#399 削除覚悟!!S価学会の税務調査の深い闇は「間違いない」!? 長井秀和氏×深⽥萌絵
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。
今回は、西東京市議会議員であり、宗教2世としても知られる長井秀和さんにお越しいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
(長井)
よろしくお願いいたします。
(深田)
前回の動画では、創価学会の信者の方々がさまざまな省庁や放送業界に入り込んでいるというお話を伺いました。今回はその中でも、特に「国税に入り込んでいる」という点について、詳しく教えていただければと思います。
(長井)
「国税庁に入り込んでいる」というよりも、正確には財務省、かつての大蔵省に関わる話になります。実は、財務省の副大臣のポストには長年にわたって公明党の議員が就いているのです。
(深田)
副大臣のポストは、ずっと公明党が担っているのですか?
(長井)
はい、公明党です。ご存知のとおり、財務省は非常に強大な権限を有する省庁です。具体的には、国家予算をどのような事業に振り分けるのかを決定する役割、つまり「出」の部分と、税金をどのように徴収するか、すなわち「入」の部分の双方を担っている機関です。その意味で、国家の財政を一手に握る極めて重要な省であると言えます。
この財務省には副大臣が2名いるのですが、そのうち、税金の徴収を所管する副大臣のポストは、長年にわたって創価学会を支持母体とする公明党の議員が務めてきました。
(深田)
それは驚きです。この内容を収録すると、国税局に呼ばれてしまうかもしれませんね。長井先生は、国税局の調査を受けたことはありますか?
(長井)
私はありません。そこまで大きな収入を得ているわけでもありませんから。ただ、国税局との関係について触れると、これはやや古い話になりますが、1988年に創価学会が関わった「ルノアール事件」というものがありました。この件については、調べていただければ情報が出てきます。
(深田)
「ルノアール事件」とは、どのような事件なのでしょうか?
(長井)
正式には「ルノアール絵画事件」と呼ばれるもので、創価学会が絵画を取得した際に、その資金の流れに不明瞭な点があったことから、世間から大きな批判を受けた事件です。資金の使途が明確に説明されなかったことが問題視されました。また、これに関連して「竹藪金庫事件」という別の騒動もありました。
(深田)
ああ、「竹藪で1億円拾った」という歌の元になったような話ですね。
(長井)
そうです。実際には、1億3000万円が入った金庫が竹藪で発見され、その出所について大きな話題となりました。当時、「この金庫は創価学会が捨てたものではないか」という噂が広まり、世間を騒然とさせたのです。
(深田)
その事件、創価学会が関与していたという噂があったのですね?
(長井)
当時、竹藪はいくつか存在しており、報道などでは「竹藪A」「竹藪B」といったように分類されていました。その中の「竹藪B」が創価学会に関係しているのではないかとされ、注目を集めたのです。その頃はバブル期に突入した時期でもあり、世間では「竹藪から何かが出てくる」と話題になったものです。
(深田)
私も小学校5年生か6年生の頃だったと思いますが、その1億円事件の報道を見て、友達と一緒に竹藪の前を通るたびに「何かないかな」と、真剣に探した記憶があります。
(長井)
もっとも、実際に竹藪を探して見つかるのは、せいぜい成人向け雑誌程度のものですが、今回の件はそれとは異なります。竹藪から1億3000万円という大金が発見されたことにより、「このお金は一体何なのか」と世間が注目しました。当然、こうした不審な資金の存在については、税務当局としても調査を行わざるを得なかったのです。
そこで登場するのが、国税局の「資料調査6課」、通称「料調(りょうちょう)」です。資料調査6課は、特に悪質性が高いと見なされる案件に対して税務調査を実施する専門部署であり、「鬼の6課」とも呼ばれています。ここに目をつけられたら、「相当に深刻な状況である」と認識されるのが当時の常識でした。
実際、創価学会に対しても、国税局がこの料調を動かし、大規模な調査を行う方針を固めたのですが、通常であれば、このような調査は事前通知なしに突然実施されるのが一般的です。ところが、このケースでは異例の対応が取られました。
当時、創価学会とその政治母体である公明党は、衆議院でおよそ50議席を有しており、政界における影響力は非常に大きいものでした。そのため、国税局は創価学会側に対して事前に「税務調査に入らせていただきます」といった形で“お伺い”を立てることになったのです。
これを受けて創価学会側は「これは一大事だ」と受け止め、同会の副会長、公明党の委員長・書記長であった矢野絢也氏、国税局の局長、さらに事務方の幹部といった4名が事前に会合を持ちました。
その場では、「税務調査そのものは受け入れるが、調査対象のすべてを明らかにされるのは困る」といった要望が創価学会側から示されたとされています。そもそも、こうした事前協議自体が極めて異例であり、通常は国税局の局長が特定団体や政党関係者と税務調査前に面会して調整を行うことなど、あってはならない事態です。
(深田)
本当にそうですね。たとえば青汁王子さんの件では、まさに突然の調査が行われた印象を受けました。
(長井)
その通りです。 つまり、ああいったケースでは、対象者に政治的な影響力がないため、抜き打ちで調査が入るのです。一方で、創価学会のように強い影響力を持つ団体には、事前に「調査に入ります」と通知がなされていたわけです。
その際、創価学会側は「公益事業の会計には触れないでほしい」という要望を出しました。公益事業とは、宗教的儀式や行事に使われる支出であり、原則として非課税となる領域です。たとえば、玉串料や初穂料といった、宗教活動に基づく収入がこれに該当します。
加えて、信者による大口献金についても、具体的な献金者リストや金額に関しては調査対象外とする、という取り決めがありました。
本来であれば、まさにそうした部分こそ、調査の対象として真っ先に精査されるべき領域です。
(深田)
おっしゃるとおりです。
(長井)
まず、財産目録については提出しないという方針でした。そして、ここからが少々問題なのですが、池田大作大先生の所得に関しては一切触れてはならない、という決まりがあったのです。
「なぜこの人物だけが特別扱いなのか」という疑問も当然あると思いますが、それはやはり何か後ろ暗い事情があるのではないか、という見方が根強くあります。
さらに、池田大作大先生が所有していたとされる資産の中には、美術品が数多く含まれています。先生には海外に赴くたびに、「これは良い作品だ」とか「この絵画は本物だ」と直感で判断し、その場で購入するという癖があったそうです。
しかしながら、購入された作品の約8割が贋作だったと言われています。つまり、買ったものの大半が偽物であったり、騙されて高値で掴まされたということです。そのため、創価学会内部では「池田贋作さん」と冗談交じりに呼ばれることもあったようです。「贋作先生がまたやらかした」といった話が、しばしば持ち上がっていたのです。もっとも、それらの品々はガラクタ同然だったとも言われています。
あの、いわゆる正統な鑑定を行う番組、島田紳助さんが司会を務めていた「開運!なんでも鑑定団」のような番組に出した場合、200円とか300円程度の評価しかつかないような品々ばかりだったのです。
(深田)
まさに、海外の業者から狙われていたということですね。
(長井)
その通りです。彼らにとっては実に“いいおじさん”だったのでしょう。
(深田)
「いいおじさんだったね」と、今でも言われているのでしょうね。
(長井)
本物か、あるいはほとんど偽物と思われるような美術品であっても、多額の資金が投じられていたことは確かです。そして、それらの支出が池田大作氏個人の私費によるものなのか、それとも創価学会の資金によるものなのか、その区別があいまいなまま混在しており、公私混同が生じているのが実情です。
さらに問題となるのが、池田大作氏の側近として配置されていた「第一書務」と呼ばれる女性職員のグループ、いわゆる“美人軍団”の存在です。彼女たちに関わる業務内容や事務上の行為、また、その活動に要する費用についても、一切触れてはならないという取り決めがありました。
(深田)
なぜそこには触れてはいけないのですか? 彼女たちは秘書なのですよね?
(長井)
確かに秘書ではありますが、どうもその関係性は秘書という立場にとどまらないようなのです。いわば、秘書以上でありながら、愛人というには至らない。その中間のような、はっきりしない立場にあったように見えます。
(深田)
では、たとえばオレンジ色の箱や水色の箱、そうしたものを購入していたという話はありますか?
(長井)
それは、どういう意味でしょうか?
(深田)
エルメスやティファニーなどの高級ブランド品のことです。
(長井)
まあ、そういった高級ブランド品の贈答なども、もちろんあったようです。そして他にも、創価学会内部には池田大作大先生専用の大理石風呂の部屋が設けられていたという話もあります。
宗教法人というのは、そもそも公益性を基盤として設立されているため、施設の建築や設備の整備などにおいて、基本的に非課税の特権が与えられています。つまり、そうした建物や空間は、税の優遇措置のもとに整備されているのです。
ところが、その中に池田大作氏専用の大理石風呂が存在し、そこに「第一書務」と呼ばれる美人秘書たちが関わっていたとなると、公私の境界が極めて不明確になってしまいます。要するに、こうした事例は挙げればキリがなく、次々と問題が浮かび上がってくるわけです。
(深田)
なるほど。
(長井)
さらに、そうした秘書たちのまわりには、「このマットは一体何のために使うのか」とか、「この装置は何なのか」といった疑問を呼ぶような物品も数多く見られました。そして、彼女たちに支払われていた金銭についても、「このお金は何の目的で支払われたのか」といった点で説明がつかない部分が多く、追及されると都合が悪いのです。
(深田)
たとえば、オレンジ色の箱や水色の箱のような?
(長井)
ええ、そういったものも含まれますね。好意を寄せる相手に対しては、そうしたブランド品を贈ったり、家具を買い与えたりするのが趣味だったようです。
(深田)
偉大なものや豪華なものがお好きだったのですね。
(長井)
また、池田大作氏には、美人秘書たちの自宅に、自身が選んだ家具を置きたいというこだわりもあったようです。
(深田)
なるほど、それは何かの“マーキング”のようなものでしょうか?
(長井)
おそらく、そういう意図もあったのでしょう。いわば、“池田印”を残したいという思いがあったのかもしれません。ただ、こうした話をしていると、また訴訟を起こされる可能性も否定できませんね。
(深田)
私はまったく関係ありませんので、私への訴訟はご遠慮いただき、長井先生だけにお願いします。
(長井)
まあまあ、すでに故人でもありますし、これ以上は。ただ、とにかくこの6項目については一切触れるな、ということになっていたのです。
(深田)
その6項目とは何でしたか? 話が展開しすぎて、少し混乱してしまいました。
(長井)
公益事業に関する問題、財産目録、池田氏の個人資産、個人所得、「第一書務」の美人秘書軍団について、大口献金に関する話題。これらがすべて「触れるな」という対象とされていたのです。結局のところ、公明党の強い要請によって、「鬼の寮長」とも称される人物がこの6項目の除外を受け入れることになった、というのが実情です。
(深田)
それは驚きですね。その影響力は、並大抵のものではありません。
(長井)
実際に、そうした事実があるのです。常識的には到底考えられないような話ですよね。もはや、「青汁王子」の比ではありません。
(深田)
でも、青汁さんも、それくらいの影響力を発揮できるかもしれませんよ?
(長井)
それには、相当飲ませないといけないかもしれませんね。やはり、公明党そのものが議会内で非常に強い影響力を持っていますし、各方面からさまざまな配慮がなされていたという背景もあるのでしょう。
(深田)
それだけ公明党が強大な力を持ち、池田先生に関する6項目について「絶対に触れさせない」と主張していたとすれば、自民党の裏金問題など、表沙汰になるはずがないですよね。
(長井)
そうですね。ですから、自民党に関する問題についても、どのような経緯で表面化したのかは定かではありませんが、あれは確か『しんぶん赤旗』が最初に報じたと記憶しています。
一方で、創価学会に関しては、池田大作大先生のもと、毎年「浄財」という名目で、少なくとも1,000億円、多い年には2,000億円もの資金が集まっていたとされています。つまり、創価学会には毎年その規模の資金が流れ込んでいたのです。
しかし、その巨額資金が実際にいくら集まり、どのように使われているのかについては、ほとんど触れられていません。まさに、究極の“裏金”がそこにあると言っても過言ではありません。その金額規模は、他と比較しても桁違いです。4桁は違うレベルです。
(深田)
確かに、それだけの金額となれば、他と比べても桁が大きく異なりますね。たとえば、萩生田さんでさえ2,728万円です。
(長井)
そう考えると、むしろ可愛らしく見えてしまうほどです。もちろん、それ自体も問題ではあるのですが。とはいえ、創価学会には強大な影響力があり、その後、33年間にわたって一度も税務調査が入っていないのです。
(深田)
それは本当に驚くべきことですね。
(長井)
やはり、財務省の副大臣のポストを押さえているということもありますし、財務省が進める各種方針に対して、創価学会側が一貫して後押ししてきたという背景も大きいのです。
もともと、公益法人の中でも宗教法人は比較的規制が緩やかであるとされていますが、その中でも特に創価学会については、「お目こぼし」という表現は適切でないにせよ、実態としてはほぼ黙認されているような状況です。
たとえば、地方税法では、市区町村の首長は年に一度、固定資産税や都市計画税について実態調査を行わなければならないと定められています。しかし、創価学会に関しては、全国どこの自治体でも、その調査がほとんど実施されていないのが実情です。市長や区長らの多くが、実質的にスルーしているのです。
(深田)
それほどまでに、やはり創価学会に対して恐れを抱いているということなのでしょうか?
(長井)
それもありますが、やはり選挙において多くの票を得ているという現実も大きいでしょう。つまり、公明党への組織的な支援を通じて、実際に政治的な影響力を持っているのです。
(深田)
なるほど。確実に票を獲得できるという見込みがあれば、やはり行政としても、それに報いる形で一定の配慮をせざるを得ないというわけですね。
(長井)
そうですね。ですから、創価学会に関わるさまざまな問題、特に金銭面に関しては、完全に“アンタッチャブル”な領域となっており、その状態が今日に至るまで継続していると言えるでしょう。
(深田)
毎年1000億円が集まっていたとすれば、それが33年分となると、単純計算で3兆3000億円にもなりますね。
(長井)
そうですね。実際には、それを上回る金額が動いていたとも言われています。
(深田)
本当に驚きです。池田大作先生の実力の大きさを、あらためて感じます。
(長井)
その通りです。まさに大成功者ですね。あれほどの影響力を持ちながらも、日本国内からは一度も勲章などの栄誉を授与されていませんが。
(深田)
一方で、諸外国からは非常に高い評価を受けていた印象がありますよね。
(長井)
そうですね。なぜか、中南米の国々、たとえば、ベネズエラやコロンビア、パラグアイ、メキシコ、ブラジルといった国々からは、やたらと勲章や称号が贈られていたようです。
(深田)
どこか、ドラッグディーラーなどが活動していそうな国々から多く贈られている印象ですね。
(長井)
そうですね。武器や麻薬の取引が行われているような地域から、という点は非常に特徴的です。
(深田)
本当に、そのような国ばかりですね。
(長井)
こうした事例が非常に多いのですよね。ですから、逆に考えると、ああいった国々では名誉称号すら購入できるのではないかと、つい疑いたくなってしまうところもあります。あらためて「先生、いろいろ教えていただきありがとうございました」と申し上げたい気持ちです。
(深田)
いえいえ、でもご自身が目覚められて本当によかったと思います。目覚めたというよりも、早い段階で池田先生と70回もお会いになり、その中で変に夢を大きく膨らませなかった、ということこそが、最も大きな意味を持つのかもしれませんね。
(長井)
そうですね。正直申し上げて、池田氏との会話は面白みに欠けていましたし、どこか品格にも欠けていた印象があります。話しぶりや内容が、どうにも俗っぽいといいますか。確かに、彼の原稿には良いことが書かれているのですが、それらはすべて側近が書いたものであり、本人の言葉ではないのです。そうした点で、私は人間性に疑問を抱いていました。
(深田)
そういった印象や疑問を、宗教2世の方々同士で話す機会はなかったのですか?
(長井)
それがですね、そうした話題を持ち出そうとすると、周囲の人たちはすぐに反応し、「池田大作大先生をそんなふうに言うのはやめろ」といった具合に、たしなめられることが多かったのです。特に私が高校生だった頃は、その傾向が顕著でしたね。
(深田)
ということは、同じように池田氏に対して否定的な見方を共有できる仲間というのは、周囲にはいなかったのですね。
(長井)
そうですね。いわゆる“ディスり仲間”というのは、ほとんどいませんでした。ただ一人、高校生時代に、創価学会の幹部の息子だった友人が「池田には愛人がたくさんいる」と話していたことがあり、少し会話を交わした程度です。
しかしその友人も、なぜか話の流れの中で「いやー、池田先生みたいになったら、俺もモテるんだな。俺もああなりたいよ」と言っていました。
(深田)
それは、池田氏のことを尊敬していたということですか?
(長井)
そうなのです。どこかカリスマホストのような存在として見ていたようでした。
(深田)
いやいや、それは違うのではないでしょうか。とはいえ、長井さんのご経験には驚かされますね。貴重なお話を伺えて、本当にすごい体験だと感じました。
(長井)
そうですね。創価学会に関しては、実は多くの人が真実をある程度は知っているのですが、それを口に出すことができないのです。正確には、“言わない”というよりも、“言えない”という状況があるのだと思います。
(深田)
それはやはり、その世界の中で穏やかに生きていくために、現状を崩したくないという心理も働いているのではないでしょうか。
(長井)
まさに、それも一因でしょう。実際、それによって生計を立てている人たちも多く存在しますし、そのコミュニティに属しているがゆえに、創価学会を批判するような発言をすると、いわゆる“村八分”にされてしまう。つまり、自分の社会的なつながりが断たれてしまうという恐れがあるのです。
(深田)
でも、逆に言えば、創価学会のおかげでタレントとして活動できた、という側面はなかったのですか?
(長井)
これは自分でも判断が難しいのですが、私がテレビに出演するようになったのは32歳の頃、2002年から2003年あたりのことでした。それ以前、私は創価学会内では“トップエリート”と呼ばれる立場にありました。お笑いの活動をしていたことも当然、学会側は把握していたはずですが、それにもかかわらず、聖教新聞や学会の刊行物などに取り上げられたことは一切ありませんでした。
(深田)
それは、トップエリートでありながら無視されていた、ということですか?
(長井)
まさにそうです。ところが、自分がテレビに出始めた途端に、創価学会側から「長井さんのことは以前からずっと見ていました」と言われるようになったのです。学会には“芸術部”という部署があるのですが、「最初から注目していた」と言うのであれば、売れない頃から何らかの支援があってもよかったはずですが、実際にそうした支援はゼロでした。
(深田)
それはまさに“後出しじゃんけん”ですね。しかも、トップエリートであったにもかかわらず、というのがまた印象的です。
(長井)
創価学会の方々はよく「ずっと応援していました」と言うのですが、実際には応援などしていませんでしたし、そもそも私のことを知らなかったのではないかと思います。実際、学会というのは本当に不思議なところがあって、よく分からない人物を積極的に応援するなど、いわゆる“箸にも棒にもかからない”タイプの人が多い印象です。
たとえば、漫才コンビのナイツ、塙さんや土屋さんですね。彼らも売れる前には、聖教新聞などに取り上げられることはほとんどありませんでした。しかし、売れてからは急に学会が“ひょいひょい”と近づいてくるようになった、ということがよくあるのです。そういう対応を目の当たりにすると、「これはどうなのかな」と感じざるを得ません。
久本雅美さんなども、その存在は非常に有名ですが、私自身が彼女と初めて会ったのは、彼女がすでに売れた後のことでした。それまでに何か目をかけられていたわけでもありません。
(深田)
つまり、「このタレントは学会系だ」と言われている場合でも、実際には本人の努力や実力によって芸能界でのし上がり、あとから学会が関係を持つようになった、というケースが多いのですね。
(長井)
その通りです。芸能の分野に関して言えば、これは少し複雑なのですが、創価学会の“創価枠”と呼ばれるものが確かに存在しており、テレビの端役やドラマでの4番手・5番手程度のキャスティングであれば、その枠内での出演が可能です。
しかし、芸能界のトップに立つとか、バラエティ番組に継続的に出演し続けるとなると、それはやはり本人の実力がなければ難しいのです。そこは「学会のコネだけですべてが決まる」という世界ではなく、芸能界なりの厳しさや競争原理がしっかりと存在しています。
(深田)
なるほど、なるほど。本当に勉強になりました。やはり、タレントとして活動を続けていくには、何より実力が求められるということですね。
(長井)
そのとおりだと思います。政治の世界では、地盤や看板を受け継いで活躍する“世襲”のような仕組みもありますが、芸能界ではそう簡単にはいきません。もちろん、芸能人の2世という人もいますが、それだけで成功できるとは限りません。
(深田)
視聴者が「つまらない」と感じてしまったら、それで終わってしまいますものね。
(長井)
まさにその通りです。ですから、芸能界で生き残るのは本当に難しいと思います。
(深田)
本日は、さまざまな裏話をお聞きすることができて、とても得した気持ちになりました。ありがとうございました。
ということで今回は、「西東京市議会議員」「宗教2世、しかし現在はすでに脱退済み」である長井秀和さんをお迎えして、お話を伺いました。ありがとうございました。