#363 GHQが神社破壊計画を推進? 日本奴隷化計画の真相とは? さとうみつろう氏
(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、ITビジネスアナリストの深田萌絵です。
今回は作家のさとうみつろうさんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
(さとう)
今日はせっかくなので政治の話をしたいと思います。政治というのは、結局は意見の集まりです。意見とは「偏り」があるものです。どんなことでも、何かを言葉にした時点で、それは既に偏っているのです。
僕がよく例え話で使うのは、この部屋が「暑い」「寒い」とは言いますが、ちょうど良い時には何も意見が出ませんよね。
(深田)
確かにそうですね。
(さとう)
これが政治の中での「右翼」「左翼」という話にも通じるのです。
僕が大事だと思っているのは、「逆の意見の人がやっていることを、本当は自分がやりたかったのではないか?」と考えることです。たとえば今、減税で盛り上がっている時期ですが、「自分は実は増税したいんだ」と言ってみるのです。すると拒否反応が出ると思いますが、単に感情的になるのではなくて、逆側の立場の意見を一回言ってみるだけで、心のバイアスが治ってきます。そして、これが「ゼロ」になったとき、身の回りから「減税」や「増税」といった議論が消えていると思います。目に入るということは、自分の心の中で何かが傾いている証拠です。
そもそも世の中には、「減税」にも「増税」にも全く興味がない人もたくさんいます。部屋の温度と同じで、誰かが「暑い」「寒い」と言うことで、意識が傾いて気になるわけです。僕たちが気にしているものや、感知や観測しているものはすべて傾いているのです。
話をもう一回整理させて下さい。例えば、僕の右手に「1, 2, 3」があって、左手に「-1, -2, -3」があるとします。僕はどんな存在ですか?
(深田)
「1, 2, 3」と「-1, -2, -3」の人……足すと「ゼロ」ですね。
(さとう)
そうです。足したら僕は「ゼロ」です。では右手に「1〜10」、左手に「-1〜-9」があったらどうですか?
(深田)
今度は「10の人」ですね。
(さとう)
次は「周りに全てがある場所」を想像してみて下さい。右手には正の数、左手には負の数を全て持っているとします。それら全てを持っていたら、打ち消し合って何もないはずです。
でも、そこにほんのわずかな偏りが出た瞬間に、「対生成」が発生して素粒子が現れます。私たちの体も素粒子の塊です。素粒子とは、わずかに対称性が破れた瞬間にだけ存在している物質です。ですが、必ずペアの粒子があって、それが揃うと消えて無くなります。これを「対消滅」と言います。ですから、この現象世界に現れているものは、全て必ず偏っているのです。
特に、意見や人間関係や好みに関しては、気持ちに偏りがあるから現実に起きているわけなので、「あなたが嫌い」「許せない」と思う人に対して、「本当は自分がやりたかったことなのだ」と言ってみることは良いと思います。例えば「ホリエモン(堀江貴文)のことは大好きだ」と言ってみるのも良いと思います。
(深田)
私、結構ホリエモン好きですよ。
(さとう)
今、正にすごい状況らしいですね。
(深田)
ホリエモンとは人生で2回バトルしたことがあります。
(さとう)
すごい…。でも浙江財閥と戦うことと比べると、何だか小さく見えてしまいますね。
(深田)
そうですね。ホリエモンは結構カワイイです。「大人になった中2病」みたいな人だと思います。「自分は凄いんだ」「俺って頭良い」と言ってマウントを取ってからでないと1歩を踏み出せないタイプだと思います。
(さとう)
東大を出ているわけだし、すでに充分頭が良いのにね。
(深田)
東大は中退ですが、充分に多くの事を成し遂げていて成果はあります。でも、彼は自分が本当にやりたかった事を出来なかったことに対する悔しさやルサンチマンがすごいのです。今の彼は20代の彼ではないです。
(さとう)
やりたかった事とはTBSの買収でしたか?
(深田)
フジテレビの買収とかです。でも潰されてしまいました。この国の闇に触れてしまったのです。そして東京地検にやられて、そこから彼の人格が変わった部分があります。おそらく手打ちしたのだと思います。政府に屈してしまい、自分の言いたいことが言えなくなってしまったようです。
私は言いたい事を言って、東京地検とも戦いました。
(さとう)
そういう意味では仲間かもしれませんね。
(深田)
彼は私のことを羨ましいと思っているでしょうね。
(さとう)
多分そうだと思います。どうでもいい人には、普通ちょっかいを出さないですからね。彼はきっと、何かの感情が傾いているのだと思います。
(深田)
彼は、自分が20代の頃の輝きを忘れてしまっていて、でもその記憶が潜在意識に残っているのだと思います。あの頃の自分に戻りたいけれど、屈してしまった自分へのジレンマを彼の言葉から感じられる気がします。
(さとう)
助けてあげてくださいよ。
(深田)
彼の人生ですから。
(さとう)
そうですね。アドラー心理学で言うところの「課題の分離」が必要ですからね。彼の問題は彼の問題ですね。
(深田)
彼を観察するのは楽しいです。
(さとう)
楽しみながらバトルしているのですか?
(深田)
2015年に初めて噛みつかれた時は驚きました。フォックスコンによるシャープの買収の話をした時です。「日本の技術流出になるし、あれは台湾に見せかけた中国だから売ってはいけない」と言ったらすごく噛み付かれました。それはライブドアニュースで取り上げられて、そこからホリエモンとはTwitter上で結構ボコボコにやり合いました。私は喧嘩ばかりしています。結局、喧嘩が好きなのでしょうね。
(さとう)
そうだと思います。好きでないとやらないはずなので。小さい頃に喧嘩漫画とか読んでいたのではないですか?
(深田)
子供の頃は喧嘩したことがなかったです。ずっと我慢していました。波風を立てたくなくて、どんなに嫌なことがあっても我慢して耐え抜くという生き方を選んでいました。たぶん、お釈迦様に憧れていたからだと思います。
(さとう)
すごいですね。幼少時代にお釈迦様に憧れている子供なんていないですよ。龍樹ぐらいですよ。どうしてですか?
(深田)
ちょっとしたことで動揺したり悲しんだりする自分が情けなかったです。でも、お釈迦様はどんなことを言われても反応せず、「すっ」としていれば、その言葉は相手に返っていくのです。「どうしたらこの境地に行けるのだろうか」と考えていました。5歳の頃です。
(さとう)
リカちゃん人形で遊んでいなさいよ(笑)
なぜ釈迦に惹かれたのですか?
(深田)
幼稚園が本当に辛かったのです。「神様は人類にあれだけ多くの徳を教えてきたのに、この幼稚園はまだこのレベルなの?人類はどうなってしまったの?」とすごく悩みました。
(さとう)
すごい人だ…
(深田)
幼稚園は仏教系のところに通っていました。小学校2〜3年生になると、兄がボーイスカウトに入っていたので教会に通うようになって、一緒に連れていかれました。当時は本当に生きているのが辛くて、ある日、救われたくて学校を休んで教会に行ったのです。
(さとう)
何歳のときですか?
(深田)
たぶん9歳とか10歳くらい、小学4年生の頃です。そしたら教会から通報されました。それ以来、私はアンチ・キリスト教です。
アメリカにいる会社の仲間がクリスチャンなので、今ではたまに付き合いでチャーチに行くのですが、いつも勧誘されます。でも「私は10歳の時にこういうことがあったから無理です」と伝えています。
キリスト教が悪いのではなくて、その時の教会が悪いのですが「助けを求める人を拒絶した」という思いが拭い去れないのです。
だから、逆に「日本の八百万の神様はすごいな」と思うのです。日本の神様はご利益がなかったりしますよね。ご利益のない神様はいいと思いませんか?「お祈りしても良いことがあるわけではない。でも、悪いことをしたら天罰だけが下る」という「ドMシステム」です。
例えば、天照大神は我々に何のご利益をもたらしてくれるのかというと、実はよく分からなくないですか?
(さとう)
確かにそうですね。
(深田)
でも何か悪いことをしたら、お天道様が見ていて、突然天罰が下るわけですよね。こういうマインドで生きている日本人は結構多いのではないのかなと思っています。
(さとう)
そうだと思います。
仏教から始まり、5歳で仏教を卒業し、10歳でキリスト教を卒業し、今はまだ日本神道なのですね?
(深田)
日本神道というよりも「八百万の神」ですね。勝手神社が好きです。
(さとう)
勝手神社とは何ですか?
(深田)
神社本庁に属していなくて、みんなが勝手に作った神社です。
(さとう)
勝手神社は神社本庁とは関係ないのですか?
(深田)
体系化するという時点で、ちょっと違うと思います。
(さとう)
よく「政治の裏に神社本庁が付いている」みたいな話もあるじゃないですか。
(深田)
神社本庁の中には、統一教会だけでなく色々なカルトが入り込んでいますよね。まず、そこが違うと思っています。
もともと日本は自然崇拝から始まりましたよね。その視点で考えると、今の神社の敷地にマンションが建っていたりするのは到底許せないです。神様の居場所に建てるのは罰当たりなことですよね。
それから、神社は単に参拝する場所じゃなくて、時には「印(しるし)」になります。例えば「ここまでは津波が来ない」とか、災害の境界としての機能もあります。そうした先人の知恵はすごく価値があると思っています。
教えを押し付けられるのは嫌ではないですか?
(さとう)
そうですね。
(深田)
「八百万の神様」が魅力的なのは、「この神様たちはどうしてここにいるのか」という設定すら自分で考えなくてはいけないからです。そして「自分はどうしなければならないのか」を考えることで「対話」が始まります。
このように、受け身ではなくて自分で考えて、自分に問いかけて、自分なりの答えを見つけなくてはならないので、ワクワク感がすごくあります。
(さとう)
今のお話、すごく納得します。仏教もキリスト教も、教えを受けるスタイルですからね。「八百万の神様」は何も教えてくれないですよね
(深田)
でも間違ったら天罰が下ります。日本では「何が悪いことなのか」を自分で考えなくてはいけないのです。
(さとう)
考えさせる宗教なのですね。
(深田)
そうです。教えがないから、自分の意見を言っていい宗教です。
(さとう)
自由で良い国ですね。八百万信仰はいい。
(深田)
そこで謎があります。なぜ、お米と塩とお酒なのだろうかということです。
(さとう)
僕の浅い知識ですがお答えします。
マンモスなどの狩猟や採集をしていた頃の話をします。例えば、僕が萌絵さんよりも肉が多く欲しいと思って肉を多く持ち帰ったら、翌日の僕の家は臭いだけです。ですから、狩猟採集の頃は貧富の差は起きようがありません。人より多く持ち帰っても腐らせるだけです。
ところが、弥生時代になって稲作が入って来ました。籾殻(もみがら)に入っているので米は腐りません。腐らない物を持つことで、初めて「来年の天気のこと」を考えるようになり、また、未来への貯蓄を増やせるようになりました。保管するための倉庫が「高床式倉庫」です。そこに人が集まるようになり、やがて村の中心に神社ができました。お供物の始まりはそれです。
真偽は確かではありませんが、神棚に飾るものをひとつずつGHQが崩していったという話があります。
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」によって、如実にひとつずつ神社を潰していきました。当時連合軍はイタリアの「ファシズム」やドイツの「ナチズム」の施設を壊していきました。連合軍は1945年に初めて日本に乗り込んで来たので、日本が今まで何をして来たのかが分からないわけです。「神風特攻とは何なのだ」と思い、「日本人の精神は何か」と調べたら国家神道が出て来たわけです。
確かに国家神道は日本の古神道とは違い、政府が日本人をひとつにまとめ上げるために作ったものです。ですから、それを徹底的に調べることにしました。GHQの下にあったCIE(民間情報教育局)が調査をして、マッカーサーに「この国が強い理由は神社です」と報告したのです。そこで、日本中の神社を潰すという話になったわけです。
(深田)
やりかねないですね。
(さとう)
そうなったら僕たちの精神性は死んでしまいます。GHQの本部は帝国劇場のあった場所で、このスタジオの近くです。
(深田)
そうなのですね!
(さとう)
そして、「ここからジープで1時間以内に行ける場所で、新嘗祭(にいなめさい)を見せてくれ」とGHQが言うのです。本来の時期は11月の2番目の卯の日です。そして白羽の矢が立ったのが埼玉県の中氷川神社でした。
その神社では「GHQが視察に来る。そして自分たちが間違えたら日本中の神社が潰される」というプレッシャーを抱えることになりました。
(深田)
恐ろしいですね。
(さとう)
恐ろしいです。ですが、山口文治宮司がそれを立派に務め上げました。正座を出来ないGHQのために椅子を用意して、巫女さんがレイプをされないように防止策を整えて、新嘗祭を見せました。
そして、GHQは「全部の神社を壊さなくても良い」という考えになったのです。ですから、中氷川神社が日本中の神社を守ったのです。
(深田)
救世主ですね!
(さとう)
ですが、後にCIE(民間情報教育局)の報告によって、神社が精神性の柱であることが分かったので、それをひとつずつ潰すために、「どぶろく禁止令」や天然塩を作らせない法律が利用されました。因みに、これはGHQの入って来る前からあった法律です。
また、塩専売公社によって99.9%ナトリウムの塩しか売れないことになったのです。日本で沖縄県だけが、これまで通りの天然塩を作ることが許されました。
(深田)
いい塩が欲しいなと思ったら、沖縄の「雪塩」でしたでしょうか、あれが一番いいという結論になりました。
(さとう)
ミネラルがいっぱい入っていますね。今はこちらでも海塩を買えますが、しばらくの間は塩も禁止されたわけです。
「塩抜き」というのは実は1番きつい刑で、塩を抜かれると僕たちはやる気がなくなります。だから、刑務所から出てきた人は最初にしょっぱい飯を食べたがるそうです。なぜなら、刑務所では減塩しているわけですよ。理由は、やる気がなくなるからです。
(深田)
最近、健康のために塩を減らすみたいな話がありますが、あれはどうなのでしょうか?
(さとう)
あれはナトリウム塩の方ですね。
昔から侵略者が最初に奴隷たちにやることは「塩抜きの刑」です。日本でも「塩抜きの刑」がありました。それをするともうやる気がなくなるのです。ガンジーが戦ったのも、塩を抜かれたからなのですよ。「塩を返せ」という戦いがガンジーの戦いなのです。
神社にあるもので言うと、「どぶろく禁止令」が出てどぶろくがダメになりました。塩は塩専売公社で売られて、今は正に米が狙われていますよね。
(深田)
そうですね。今、農協解体で日本人は日本のお米を食べられないようにして「外国のお米を輸入しなさい」というのを小泉農水大臣がやっています。
(さとう)
そもそもお米は、最初に天照大神がこの国を作る時に、孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)に行って、最初にこれを植えなさい」と言って、銘柄指定でやって来たわけですよ。
(深田)
銘柄指定でやって来たのですか?
(さとう)
「小麦を植えなさい」「ジャガイモを植えなさい」など各国によって違いがあるのですが、僕たちは「ジャポニカ米」だったわけです。
今、これら塩、酒、米が揺らいでいますね。更に言えば、かつては大麻を飾っていましたよね。しめ縄やお祓いのための幣(ぬさ)も、本来は全部が大麻です。「大麻取締法」も戦後すぐに出されました。
実は、ここに無いものも抜かれています。英語を入れていくことで、正しい日本語、大和言葉を抜いていきました。また、祈りごとは旧暦に則ってやっていましたが、旧暦の文化もこの時に抜かれました。また、僕が取り組んでいるもので「純正律」というのがあります。古くからある雅楽で鳴っていたそうした音も抜かれました。
GHQは明らかに神社にあるものをひとつずつ抜いていっています。詳しくは、良かったら僕のチャンネルで話していますので、勉強して頂ければと思います。
僕たちとしては、これから一個一個取り戻していけばいいだけです。今、最後まで残った米が狙われています。今、米が危ないです。
(次回へ続く…)