#404 【万博被害者の告発】下請け社長息子が大学辞めた理由がアメリカ館未払いの悲劇!
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、プロデューサーの深田萌絵です。今回は大阪万博未払い問題で、アメリカ館を請け負われた被害者のCさんと、維新悪政と戦う橋口かずやさんにお越しいただきました。Cさん、かずやさん、よろしくお願いします。
(C)
よろしくお願いします。
(深田)
アメリカ館を請け負われたCさんのニュースは、日本人として、ものすごく悲しい事態だなと思いました。2800万円という大きな未払いがあったために、お子さんに大学を辞めていただかざるを得なかったのですが、あれはすごく反響があったんのではないですか?
(C)
そうですね。確かに反響はあったのですが、そのような意味で言ったわけではなく、実際にそういうことが起きてしまい『子供に申し訳ない』ということを話しただけで、そこまで反響が来るとは思わなかったです。今考えても辛いですね。中には「元々お金が足りなかったのではないか?」と、いろいろな人がいます。
(深田)
そんなことを言う人がいるのですか?
(C)
ネット上ではそういうことを言う人はいると思います。僕らはコロナ明けで苦境に立たされていたので「万博の工事をやらないか」という話が来た時に、再起を図るために賭けたのですね。それがだめになって、子供に辛い思いをさせたという現実を言いたかっただけなのです。
(深田)
アメリカ館ができ上がったら、お子さんと一緒に家族みんなで行こうと考えられていましたか?
(C)
もちろんです。下に小学生の子供がいて「行ってみたい」と言っていたので「じゃあ行こうか」とは話していました。
(深田)
今はどうですか?
(C)
今はそのことに触れていないですね。
(深田)
一番上の大学生だったお子さんは事情を察しているのですね。
(C)
新しい道を選んで就職をして、今は石川県の復興で働きに行っています。
(深田)
聞いていると、涙が出そうです。アメリカ館はどこに発注を出していたのですか?元請け事業者がいるはずですよね?
(C)
はい、います。アメリカ館はイギリスの外資系の会社に発注しました。
(深田)
イギリスの外資系の会社、また外資系ですか?この企業の名前は出ていますか?
(C)
企業の名前は出てないかもしれないです。外資系で、日本で特定建設業の許可を取って、登記している会社です。
(深田)
それで前金とか半金ぐらいは入っているのですか?
(C)
イギリスの外資系の会社から一次、二次で降りてきて、僕たちは三次下請負業者に当たるのですよ。一次、二次業者は日本の会社です。
(深田)
それで、二次からのお金が入っていないということですか?
(C)
そうです。二次の会社から全く入っていないわけではなく、最後の月の精算の分だけが入ってきていません。それをずっと交渉をしていた中で、二次下請けの会社から「4月30日に銀行の融資が下りることになったので、その資金で一部お支払いします」ということになったのです。「精算の金額は決まっていないけれど、待たせているので支払う」ということだったのですね。
それで「分かりました。では5月の連休明けですね」いう話になって「連休明けにお振り込みをします」というところで話が進んだのです。しかし、5月の連休明けに来た連絡は「二次下請け会社が倒産しました」ということだったのです。
(深田)
計画倒産ではないのですか?
(C)
普通はそう思いますよね。
(深田)
では、請求する先がなくなってしまったということですか?
(C)
そのように陥ったのですが、二次下請け会社の大阪万博の工事担当者に連絡をすると、その人も即時解雇通知が出されて、本当かどうかはわかりませんが、そのように言われたとのことです。
(深田)
その会社が本当に倒産しているのかどうか、登記上の確認は取れているのですか?
(C)
それは取れています。最後の請求分があったので、弁護士事務所から破産手続開始決定という通知書も届いて、倒産の確認は取れています。
(深田)
債権者集会には招かれましたか?
(C)
まだです。まだ始まっていないのですが、招待というか通知は届きました。僕たちは、二次下請けが倒産したので、最後の精算を一次請負業者に掛け合いをしたのですが、最終的には「孫請けとは話す気はない、もう払うものないよ」と言われました。要するに、話にならないのです。
(深田)
二次下請けの業者とは、その前にはお付き合いはあったのですか?
(C)
ないです。
(深田)
その二次下請け業者の社長は日本人ですか?
(C)
日本です。
(深田)
未払いが起こっているのにも関わらず、お金も支払わずに、突然倒産したのですね。でも、融資が下りると言って、いきなり倒産するのもおかしいです。
(C)
本当におかしい話で、二枚舌というか、いいように言い訳をして、引き延ばされて、その挙げ句に「倒産しました」という連絡でした。もう何を信じていいのかわからなかったですよね。
(深田)
今、万博の被害者の会に入られて、責任の所在はどこにあるのかと動いておられるのですか?
(C)
僕の方は法律事務所に委任契約をして、交渉をお願いしています。二次下請け会社が倒産したので、一次請負会社と、その上の施工主側の外資系会社の方に、責任追及をしようと動いています。
(深田)
それは監督義務違反ということですか?
(C)
法律的なことは、委任契約をした法律事務所にお願いしています。
(深田)
そもそも、万博協会に工事の監督義務があるとガイドラインに書かれているのですよね?万博協会の方にはお問い合わせされましたか?
(C)
すぐにしました。僕の場合は、どこに連絡していいのかわからなかったので、大阪府に電話をしました。すると「ここではない、窓口は万博協会だ」と言われました。それで、今度は万博協会に電話をしたのですね。「万博の工事代金の件で相談をしたいのですけど」と言ったら、向こうは「そういう連絡あったことは認識しました。ただ、こちらではどう対処することもできません」と業務的な回答でした。
僕は万博協会から名前も聞かれていません。どこのパビリオなのンなのか、どこの業者なのか名前も聞かれずに終わりました。ああ、結局こんなものなのかと思いました。
(深田)
万博協会がグルなのではないのですか?
(C)
とりあえず、パビリオンを作ったのは万博協会なのかというイメージはありますよね。
(深田)
この未払い問題は、アメリカ館のCさんの場合だけではなくて、いろいろなところで起こっていて、それが口裏を合わせたかのように手口が同じなのです。人をこき使うだけこき使っておいて、図面もなく、無理やりやらせておきながら、最後はお金が支払われません。「持ち逃げされました」とか「倒産しました」などと言いますが、本当に倒産したのか、偽装倒産ではないのか?同じ紋切り型の手口ではないですか。
パビリオンを出している国は「自分たちはお金を支払ったから知りません」とけろっとしているのです。私は、ルーマニア館の職員がインタビューで「自分たちは何の問題もありません。楽しんでいます。あはは」と答えている取材を見た時に、この人たちは何かおかしくないかと疑問に思いました。
なぜなら、普通の日本の業者であれば「そんなことがあったのですか?ちょっとお調べしてみます」などと対応しますよね。
(C)
そうですね。そうしてほしいですね。
(深田)
アメリカ館には直接ご連絡されたのですか?
(C)
まだしていないです。
(深田)
7月19日にアメリカからトランプ大統領の側近が万博に来られるというので、私はかずやさんと万博に行って「建設費が支払われていない業者がいます」と街頭演説で訴えようと思っています。アメリカ大使館などにも問い合わせた方がいいと思います。
(C)
書面は出す予定です。
(深田)
これは人権問題ですよね。国の仕事として万博特別法という法律まで作って「万博をやりましょう」ということは、どう考えても国の事業ですよね。その法律によって万博協会ができて、万博協会が工事の監督権限を持っています。それならば、最後まで支払い状況を確認するのが協会の仕事だと思います。
(C)
もう、本当に現状が辛いです。やっていること自体も信じられないですし、なぜこのようなことが起きているのかも分かりません。ニュースで小さい子供たちが笑顔でいたり「楽しみにしていました」というものを見るたびに、僕だけではなく、今回被害者の会の皆さんもいろいろな境遇に立たされて辛い中で、見ていると本当に辛いです。ありえないですよ。
(深田)
私もありえないと思っています。万博のパビリオンの前で「お金をもらってない人がいます。奴隷システムで使い捨てにされた人がいます。それでもあなたたちは楽しめますか?金払え!」と言ってやりたいです。メガホンを持って行こうかなと思っています。かずやさん、行きますよね?
(橋口)
僕は昨日、会場のところまで行って、やってきました。
(深田)
今度、万博の中に行って、やりませんか?
(橋口)
中に入れてくれるのですか?
(深田)
チケットを買ったら入れてくれるのではないですか?募金箱を持って行き「アメリカ館に入る人は、工事をした人にきちんとお金を払ってください」と。
(橋口)
アメリカは同盟国ですからね。
(深田)
これは人権問題ですよ。お金を支払わずに働かせるというのは、奴隷労働です。「アメリカ館は、こんな奴隷労働のようなことをやらせて恥ずかしくないですか?」と言いたいです。
(C)
そうですよね。僕らは「お金を払うから、お金の面倒見るから、とにかく人を入れてくれ、入れてくれ」と言われました。初めは「おかしくなります」と断っていました。「それでもやってくれ」言われて「では、分かりました」と始めたのです。
(深田)
最初は人を入れずにやろうとしたのですか?
(C)
工事が進んでないのです。人を入れても仕事が進まないのは分かっていたので、入れなかったのですよね。1日いくらの仕事ではなく、請負金額が決まっていました。工事ができるようになったら、もちろん入れますよ。
先方は「それでもいい、遊んでいてもいい。工事ができるようになったら、一気に進めるために人を入れておいてくれ」と頼んできました。それで「分かりました。そこまで言って、お金の面倒を見ると言うのであれば人を入れておきますよ」という流れになって、人件費が嵩んだのです。
(深田)
そこまで頼まれて工事を進めて、被害を訴えたら逆に誹謗中傷のようなものは来ましたか?
(C)
誹謗中傷というか、当たり前なのですが、人件費が増加しました。「あなたたちは人を入れた分のお金を支払うと言ったでしょう」と追加精算を要求したのですが、先方は「イギリスの会社との契約は数量での精算になっているから」と支払いに応じないのです。しかし、僕らはそんなことは知らないし、関係ないですから。「お金の面倒を見るから入れろ」と言うので人を入れたのですが、初めからそのことが分かっていたら、断っていました。
(深田)
最初から支払う気がないですよね。
(C)
本当に「この野郎!」となりました。
(深田)
このように各パビリオンで詐欺行為が集団的に行われています。万博協会がこの集団詐欺に素知らぬ顔をするのであれば、協会も犯罪集団の一味だったということだと、私は思います。
(C)
本当にそうですね。
(深田)
それぐらい糾弾されるべき事案だと思います。くじけずに、頑張りましょうね。必ず、国に補填させるか、維新の政党交付金から弁償させるか、何かやりましょうね。
(C)
ありがとうございます。
(深田)
今回は、大阪万博被害者問題で、アメリカ館の未払い被害者であるCさん、維新悪政と戦う橋口かずやさんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。