#527 【衝撃の事実】高市政権の「愛国は売国!?」 80兆円を貢ぐ似非保守政策の真実とは? 内海聡氏

(深田)

みなさん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。

今回は、Tokyo DD Clinic院長の内海聡先生にお越しいただきました。内海さん、よろしくお願いいたします。さて、内海さんがアメリカに行っている間に高市政権が誕生しましたが、高市総理についてどのように見ておられますか?高市政権をウェルカムされているのでしょうか?

(内海)

私は、SNS層の中でも、かなり批判的な立場だと思います。

(深田)

高市批判をすると、フォロワーを剝がされませんか?

(内海)

フォロワーはどんどん減っています。Twitter(現X)では、この半月ほどで500人以上減ったと感じています。

(深田)

私はYouTubeの登録者が2万人ほど減りました。

(内海)

そうなのですね。なぜ減るのでしょうか。機械的に減らされているのでしょうか?

(深田)

そのあたりはよくわからないのです。

(内海)

フォロワーが自ら解除しているのか、機械的に削除されているのでしょうか?

(深田)

YouTubeを登録してくださっている人によると「解除していないのに、いつの間にか解除されていた」とのことでした。

(内海)

そうなのですね。あり得るかもしれないです。

(深田)

9月頃、特に石平(現日本維新の会参議院議員)さんの話をしたあたりから、月に6000人ほど剥がされて、1日に200〜300人ずつ、さまざまなところから少しずつ削られています。

『中国政府が日本の反中議員に入国禁止、資産凍結措置!?』(2025年9月10日)

『※消される前に見てください。 天安門事件の秘密に国会議員からの攻撃が始まりました。これが消し込みです。』(2025年9月11日)

(内海)

僕も同じように減っています。

(深田)

53万人いた登録者が、気づくと51万人台になっているというミステリーがあり、消し込みが強まって、YouTubeも危ないのかなと思っています。

(内海)

なるほど、僕もTwitterを見ていて、そのように感じます。

(深田)

では改めて伺いますが、高市総理についてはどのようにお考えでしょうか。

(内海)

私は非常に批判的に捉えています。理由は、高市総理が、極右的とも言える思想を持っている点にあります。いわゆるアメリカのポチ(飼い犬)の思想が、そのまま体現されていると認識しています。

時代を少し遡り、安倍晋三元総理の時代です。私は社会活動やSNS発信をFacebookから始めたのですが、フォロワーが大きく伸びていた時期は、まさに安倍氏がFacebookで有名でした。当時、個人フォロワー数では私は3位か4位くらいで、彼は常に1位、50数万人を抱えていました。そのため、私の投稿がアンチによって批判される際にも、しばしば安倍元総理と比較されていました。

2011年の原発事故以降、安倍氏が総理に返り咲いて、原発推進に舵を切ったことに対し、私は反原発の立場から反対していました。安倍晋三という人の政策を検討して、お金の流れ、日本政府の方向性をよく考えると、何も愛国ではなく、売国しまくっていることをを指摘してきました。その思想を受け継いでいる代表的な人が高市さんだと考えています。

口ではいいことを言います。愛国的なきれいなこと、日本中心の政策、日本人ファーストと言うと違う党なのですが、考え方は同じようなもので、それを口では言うのですが、実際にはそれを実行しない。結果として財閥や大企業、一部の人間だけが得をする。

安倍晋三の時も、お仲間だけ優遇することがよくありました。そういうモデルの中で、政治を進め、結局我々一般国民は蚊帳の外で置き去りにされてきました。

(深田)

増税に増税を重ね、さらに乾いた雑巾を絞るような状況になっていますからね。

(内海)

アメリカのトランプ氏も、もともと思想的には似ていると考えています。高市氏はトランプ氏と仲がいいように見せていますが、実際には僕には下僕にしか見えません。今回もアメリカにたくさん貢ぐ約束したようですね。

僕はアメリカ滞在中、ネイティブアメリカンの長老の所に旅行に行っていたので、ニュースをあまり見ていなかったのですが、たまにSNSなどで確認すると、そうしたニュースが流れていました。

(深田)

そうなのですね。日米首脳会談では、高市さんは80兆円規模の投資に署名し、1兆2000億円の農産物購入、ボーイング製航空機100機の購入、防衛費5000億円の追加、さらにはアメリカ産化石燃料の購入やアラスカへの投資など、そのような約束をしました。

(内海)

SNSで自民党を批判してきた多くの人々が、後になって手のひらを返したように高市総理を賛美する姿を見ると「この国はもう絶望的で、滅ぶしかないのではないか」と思ってしまう自分がいます。

(深田)

いやいや、そんなことを願わないでください。

(内海)

本当にそう思ってしまうのです。例えばレアアース開発についても、本来は日本が独自に進めると言っていたはずが、いつの間にかアメリカとの共同開発に変わりました。それを歓迎している人もいますが、僕のような者からすると「また、全部パクられて、終わるじゃん」と感じてしまいます。

(深田)

そうです。全部横取りされて、利益の9割はアメリカに取られ、日本は1割の利益を得ても、それをさらにアメリカに再投資させられて、何も受け取ることができないのです。

(内海)

その状況をなぜ喜べるのか、しかも喜んでいる人たちが「我々は愛国者だ」と言っている。「それはどういうこと?」みたいな感じです。

(深田)

その辺りのロジックが、私もよくわかりません。高市さんが本当に右翼なのかもよくわかりません。

(内海)

右翼や保守の定義そのものが、今は何なのかよくわからないです。

(深田)

リベラル・左翼に反対すれば右翼に見える。軸が、左翼・共産・社会主義思想に反対する人は、すべて右翼にされてしまう、おかしな定義が言論界に広がっていることが危機だと思います。右翼は社会主義、共産主義を批判していますが、高市さんの政策は完全なグローバリスト路線で、グリーントランスフォーメーションや多文化共生社会の推進などを掲げています。これをなぜ保守層が「素晴らしい」と言っているのか、私はまったく理解できません。

(内海)

内需拡大や食料政策でも同じです。農家さんを助け、生産量を増やして自給率を上げなければ国は強くならないと思っています。しかし現実には、農水大臣が減反に舵を切って、それをまた歓迎している。私には会話ができないというか、意味がわからないのですよね。

(深田)

ネット上で右翼的な言論を統制している人たちは、雇われているのではないかと思います。

(内海)

なるほどね。本人たちは「愛国」と言うことで、自分たちが正義の味方であると思い込めます。政治思想で、表面的な発言に追随し、自分の承認欲求を満たすために、そういう綺麗ごとや愛国風のことを表面上言っている人に追随していくという流れがあるのかなと思います。実際に言っていることとやっていることが違うのです。

僕は精神療法を行う立場として、患者さんやクライアントの言葉をそのまま信用することはありません。それよりも行動や結果はプロファイラーみたいなものなので、そこから深層心理や無意識、幼少期のことを洗い出していくのが仕事です。だから、言っていることを信用しないのが前提です。

しかし、みんな、言っていることを真に受けることに慣れきっている。インターネット層を中心にテレビ信者もそうだから、日本人全体がそういう感覚の持ち主です。良いことを言われると信じてしまいます。

(深田)

良いことを言われると信じてしまう人は多いです。でも、例えば太っている人が「私はほとんど食べていないのに、空気を吸うだけで太るんです」と言っても、信じる人はいませんよね。「さっきアイスクリームを一箱食べていたでしょう」と気づけるのに、政治の話になるとまったく気が付かないのです。

(内海)

理想論や、高い思想の欲求が満たされるという面があります。そこで「良いこと」を言われると、まるで教祖のように信じてしまうのでしょう。

(深田)

まさにユートピア思想ですね。「あの人を信じて応援すれば、素晴らしい未来が実現する」といった幻想です。

(内海)

さらに、愛国を掲げる人たちは「日本は素晴らしい」と思うことで、日本に所属する自分自身も素晴らしいと副反応的に感じることができます。要するに、自信がない人ほど愛国に走るのだと思います。

(深田)

ああ、なるほど。

(内海)

自分を高く見せられず、高い行動ができていないので、周りを高く見せかけることで副次的に自分を高く見せかけるということでしょう。

こんなことをYouTubeで流せば、また敵が増えるじゃないですか(笑)。

(深田)

もういいじゃないですか。すでに嫌われているのですから、手遅れですよ(笑)。

(内海)

少し事実を指摘されただけで逆ギレするのは、自分を高く見せたいという欲求が強いからだと思います。

(深田)

精神分析的に言えば、最終的には自己肯定感が低いということですね。

(内海)

その通りで、低いのだと思います。

(深田)

その自己肯定感を高めるために、「日本は素晴らしい国であり、その国の民度の高い国民である自分も素晴らしい」といった論法で、自分の評価を高めようとするわけですね。

(内海)

自虐史観の逆で、私は『自尊史観』と呼んでいます。自虐史観には歴史的な背景があり、行き過ぎが問題視されてきました。しかし、その反動として自尊史観が暴走しており「何でも日本は素晴らしい」という思考です。

(深田)

極端な方向に振れることは、どちらも望ましくないですね。最近アメリカで話題になっているのが、褒めて育てる教育法です。自己肯定感を高めるために「あなたは天才だ」と子どもの頃から褒め続けられた結果、大人になって社会に出たときに「自分は天才ではなく凡人だった」と気づき、精神が崩壊してしまう症候群が報告されています。日本も、そちら方向になりそうです。

(内海)

現実を見ることができないのです。愛国や高市さんとは関係ない話ですが、私の業界では和食賛美が広く流行しているのですよ。和食は何をもって和食かという定義も曖昧です。昔の日本人の食事の健康度数を考えると、江戸時代以前は世界でも平均寿命が一番短いのは日本ですよ。

(深田)

どんぐりでも食べていたのでしょうか(笑)。

(内海)

どんぐりではないですよ。米や麦、稗、粟を食べてひもじい生活をしていました。畜産がほとんどなく肉をあまり食べていません。自然が豊かだからといって良いものを食べられたわけではなく、99%の農民や他の人はひもじい生活を送っていました。

現代で「和食は健康に良い」と言われるのは、僕たちが肉や卵、乳製品などを食べられるようになって栄養価が十分なって飽食になったから、粗食が逆の方向性を持っているので、健康食になったけれど、昔は栄養不足で多くの人が早死にしていました。平均寿命や病気のことを全部無視して、単純に和食は体にいいと言っていのでする。

そもそも「和食」といっても、街の定食屋の食事を思い浮かべる人もいれば、麦飯と汁物と漬物だけのお坊さんのような食事を和食と考える人もいます。後者のような粗食であれば深刻な栄養不足がもたらされます。現代の定食スタイルは、実は1975年頃から確立されて、栄養業界では『1975年モデル』と呼ばれます。

(深田)

えーっ!?定食は1975年ごろに始まった最近のものですか?

(内海)

そうです。主菜、副菜、ご飯、味噌汁、野菜の組み合わせは栄養バランスが整っています。炭水化物4割前後、脂質3割、たんぱく質2.5〜3割という配分で、これで日本人は平均寿命が伸びています。しかし、和食賛美論はこうした背景を踏まえていません。

保守は歴史修正的な懐古主義なので、とにかく「昔は素晴らしい」ということが前提になっているけれど、日本の歴史には素晴らしくないことも数多くあります。

その成れの果てが、憲法改正の問題です。今の政府や権力者が憲法をいじると、ますます我々国民は弾圧されるだけなので、僕は改憲には反対です。

自衛隊は現行憲法でも十分に成立し得るので、軍隊が必要だと言うのであれば、自衛隊の軍備を増強すればよいだけです。しかし、緊急事態条項を入れるとますます弾圧されることになります。

ところが、新型コロナの時に「弾圧反対」「ワクチン強制反対」と声を上げていた人たちが、今はまるで高市という人を応援しているのです。緊急事態条項にも憲法改正にも前向きで、昔から統一教会と深くつながっている人をなぜ応援するのか、さっぱり意味が分かりません。

(深田)

緊急事態条項に反対していた人たちが、高市さんを応援しているのですか?

(内海)

応援している人は多いです。新型コロナに反対していた人たちも、高市総理になって喜んでいます。支持率8割という数字がどこまで正確かはわかりませんが、保守思想を強く持っている人たちやオレンジ系(参政党)などは、コロナ問題を取り上げていたのに、彼女の口だけの政治思想に追随して「万歳」みたいなノリになっている。「自民党はカスだ」と言っていませんでしたか?本当に意味が分からない。どうなのだろう。

(深田)

高市さんは、右翼的な言葉をよく使っていましたが、総理になると、結局いつもの売国自民党の総理になっていますね。

(内海)

言っていることと、やっていることが違う。NTT法の廃止もまた進めるのですね。

(深田)

そうなのです。またNTTを売られそうです。「なぜ、防衛インフラの最前線でサイバーセキュリティインフラを売るんだよ!?」と思いますよね。

(内海)

しかも安い値段で売るというのですよね。5兆円でしたか?

(深田)

そうですよ。二束三文です。

(内海)

なぜ売らないといけないのか。それでいて「愛国」を掲げるわけですが、指摘すると逆ギレされます。

(深田)

怒られますよね。

(内海)

「先生は愛国というものを分かっていません!」と言われます(笑)。

(深田)

私も昨日、同じように「愛国を教えなければならない」と書き込まれました。

では「国とは何ですか」という話ですよね。国土だけでなく、国家という体制だけでもなく、そこに暮らす国民も含めて国ですよね。「国民のことを忘れていませんか?」と、私はいつも思います。

(内海)

国民のためのことを言うだけで左翼扱いされて「国民一人ひとりのことを考えるなんてあり得ません」と言われるのです。本当に国粋主義ですよ。「国民は奴隷なんです」とは言わないけれど「あなたが言っていることは『国民は奴隷です』ということですよ」と指摘すると、また逆ギレされます(笑)。

(深田)

国民国家は、国家と国民が一つになってセットで、離せないですよ。日本は国見国家ですからね。そこを共有できたらいいですね。

(内海)

共有できればよいのですが、愛国と言っている人たちとはできないですよね。

(深田)

だからといって、左翼とうまくできるわけないのですよ。

(内海)

僕は「左翼が右翼より嫌いだ」と公言しているくらいです。

(深田)

私は右翼からものすごく叩かれて敬遠されていますが、左翼の方を番組にお呼びしようとしても、左翼の方にも嫌われていて、ほとんど来てくれません。

(内海)

共産主義にもまったくついていけません。過剰なポリコレ、LGBT法の推進、何でも「権利が…」とか、ワクチンやPCR検査の推進、非科学的なマスク推奨など、どれも理解できません。だから共産主義者は右翼より嫌いです。しかし、自分は左翼扱いされるのですね。どうすればいいのかわかりません。

(内海、深田)

(笑)

(深田)

右翼からは左翼として扱われ、左翼からは右翼と見られる。それは中道なのではないでしょうか。

(内海)

それが中道と言われるのでしょうか。私はあまり中道と言われたことがないので、よくわかりません。

(深田)

中道下翼です。

(内海)

下翼?良い言葉だと思います(笑)。

(深田)

下向きで、目線は下級国民です。

(内海)

右翼でも左翼でもなく、下翼ですね。

(深田)

そうです。しかし困ったことに、左翼と右翼の双方を招いて討論会を行いたいと思っていても、どちらも来てくれません。

(内海)

両方とも「自分最高、最強!」で自分が正義だと思っているので、対話にならないのでしょう。

(深田)

来てくれるのは、干された人だけです。

(内海)

そうなのですね(笑)。

(深田)

今回は、Tokyo DD Clinic院長の内海聡先生に高市政権についてお話しいただきました。ありがとうございました。

(内海)

ありがとうございました。

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