#526 トランプと習近平を翻弄!韓国が命運をかける「コウモリ外交」の光と闇 宇山卓栄氏
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は、作家の宇山卓栄先生にお越しいただきました。よろしくお願いします。
(宇山)
よろしくお願い致します。
(深田)
宇山先生、先日、日台関係と日中関係についてお話しいただいたのですけれども、韓国は今どうなっているのかを教えていただきたいです。
(宇山)
面白いことが韓国で進行中です。
(深田)
韓国は混沌としていますよね。
(宇山)
そうです。自滅して、自分で発狂する自狂状態になっているのです。今、李在明(イ・ジェミョン)大統領がやっていることで面白いことがひとつあって、内乱加担公職者調査委員会というものが立ち上がったのです。
(深田)
内乱加担公職者調査委員会、早口言葉のようですね。
(宇山)
内乱加担者、その内乱に加担した公職にあった者です。
(深田)
それは尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領をターゲットに、その周りの奴も全員見せしめにやっていくぞという意味ですか?
(宇山)
その通りです。いつものお家騒動がまた始まっているわけです。
(深田)
日本と違うのは、韓国は右派と左派が本気で殺し合っているのが凄いですよね。
(宇山)
そうです。「日本もそこまでやれよ!」という話ですよね。
(深田)
日本は、とどめを刺さないですよね。だから、しばらくしたら、また出てくる。
(宇山)
韓国は、相手が死ぬまでやりますからね。
(深田)
そうですよね。今回も頑張っていますね。
(宇山)
まさに韓国ドラマの世界です。こうことで調査委員会が立ち上がって、保守派というのは一体誰なのか?「尹大統領と一緒に行動していたやつ全員出てこい!」「しょっ引け!首を切ってやる!」というような状態になっています。早速これで逮捕されたのが、国家情報院(国情院)前院長の趙太庸(チョ・テヨン)という人物です。
国情院は韓国のCIA(諜報期間)のようなもので、その前身組織がKCIA(大韓民国中央情報部)だったのです。KCIAは悪名高い朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の時代に作られた諜報期間です。共産主義者を捕まえてきて拷問にかけて恐怖政治をやっていた。その総本山がKCIAなのです。
(深田)
アメリカと共同で運営されていた部分もあるのですよね。
(宇山)
もちろん、あります。だからこそ、同じCIAという名前がついていたわけです。このKCIAが全斗煥(チョン・ドファン)政権の時に「国家安全企画部」に改組されていくわけです。さらに金大中(キム・デジュン)大統領の時代に国家情報院と名前が変わり、今日に至るというわけです。この国情院は、大統領に次ぐ韓国の第二の権力と言われるほど、非常に強い力を持っている組織なのです。
(深田)
そうなのですね。
(宇山)
ここが外交なども司っていき、予算も相当取っているのです。予算の使い方も公開しなくても良いという特権があるくらいの大きな諜報組織なのです。その組織の前トップであった人たちを今逮捕して、しょっ引いているという状況です。
(深田)
凄いですね。
(宇山)
現在の国情院の院長は李鍾奭(イ·ジョンソク)という人なのですけれども、この人がまた面白いのです。金大中政権の時に太陽政策というものがありました。北朝鮮と仲良く融和してやっていこうという政策で、これを指揮した立役者がこの李鍾奭という人物なのです。その人が、今韓国の対外諜報機関のトップに座っているということは、どういうことか、なのです。
(深田)
金大中さんは、そもそも朝鮮戦争の時、北から南にクリスマスの奇跡(※1)と呼ばれた、米軍が北側から南に韓国人を逃してあげた船に乗っていたスパイだったという疑惑がありましたよね。その金大中スパイ疑惑を公にしようとした前政権の国情院のトップも金大中に逮捕されて投獄されてました。
※1)クリスマスの奇跡:1950年12月15日~24日、韓米の兵士が避難民9万人余りと共に脱出した興南(フンナム)撤収作戦でクリスマスイブに完了した。
(宇山)
そうです。
(深田)
金大中に指名された国情院トップ(李鍾奭氏)は北朝鮮寄りではないのですか?
(宇山)
そうなのです。まさにあっち(北朝鮮)なのです。これは従北勢力といって、北に従う勢力と書くのです。その従北勢力が、金大中政権の時からずっと一貫していて、先の文在寅政権、そして今日の李在明政権にずっと権力の系譜が繋がっているのです。今や、かつてのKCIAのトップが李鍾奭さんになっているということは「李在明政権そのものが従北勢力なのですよ」ということなのです。
(深田)
そうなのでしょうね。
(宇山)
メディアでは、李在明政権と北朝鮮とは仲が悪いようなことを言っておりますけれども、そんなことは全くありません。実際には、地下ではガッチリと繋がっているのです。そして、北朝鮮の指令をもらって動いているというのが李在明の政権なのです。
(深田)
韓国は今、統一教会を叩いているじゃないですか。どうも北朝鮮が統一教会を煩わしいと思っているようで、李在明氏を動かしているという話も聞きます。
(宇山)
私は、そういう関係は絶対にあると思います。やはり統一教会は、北朝鮮を敵視してきたが、そうでない部分もあるのです。
(深田)
そうですよね。お金を5000億円ぐらい送っていましたよね。
(宇山)
そうなのです。ズブズブの関係という部分もあるのだけれども、時に喧嘩をしたり、時にくっ付いたりするということを、ずっと統一教会と北朝鮮との間でやっていたのです。北朝鮮としても扱いにくいので「この際潰してやれ!」と、今いろいろな調査が入っているということなのでしょう。
(深田)
恐らく北朝鮮側からすると、統一教会は北朝鮮にお金を出して仲良くしようと言っている割には、右派にもお金を出して北朝鮮に圧をかけてくるのです。それが鬱陶しいと思ったのではないですか。
(宇山)
そうなんです。尹前大統領は支援をしていましたから「こいつは何だ!?」「制裁を課してやれ」という流れになっているのだと思います。今、公職者が次々と逮捕されているということのみならず、軍にまで粛清の波が及んでいるのです。中将、少将、こういう人たちを捉えて、いわゆる保守派と呼ばれるような軍人たちをしょっ引いて、追放しているのです。
(深田)
えっ、危ないですよ。国境を守る人がいなくなります。
(宇山)
そうなんです。もう、やっていることはクーデターですよ。これも北朝鮮の指令を得て、やっているのではないでしょうか。実は、尹政権の時代から、民主労総(全国民主労働組合総連盟)という労働組合を隠れ蓑にした組織があって、この民主労総に北朝鮮が直接色々な指示を出していて、尹時代にその指示文書が何百通も実際に見つかったことがあったのです。
これぐらい北朝鮮は諜報機関で韓国とガッチリと繋がっているわけです。今や李在明政権ですから、完全に一体化していっている。
(深田)
韓国で反保守のデモがあると、たまに日本のJR総連の旗が靡いて、複雑な気持ちになりますね。
(宇山)
昔は、国鉄などの労組には、コミンテルンの配下の者が入り込んで画策をしていたことは全然ありました。韓国も、そういうことが実際に起こっている状況なのです。李在明政権がこの保守政権をいかに潰すのか、実際にクーデターと同じようなことをやっているわけです。
こういう従北勢力に対して、いかに戦うかということを尹大統領は考えていたからこそ昨年の戒厳令騒動があったわけです。ちょっと振り返ってみたいと思います。私は尹氏のような偽善者を擁護する気はないけれど、彼は従北勢力が国内に蔓延しているので、その人たちを一網打尽にするためにも戒厳令を敷いて、ある種のクーデターで一気に従北勢力の連中を逮捕して捕まえるべきなのだと考えたわけです。これはこれで一理あると思うのです。決して陰謀論でも何でもなくて、今、李在明氏は逆クーデターをやっているわけですから。
(深田)
そうですよね。仕返しですよね。
(宇山)
「こいつらをとにかく逮捕しないと国がひっくり返るのだ」という尹大統領の考え方を私は分からないわけではありません。ただ、尹氏が極めて稚拙だったのです。結局、1972年に朴正煕がやった維新クーデターと同じことを尹氏はやりたかったのだろうと思います。
当時の大統領だった朴氏は自分が終身独裁大統領になるために、この維新クーデターを起こして、同じく戒厳令を敷いたわけなのです。その時は、軍の幹部の人々が「朴正煕のためなら命も惜しくはない」と言って朴正煕に一斉に協力をして、軍がガッチリと朴正煕に従ったのです。だからこの戒厳令は効いたのです。そして国会で独裁法みたいなもの(憲法改正)を一気に通して独裁権を朴正煕が握っていった。これと同じことを尹氏はしたかったのですよ。ところが尹氏は軍人でも何でもありません。
(深田)
そうですよね。
(宇山)
朴正煕は軍人上がりですから、自分に忠誠を誓う部下を軍に多く配置していた訳なのです。ところが尹氏は検事出身です。しかも偽善的なことばかりやっていたわけです。朴槿恵(パク・クネ)大統領の時には、叩く方の側に回ってる。大統領選挙の時には、保守派のふりをする。あっちつかず、こっちつかずで、くるくる偽善的なことをやっている。
奥さんは整形美人の金建希(キム・ゴンヒ)という人です。あんな奥さんを連れて、訳のわからない外交をしていたのです。私はあの人が大嫌いなのです。ただ「やる時にはやる」とクーデターを起こしたのだけれども、軍がそんな偽善大統領の言うことを誰も聞かなかったのです。
(深田)
人望がなかったと言うことですよ。
(宇山)
人望などあるわけないのですよ。整形美人の奥さんを連れているような人に、軍の幹部の誰が「一肌脱いでやろう、この人のためなら命も要らぬ」などと言って、付き従うようなことがあるでしょうか。
(深田)
地味で控えめな奥さんだったら、もうちょっと好感度が高かったのでしょうかね?
(宇山)
それはあり得ると思いますよ。ああいう奥さんを連れているという時点で、誰も軍は指示に従わない訳ですよ。そして孤立してしまったわけです。結局、孤立して尹氏逮捕が一連の流れなのです。
(深田)
超高級ネックレス事件(※2)とかありましたよね。マリー・アントワネットみたいになっていました。ダイヤモンドの首飾り事件みたいになっていますよね。
※2)ネックレス事件:旧統一教会の尹英鎬(ユン・ヨンホ)世界本部長から6000万ウォン(約600万円)相当のグラフのダイヤモンドネックレスを贈られる)
(宇山)
汚職事件をやっていたじゃないですか。そんな人の言うことを誰が聞くのかと常識で考えたら分かることを、大統領になって勘違いしたのだろうね。自分は何でもできる。軍も押さえ込むことができると勘違いをして、ああいう失態となったというのが一連の経緯だと思います。
(深田)
確か、戒厳令が唐突に出されたのですよね。韓国も左派が強いので、予算が何も決められなかったという事態が行き詰ってはいたのですけれど、戒厳令を敷くだけの、国民もそれを受け入れるだけの事件ではなかったのですよね。
ただ、当時、尹大統領が国内の不正選挙問題で選挙管理委員会に軍を派遣して、証拠を押さえようとしたことで、保守派が凄く尹氏の味方をしたのです。だから氷点下のソウルで24時間入れ代わり立ち代わり、みんな交代で休憩して尹氏を守ろうと保守派のデモがあった。あれを見て、韓国は感動的だなと思いましたね。
(宇山)
非常に頑張っているのは頑張っているのだけれども、その大将があんな状態では話にならないわけです。尹氏は、結局何もできなかったのです。韓国の保守派は、常に政権基盤が極めて弱いのですよ。というのは、韓国は基本左派勢力なのです。従北勢力があそこまで諜報機関をガッチリと固めている中で、保守派ができることは極々わずかで、そういう意味では尹氏は可哀想なのです。
いかに韓国の保守派の人たちが、盛り立てて「頑張れ、頑張れ」とやったところで、所詮、高が知れている訳なのです。保守派が国民から支持をされない一番の理由は、彼らが汚職に塗れて、韓国の十大財閥とつるんでいるのからなのです。サムスンやヒュンダイなどの大財閥と組んでお金儲けをしているというのが、常に大衆の支持を受けないことの理由になっています。
(深田)
自民党と同じじゃないですか。
(宇山)
全く一緒ですよ。韓国はすごい格差社会でしょう。半地下なんとかという映画もあったではありませんか。
(深田)
洪水が起こると、最初に半地下の方達が亡くなられる。
(宇山)
そうなんですよ。もう格差が大きくて、金持ちは凄いタワーマンションに住んでいる。しかし、貧乏な人たちはバラックに住んでいる。同じソウルで、こんなに格差があるのかというぐらいにひどい。日本の比ではない貧富の格差です。
こういうお金持ちの暮らしをしている人たちは、高度な教育を受けて、良い大学を出て、そしてサムスンなどの大財閥に入る。そして、人間らしい暮らしを送ることはできるけれども、残り9割の国民は虐げられたままという強烈な格差社会の中で、常に保守派というのが少数派に置かれる。政権基盤が弱い事態になり、尹氏も結局何もできずに、大変気の毒だとは思います。
李在明氏に話を戻します。李大統領はトランプ大統領と会談をしました。APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会談を慶州(キョンジュ)で開催し、それを成功裏に終わらせた。そのタイミングでトランプ大統領とも会談をしたのだけれども、韓国は3500億ドルの投資をアメリカにせよと約束をさせられているわけです。
日本は5500億ドルでしょう。韓国の経済規模を考えた時に、なぜ3500億ドルなのか?本来だったら2250億ドルとか、日本の半分しか経済規模はないですから、そのぐらいが穏当なところなのに「3500億ドルもの銭を出せ」と言われて「はい、わかりました」と合意させられているのです。
そのことによって、25%から15%に関税率を引き下げてもらってはいるのです。このトランプ大統領との会談の中で、今回、非常に重要なことを合意しました。それは何かというと「韓国が原子力潜水艦を持っても構いませんよ」ということをアメリカに認めさせてのです。
(深田)
あれは凄かったですよね。あれはうまかったなと思います。
(宇山)
これはなかなか強かに、うまく外交をやったなと私も思いました。この原潜を配備するということは、単に原潜だけを運用するわけではありません。当然そこに、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載して、北朝鮮の核武装に対する抑止力として備える。これは必要ということで、アメリカをせっ付いたのでしょう。アメリカも「それはそうだよね」ということになって、これを認めたことは、韓国にとって極めて大きな外交成果だった。
(深田)
あれは見事だったと思いました。その一方で日本は、原潜があるのですか?
(宇山)
日本は「原潜の保有をこれからやっていきましょう」という話をしている状態なのです。次回これについても詳しく解説をしたいと思うのですが、ただ、韓国でSLBMを含めた自衛のための核武装をするべきだと答えている韓国世論が実は7割、8割まで上っているのです。
(深田)
かなり高いのですね。
(宇山)
尹大統領の時に、その議論というのが巻き起こっています。殆どの人たちが「核武装をするべきだ」と言っている。日本もこの議論をすべきだろうと思います。
それから、もう一点、李在明さんは中国、習近平主席とも会談をAPEC首脳会談で行ったわけです。
(深田)
どんな内容だったのですか?
(宇山)
これが、内容を見たら、まさに朝貢国そのものなのです。昔のいわゆる貢物外交をする時代の華夷秩序そのものの外交を、李在明はしているのです。70兆ウォンの通貨スワップ協定を結んでもらったのです。いざという時には「中国がしっかりとお助けしますよ」ということです。その代わり「中国様に忠誠を誓えよ」というような約束をさせられたということが、このスワップ協定の意味です。
(深田)
そうやって中国に擦り寄り、北朝鮮に擦り寄り、アメリカにも擦り寄る。李在明さんはなかなかの嘘つきじゃないのですか?
(宇山)
これをコウモリ外交というのですよ。
(深田)
なかなかの才能ですね。
(宇山)
そうなのです。韓国お得意のコウモリ外交で、中国に擦り寄り、トランプ大統領に擦り寄りと、普通ここで一線を画するものなのですが、これを恥と思わないのが朝鮮外交の真髄なのです。
(深田)
やはり中国の人も、(朝鮮)半島とは関わってはいけないというくらい半島と関わると中国人でも騙される。
(宇山)
そうなのです。
(深田)
凄いですよね。
(宇山)
おっしゃる通り。朝鮮の方が中国をうまく騙してきたという歴史の局面がたくさんあるのです。自らが小中華思想ということを掲げて「私は中国の純粋な家臣でございます。忠実なる僕でございます」というような振りをしながら、自分たちの生存をずっと図ってきたというのが、彼ら属国2000年の歴史なのですよ。
(深田)
やはり転がすのがうまいのです。
(宇山)
転がすのがうまいのですよ。それで、面白いのが、最近になって発覚したのですけれども、実は韓国軍の施設の監視カメラ1300台が中国製で、そのカメラには全部バックドア(不正侵入の裏口)が仕組まれていたことが判明したのですよ。要は、軍施設の動きというものが中国に筒抜けになっているという状態なのです。
(深田)
それは、アメリカも同じです。
(宇山)
ええ、アメリカもそういうところがあります。しかしアメリカは一応の対処はしているのだけれども、韓国はちょっと部品を変えるだけで根本的なバックドア対策は何もしてないのですよ。つまり「私たちの軍の動きを宗主国の中国様にお見せして、全部公開して、私たちは何も中国様に対して隠し立てすることはございません」ということです。
(深田)
なるほど、安全保障政策ですかね?
(宇山)
そうです。「もう中国様と一体ですから、どうぞ、私たちの動き、手の内というのを全てご覧あそばせ」と言っていると同じことなのですよ。
(深田)
なるほど。それが防衛政策ですか?
(宇山)
これが韓国の防衛政策です。だから、こんな韓国と日本はGSOMIA(※3)を結んでいて、軍事情報をある一定のレベルで、共有をしていきますよという取り決めになっているのです。「こんなものをしちゃダメよ」というのが、私が前々から申し上げていることなのです。
※3)GSOMIA(ジーソミア、軍事情報包括保護協定):国同士が秘密軍事情報を共有する際に、情報が第三国に漏洩したり目的外に使用されたりするのを防ぐための国際協定
(深田)
なるほど。
(宇山)
特に、前の尹政権になった時には「これは政権も変わった。保守政権になったのだから日本も韓国と仲良くやっていかなくてはならないのだ」と保守派が言っていましたけれども、こういう本質はひとつも変わっていないのです。中国式のカメラが設置据えられていたのは李在明政権になってからの話ではありません。これは尹政権の時からずっと起こっていたのです。
(深田)
日本も同じ状況だと思いますよね。日本でカメラ作れないのですよ。
(宇山)
そうですよね。バックドアを仕込まれた中国式のカメラを一杯導入していますから。
(深田)
全部入っています。チップから動かせるのです。
(宇山)
携帯電話でもそうです。TikTokからあらゆる情報が盗まれる建て付けになっています。そういうプログラミングになっていますからね。それから、国会議員でも美人秘書がいるなと思ったら、なんと中国人だったみたいな自民党議員がいるじゃないですか。
(深田)
そうです。台湾人の時もあります。子供まで作りました。
(宇山)
日本も完全に遠隔操作されているでしょう。だから、韓国のことを笑ってはいられないよ。「人のふり見て我がふり直せ」なのですけれども、とりあえず、日本と韓国が仲良くしていくなどとやってはいけませんよ。韓国は、完全に中国側に乗っ取られている国ですよ。北朝鮮の側に乗っ取られている国ですよ。従北勢力ですよ。そんなところと提携していると、日本の大事な情報が全部中国や北朝鮮に筒抜けになってしまうということを警告させていただきたい。
(深田)
なるほど。多分、韓国は本音では、どちらも向いていないのだと思います。全員とうまくやって究極の“いいとこどり”をしようと行っているのだと思います。
(宇山)
コウモリ外交ですからね。圧力かけられたらそっちに向き、こっちに圧力をかけられたらこっちというのが、それが韓国人なのです。信用してはいけません。福沢諭吉先生が『脱亜論』の中で“妖魔悪鬼の地獄国”として「こういう国と関わるのをやめなさい」と言いました。実際、伊藤博文(初代内閣総理大臣)も「韓国の併合はまかりならん」とずっと最後まで差し留めていたのです。
(深田)
そうですよね。暗殺されましたか?
(宇山)
(1909年に)暗殺されました。安重根に暗殺されたとされていますけれど、私は、安重根のバックには、アメリカとかイギリスとか、そういう黒幕がいたと思うのです。清のハルビン駅で撃たれた時に、息絶え絶えでこう言ったのです。「俺を撃ったのは誰だ?」と問うて「韓国の民族派の青年です」と側近が答えると、伊藤博文(当時韓国統監)は「俺を撃つとは馬鹿なやつだ」と言って、息絶えて死んでいったのです。
それは、どういう意味かというと「俺は今まで韓国の併合を止めるという役割をずっとしていたのだ。日本の強行派の右派が『韓国を併合せよ』と言っている。それはダメだということで差し留めていた」ということです。韓国を併合しても日本のためにならないから、関わってはいけないということが、伊藤博文の考え方だったのです。「自分がいなくなれば、一気に韓国併合にもっていかれるよ。なんて馬鹿な奴だ」と言って死んだのですよ。
(深田)
そうですよね。伊藤博文が亡くなった後に、韓国併合が一気に進みましたものね。
(宇山)
実際に進んで。1910年には韓国併合という事態に結局なっていくわけです。こういう先人たちが言ったことをよく噛みしめて「こういう国に関わってはいけないよ」ということです。
(深田)
外国とのお付き合いは、距離を持ってほどほどにしないといけないです。トランプ大統領も言っていますけれど「同盟ではあっても友達ではない」。そういうお付き合いなのだよということを、我々が認識していかないといけないですね。
今回は作家の宇山卓栄先生から、韓国論を説明していただきました。どうもありがとうございました。
(宇山)
ありがとうございました。





