#418 街宣ラブワゴンで衆参ベイビー量産!? カルトが選挙の裏で繰り広げるその実態とは? 長井秀和氏
(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は西東京市議会議員の長井秀和さんにお越しいただきました。長井さんよろしくお願いします。
ああこれまでの長井先生のシリーズはすごく評判が良く、私は「創価学会といえば」とずっとお伺いしたいことがありました。統一教会の人たちはすごく公明党や創価学会のことを嫌っていますよね。
私が動画で「統一教会はいろいろな政党に入り込んでいるよ」と言うと「お前はどうして公明党や創価学会を叩かないんだ?お前は学会員なんだろう?」というようなことを言われてきました。しかし、私は創価学会のことを知らないので批判しようがありません。
統一教会の人はなぜそんなに創価学会が嫌いなのか。どうしてカルト宗教同士仲良くできないのかと思っています。
(長井)
統一教会は基本的にキリスト教をベースにした異端というか、カルト的な考えを基にしています。創価学会は仏教の日蓮宗をベースにして、教義的な部分が相容れないというのもあるのです。
(深田)
仏教とキリスト教の戦いですか?
(長井)
ただ、それは大きな理由ではありません。統一教会が創価学会を嫌う理由は、創価・公明党の方が圧倒的な成功者だからなのです。
(深田)
そうですよね。信者の数が1000万人ですか?
(長井)
公称800万人と言っています。ただ、公称800万人と言い始めたのは1985年ぐらいからで、そこからずっとプロフィールが変わっていないのですが、今は200万人を切っています。
(深田)
200万人切っているのですか?
(長井)
ただ1回入ると、永久に残るので、800万人から変わりません。1985年ぐらいからそれほど増えていないという意味でもあります。一方、統一教会は私が見ていると、2万人ちょっとです。創価学会は200万人なので、100倍違います。統一教会は名前が有名ですが、創価学会の方が圧倒的な戦力の差があります。
統一教会は信仰の拡大の仕方も、政治への拡大の仕方も、無理をしています。政治の世界ではかなり強引にいろいろな工作をするとか、秘書になって入り込もうとしています。宗教の拡大、拡張に関しても偽の募金を集めたり、お金集めでも違法すれすれ、あるいは違法なことをしています。
創価学会は圧倒的に余裕があります。選挙のやり方に関しても、統一教会に比べればスマートかもしれないです。
(深田)
統一教会よりもやはり創価学会の方が、変な言い方ですが、少し品がいいというのでしょうか?
(長井)
品が良くなった感じですよね。時間が経ってアップデートされて品が良くなりました。昔はもっと『折伏(しゃくぶく)』と言って、勧誘のことですが、その辺りにいるテレテレしたおじさんやおばさんを捕まえて、トラックの荷台に押し込んで、創価学会に入るまで帰さないということもありました。
(深田)
そんなことをしたら、駄目じゃないですか(笑)。あまり品がよくないですよ。
(長井)
昔は荒っぽいこともやっていましたが「荒っぽいことはやめよう」となってきました。私は1987年から1990年ぐらいまでの過渡期の時に勧誘部隊をやっていました。やはり荒っぽいことも残っていて、アップデートするかしないかぐらいの時にいたので、状況としては分かります。
(深田)
選挙の度に、統一教会系と思われるアカウントが湧いて出てきて、安倍派とか極右系を褒めちぎって、煽るではないですか。
(長井)
ネット工作員的にね。
(深田)
そうです。対抗する側をめちゃくちゃ攻撃して炎上させるということをやっています。あのやり方の中で、言葉遣いなどを見ていると女性に対する見下し方が統一教会独特なのですよ。女性を物として扱って、すごく口汚く罵り「この女!」みたいなことを言ったりするのは、やはり統一系だなと思いますね。
(長井)
統一教会は、ある意味一騎当千というか、一人で100倍頑張らないといけないという感じでやっているイメージはあります。
(深田)
創価学会は、一人で10倍ぐらいやっている感じですか?
(長井)
元々、創価学会は、選挙の時にはかなり組織化されて、選挙に勝つためのマニュアルや長年培われてきたデータベースがたくさんあります。定数が25ぐらいの地方選挙などでは、きっちりと票読みをして、公明党は10位から13位あたりに並ぶわけですよね。20票ぐらいの誤差で票をまとめてきます。
(深田)
すごいですよね!
(長井)
スパッと縦串を入れて、綺麗に票読みができているので、5人、7人と受からせることができます。あれは統一教会には全然できないことですよね。
(深田)
選挙戦略としてはやはり創価学会の能力が上ですか?
(長井)
上というか、システマティックにされているし、創価学会の組織は選挙のためにできているようなものです。すべて地区や支部に分かれているのだけれど、東京都中野区で公明党議員が7人出るのであれば、組織をうまく7分割しているのですよ。その中で、何票出すのかを全部出しているのですね。
(深田)
やはり、それは信者の数が多いからできる選挙活動ですか?
(長井)
そうですね。自民党さんなどもそうだと思いますが、それぞれのエリアを越えないような暗黙の縄張りがありますよね。創価学会もそれを行なっている感じですね。
(深田)
統一教会は人数が少ないのでレバレッジを効かせるために、一人でツイッターのアカウントを10個、20個作って運用しているようなやり方ですよね?
(長井)
無理やり女性言葉を使うとか、ごまかしているわけでしょう。
(深田)
でも、女子はこんなこと言わないなと分かりますよ。『あ、この人統一だな』と思うのは「処女で結婚しない女はだめだ」というようなことを女性が言うわけがないです。『今時そんな女、いないだろう(笑)』という感じになりますものね。
(長井)
私は海外に留学していた時に韓国の人と話すことが多かったのですが、統一教会と少し違うかもしれないけれど、韓国の男性は「結婚するなら処女の女性がいいんだ」というようなことを皆さん言っていましたね。
(深田)
えっ⁉そうなんですか?
(長井)
15年ぐらい前の話ですが、私が37歳ぐらいで、韓国の人は25、6歳ぐらいで、徴兵を終えて留学してきたような人でした。女性観、結婚観になると、「やはり処女じゃないと嫌じゃない?」とやたらと同意を求められる(笑)。私は『そんなことないんだけどな』と思いますが、何なのでしょうね?
(深田)
創価学会にはそういうところはあるのですか?特にないですか?
(長井)
学会は、処女がどうしたこうしたという無垢なところまではないですね。ただ同じ創価学会同士で仲良くなる、創価内マッチングと言うのでしょうか、そういうことをやらせるのが多かったです。今は、男性も女性もかなり高齢化して、もう若い人がいなくなってしまいました。私の親父は創価学会で公明党員でもあったのですが、武蔵村山市では名士だったので、仲人もたくさんやって、50人ぐらいは結婚させました。
(深田)
少子化対策がすごいですね!貢献されていますね。
(長井)
貢献しています。学会内ですけれどもね。合同結婚式ではないけれど、地域内結婚式のような形になっています。ちょっと余っていたり、適齢期になっている男女をうまく結びつけて、学会員同士で住まわせるというようなことをしました。
学会の場合、今は外注が多くなりましたが、昔は選挙の遊説は全部自前で、創価学会員がやっていたのですね。創価学会は元々男子部と女子部に区分けされています。パーテーションでこちらは男性、こちらは女性となるのですが、選挙の時になるとそのパーテーションがパッとなくなり、男女が入り乱れるわけですよ。
私はそれをラブワゴンと呼んでいるのですが、選挙の候補が乗る選挙カーや政党の車があるでしょう。今まで区分けされていた男女が選挙の時は無礼講というか、男女で一緒に頑張りましょうと密接になり、そこで結構カップルができます。
したがって、創価学会では参院ベイビーとか衆院ベイビーという言葉があります。(笑)
国政選挙が、参院なら3年に1回ありますよね。大きな選挙になった時の方が燃えやすく、大体勝つので、勝つと同時に人生の伴侶を得るというパターンが多いです。
(深田)
参院ベイビー、衆院ベイビーそんな言葉は初めて聞いたのですが(笑)、公明党の中では普通の言葉なのですか?
(長井)
どうでしょうか。私は結構、そう呼びますが、これを言うとみんな「そうそう」という話になります。私は宗教2世でしょう。他の宗教2世に「いつ生まれたの?」と聞くと「あ、俺も確かにいついつの衆院選の時にできた子供です」とか「参院選の時の…」とか、創価2世の人は選挙の時の盛り上がりで作られた子供というのは本当に多いです。その時にできた子供は池田大作大先生から法輪ネームをいただくわけですが、男性は勝利と書いて『勝利(かつとし)』と名づけられるのが多いです。
(深田)
そうですか。これから勝利さんに注目しようと思います。
(長井)
創価学会の場合はそれなりの人数がいたので、いわゆるラブワゴンの中で男と女が仲良くなって、不倫もあります。最近ですが、ちょっと顔がブスな男性がいて、その人が運転手をやる予定だったのですが、そこに遊説でウグイスに入る女子部がその運転手との乗車を拒否しました。「私〇〇さん嫌です。誰々さんにつきたいです」ということがありました。
(深田)
イケメンをご指名するのですか?(笑)
(長井)
そういうことです。学会内の格差も少しあります。
(深田)
学会内顔面格差ですか?
(長井)
学会内のマッチング格差というのがあって、イケメンの人は比較的ウグイス嬢の方と仲良くなります。
(深田)
それは別に学会内だけの話ではなく、世間一般と同じではないですか?
(長井)
まあ、そうですね。宗教なのでおかしなことをしていると思いきや、結構俗っぽいことも普通に行われているのが創価学会ですね。最近は高齢化しましたが、2005年ぐらいまではラブワゴン状態になって、そこでカップルになるという創価内合同結婚式みたいなものがありました。
ラブワゴン状態でうまくいく男がいる一方で、あぶれる者もいるのです。そういう人は大体、選挙が終わった翌日、翌々日にプロの方に頼みに行くというのが多く、そういうお店は選挙の翌日はいつも学会の男子部でいっぱいという都市伝説がありますね。
(深田)
気分は盛り上がったけれども、相手の女性が見つからなかったのですね。
(長井)
だから、プロに頼む、外注するという話で、その界隈の中では選挙が終わったら「結構来るぞ」と(笑)。予約が入るから「シフトを組んで、多めに入れよう」という話もあります。
(深田)
私は今回の参議院選挙は応援に行っていただけなのですが、今日は選挙が終わって5日目でも、全身が痛くて、腰痛で、背中は痛いし、足腰をやられたので、毎日朝が起きられないのです。いつもは朝3時、5時に起きていたのが、最近は9時とか10時に目が覚めるようになってしまいました。皆さん、よくそんな元気がありますね。
(長井)
20代、30代と若いですから。元々男性と女性でずっと引き離されて、織姫と彦星ではないのですが、選挙の時だけパッとパーテーションが開くと、やはり眩しく見えるらしいです。都合のいいシステムですよ。
(深田)
貢献していますね。そういう創価学会と統一教会はなぜ仲良くなれないのでしょうね?
(長井)
創価目線で言うと統一教会はカルト宗教です。カルト同士なのだけれど、規模的に「いや、何か泡沫カルト宗教?」みたいな感じで、全然同列に見ていないのですね。邪教の中の邪教、下道の中の下道という感じで見ているのです。統一教会のように少し気が狂った人たちがいたら、社会が壊れていくという感じを持っています。しかし、自分たちもそのように見られているとは、ほとんどの学会員が思っていないのですよ。
(深田)
そうなのですね。統一教会と公明党を比較すると、やはり統一教会の方が『狂ってる感』がありますね。
(長井)
人手が足りないから、一人で何人も、何十倍もやらないといけないのではないかと、私は見ています。
(深田)
そうですよね。一人で何十役もやって、アカウントを間違えて投稿するとか、やっていますからね。
(長井)
創価学会はその部分では、元々かなり人数がいて、昔からのあるシステムに乗って、それを差配していくというやり方ですよね。学会の中でもちょっと頑張っていると、男女のいい出会いがあり、そういうインセンティブもあります。
(深田)
みんな楽しみにしているんだ!
(長井)
楽しみにしている人もいる。
(深田)
選挙になると女の子と出会える。
(長井)
そうです。同じ活動ができるわけですよ。市議会選挙なら7日間、都議会なら9日間、参議院なら17日間もあるでしょう。その間ずっと密室ですよ。汗をかいて、やはりかっこよく眩しく見えるわけですから、そこで授かるというのもよくある話です。
(深田)
ありがとうございます。今回はちょっと驚きですね。
(長井)
そうですね、創価学会の裏カルチャーをお話しました。
(深田)
今回は長井秀和先生から参院ベイビー、衆院ベイビーの衝撃のお話をいただきました。
どうもありがとうございました。