西田昌司のペテンが止まらない!!北陸新幹線ルート再検討は単なるガス抜き工作だ! 二之湯真士氏 #439

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【目次】
00:00 1.オープニング
00:37 2.北陸新幹線問題・西田昌司氏の手のひら返し
04:16 3.少数与党になった自民党で、政策はどう変動するか?
11:27 4.市民として出来ることは?

(深田)

皆さんこんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は元京都府議会議員の二之湯真士さんにお越しいただきました。二之湯さん、よろしくお願いします。

(二之湯)

よろしくお願いします。

(深田)

参議院選挙が終わると、西田昌司大先生(自由民主党参議院議員)が北陸新幹線問題で手のひらを返したようになっています。

(二之湯)

そうです。こちらにお邪魔したのは、7月2日で参議院選挙の前日でした。オンエアは選挙中でしたが、あの時からアップデートされています。これまで、西田昌司さんは与党の整備委員会(北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会)で(敦賀以西の延伸を)小浜・京都地下トンネル一択しかないとして、異論を唱える人を委員から除外するなど、ごり押しで進めてきました。

(深田)

いろいろな問題をはらんでいるのが小浜・京都ルートですよね。

(二之湯)

そうです。京都全体でいうと、小浜市から京都駅を経由して京田辺市、そこから大阪府では地下ですね。

(深田)

併せて、交野市の地下水資源が危機に陥るようです。

(二之湯)

そういうことをごり押しで進めてきたのに、参院選の出陣式の時に「あのルートは私が決めたのではない。整備委員会で決めたのだ」と言ったのです。やはり風当たりが強いということが分かってきたのだと思います。確かに、整備委員会で決めましたよ。

(深田)

でも「反対派を全部潰したのはあなた(西田氏)でしょう」ということですよね。

(二之湯)

そうです。西田さんは他のルートの再検討を許さなかったのですね。それが、そのような発言をしたので、マスコミもびっくりして「えっ⁉今このタイミングで主張をひっくり返すのですか?」となったのです。それだけ苦戦が予想されていました。それで中盤から終盤にかけて、いろいろな演説会で「京都府民の理解や同意がなければ、このルートは着工できない。それが決まりです」と言い出したわけです。

確かにそういう決まりなのですが、意思決定の問題も、着工できるルールの問題も相変わらずあるわけです。それを無視してごり押ししてきたのに、選挙が厳しくなると、いろいろな演説会や決起大会で泣き落としまでして「府民の理解が得られないと着工できないんだ」と言ったのです。

今日(7月30日)、北國新聞の報道がありました。これは福井県の新聞(※1)なのですが、そこで報道された内容では、西田氏は「米原ルートなども再検討していく」と折れたように見えます。

※1 北國新聞:本社は石川県金沢市、支社は富山、福井、東京、大阪

〈北陸新幹線延伸〉敦賀以西ルート再検証 与党整備委員長の西田氏「米原優位なら賛同」

(深田)

折れたように見えますが、本当のところはどうなのでしょうか?

(二之湯)

多くの人が私にも「よかった、よかった」と連絡をくださり、私が京都市長選挙以来「1年半訴えてきたたことが形になってきたじゃないか」と喜ばれる向きもあります。一方で「もしかすると、再検討した結果、やはり小浜・京都ルートがいいという結論が出ました」という可能性があると思いました。

(深田)

西田さんだったら、やりかねないですね。

(二之湯)

そうです。そもそも、衆参両院で少数与党になったので、与党(自民党、公明党)がこのまま政権を維持できるかどうかも分かりません。そのような状況なのに、与党の整備委員会が決めたことを政府と申し合わせて事業費をつけることを前提に、与党整備委員会で再検討するのは、少しずれているのではないでしょうか。

(深田)

どういうことですか?

(二之湯)

つまり、与党自民党が過半数を持っていた時は、与党の整備委員会で決めたルートを成案として政府と協議し、事業は進んでいました。こういう状況では、我田引水のような与党議員が自分の地元に「駅を作れ」ということもあったでしょう。しかし、今、衆議院でも参議院でも少数となった審判が下されました。それにもかかわらず、与党整備委員会が「米原ルートやその他のルートも検討する」と言ったとしても「いや、もうその決め方自体が無理でしょう」ということです。

かつて与党の整備委員会で「小浜・京都ルートが優れている」と判断しました。それで、同じような意図を持った人が検討したら「やはり小浜・京都ルートがいいですよね」となるかもしれません。

(深田)

再検討する委員会のメンバーは同じということですか?

(二之湯)

8年前とは違うかもしれないのですが、あくまでも与党のPT(プロジェクトチーム)なのです。だから、どのルートが適切なのか審査するのも、言ってみればPTが決められるわけです。

(深田)

あー、その件で私はいつも思うことがあります。以前、私は、日本政府の専門家委員会にWeb参加したことあるのですが、政府がやりたいことに賛成する人しかいないのです。

(二之湯)

そうです。結論ありきでしょう。

(深田)

私は通信の専門家委員会に参加しようとしたのですが、普段なら申し込みのリンクが出ているはずなのに、それがないのです。それで、総務省に「なんで委員会の申し込みはないのですか?」と問い合わせると「その専門家委員会の申し込みはそろそろ出るはずなので見ておいてください」と言われて、毎日クリックして見ていました。すると、ある日突然、募集締め切りの後にリンクが出てきたのです。

(二之湯)

おー、なるほど!

(深田)

「あれ⁉おかしくない?」と思って、ある議員先生に「先生のルートでオンライン視聴できるようにリンクをもらってください」とお願いをして、そのリンクで参加しました。ところが、オンライン参加している人たちは私以外に意見を言わないのです。そこにはいろいろな専門家や大学の先生などが出ているのですが「問題ないと思います」とか「ちょっと問題があるかもしれないが、おおむね問題ないと思います」という意見でした。

(二之湯)

言ってみれば、政府というか時の権力が進めようとしていることを正当化するためのものでしょう。

(深田)

そうです。専門家委員会とは政府正当化のための委員会で、中国共産党がやっていることと何も変わらないのです。

(二之湯)

特にこの整備新幹線の与党整備委員会は、今までは与党の議員が議論をして、決めたわけです。そのように決めているので、急に「こういう結果が出ました」となるでしょう。むしろ西田さんは「自分がごり押ししたのではなく、整備委員会が然るべき方々に意見を聞くと『やはり小浜・京都ルートがいい」と言っている」とある種のお墨付きを与えるような形で発言する可能性があります。

(深田)

それは、99.9%そうですよ。

(二之湯)

参院選の時に、あれだけ泣いてお願いしたので「改心されたんじゃないか」と思われる方もいますが、きちんと監視して、油断してはだめです。

(深田)

西田さんは改心するタイプじゃないですよ。

(二之湯)

石破茂首相に退陣を求められても「裏金は私がやったのではなく、安倍派幹部と秘書がやった。ひめゆり発言は間違っていない。北陸新幹線は私が決めたのではない」ということですね。

(深田)

いえいえ、あなた(西田氏)でしょう。

(二之湯)

「あらぬ批判を受けながらも、周りの地方議員が『みんな私を落選させてはいけない』という思いで応援してくれた」とおっしゃっていたので、それを意図的に言っているとすれば、そういう人だと思って対応しないといけないのです。したがって、以前は、北陸新幹線は、小浜・京都ルート一択だったが、米原や舞鶴など他のルートも再検討するという報道がされたけれど、全然安心はできません。

(深田)

絶対に嘘だと思います。先日、交野市の山本圭市長が政経プラットフォームに来てくださいました。小浜・京都ルートは小浜から京都市、京田辺市、交野市の地下を通って大阪市に行きますよね。

(ニ之湯)

交野市は飲料水の7〜8割が地下水ですよね。

(深田)

そうです。7万7000人の交野市民は地下水に依存しています。それで、山本市長は大阪府や大阪市などが構成する北陸新幹線の会(北陸新幹線早期全線開業実現大阪大会)に招待されたので、その大会でルートの中止を求めに行こうとしたら「来ないでくれ」と言われたのです。

招待状を出しておいて「来ないでくれ」というのはおかしいでしょう。「機運醸成の大会趣旨とそぐわない」と断られたそうです。「いやいや、交野市の地下を通るでしょう」ということですよね。

(ニ之湯)

へー!その後、大阪府知事は「米原ルートを検討すると」言っていますね。何かちぐはぐですよ、本当に。

(深田)

よくわからないですよね。

(ニ之湯)

一つ幸いなことは、今までは与党の整備委員会が決めたルートで事業費を毎年計上するなど、与党のやりたい放題だったのですが、与党が衆参両院で過半数を割ったので、今後は「与党が決めたから」とすぐに事業は開始できません。おそらく、与党の整備委員会で「やはり小浜・京都の地下トンネルルートが最適だ」となっても、京都府民は絶対に理解、納得しないと思います。

(深田)

それは納得しないですよ。

(ニ之湯)

それでも役所が「やはり小浜・京都でした」とすると、事業の進捗を遅らせて無用な混乱を招くので、北陸の人たちにも大迷惑をかけることになると思います。

(深田)

それに『環境影響評価がなされるかどうか』ということですよね。『環境影響評価法』という法律では、大きな工事をする時は周辺の住民に説明会を開いて、1年ぐらいかけて話し合わなければいけないという決まりがあるのですが、ほぼシャンシャン(事前計画通り)です。やっているふりだけです。それに対して住民がどれだけ本気で抵抗できるのかということです。

(ニ之湯)

そうですよね。環境影響評価も、鉄道の大深度地下トンネルは、すでにリニアでも北海道新幹線でも評価をして着工していますが、いろいろな事故が起こっているので、当てにならないと思っています。

したがって、京都府民同意はできないだろうから、京都府民の責任としては、いち早く他のルートをしっかりと提案すべきですね。与党の整備委員会を信じられないのであれば、然るべき専門家集団の中で提言する必要があると思います。

(深田)

西田昌司さんが「米原ルートもありだよ」と言い出していますけれども、それは皆さんを騙すためのペテン(詐欺行為)だと思います。

(ニ之湯)

その可能性がありますから、注意しないといけないですね。

(深田)

私はペテンだと思っているので、皆さんも騙されないようにしてください。今回は元京都府議会議員の二之湯真士さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。

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