#403 元航空幕僚長が警鐘「自民党はやるやる詐欺」政界再編で今後の日本はどうなる!?田母神俊雄氏

(深田)

皆さんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は元航空爆料長の田母神俊雄閣下にお越しいただきました。閣下よろしくお願いします。

今日は7月18日で、あと2日で参院選が終わりますが、もう自公が、かなり負けるという惨敗するのが見えているというところで、今後の日本どうなっていくのか先生の予測を教えていただけたいです。

(田母神)

私は多分、自公惨敗すると思います。

過半数取れないのではないかと今思っています。私は、いいことだし必要なことだと思う。今まで政治の安定が必要だから、やはり自民党に任せるしかないというような感じで、ずっと国民の多くが自民党を支持してきたわけだが、自民党は何かやったのかと言うと、この30年間、国民の生活はどんどん貧しくなる。30年間GDPが伸びない政治をやっていて、それは一体何だったのでしょう。

(深田)

何だったのでしょうね。

(田母神)

結局政治は結果だから、いい結果が出ないやり方は絶対間違っている。

(深田)

そうですよね。

(田母神)

でもそれをなぜ直そうとしないのか?30年前だと1人当たりのGDPがやがて世界一になるのではないか。世界一裕福な国になるのではいかと言われたものが、去年は世界の39位だそうですから。

(深田)

韓国、台湾に抜かれてしまった。

(田母神)

この2、3年でね、韓国、台湾に抜かれて、平均すると今日本国民は韓国の人や台湾の人よりも貧しい生活をしているということですよ。

(深田)

そうですよね。

(田母神)

それは何で?国民がサボっていたから?そうではないでしょう。経済において国民の頑張りはもちろん必要だけど、大体は政府の経済財政政策で決まってしまう。

(深田)

そうですよ。

(田母神)

だから政治が間違っているからこうなるということですよね。だから私は、今、自民党が負けて一旦下いらせて、解散した方がいいと思う。

(深田)

自民党が。

(田母神)

多少、政治的な混乱が起きるかもしれないけれども、それを通過しないと日本は立ち直ないと私は思うのです。

(深田)

自民党、下手したら割れてしまうのかな?

(田母神)

多分、参政党が非常に勢いを保っているから、参政党が保守の政党として躍進をして、そうすると自民党の中にいる保守とか、立憲民主党の中にもいる保守が出て、合流する可能性が出てきますよね。

(深田)

でも私もそれがあるではないのかなと思うのですよね。結構、“現代”とかでも出ていましたよね。

(田母神)

だから私はそうなってほしいと思っているのですよ。参議院選挙が終わった後、大きな政界再編の流れが出てくるのではないかなと思っています。自民党がとにかく選挙で『一生懸命やらせていただきます』『精神誠意やらしてもらいます』とか言っているが、あなたたちが誠心誠意やると、国がどんどん落ちぶれるから、もうチャランポランやってくれませんかと本当に言いたくなます。

(深田)

精神誠意やったことないと思いますけどね。

(田母神)

本当ですよね。間違っているのは、自民党は指揮官が戦わない。総理が靖国参拝するなとか中国や韓国から言われたら、中国や韓国の言うことは聞くでしょ。

(深田)

そうですよ。

(田母神)

おかしいですよね。これはね、理不尽なことだというのは中国、韓国だって分かっているのですよね。分かっているけれども、日本はとにかくどんな理不尽なことでも無理なことでも、強く言い続けたら必ず最後はあいつら言うこと聞くと思われている。総理が靖国参拝しないことによって、完全に舐められているのですよ。やるべきことを、圧力を跳ね除けてやるという総理の強さが必要ですよ。日本の総理は、全く問題が起きることはやらない。大体みんな病気ですよ。問題回避症候群という病にかかっているのですよ。

(深田)

小泉元首相の時代にやはり靖国を政治利用されたというか、やはり愛国者風ブランディングのために靖国を、非難轟々の中参拝して見せて、そして“郵政民営化選挙”みたいなことをやられことがある。

(田母神)

靖国参拝はやったが、他のことは全部間違っているから郵政民営化とかね。

(深田)

そうですよ。何もかも間違っていますよ。

(田母神)

小泉総理、昔で言うと、市中引き回しの刑、獄門の刑でしょうね。郵政民営化で何が良くなりましたか?悪くなってばかりですよ。

(深田)

全てが悪くなりましたね。

(田母神)

国民の多くは、郵政省も国のお金で動いているとみんな思っている。郵政省の人は、給料だけが国から出ている。郵便局の事業は、国の金なんか一切使っていないのだから。郵便貯金と簡易保険で集めた金を使っているわけですよ。これが350兆円もあって、そして、財政投融資で、地方に安い利子で貸し付けをして、地方に色々な学校を作ったり、橋を作ったりしていたわけですよ。郵政民営化の前は、この間、郵政省下の人が話していたら、450兆円ぐらいの残高があったらしいが、今は150兆円で1/3以下になっているそうです。だから田舎に金がいかない。国が予算を田舎につけなくてもこの財政投融資でたくさん田舎にお金が行っていた。

(深田)

最近、地方で道路が急に陥没するみたいな。前の日本ではなかったことが起こっていますよね。

(田母神)

それは、お金がいかないからですよ。結局、公務員の数も維持できなくて公務員を減らすでしょ。公務員を減らすと公務員の生活を支えてビジネスを展開した人たちも同時に仕事がなくなる。仕事探して都会に出ざる負えなくなるでしょ。これが過疎化であり一極集中なのですよ。

(深田)

なるほど。確かにそうですよね。

(田母神)

だから日本は本当にいいシステムが作られていたのに、自ら壊したのが“郵政民営化”ですよ。

(深田)

小泉さんですよね。でもその息子は今農協を解体しようとしています。

(田母神)

郵便局と農協が、田舎の生活を支えていますよ。

(深田)

そうですよね。

(田母神)

また国鉄のローカル線が田舎の交通網として、生活を支えていたのですよ。国鉄が民営になったらローカル線は廃止される。郵政民営化で田舎に郵便局なくなるでしょ。農協も統廃合が進められている。

(深田)

もう地方が衰退する一方ですよね。

(田母神)

地方の面倒を全く国が見てない。郵便局も田舎では、その地域のいわゆる名士の家が、簡易郵便局として自宅を一部貸して、そこで簡易郵便局と言う郵便局が経営されていたわけですよ。郵便局と農協は、田舎では金融期間なのですね。それからスーパーマーケットを経営したり、結婚式場、葬儀場をやる。これを民営化して田舎に行って結婚式場や葬儀場を経営しても、人がいないから何も儲からない。それは郵便局とか農協だからできるのですよ。

(深田)

そうですよね。

(田母神)

それが結局みんなできなくなっている。だから本当に、郵政民営化の間違いというのは大きいから、郵政は元の公社に戻したらいいのではないかと思いますよ。

(深田)

本当に思いますね。でもね、今の自民党ではできないですよね。売国しかしていない。

(田母神)

自民党というのは、例えば拉致問題を私の代で必ず解決しますと、歴代総理大臣は言っているでしょ。でも拉致問題は全く解決しない。

(深田)

そうですね。

(田母神)

この20年必ず景気を回復しますと言っているわけでしょ。できないでしょ。自民党は“やるやる詐欺政党”なのですね。

(深田)

本当にそう思います。安倍さんは通名を廃止するとか拉致被害者の問題を自分の政策の1丁目1番地にするとかいいこといっぱい言ってくださっていましたけど。

(田母神)

安倍さんも、グローバリズムに犯されているところありましたよね。例えば全農の岩盤規制とか言って解体するとかいうことも少し安倍さんはやっていましたよね。アメリカ発のグローバリズムに合わせていくことが正しいことだと、ナショナリズムとか言ったら、紛争が起きるし、時代遅れなのだというような風潮で20年〜30年ずっと来ましたよね。だからグローバリズムは大体間違いなのですよね。

(深田)

だって日本が中心にないですものね。政権に竹中平蔵がずっとついて回っているのがちょっとね。

(田母神)

本当ですよね。バブル崩壊以降の日本の政治は、日本を弱体化してきましたよね。自民党が保守だと思っている人が多かった。私は保守が2種類あると思うのです。それは、“戦後保守”と“伝統保守”です。戦後保守というのはアメリカGHQによって作られた現在の体制を維持すればそれでいいのではないかと言っている保守ですよね。この体制というのは、アメリカに貢ぐ体制になっているわけです。

(深田)

拝米保守と言われているものですね。

(田母神)

これでいいじゃないか、これが保守だと言ったら、ずっと貢ぐ体制が続いて、日本人が働いた富を、結局その利益を受けることはできないわけでしょ。

(深田)

小泉さんがやっていることはそういうことですよね。郵政民営化でアメリカに有地をあげましょう。農協解体で農民マネー150兆円をあげましょうみたいな。

(田母神)

そうですよね。伝統保守、日本の昔の伝統文化を第一にして、やはり日本国民のための政治をやりましょうという伝統保守でないと、本当の保守ではいと思います。だけど自民党は保守だと言ってきたけど、これは戦後保守でアメリカに貢ぐ体制を保守だと言ったわけだ。だから伝統保守、今参政党などが言っているのが、やはり本当の保守ではないかと私は思う。

(深田)

日本保守党はどうですか?

(田母神)

日本保守党も保守だとは思います。参政党の方が、よく考えているいと思います。

(深田)

そうですか。マーケティングがしっかりしている。

(田母神)

そういう気がしますね。

参政党って、今度の参議院選も、全選挙区に候補者を出しているのですよね。

(深田)

すごいですね。47都道府県。

(田母神)

地方議員が150人ぐらいいるわけですよ。だからかなり裾野が広いのです。だから、全国展開ができて、色々影響を与えることができる。根を張ってそこまでやるということは、政治に本気だということですよね。私は思います。

(深田)

なるほど。そうですか。先生、烏合の州の無所属連合はどうですか?

(田母神)

ああ、よく分かりませんが、いずれにしろ戦後保守でアメリカに貢ぐ体制ではなくて、やはり伝統保守を取り戻して、強い日本を取り戻そうというこの保守勢力が、断結する必要があるのではと思うのですよね。

だから多少の違いを超えてもやはり人間だからね、完全に一致することなんかありえないわけですよね。だから大筋で方向が決まればね、あとはリーダーを選んでリーダーに従って、リーダーが大きく間違えば、小泉さんみたいに間違った方向行くのは別だけど、リーダーが大きく間違わなければ、リーダーに合わせて、団結してくことがやはり日本が強くなることではないかなと思いますね。

(深田)

いやー、田母神閣下が出馬したらよかったのにといつも思うのですけど。

(田母神)

もう私も、77歳だから政治家として今からどれだけ活躍できるかなと言うと、あと5、60年ですよ。だからちょっと無理かなと。

(深田)

いやいや、もう日本を変えてください。

(田母神)

だから、選挙が終わったら、保守団結の動きが出てくることを、何か政治運動としてやっていきたいという思いはしています。

(深田)

なるほど。維新も分裂しそう、立憲も分裂しそう、自民も分裂しそうで、党内に抑え込んでいた右と左が再編成されるという可能性はゼロではないですよね。

(田母神)

日本の政治家でも多くが間違っているのは、税金が財源で国の事業が行われているという風に間違った認識をしいる。国民の98%以上は、税金が財源で国が事業をやっていると思っていますよ。町内会と国は違うわけですよね。町内会は皆様方から会費を頂かなければ事業はできないし、町内会の祭りもできないわけですよね。会費集めてやるわけですよ。でも国は会費集めなくても通貨発行権があるから、いくらでも何でもできるわけですよ。基本的には、財源として税金は1円も集めなくていいのですよ。だから財源としては、国民年金の掛け金もいらないし、社会保険の掛け金もいらないわけですよ。国がお金を作って全部渡せばいいわけだから、このことを国民の多くはわかっていないですね。98%以上の日本国民が、国は税を財源として事業をやっていると思っているわけです。皆様方から税金を頂いて、それで事業をやって皆さんの生活を豊かにしているみたいに思っているわけですよね。

(深田)

いや、税金絞り取られて我々の暮らしは貧相になっていますよね。

(田母神)

昔は、今の日本国民に自民党が押し付けてきた納税の考え方っていうのは、米を年貢として納める時代の考え方なのですよ。米は、殿様が作るわけにかないわけですよ。農民が作って殿様に上納するわけでしょ。今は、税金は、お金だから国民はお金作ることできないですよ。国がお金作って国民に配って、国民はこれで事業をやって、その中から、いくらか国に納めるというか、国が、お金が出すぎたと思った時に回収するだけの話ですよ、税金で。この理解が進んでないことで、国民が騙されて、石破総理も税が財源で国が事業をやっていると思っているのではないですか。

消費税は下げることができないと。社会保障の安定財源として下げられないと石破総理も森山幹事長も言うわけでしょ。最近小野寺政調会長もそう言っていますよね。自民党の首脳が、税金が財源で国が事業をやっていると、国民に嘘を言っている。こんな嘘を政権与党が言い続けていいのかと本当に思います。

(深田)

いや、本当ね、田母神閣下がやはり出場するのが1番良かったのではないのかなという風にね。

(田母神)

いやいや、本当に税が財源でないことが分かれば、みんな、国債を発行して事業をやるのだと分かれば、今赤字国債と言っているわけでしょ。この赤字国債は別に借金ではない。これを借金だとまた教えるわけですよ。だからこれを発行しすぎると子供や孫の世代が税金で返さないといけないとまた嘘を教えるわけだ。

(深田)

ああ、それ財務心理教の教義ですね。

(田母神)

国債が発行できないと信用ができないから、政府の財政支出を拡大できないのですよ。そうすると、国民が豊かなれないのですよ。この30年は政府の財政支出を拡大している国が大体豊になっていますよ。

(深田)

なるほど。確かに。

(田母神)

日本は、もう1番低いレベルでこの30年で1.9倍ぐらいしかなってないのだから。

(深田)

うん。全然給料も増えないし、むしろ減っていますものね。

(田母神)

はい。だから景気が良くなってインフレになるまで、国がどんどんお金を出して公共事業をやったらいいのですよ。

(深田)

なるほど。ということで、今回は田母神先生から、参議院選後の日本どうなるのかということでね。

(田母神)

保守の大同連結が起こってくれることを私は本当に希望しますね。

(深田)

はい。ということで、今回は元航空爆僚長の田母神俊雄先生から日本の保守派がみんな断結してくれたらいいのにという、そういうお話をいただきました。どうもありがとうございました。

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