自民党は中国圧力から日本を守れるか? 元航空幕僚長が暴露する領土問題の真相。田母神俊雄氏 #414

【目次】
00:00 1.オープニング
00:38 2.今のままでは尖閣諸島を取られる
04:26 3.現在の自衛隊は領土と領海を守ってはいけない
09:13 4.日本がダメになったのは自虐史観の教育が原因
12:48 5.日本弱体化を継続する仕組みを壊そう
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム プロデューサーの深田萌絵です。
今回は、元航空幕僚長の田母神俊雄閣下にお越しいただきました。閣下、よろしくお願いします。
最近、あまり話題にはなっていないですが尖閣諸島問題は、今どうなのでしょう。中国がどのように出てきているのか?台湾側がどのように出てきているのか?教えていただければと思います。
(田母神)
私は、中国が軍事力を直接行使して尖閣を取るということは、今の段階では考えていないと思います。
(深田)
それは、どこかに兆候がありますか?
(田母神)
日本が中国の圧力で「尖閣ぐらい取られてもいいのじゃないか」という形で譲歩して、自然と中国に落ちることを狙っていると思います。
(深田)
なるほど。そうですよね。日本政府も弱腰なので。
(田母神)
日本政府は、中国が出てくると必ず一歩下がるのですよ。そこで下がらないで、押し返さないとダメですよ。
私は平成9~10年に沖縄の南西航空混成団司令部幕僚長という沖縄でNo.2の職にありました。その頃は、まだ那覇基地から航空自衛隊のT-4という練習機に乗って尖閣諸島に行って魚釣島をぐるぐる回っていました。やっていましたが何の問題も起きてない。これに中国がちょっかいを出してきたら、日本政府・自民党から問題になるから行くなと指示がでるのですよ。
(深田)
政府から?
(田母神)
そう。政府からです。
(深田)
行っちゃダメという意味ですか?おかしいですよね。
(田母神)
そうそうそう。だから今、沖縄の漁師たちが尖閣に行って漁をするのを政府が止めているでしょう。海上保安庁がです。
(深田)
え!そうなのですか?!
(田母神)
そう。止めていますよ。中国と協定を結んで、中国はここまで入っていいなど向こうの言い分を認めて、日本が下がる形の協定にしているのですよ。海上保安庁は中国の漁船を止めるのではなくて、日本の石垣島から行く漁船を止めているのです。
(深田)
日本政府って中国のスパイ政府じゃないですか。
(田母神)
本当ですよ。本当。結局、政府が戦ってでも守るという意思を示さないから、だんだんこうなりますよ。問題を起こさないようにということだから。向こうが強く出てきて、必ず問題が起きます。問題を起こさないという指導になって一歩ずつ下がる。
30年ぐらい前は、T-4という練習機に乗って尖閣諸島の上空を回っていても何も起きなかった。(海上自衛隊保有)P-3Cという対潜哨戒機があります。これも那覇基地に置いてありますけれど、あれに乗って尖閣諸島行って魚釣島周辺を超低空でぐるぐる回っても何も起きていない。自衛隊がそれを続けていれば、中国にどんどん侵されることはないです。
中国が出てきたら、自衛隊の戦闘機は行くなと。海上自衛隊の対潜哨戒機も行くなみたいな話になって、もちろん船も行くなという話になるから中国にどんどんやられているということです。
(深田)
中国に政府がやられているのですね。
(田母神)
政府がやられているのです。だから、自衛隊が軍隊であると政府が認めて、他の国と同じように軍が平時から領土、領海、領空の警備をしていいというのが普通の国です。守るのを軍に任されているわけです。自衛隊は政府の命令がなくても、領土、領海、領空の警備ができる訳です。そういう形にしておけば、自衛隊がやるので、今みたいな状態にはならないですよ。
(深田)
今の自衛隊は、領土、領海を守ってはいけないのですか?
(田母神)
守ってはいけないです。政府から命令が出ないと。
(深田)
え?そういう建て付けなのですか?
(田母神)
海上警備行動とか発令されたり、陸上自衛隊がそこを護れと言われない限りは護れないですよ。
(深田)
あんなだらしない政府に、指揮権を任せておいていいのですか?
(田母神)
いけないです。
自衛隊が今できるのは領空の警備だけはできるのです。対領空侵犯措置ということで、航空自衛隊だけ空を護れという法律はあるのです。
(深田)
領空を護りなさいという法律はあるけれど、領土と領海を護りなさいという法律はないのですか。その方が、怖くないですか。
(田母神)
ない。これは国民もほとんど知らないし、政治家でも知らない人が一杯いるのではないか。
(深田)
領空を護る法律は何の法律に書いてありますか。
(田母神)
自衛隊法で”対領空侵犯措置”が決められています。だけど、領土の警備は、自衛隊はできません。
(深田)
領土の警備は、警察になるのですか?
(田母神)
自衛隊はできない。警察がやるのです。
海の警備は、海上保安庁がやるのですよ。だから自衛隊は命令がなければ出られない。だから、自衛隊が出られるようにしておけば。それは、憲法上で自衛隊を正規日本軍と認めるだけでいい。あと命令は要らない。
軍というのは、平時からそれぞれの国の領土、領海、領空を護るということは国際法上合法です。軍は国際法で動くのです。国際法は禁止規定だから、やってはいけないことが幾つか決まっていて、それ以外のことは何でもやりますというのが世界の軍です。日本の自衛隊だけが、国際法禁止規定で動けなくて、根拠規定でしか動けない。
(深田)
それは国内法根拠規定ですか?
(田母神)
だから国内法で根拠法令を作ってもらわないと行動できない。
実際あった事例で言えば、イラク特措法という法律ができます。この法律がないと、イラクに陸上自衛隊、航空自衛隊を派遣できない。テロ対策特措法という法律がないと、インド洋に海上自衛隊の艦艇を派遣できない。
(深田)
なんと!知らなかったです。
(田母神)
しかも、例えば海上自衛隊の艦艇が外国の船に給油する命令で派遣されたのですよ。そうすると、油を給油する以外のことはできないのです。だから目も前で海賊に襲われている商船がいます。助けていいのか?助けることは違法行為なので、助けることはできない。
(深田)
出来ないと思って見ているだけだと、日本の自衛隊は全然こっちを助けてないと同盟国から思われますね。
(田母神)
そうなりますね。だから、自衛隊がそのような状態で派遣されているから、他国の軍と共同行動をとると言っても無理なのです。「あなたは僕を助けてくれるかもしれないけれど、僕はいざとなったら、あなたを助けられないから」というわけです。
そういう法律の状態を、なぜ自民党は80年もの間、放ったままにして直そうともしないのかということです。本当に。
(深田)
本当に、驚きです。
(田母神)
だから尖閣の海だって海上保安庁は護れるけど、海上自衛隊は護れないのです。
(深田)
自衛隊が出ていかないと、中国を退治はできないですよね。
(田母神)
自民党は、自衛隊に任せると戦争になると言うわけです。なりませんよ!!
戦争にならないように自衛隊はうまく処置しますよ。自衛隊に任せてくれたら、今のような中国に支配されたような尖閣にはならないです。中国も自衛隊が警備していると分かれば、初めから来ないから。
(深田)
そうなのですね。
(田母神)
抑止力だから。彼らは、自衛隊が来ないのを確認しながら来るわけです。徐々に、徐々に犯されているということです。
(深田)
中国が日本政府に先に手を回して自衛隊を止めている。日本政府が乗っ取られ始めているというのが一番の問題ですよね。
(田母神)
そう。乗っ取られ始めていますよね。大体、自民党政府が中国に乗っ取られている。アメリカにも乗っ取られているかもしれないけれど。
(深田)
そうですよね。でも、最近は中国に乗っ取られている感の方が強いですよね。
(田母神)
自民党とか、日本の政治家はアメリカ派の政治家がいる。中国派の政治家がいる。日本派の政治家がいないのです。
(深田)
そうなのですよ。いつも私も思っているのです。
日本の政治家は、新米、親露、親中、親北、親韓、親台湾いるけれど、日本のことを考えている政治家だけいない。
(田母神)
よその国は、アメリカの政治家はアメリカ派ですよ。イギリスはイギリス派。フランスはフランス派ですよ。日本だけ、日本派の政治家がいない。
(深田)
それが戦後の日本を解体する工作の一部で、日本人風の政治家を送り込まれていた。
(田母神)
小学校からの自虐史観教育の大きな影響ですよ。世界の国は皆良い国で、日本が頑張りすぎたら戦争になる。こう教える訳です。こんなバカな教育をやっている国ありませんよ。本当に。
(深田)
本当に酷い教育を受けました。私は10代の頃は、中学生くらいまでは奈良にいたので、奈良って凄い歴史的な遺産が沢山あって、なんて高度な文明の中にと思っていたのが、大阪の高校に言ったら、大阪は歴史的建築物は凄く少ないですし、左翼の自虐史観が酷かった。日本人のせいで南京大虐殺が起こりつって。当時は教科書ではなかった。左派の先生が教科書を一回も開けずにプリントを毎週配って、副教材で洗脳活動をしているわけですよ。慰安婦問題がこうなっていたとか、日本人のせいで中国はこんなになってしまったとか、日本社会というのは差別社会で在日の人たちに指紋押印を押し付けているのだみたいなことをずっとやられました。
(田母神)
歴史は誰が作るのかというと、戦勝国が作るのです。戦争に負けた国は、戦勝国の歴史観を一時強制されるわけです。日本は、アメリカとの戦争に負けたからアメリカの歴史観を一時強制されるわけです。それは正義の国、民主主義国家アメリカ。極悪非道の独裁国家日本という構図の歴史です。これを強制される。でも独立を果たしたらアメリカの歴史観を離れて、我々日本国民が考える誇りある歴史を取り戻さなければいけない。
だけれどアメリカは日本が再び強くなってもらっては困るから、彼らが立ち去った後も日本が自分で自分の国を弱くするような仕組みを残して日本を去っているわけです。それが”日教組(日本教職員組合)”です。先生の組合は昔はなかった。先生が組合活動をして、先生が尊敬されるかというと尊敬されません。先生の組合があるのだったら、自衛隊にも組合作ってくれと言いたくなります。
(深田)
そうですよね。自衛隊は組合がないのですか?
(田母神)
勿論、ありません。
(深田)
自衛隊に労働組合ができたら、自衛隊は訴訟されまくりですね。
(田母神)
大変ですね。結局、組合は反日主義や共産党が、日本を動けなくするための仕組みだから。アメリカ占領軍GHQが、日本弱体化が続くようにということで残した日教組やアメリカが残した仕組みを一旦みんな壊さなきゃいけません。日教組は解体したら良いのです。
(深田)
統一教会とか、あれも結局、アメリカが日本の政治家をアメリカの思い通りになるような政治家が出るための仕組みとして CIAと組んで作ったということですよね。
(田母神)
そういうアメリカが残した仕組みは、一旦全部ご破産にしたらいいと思うのです。それをやらないから、今、日本がどんどん犯される訳です。
(深田)
多分、アメリカはそういう仕組みを日本に残したということをすでに忘れていると思います。
(田母神)
忘れているかもしれませんね。
(深田)
忘れて現場に残された人たちだけが自動的に日本解体をしている、そしてその仕組みが中国に乗っ取られている。
(田母神)
本当は政権与党がこれを直しましょうということで、頑張らなくてはいけない。だけど、今、教科書も自虐史観まみれの教科書が使われていて、”新しい歴史教科書を作る会”とか民間で細々と頑張っている。
(深田)
本当、細々頑張ってらっしゃいます。
(田母神)
本当は国がやるべきことです。国は、全くやる気がないから。
(深田)
逆に、潰してきましたからね。
(田母神)
潰そうとするのだから。本当に自民党政権に一旦潰れてくれと私は言いたいです。
(深田)
潰れてくれというだけじゃなく、実行しましょう!
(田母神)
自民党は、保守ではなく売国リベラル政党になってしまった。土地は幾らでも外国人に売るし、全く外国人に制限をかけない。こんな国あるものですか!?国土交通大臣をずっと公明党に渡している。
(深田)
財務副大臣もずっと公明党です。だから増税です。
(田母神)
そう。今、赤字国債と言っているのも、財政法第4条という法律がある。財政法4条があるということは、国民の大多数は知らないです。憲法9条で日本が正規軍を持てないということは、多くの人が問題だということに既に気づいている。だけれど財政法4錠というのがあって、日本が財政支出の拡大を行い、国民を豊かにする方策を取れない形にもなっている。これは国民の多くが気づいていない。自民党も直そうとしないです。
(深田)
財政法4条もGHQのお土産ですね。
(田母神)
お土産です。GHQが決めたことは、一旦全部無くしたら良いのですよ。
財閥の解体したのも、今でいうM&Aをやりやすくするためです。農地解放は、アメリカの農作物を売るためです。昔は、何を作るかは地主が決めていました。地主をアメリカが籠絡することはできないのです。個人個人にバラバラにすると籠絡しやすい。ということで、農地開放もアメリカのためにやったのです。それを宣伝で日本は地主が小作人をいじめているから、地主を弱くして小作人の皆さんが土地を持てるようにとか、そういう触れ込みで皆潰されているのです。
(深田)
そうやって政府がどこかの外国政府のために、色んなことをやっているから、結局、尖閣諸島なんかも取られそうになっているのですね。
(田母神)
そうですよ。尖閣諸島は自衛隊が軍であるというだけで、今みたいな状態にはなりませんでした。自衛隊に制約をかけるから、そうなっている。竹島が韓国に支配されるようになったのもそうです。
私が自衛隊に入った昭和46年ごろは、私は九州の築城基地にいましたけれど、竹島の上に戦闘機が行ってぐるぐる回っていました。
(深田)
今、竹島どころじゃなく対馬なんかでも、韓国のネットワーク通信が繋がる。
(田母神)
そういうことが起こるから、護らなきゃいけないと政府が思わないとおかしいでしょう。だけど、全く政府が感知しないからおかしい。
(深田)
自民党の国会議員も何も言わない。公明党も何も言わない。立憲民主党も何も言わないみたいな状態です。
(田母神)
本当ですね。
(深田)
まずは、領土を護ろうと思うと、自民党を解体から始めないといけないというありがたいお話を元航空幕僚長、田母神俊雄閣下からいただきました。