、いろいろな切り口があると思いますけれども、日本史が人気があるというのは、その通りだと思うのです。でも、やはり日本史だけではなく、世界史という大きな視野があれば、実は日本の素晴らしさも同時にすごく分かってくるという発見もあると思います。

(深田)

そう思います。世界史の解説をする時に、誰がイケメンだったのか、というところを取り入れたらいいんじゃないですか。

(宇山)

取り入れたいと思います。取り入れて、いろいろな要因を取り入れて、アドバイスを取り入れてやらせていただきたいと思います。

(深田)

本当に楽しみにしています。宇山卓栄先生の新しい講座チャンネル、皆さん是非とも一度クリックをして観ていただければと思います。今回は、作家の宇山先生にお越しいただきました。どうもありがとうございました。

(宇山)

ありがとうございました。

Visited 11 times, 1 visit(s) today

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です