#493 【自公連立26年のダークサイド】学会を揺るがした闇ビデオの衝撃とは!? 長井秀和氏

(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム プロデューサーの深田萌絵です。

今回は、西東京市議会議員の長井秀和先生にお越しいただきました。長井先生、よろしくお願いいたします。

(長井)
よろしくお願いいたします。

(深田)
最近、自公連立解消が大きな話題となっています。自民党と公明党は長らく26年もの間、連立を組んできました。振り返ってみて、いかがですか?

(長井)
この26年の間には、自公が下野した時期もあり、まさに山あり谷ありでした。自民・公明が初めて連立を組んだのは1999年で26年前のことになります。最近はテレビなどでも多く取り上げられ、皆さんも注目をされていると思いますが、この連立の背景を辿ると、それ以前の1995〜96 年の新進党時代に遡ります。その時、自民党は下野していました。

(深田)
確か、毎年首相が代わっていた時期ですね。

(長井)
そうです。「日めくり首相」と言われるほど目まぐるしい時代でした。当時、自民党は新進党を崩すため、創価学会叩きをしていたのです。結果として激しく叩かれた創価学会・公明党の方が、自民党にすり寄ってきた形となりました。これは野中広務氏(元自民党幹事長)が後年語っているところです。

なぜ自民党と公明党が一緒になったのかを見ていくと、1995〜96 年の「住専(住宅金融専門会社)問題」に行き着きます。公的資金を住専に投入するかどうかで国会が紛糾したのですが、実は住専に創価学会が融資をしていたということがあり、それが明るみに出るかどうかの瀬戸際だった。

さらに当時は、地下鉄サリン事件(1995年)があって、社会全体が「宗教」に対して疑念とバッシングがありました。その中で、新進党に属していた創価学会がやり玉に上がり、自民党議員を中心とした反創価学会グループが四月会(信教と精神性の尊厳と自由を確立する各界懇話会)が設立されました。四月会は『死学会(創価学会打倒)』という意味もあったようです。

四月会には、亀井静香氏(当時自民党広報本部長)、白川勝彦氏(元自治大臣)、そして若き日の安倍晋三元首相などが参加し、創価学会を徹底的にバッシングしました。自民党機関紙『自由民主』にも毎回のように創価学会たたきを行っていたわけです。そこから「池田大作氏を国会に証人喚問せよ」という要求が出きました。

池田大作大先生はあれほど「総理大臣になりたいんだ。天下は俺のものだ」という人だったにもかかわらず、いざ国会から召集がかかると、ぶるぶる震えて、氷嚢を頭にのせて「熱がでて、出られない」と言い出したのです。

最終的には創価学会会長だった秋谷栄之助氏が参考人招致されました。自民党からの圧力は、それほど強烈なものでした。加えて、創価学会は宗教法人として、収益事業と公益事業がないまぜになっており、もともとグレーの部分がありました。

創価学会にとって、四月会の亀井氏や白川氏、島村宣伸氏(元文部大臣)たちは、都合が悪い人物で、それこそ究極の仏敵だとみなしていました。

そこで『東京都議会のドン』と呼ばれていた藤井富雄都議会議員が、当時創価学会の裏の仕事を担っていたとされる反社組織の後藤忠政氏(山口組系後藤組組長)を訪れ「創価学会に都合の悪い人物がいる」と、亀井氏や白川氏などの名前を挙げました。これは後藤氏自身が著書『憚りながら』に書いているもので、私が妄想で言っている話ではないです。

この密談はビデオに撮られて、それが自民党内に出回り、野中氏が手に入れて、住専国会でピケを張っていた小沢一郎氏(元新進党党首)・市川雄一氏(元公明党書記長)らに見せたとされています。この藤井富雄と後藤忠政氏の密会ビデオは、一説には「一人につき20億円という仕事料で何とかこの人たちを潰してくれないか」という内容だったと言われています。

(深田)
ひとり20 億円⁉対抗馬を潰すということですか?

(長井)
対抗馬と言うのではなく、創価学会にとってあまりにもよろしくない人物だということです。当時、亀井氏はビデオなどにより創価学会から『564指令』が出ている情報は把握していました。

(深田)
なるほど、何ということだ!564指令ですか?

(長井)
1995、96年当時、亀井氏はSPを大幅に増員しました。警察も警備を強くして、亀井氏が歩くところは警察が周りにいて、亀井氏がどこにいるのかわからないほど取り囲み、VIP扱いのような状況でした。亀井氏にこのことを聞くと、「政治家には墓場まで持っていかねばならないことがある」と、話してくれないのです。

こうした宗教法人法の問題、住専への資金提供問題、さらに『564裏ビデ』の3点が重なり、創価学会、公明党は、自民党にすり寄るしかなかったということなのです。

(深田)
ああ、なるほどー。

(長井)
嘘みたいな話ですが、私は方々でこういう危ない話をしています。しかし、創価学会は一切訴えてこないのです。

(深田)
この件については、すでに書籍として公表されていますからね。

(長井)
そうです。後藤氏もまだ存命です。訴訟が大好きな創価学会さんですが、この件に関してはまったく反応がありません。

(深田)
そういえば、地下鉄サリン事件以前にも、オウム真理教がサリンを撒こうとした事例がありましたよね。

(長井)
長野県の松本サリン事件のあたりでしょうか。

(深田)
創価大学です。(1993年)池田大作大先生が講演される時に、オウム側が毒ガスマスクをつけて、サリンを持ち込もうとした。しかし、門番に不審に思われて止められ「いや何でもありませんよ」とマスクを外したら、自分でサリンを吸って倒れてしまったという出来事です(笑)。

(長井)
ああ、救急搬送された件ですね。実行犯は新見智充だったかな、名前は忘れましたが、創価大学にオウムの部隊が向かったことはあります。

(深田)
「オウム真理教は統一教会の別動隊だった」という噂があります。なぜ、統一教会やオウムが、そこまで池田大作大先生を目の敵にするのか?サリンを撒こうとしたということは殺したいぐらいでしょう?なぜなのでしょうか?

(長井)
創価学会は日本の宗教団体としてトップで、恣にしています。実際に、政治面でも成功している。そのため、最大の巨人を倒すことは、教団内で士気が上がり、統制が進むという意味があります。他には、池田大作という曰くつきの人物をトップに置いていることに対する宗教的な使命なのかなと思います。そこにいろいろな陰謀があるのか、正直なところ私はわかりません。

当時の池田大作大先生は、現在では考えられないぐらい絶大な権限をを持っていました。そのため、他の宗教団体にとっては、目指すべきは創価学会で、創価学会を倒すことが、次の自分たちのポジションを強化しようとする考え方があったのでしょう。

また、先ほど触れたオウム真理教が、創価大学へサリンを持ち込もうとした件ですが、宗教団体は「我々は弾圧されている」とアピールすることも、組織の引き締めや拡大をするときによくやる手法です。今の新興政党も同様で「被害を受けている。工作員が紛れている」と訴えて「大政党から目を付けられているということは、我々は伸びるということです」と某政党も説明していると思います。宗教団体が弾圧されていると強調することは、教団を拡大するための典型的な戦略です。

創価学会はオウムに狙われたのですが、実は、先ほどお話しした後藤忠政氏の舎弟が、池田大作大先生を銃撃しようとしたことがあります。池田大作大先生が入院している病院に向かい、それを知った大先生が震え上がって、急いで本部に戻ったところ、その本部に銃弾が撃ち込まれたという事件がありました。

創価学会は、何か問題があると「オウムに狙われた」という説明を多用します。オウムだけでなく、後藤組からも狙われ、他にも反社会的勢力が関与した事件もありますが、全部オウムに狙われてことにしています。その辺りは歴史を都合よく改竄する傾向にあります。

(深田)
つまり、本当はオウムだけではないのですね。

(長井)
オウムでない件もあります。後藤組に対して創価学会側が十分な報酬を支払わなかったことがあり、都合が悪くなると、所管の警察に手を回して、後藤組員を次々に逮捕させました。それに恨みを持った後藤組の組員が恨みを持って、池田大作を撃ちに行ったという話もあります。

結局、悪いことはすべて「オウムがやった」ということにして、創価学会は暗黒史を平然と改竄しています。必ずしも、全てがオウムだけの問題ではないと、指摘しておきたいところです。

(深田)
それでも、公明党は自民党と26年間、仲良くしてきたわけですよね。

(長井)
そうです。途中で夫婦喧嘩をすることはありましたが、やはりポストではないですか。特に、公明党は財務省の副大臣ポストを長く確保してきました。財務省に影響力を持つポジションを持つことは、創価学会が大規模税務調査に対応する上では、極めて重要です。つまり、自分たちの金庫に手が入らないようにするためにも、与党に居続ける必要があったと私は考えています。

(深田)
それが、ついに離縁ということですね。

(長井)
いずれにしても、そのポストを取り上げられてしまう可能性が高いので、公明党から先手を打ったといことです。

(深田)
公明党が、たとえば立憲民主党などの野党と組む可能性はありますか?

(長井)
公明党は、基本的にはコバンザメというか、強い者に寄り添う傾向があります。東京都議会では小池百合子都知事が率いる都民ファーストにいつの間にか近づいたわけです。大阪でも、現在は離れましたが、日本維新の会に付いていた時期もあります。

公明党は、強い相手や時流に乗っている勢力と連携する傾向があります。今回は、最も時流に乗っている国民民主党に接近しようとしていると私は見ています。

(深田)
では、野党連立では、立憲・国民・公明ということも考えられますか?

(長井)
十分にあり得ると思います。公明党の根本姿勢は、とにかく『強いもの、勢いのあるもの』に乗る傾向が昔からあります。

(深田)
なるほど。議席は立憲民主148、維新35、国民民主27です。この動画が配信される頃には結果も出ていますね。

(長井)
そうですね。数字としては少し届かないかもしれませんね。

(深田)
そうですね。現状では勝てないですね。これでは自民党の高市(早苗)さんの勝利ということですね。

(長井)
はい、現時点では、高市さんでほぼ決まりますね。あとは、公明党がどこに擦り寄るかということですね。

(深田)
はい、本日は、西東京市議会議員の長井秀和先生に、自公26年の歴史についてお話をいただきました。長井先生、本日はありがとうございました。

(長井)
ありがとうございました。

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