#340 元農水大臣が批判!米不足の本質は政府失政!小泉親子の日本解体計画を許さない! 山田正彦氏

(深田)

政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は元農林水産大臣の山田正彦先生にお越しいただきました。先生よろしくお願いします。

先生どうですか?最近の米騒動。

(山田)

そうだよね。本当に米がこんなことになってね。これはまさに政府の失政だよ。

(深田)

失政ですよね。でも1番怖いのは、江藤元大臣からですね、今新しく小泉農林水産大臣になったのが、私はこっちの方がホラーですけどね。

(山田)

江藤さんも、お父さんの時代はよく知っているのだけど、農業のことは自らもやっていたから分かっているのだけど、息子さんの江藤大臣も分かってなかったというより、やってなかったと思うな。まさに小泉さんにいたっては、全く農業のことド素人で、なんだかんだ言ってもあの人頭でっかちでね。

(深田)

そうなのですか。

(山田)

僕に言わせれば、口ばっかり達者でという気がしていてね。

(深田)

確かにろくなこと言ってないですけど。

(山田)

お父さんより、質が悪いような気がしていたのですけど。

(深田)

そうですね。今回もいきなり自分が農林水産大臣になったから、お米の値段は2000円台になりましたみたいなことを言って、農協さんに怒られていましたよね。最初「4月からその値段です」ってね。

(山田)

それはね、生産農家みんな怒っているよ。

(深田)

生産農家みんな怒っている?

(山田)

怒っている。怒っている。怒っている。

(深田)

小泉さんに対して。

(山田)

怒っている。

(深田)

どうしてですか?

(山田)

元々、米というのは、作るのに時給10円と言われているように、今でも時給22円ぐらいになった。農家は非常に苦労しているのだよ。だから少しでも農家の声を上げないといけなと僕は農水大臣から考えていた。色々怒られるかもしれないけども、今の米の価格って5キロ4000円ぐらいだったら、僕はある意味妥当だと思う。だから2000円にすると言われれば、農家はいくら作っても利益が出ないじゃない。

(深田)

赤字ですよね。私も今年農地を借りて、水田始めたのですよ。そうすると農地の借地量が1万円。農地を耕すオペレーション料が15万ぐらいはかかるので、そうすると1俵あたり、どう考えても60キロで2万3000円ぐらいのコストは最低かかり、そこに精米コスト、そして梱包とか送料とか乗せると、4000円でやっと利益が出るみたいなね。

(山田)

あなたは偉いよ。

(深田)

そうですか。

(山田)

小泉さんが政治家だったら、自分でやってみてあなたみたいに。これくらいかかるのだということは、それを分からなかったら政治家じゃないのだよ。

(深田)

今回、鈴木宣弘先生と食の安全保障という本を書かせていただいた時に、私農家のことを全然知らないまま書いてしまってお恥ずかしいなと思って、少し農家さんの苦労を分かって来年もう1度本を書こうと思って、始めたのですよ。

(山田)

そうか。それすごいと思うぞ。普通、小泉さんも政治家なのだから、少なくともあなたがやっているぐらいのことは、自分で体験して、農家の苦労っていうのを本当に分からないと、農水大臣にはなってはいけないという気持ちはある。

(深田)

でもお米を作られたことはあるのですか?

(山田)

あるよ。

(深田)

そうですか。

(山田)

だって農家で生まれたのだもん。

(深田)

そうですよね。

(山田)

生まれた時は牛も一頭いたし、豚も二匹いたし鶏もいたし。そういう生活だったからね。

(深田)

うーん。そういう風に考えると、江藤元大臣はそれなりに農家さんの息子さんだから多少は触れていた。

(山田)

お父さんも大臣までやったかな。僕はよく知っているのだけど。2世だからある意味農業の体験はないと思うよ。ほとんど東京で育っているのじゃないかな。

(深田)

なるほど。お米を買ったことがなかったということでね。でも小泉さんがお米買ったことあると思えないのだよね。

パックのお米を買ったことがありますって、インタビューで答えているのを見て、この人は生のお米買ったことない人だわって思いましたね。

(山田)

稲の草とりっていうのを体験したりね。暑い中でね。そういう農業体験をあなただって今作ろうとしてやっているのだよね。

(深田)

私は現地の農家さんにオペレーション依頼してやっているだけなので、時々見に行ってちょっと触るぐらいですよ。

(山田)

でもちょっと触るぐらい、それ大事なのだよね。やっぱ泥の中に入って。ところが僕は、そんなこともやっていないのじゃないかなって気がしてね。

(深田)

そうですね。セクシーって言っているだけなのじゃないですかね。

(山田)

だから非常に心配していますよ。

(深田)

彼はね、今ものすごく敵視して農協叩きをやっているわけですよ。これって彼の父親の小泉純一郎元首相が郵政叩きをして。

(山田)

郵政民営化。今どうなったかと言うと、僕は五島列島だけど、地方の島とか田舎から郵便局が消えたよ。

(深田)

そうですよね。だって農協を解体しちゃうと、農協の傘下にある農林中金とか物流網がなくなっちゃう。

(山田)

なくなる。例えば田舎に住んでいる人は、銀行もなくなった。もう頼るのは農協とか漁協の預金口座なのだよ。

(深田)

郵政民営化で郵便局がなくなったから、銀行がないから農協か漁協の銀行しかないと。

(山田)

そうそうそうそう。

(深田)

でもそうかもしれない。だって先日その新しく畑を借りたところって、愛知県の田原市なのですけど。

(山田)

田原市か。

(深田)

本当に、何にもないのです。コンビニも何にも永遠と何にもないところで。大丈夫かなって思いました。

(山田)

農協も漁協もなくなる。農協があって、今、田舎ではそんなコンビニがいっぱいあればいいけども、コンビニもないような田舎って結構あるのだ。そういうとこが頼りなのは農協の口座で、お金をおろしたり入れたりしているというとこだよね。

(深田)

なるほど。

(山田)

農協潰されると困る人も、結構田舎では出るのだけど。郵政民営化で郵便局潰したように、農協も漁協も潰してしまいかねない。

(深田)

やはりね、農協や漁協がなくなってしまうと、その地方でお住まいになっている方が、実はそのインフラにアクセスできなくなるっていう、こういうリスクもあるのですよね。

(山田)

そうなのですよ。

(深田)

特に小規模農家さんって、自分で売りに行く力がないので、農協に買ってもらい農協の物流に乗って自動的に売ってもらうという、これ実はあの小規模農家さんにとってはありがたいシステムでもあるわけですよね。

(山田)

そうそうそうそう。大概みんな農協の協同組合になるけど、農協も化学肥料をバンバン売ったりね、農薬を売ったりして儲かっているのじゃないかって。そういうところもあるのだけど、しかし農協がなかったら農業者というのは、農協頼りで今まで農業やってきているから大変なのだ。だから私はね、農業が本当に自らも改革していかないといけないけど、そういう形で協同組合は絶対大事だと思っている。それを小泉さんはぶっ壊そうと。株式会社にして。僕は株式会社って大嫌いでね、大企業とか特に嫌いなので怒られるけどこんなこと言うと。

(深田)

はい、私も嫌いです(笑)

(山田)

やはり協同組合っていうのは、大事にしないといけないのだ。生協もそうだけど、それと同じように農協もね。そう思って、今農協の皆さん方とね、科学肥料とか農薬とかバンバン売るというよりも、有機農業を農家に勧めてやっている。この前の学校給食の有機農業の会やったのだけど、有機で学校給食をやろうっていうフォーラムやったのです。

(深田)

ああ、素晴らしいですよね。

(山田)

そこに僕は全国ちょっと回っていたので、JAさんに参加してくれませんか、と言ったら、何と全国から12名のJAの組合長さんが来てくれましたよ。

(深田)

素晴らしいですね。

(山田)

皆さんね、まず学校給食に、JAが有機農産物を集めて出しましょう。その動きが実際に始まりましたよ。

(深田)

えー。有機栽培の野菜に切り替えた方が、子供たちはより健康になるっていうことなのですか?

(山田)

そう、そう、そう。例えば今こう言うと悪いかもしれないけど、僕は言うのだから発達障害児が文科省の統計でも、この10年間で10万人増えた。今20万人いるのですよ。何が原因だと言うと、僕はやはり食に関係があると思っている。食っていうのはあの残留農薬グリオサートとかネオニコチノイド系の・・・。

(深田)

そうですよね。

(山田)

実際に黒田純子博士とか、動物の実験でもラットの実験でも、厚労省が言う人が毎日摂取しても安全だとしている、その量の10分の1の量でラット実験して、やはりそういう発達障害みたいな神経障害の症状が出てくるのだ。

(深田)

なるほど。10分の1の量で出るのですか。でも2021年にグリホサートの残留農薬の量は緩和されましたよね。

(山田)

そう。緩められた。より多くの世界がどんどんどん禁止して、それなのに日本はそれを緩めて、私たちの体の中にどんどん入ってきているのだ。

(深田)

だって小麦で6倍、そしてそば粉で150倍。

(山田)

そう、よく知っているね。

(深田)

菜種・ひまわりの種で400倍まで緩和されてね。

(山田)

詳しいじゃない。

(深田)

いや、私、食の安全はちゃんと確保したいなと思っているので、じゃあ菜種油とかひまわりの油って、ちょっと危なくなったのではないのかと思います。

(山田)

そう、そう。今、菜種油も輸入の油じゃない。遺伝子組み換えのカナダとかアメリカのそういうのを輸入しているのだけど、法律で決められた食品表示を見ると。そこは「国内製造」と書いているだけなのだ。

(深田)

だから私は、「国内製造」と書いている製品は、これは外国製品だと思って、逆に買わないようにしています。

(山田)

ところが、小豆島が国産小麦粉100%でそうめんを作っているのだけど、そこも政府に言われて食品表示は「国内製造」となっている。

(深田)

あれですか、少しでも外国産の原材料が混ざったら「国内製造」。

(山田)

そうじゃない。純粋な国産小麦粉100%と表には書いているのだよ。ところが裏の食品表示の欄には法律が求めている「国内製造」になっている。

(深田)

国内製造になっている。

(山田)

そこに昔は「国産」と書けたのだよ。書けなくなった。

(深田)

国産って書けなくなったのですか?

(山田)

本当は書いてもいいのだけど、法律上は。消費者庁が国内製造、国産と書いたのをみんな「国内製造」に指導しているのだ。

(深田)

消費者庁が表示詐欺を誘導しているわけですか?

(山田)

そう。消費者庁が食品表示の管轄庁なのだ。消費者のためにある。それが例えば高知県の馬路村の柚子ってあるじゃない。

(深田)

馬路村の柚子で作ったポン酢、私ものすごく好きですよ。

(山田)

そうでしょ。昔は「国産」と書いてあった。ところ「国産」じゃなくて今は「国内製造」と書かないといけなくなった。

(深田)

でも全部国産ですよね。

(山田)

だからおかしいじゃない。国内製造と書いて、なんでこうなったのかというと、大企業、食品工業会とか、そういうところにしてみれば、そういう馬路村の国産の云々ですと、高知産の柚子で作ったものだというと。

(深田)

競争できないですものね。

(山田)

そう、そう、そう。だから消費者庁がそういうのをやめさせようと。それに聞かなかったところがあるのだ。

僕が知っている小さな会社だけど。ところがそこにガサ入れが入った。全ての職業を検品しますと。本当に遺伝子組み換えでないかどうか。

(深田)

そうですよね。だからそうやって、ちょっとでも入っていたらもう国産だと言えないのだ。コンタミネーションが起これば、国産と名乗っていることが虚偽表示になるのだって言って締めつけているわけですよね。

(山田)

そう、そう。だから国内製造にしろと。ひどいと思う。

(深田)

ひどいですよ。だからどこどこ産の原料で、国内製造ってこの2つの言葉がセットになるものを買わないといけないってことですよね。

(山田)

そう、そう。それはできるように、食品表示法というところで、12年か13年前に法律作ったのだよ、それが施工規則を改正して国会の審議も経ずに、国内製造にいいように切り替えてしまったのだ。

(深田)

なるほど。そうやって大企業の圧力で、中小企業が国産の体にいいものを売って、消費者に好まれたら、大企業の製品が売れなくなるから。

(山田)

差別されると。差別はいいじゃないかと言うのだけどね。

(深田)

区別ですよね、これはね。

(山田)

そう。まさに、自分たちの製品が悪いかのように思われるから、それはやめてほしい。それは止めさせないといけなというのが消費者庁の考え方なのだ。

随分今戦っているのだけどね。

(深田)

いや、もっともっと戦ってほしいです。ついでにどうですか?小泉進次郎さんと戦いませんか?彼、このまま行くと農協解体されてしまいますよ。

(山田)

だから全中・全農あたりは、そのことをしっかり考えないと郵政のようになってしまうぞと。生産現場の皆さんは怒っているのだけど、農協というところはなかなかね、自民党との関係もあって。

(深田)

だからやはり農協の中にも、農家さんのために一生懸命やられている方もいれば、自民党の言いなりになって、農家のためにならないことをやられている方もいるっていう、今難しい戦いですよね。

(山田)

それに諦めることはないのでね。種子法が廃止されても各都道府県で種子条例が30個もできたように、今理解している農協さんも12、3あるのですよ。農協の組合者さんもね、そういうところを中心にして、1つしっかりと食の安全に向けての農産物の表示という問題もね、みんなで取り組もうとしているところです。

(深田)

なるほど。そういう方たちは小泉大臣でよろしいのですか?よろしくないのではないですか?

(山田)

聞たことはないけどね。皆さんから聞いてはいないのだけど、ただ農家の方々は、やはり小泉さんが農水大臣になったので、郵政のことも頭の中に浮かべているわけだから、非常に警戒感はありますよね。

(深田)

そうですよね。戦々恐々として、次解体されるのは自分たちではないのかということを、ご心配されているのではないかと思いますが。

(山田)

農協とか全中あたりの預金とか150兆円ぐらいあんのかな?

(深田)

ありますね。預金と共済で150兆円ありますね。

(山田)

ありますね。そういったものを郵政の時のように外資に提供する。

(深田)

そうですね。外資に売り飛ばそうとしていますね。

(山田)

それはほぼ明らかなのではないかな。

(深田)

もう確実にそのレールの上走っていますよね。

(山田)

だからもう少しJAさん達もそういう危機感を持って農民もね。今度の小泉農政に立ち向かわないと、やられてしまいそうな気がして心配しています。

(深田)

はい、そうですね。ということで、もう小泉農政に絶対反対と。農協解体絶対反対。郵政民営化の二の舞は必ず阻止だということで、今回は元水大臣の山田正彦先生にお話をいただきました。先生、どうもありがとうございました。

(山田)

私の言いたいこと言ってくれて、どうもありがとう。

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