西田昌司独裁で京都は滅ぶ。 北陸新幹線小浜ー京都路線で大幅増税!? 二之湯真士氏 #386

【目次】
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム プロデューサーの深田萌絵です。
今回は、参院選京都選挙区無所属で出馬されているニ之湯真士さんにお越しいただきました。
ニ之湯先生、よろしくお願いします。先生、最近はずっと京都問題ですね。京都問題は、ほぼ西田昌司議員が原因なのですが、どうやったら解決できるのですか?
(ニ之湯)
一番簡単なのは、西田さんが落選することです。
(深田)
そうですね。頑張らないと私。
(ニ之湯)
そうですね。私も頑張っています。
なぜこれだけ西田さんが小浜・京都ルートを押し通せるのかという意思決定のシステムにも問題があると思うのですよ。この北陸新幹線だけでなく、整備新幹線は万年自民党が与党であるという前提で、新幹線が通る当該府県の議員たちが集まって最終的にルートを決めるわけです。与党の中のチームが決めたことと政府が申し合わせをしてずっと予算がついていく。このような事業スキームになっているわけです。
完全に自民党政権が永続することを前提とした一種の利益誘導システムの側面もあるので、今回の参議員選挙は自公が過半数割れすることで、連立の枠組みが変わったり、与党が入れ替わることによって止まる可能性がある。
そうでないとしても西田さんが落選した時に、小浜・京都ルートでないといけないという人は、ほとんどいないと思います。福井県の一部には、敦賀まで来て小浜まで来るということをもの凄く頑張っていた議員さんもいますが、小浜まで新幹線が来るとなった時に、小浜の人たちも実は在来線で小浜から滋賀県まで繋げて欲しいという運動をしていたのを止めました。止めたので、今や新幹線しか望みがなく気の毒なところもあります。西田さんが推していた小浜・京都ルートが決まったことにより、福井県の人も、西田さん京都が京都駅を通せと言って決まって、だから小浜の人たちは在来線を延伸の運動は止めて新幹線に絞ったのに、あかんとなったらどうしてくれるの?ということもあるのです。
(深田)
それは可哀想ですね。
(ニ之湯)
可哀想ですけれども、いずれにしても、今のルートは良くないと思っているので、止めるためには今言ったようなことです。西田さんが言ってきた嘘、全額国費と言ってきた嘘、これが争点化しようとする時に自分は新幹線のことに触れないという誤魔化し、独裁的に権力を振るってきた自民党京都府支部連合で異論を抑え込んできた与党整備委員会でも異論を排除してきたという独裁腐敗、これを終わらせる。
新幹線の問題であって、それ以上の腐敗した政治を終わらせるという意味もあります。
(深田)
西田さん一人いなくなったら、いろんな問題が一気になくなるのということですね。
(ニ之湯)
なくなると思います。他の議員の良識に期待したいと思います。
そして変わった後に、最適なルートを考えていかないといけないのです。私も色んな方とお話をして、随分と関係する府県だとか、事業者の思惑が複雑だなということが分かりました。
北陸というからには、富山県・石川県がありますが、既に駅が出来ています。東京都は繋がっていて、大阪まで早く繋がりたいというのが望みなのです。だから、今まで北陸三県で頑張ってきたのだけど、例えば石川県は露骨に敦賀から小浜まで行かずに敦賀から米原に繋がればいいと考えています。そうすると米原からは東海道新幹線を使うことになるかもしれませんが大阪まで繋がると早期完成を願う人たちなのです。
特に石川県などは、岡田直樹さんも含めて西田昌司さんが与党整備委員会から異論を排除していった方達で、米原ルート、琵琶湖の東を通るルート、湖西ルートつまり琵琶湖の西を通るルートを独自に勉強してどれだけ費用がかかるか調査されている。石川県というと森喜朗元総理ですが、あの方も米原ルート推しじゃないかと言われています。
(深田)
その前に早く能登半島復興しろ!と私は思いますけれども。
(ニ之湯)
北陸三県と言いますけれども、私は鉄道オタクの友人と北陸新幹線の視察に福井に行って、福井新聞という新聞社にも取材を受けました。少なくとも知事とかも、建前上絶対に小浜・京都ルートは譲れないということです。
先ほども言いましたけれど元々福井県の人は、小浜から大阪と思っていたわけです。それが一番古い原案なのです。それを京都が、舞鶴・京都ルートだとか、小浜・京都ルートだと言って、京都が今のルートにしたのに今になってダメはおかしいでしょと言われたら、それはそうなのです。
やはり京都がもの知らなかったばっかりに福井県には迷惑をかけているというところはある。日本海側と太平洋側の格差是正という側面のある事業でもあるので、福井県の気持ちは尊重しないといけないと思います。
しかも小浜をはじめ、福井県は北の方が嶺北、南が嶺南と言いますが、嶺南は原発が沢山立地しているところで、京都は電気をもらっていますし、京都に本願寺という浄土真宗のお寺がありますが、北陸に多いのです。昔からの人的交流や心の交流のあるところなので、福井県には最大限の配慮がいると思っています。
米原ルートにしても、湖西ルートにしても、滋賀県は関係してきます。京都府も本当は新幹線が欲しいのは日本海側の北部の地域なのです。
(深田)
あっちは全然、路線ないですよね。
(ニ之湯)
なのでメリットがあるならば絶対欲しい。無いならいらない。無いというのは、小浜・京都ルートはメリットがないからいらないとなってきているわけです。
この人たちも納得するようなルートじゃないといけない。そうなっていないのは、西田さんは最終的にJR西日本が押した小浜・京都ルートだったわけです。今、日本には新幹線、鉄路を国や地方が作っても運行はJRしか出来ないので、結局JRの意向も大きいです。
ここのJRが京都駅が良いけれど、なんとか採算性も含めて理解してもらえる案を作らないといけないという感じです。
(深田)
どう繋ぐのがいいのですか?
(ニ之湯)
北陸新幹線だけで考えると、私は結論が出にくいと思っています。北陸新幹線は整備が実際に進んでいる整備新幹線と言われているものですけれども、整備が進んでいない基本計画路線というのが、実は日本には11路線あるらしいのです。
(深田)
放ったらかしになっている線があるわけですね。
(二之湯)
そうなのです。これだけ人口も減っていく中ですが、これから人口が伸びて経済もまだまだ成長する時に出来た基本計画路線が一杯あるわけです。
(深田)
基本計画路線もちょっと怪しいですよね。
(ニ之湯)
これは放っておいたら多分できないのではないかと思います。
北陸新幹線に関係するところで言うと、二つ関係します。”北陸中京新幹線”というのがあります。中京というのは名古屋のことです。北陸新幹線が開業した敦賀駅と名古屋を繋ぐというのが、北陸中京新幹線と言われるものです。米原に繋ぐことを北陸中京新幹線と位置付けたら、米原ー名古屋はすぐですから
(深田)
それが一番工事費用も小さくなって、それで良いじゃないですか。
(ニ之湯)
良いのではないかなと思うのです。
(深田)
米原は、雪が降ってよく止まりますけれどもね。
(ニ之湯)
止まりますけれど、北陸から中京を敦賀ー名古屋で通すと、またトンネルとかいると思うので。
(深田)
米原は、無難な気がしますね。
(ニ之湯)
それと山陰新幹線です。これは大阪市から鳥取までというのが、ざっくり決まっています。それから松江(島根県)、下関(山口県)これも中国地方の日本海側を通るルートです。これも基本計画路線です。
(深田)
こんな新幹線ないですよね。まだ出来てない。こんなの見たことないですよ。
(ニ之湯)
これは北陸新幹線が大阪まで来てから事業化されるようなもので、放っておいたらできないです。
(深田)
これから日本の人口がどんどん増えるという前提条件が間違えていますよね。
(ニ之湯)
前提条件がかつてと全然違いますが、こういうのが残っているのです。ただこれから日本の人口が減るということで、日本海側をどうするのですか?ということもありますし、京都の中央北部の議員の中には、大阪から鳥取というルートと、京都と兵庫の真ん中くらいを通りながら京都の中部あたりに駅を一個作って、
(深田)
京都の中部ってどこですか?
(ニ之湯)
亀岡とか福知山とかでしょう。ということで、山陰新幹線の一部と北陸新幹線の一部を共用することを両面で進めていくのがいいのではないか。かたや北陸中京を動かして、北陸が早く大阪と繋がりたいわけですけれども、それは東海道新幹線が繋がったら大阪も名古屋の行きますし、かたや日本海側の人たちの思いを汲んで、フル企画なのかもっと簡易にできるものも含めて山陰新幹線と北陸新幹線の一部を共用するような形で進めるというのは現実的で、こういうことじゃな
いと納得する落としどころがなくなっているという感じだと思います。
(深田)
京都の地下を掘って京都駅に繋ぐと言っても、遺跡とか文化財とか出てきた時に、工事止めて調査しないといけないですよね。
(ニ之湯)
40mより下とかもっと深いとは思います。似たような話で、北陸の石川県の人たちと勉強会をする中で「このルートって五稜のすぐ近く通る」とか、そういうトンネルが通ったら、その上の天皇陵が影響出るかもしれないとか、全然調整してないみたいです。文化財というのは、そういうことも関わってくるとは思います。いずれにしても北海道新幹線が大深度地下トンネルですが、開業が5年以上遅れます。
(深田)
どうしてですか?
(ニ之湯)
結局、工事が難しいのです。想定外の岩盤が出てくるとか、地下水が湧水が出てくるとか、
(深田)
実は、とても硬かったみたいなことありますよね。
(ニ之湯)
岐阜のあたりのリニアの工事も、環境影響評価をやっているのにかなり広いところで地盤沈下があったりとか。
(深田)
環境影響評価も基本嘘でいい加減です。あと色んな方法でアセス逃れみたいなことを業者が組長と組んでやります。
(ニ之湯)
小浜・京都は、これから色んな調査をして丁寧に説明すると言っていますが絶対に理解を得られないので、スパッと止めて、二正面作戦でいって、みんながやむなしと思うところを探っていくしかないのではないかと。北陸新幹線が終わらない限り次の路線にいかないということなので、中京とか山陰とかが検討されてないのです。
その進め方も昔だったら高度成長でどんどん事業が進むから、一個づつやっていったらいいという感じだったと思いますが、そんなわけにはいかないし、実際一緒に考えた時に、先ほど仰った人口も減る。それだけ公共投資ができるのかということも含めて総合的に考えていく必要があります。それを昔の自民党政権が前提で地元の人たちが我田印鉄じゃないですけれど、利益誘導するような恣意的なルートにならずに、いろんな専門家を入れて開かれた議論をしてルートを決めるのが相応しいだろう。
(深田)
今の政府を見ていてそうですけれど、自民党はオープンに話し合いとか絶対にしないですよね。自分たちのお抱えの専門家だけを呼んで、イエスマンだけを揃えて文句ありません、文句ありません、いいですね。いいですね。はいシャンシャンで終わるという、このやり方だと、この国は最悪の方向にしか向かわないです。
(ニ之湯)
”西田昌司問題”になってしまったけれど、これはひとつの象徴であって、今となっては害でしかないような政治の在り方を一掃する機会
(深田)
そうですね。一掃しないとマズイと思います。
まずは、西田昌司さんから掃除して行きたいなと思います。ということで、今回は、ニ之湯真士先生に京都問題どうやったら解決できるのかというお話をいただきました。
どうもありがとうございました。