#319 日本政府のミス連続?就職氷河期世代の真実2025年の衝撃データが明らかに!海老原嗣生氏
(深田)
皆さんこんにちは。政経プラットフォームプロデューサーの深田萌絵です。今回は雇用ジャーナリストの海老原嗣生先生にお越しいただきました。海老原先生よろしくお願いします。
(海老原)
よろしくお願いします。
この間のが、何かすごい評判良かったですね。
(深田)
良かったですよ。
(海老原)
あのアナルストってところで、みんなすごくヒットしていましたね。
(深田)
そこでヒットしてないですから。
(海老原)
キュンキュンしているって言っていました。
(深田)
もうね、海老原先生うちに来て、何でそんなに自由になれちゃうのですか?何かね、あの全然違うじゃないですか。
(海老原)
PIVOTだとね、こんなこと言いませんよね。
(深田)
PIVOTの時、もっとパリッとしたスーツ着てちゃんとネクタイに締めてやっているのになんでそんなリラックスした格好で来るのですか?
(海老原)
許してください。
妻がね、出産で里帰りしていまして。
(深田)
今
(海老原)
それでね、あれなのですよ。鬼の居ぬ間のランドリー。鬼の居ぬ間のランドリーって分かりますか?
(深田)
ええ、洗濯。
(海老原)
ああ、すいません。
(深田)
ないのですね、スーツ。
(海老原)
いや、やってきましょうか、じゃあ。
(深田)
はい、どうぞ。お願いします。あの、今日はですね、先日、石破首相が就職氷河期世代、この人達がかわいそうだということですね。何かね、色々対策をしましょうということを発表されていて、これって就職氷河期層を自民党に取り込みたいみたいみたいな、そういう思いもあってやっているのかなって感じなのですけど。
(海老原)
これね、絶対上手く行かないって話をしておきたいのですよ。
(深田)
えっ、絶対上手くいかない?
(海老原)
まず票が入らないって話。例えばこの話って、一番やったのは社民党だったわけなのですよ元々。すごく頑張ったのだけど社民党って潰れてなくなっていきましたよね。まだありますけど一席ぐらいになっちゃいましたよね。それから自民党ではね、自民党出ちゃったけどね、与謝野馨さんとかがすごくやっていたのですよ。でも与謝野馨さんも自民党出てその後は無くなっていきましたし、最近だと、これ蓮舫さんが都知事選の時に「若者に仕事を若者に正社員を」って言っていたけど結局全然ダメだったじゃないですかここに票はないのですよ。
(深田)
うん。確かに
(海老原)
だって就職表氷河期世代が1700万人いるって言うじゃないですか。その1割か2割でも取れば結構な数になるの、にそんな社民党みたいに潰れたりはしないはずなのに、社民潰れてないですけどもね。でもあんなに小さくならないはずなのに、なんないってことは票ここに票がないってことに気づいた方がいいと思うのです。
(深田)
確かに自分就職氷河期世代ですけどなんか
(海老原)
こんな立派になられているじゃないですか。
(深田)
いやいやいやもう、社会という崖に爪を立てて登ってきましたから。
(海老原)
でも考えてください。あのピボットの佐々木さんだって、リハックの高橋さんだってみんな氷学世代なのですよ。みんな氷河期世代で、そんなこと言ったら前期氷河期世代に入るのは、例えばホリエモンだってそうだし、それから前澤さんだってそうだし。例えば藤田晋君だってそうだし。いやみんなすごく頑張って、それでどうなったかって話データでしっかり見てきたいのですよ。
(深田)
ああそうですね。
就職氷河期世代って言っても、結局学歴が高い人って、それなりにね。
(海老原)
全く、それはデータでも全くその示されている通りなのですよ。例えば早稲田・慶應を出てフリーターやっているって人たちの話が、たまにそういう人がいるのです。それは僕の世代でもいいし、それから今の若者でもいるのですけど、どこにでもいるのですけど、そういう人たち2、3人探してきて、それで早稲田出たのにこんなことやっている人がいるって出しますけど、あの頃でもほとんどいないのです。そういう人は、
(深田)
あ、そうなのですか。
(海老原)
いないのです。データでちゃんと出します。ちょっと見てきたいのですね。これちょっと画面見てください。えっと、見ていただければこんな形でもう騒ぎになっていますね。ここでまた何百億円とお金が出ていくと思います。さっき深田さんが言っていたみたいに、あの、建築とか物流でこういう人たちを使うって言いますけど、
(深田)
もうあのね、この間のニュースで、「農業、建築、物流という仕事を就職氷河期世代の人にあげましょう」みたいなニュースが出ていたのですが、あの、働いていますからね、就職氷河期世代。
(海老原)
ほとんどの人働いているって、あとは非正規の人は主婦がほとんどだって話。
ひとつかわいそうなのは、高卒世代の人達っていうのは高卒で、やっぱり相当例えば工場が外に行っちゃったとか、建設業が凄く縮んだとか、こういうので働けなくなっている人は確かにいるのですよ。だけどこれは。氷河期世代だけじゃなくて、その後ずっとどの世代の高卒の方もみんな苦しんでいるのですよね。
(深田)
というかこの仕事って、この就職氷河期世代って、今アラフィフですよね。
(海老原)
アラフィフですね。
(深田)
これものすごい肉体労働。
(海老原)
アラフィフに農業と建設業やらせるって、これ以上氷河期を苦しめるって、なんでこんなに苦しめるのでしょうね。
(深田)
そうそう虐待ですよね。
(海老原)
老人虐待ですね。これは。
(深田)
しんどすぎますよ。
(海老原)
しんどすぎますよ。で、あなたもそうじゃないですか?
(深田)
いや、私だってこんなしんどいですもん。
(海老原)
ちょっと見てほしいのですよ、ここにね、お金が使われなかったって話をする人がすごくいるのです。例えば、えっと、天宮処凛さんとか、もしくは河合薫さんとかおっしゃるですよ。それでガンガン書くのですけど、これ僕みたいに何十年もこれをずっとウォッチしてきた人間にとってはちょっと腹立しい話なのですよ。見ていただければこの氷河期若者予算っていうのだけで、直接予算って方だけでここにある通り、最初の10年だけでも3000億円以上使っていたのですよ。
(深田)
え、そんなに使われていたのですか?
(海老原)
使っているのですよ。さらに言うとこれ関連予算っていうので、まばらになっているところもあるのです。まばらになって7000億円とか入っているところも使われているのですね。それから最近私が審議委員やっていた20,21,22のところここでも、氷河期世代支援プログラム3年間の集中支援プログラムっていうので、ここでも600億円使われているのです。
毎年200億円ぐらい使われてるのです。
(深田)
知らなかったです。
(海老原)
これはもう半分利権ですよ。
(深田)
というか、もうあげた方がいいじゃないですか。
(海老原)
そう思いますよ。10万人に例えば20万円ずつ配って200億円なのですよね
(深田)
そっちの方が嬉しいですよ。
(海老原)
嬉しいですよ。これ見ていきたいのですよ。ちょっとまず一個目に、僕ね、2020年から22年の時は、3年間で50万円の人の正社員を作るって言っていたのですよ。これ見てほしいのです。じゃあ非正規どうなっているのか非正規で滞留しているっていうのは、これ幻想です。とっくの昔に多くの人が正社員化しています。
(深田)
ああー、そうなのですね。
(海老原)
それにも関わらず、今でもこれつい最近の記事ですよ。
記事読んでもこんなこと「フィールドインタビューさせていただいた男性は、6年間正規採用で転々と中学校の教職を渡り歩き、30歳前で教師を諦めました。その後、中小企業に政社員として入社したのですが、リーマンショック後、業務縮小で大幅なリストラが実施され職を失いました。」それから次は、読売り新聞です。典型的な(就職氷河期)の道のりを氷河期って典型的なのですって、これが。木村直亮なおあきさん(47)は歩んできた。「学校を出ても、正社員として雇ってもらえない。木村さんの場合、最初に就いた仕事は、雑貨店のアルバイト。そこからショッピングセンターの管理会社、税理士事務所‥‥‥。いずれも契約社員などの非正規雇用だった。」非正規をずっとやっていた。
次、朝日モーニングショー、テレ朝モーニングショー、今日か昨日かのですね、就活では履歴書を300社以上に送った。こんなに送るって嘘なのですよ。これプレエントリーってボタンを押しているだけです。ようやく内定をもらえた会社は、高校生に高額な教材を売りつける悪徳業者。僕はなんて会社もよく知っています。これは昔からずっとあってバブル時代からありました。パワハラも起こし半月でやめた。半月でやめるのは早すぎますね。この会社は昔からありまして、それで半年じゃなくて1ヶ月2ヶ月持つのが普通ですから早すぎますね。
最後にこれはね、立憲民主党の吉川さおりさんって議員が言っているのです。これ石破さんに対して、質問しているのですけど、就職氷河期世代で偶然に運よく職につけて働けている人が云々って言っているのです。見る限り就職氷河期っていうのは圧倒的多数が就職できずに、まず非正規かもしくはフリーターだったのだってことが前提なのですよ。これ見てください。内閣府が出している数字です。これ見てね、えっとひどいなっていう人たちも多いのです。これ見ると確かに氷河期世代の一番ひどい時この辺ですね。就職できた人たちが60%ぐらい。
(深田)
私、98年卒なので、まさにこの谷の底あたりですね。
(海老原)
この辺ですね。
まだ65%。ただこれ見て欲しいのです。いい時でもこの数字だとこれ80%ぐらいまでしか85%ぐらいしか行ってないのですよ。つまりこの差っていうのは20から25%だっていう、つまり圧倒的多数55%これね、卒業生のうちの半数以上は就職している。
そのうちの非正規はどうだったか?それから無職の人はどうだったかっていう話をちょっと見たいのですね。これ見ていただきたいのです。これね、進路未定つまり無職だった人がオレンジ、それから一時的な仕事、つまりフリーターになった人が青。これは、学校基本調査って言って、学校基本調査っていうのは学校が出しているものなのです。で、これは全量調査なのですよ。全料調査でこれはなぜこれ全量調査が正確な数字が出るかって言うと、これの数字が何%以上、例えば98%以上いかないと大学はこれ助成金減らされるとか、減点対象になるので、大学の方はもうこれ書いてくれない人には卒業証書挙げないよって言って、卒業者の最終日にまで追いかけてこれ書かせるのですよ。これかなり正確な数字なのです。これで見ると一番多い時にね、あなたの年も相当多かったですけど、その後がもっとも多くなりますけども、一番多くなったのは2000年と2003年。ここが14万何千人。
(深田)
ええ、ええ、ええ。
(海老原)
卒業するのは40数万人いるのですよ。だからそのうちの25%ぐらい。卒業する人は50万人ぐらいいるのです。53万人ぐらいの人。だからその率で見ると26、7%、4人に1人が非正規だった。非正規じゃない。就職ができなかった。こういうことなのです。で、図で見ていきましょう。これが就職者数青の線です。青の線のアベレージ。これ見るとこのいわゆる15年20年のアベレージを見ると、大体34万4000人っていうのが就職できた人の数です。対して氷河期の一番ボトム2000年と2003年。
(深田)
30万人。
(海老原)
つまりこれは1割ぐらい少なかった。4万人ぐらい少なかったっていうのが現実なのです。それから、これもね、あの氷河期世代の人たちがいつも言うのは、バブルの時は誰でもいいとこ入れて、それで僕らの時は全然入れなかったって言うのですけど、これ見て欲しいのです。新卒無業者。バブルの頃でさえ2万5000人いるのですよ。で、その後はね、ずっとアベレージで19万人ぐらいいるのです。なぜかって言うと、大学が大きくなりすぎてあぶれる、就職にあぶれる人がどんどん出てきた。この結果見てください。アベレージが9万なので、ここもプラス4、5万のところなのですよ。だから4、5万人できない人が普段より多くて4、5万人がその分積みまされて非正規になった。これが現実なのですよ。これだけの話のことを、そしてここもよく言われるのが、就職したしたって言われるけど、とんでもない小さな名知れの企業にばっかり就職したっていう話。
(深田)
いや、そう、そう。それ私ですよ。
(海老原)
でもそれはちょっと待って。あなただっていい外資入っているじゃないですか。
(深田)
いや、私は98年卒の時は、短大だったので、美術の短大で最も就職がないというね。
(海老原)
それは威張っていたのでしょうね。きっと
(深田)
威張ってないですよ。
(海老原)
いや、「短大を出たんだい」って、あんまり面白くないですね。こう真剣にやろうと思っているのだけど、ついこういうこと言ってしまうのです。(笑)
(深田)
次に行きましょう。(笑)
(海老原)
見てほしいのですけど、じゃあ大学院の新卒者で大手企業に入社した人数、これ見て欲しいのです。ボトムの例えば2000年がこれ本当にボトムなのですね。これが8万7000人。それから2003年はさっきえっと、いわゆるフリーターがすごく多かったですけども、大企業に入った人は9万4000人。
これアベレージが10万7000人なのです。さっき見た通り就職している人が30万人でうちの3分の1は大企業に入っている。そして、ピークだったこの、えっと、バブル機と比べてもバブル機確かに異常に多いですよ。でも比べてみるとこういうものなのですよ。すごい0になったみたいな言い方されるのです。アベレージと比べて1、2割少ないかな。で、ここが吐出してアベレージと比べて4、5割多いかな。この人たちは確かに恵まれていました。でも他の世代と比べてほとんど差がない。これこの辺が増えていますが、これ非常勤含んでいるのですね。
(深田)
ああ、なるほど。
(海老原)
ほとんど差がないってことにも気づいてほしいのです。ちなみにね、内閣府のホームページには就職氷河期対策専門ホームページというのがあって、これ厚労省にもあってすごいお金がかかっているのですこれにも。これ作るのにお金がかかっているのです。これも綺麗に更新しているのですけども、すごくページ数もあって、これの中にこういう風に、統括しているのです。これは学者の方と、官僚の方でちゃんと総括しているのですけど、男性の修業率はそれ以前の2世代に比べて6〜8%弱低く、20歳台半後半に上昇して上昇を示して、20歳後半から就業率上がって、30歳台の差は0.5から4%程度。その後概ね同じ水準となっている。つまり30代以降の就業率はほぼ変わりません。これが1個目の話なのです。
(深田)
なるほど。20代は無職だったり、非正規だったりするけど、30過ぎると安定してくると。
(海老原)
まあ、20代もそれが全員じゃなくて、さっき言ったように4分の1ぐらいの人がなかなか就職できずに困って、それが5分の1、6分の1ってどんどん減っていて、最終的に30歳ぐらいで差がなくなっているという話なのです。次、ただ正社員の雇用比率に関しては、ここ見て欲しいのですね。ただこれは高卒も入っているので、大卒じゃないので数字がかなり下ぶれしています。それで見ても男性ではそれ以前の世代に比べて30歳前後において10%程度低く、3割30歳だともう1割の差になっています。で40歳前後になって全世代に並ぶ。これはただ高卒が入っています。大卒だけだと後でデータを示しますが
32、3でほぼ同じ数字になっています。これで終えればつまり30から40でもう終わっちゃった話しで、今、彼ら50になっているから、つまりそこにお金を注ぎ込んでも意味がないよってことが分かるぐらいの話が、ここに書いてあるのです。
(深田)
ていうかなんかね、あの石破さんの政策で、就職氷河期世代に農業とか建設、物流というね、肉体労働どうですかって言われても、我々の世代もう今を生きるために普通に働いていて、じゃあ今からその農業・建設・物流に転職するかって言われても、それは無理ですよねって、なります?
(海老原)
彼らも、趣味だの都会での生活だのがあって、いきなり剥がして、それで例えばコンビニで働いている人も、高卒の方ですごい仕事に困っている人は確かにおります。それは氷河期って問題じゃなくて、高校卒業した後の受け皿が少ないって問題で、そういう人たちはどの年齢でもたくさんいます。
後でデータも出します。でもその人たちに、コンビニに働いて趣味もあって、それから生活の場もあって、東京で暮らしいている人たちに、いきなり「建設労働やれ」、「農業やれ」って、できるわけないじゃないですか。
(深田)
いや、厳しいと思います。
(海老原)
厳しいですよ。で、それ以外の人たち見れば、大卒の人たちは、データ見ていきましょう。大卒の人たちはほぼ正社員になっているのですよ。これどうしてなったか、これも見ていきたいのですよね。これは、就業構造基本調査から出しています。初職で就職できなかった人たち、正社員で就職できなかった人たちが卒業後1年未満でちゃんと卒業後入職できた。これが赤い線で入っています。その1年経った後に正社員になれた人が4万3000人、3年から5年で正社員になった人1万3600人。5年から10年でなった人1万6300人。10年以上がってこれね13年ぐらいまで追っています。そこで1万1800人。その他に、これは初めての仕事が正社員だった人で、そうじゃなくて初職が非正規でフリーターとかやりながら正社員になった人が2万6300人。つまりここまでで11万1000人がなっているのです。さらにこの下1番下見てください。えっと親の後をついたとか起業しちゃったとかいう形で経営者になった人が5万5400人。
(深田)
ああ、そうですよね。
(海老原)
ここまで引くと、さっき14万何千人って言っていたでしょ。そうすると、もう3万人しかいないのですよ。この3万人のうちの2万人は主婦なのですよ。
全くいない。大卒に関しては全くいないって状況なのですよ。
(深田)
子育てしている主婦が農業、建設、物流ってちょっと違いますよね。
(海老原)
ナンセンスなのですよ。
(深田)
ご主人の仕事の都合で、そこに住んでいてっていうことになるので、この農業、建設、物流で働けるかって言ったら、そうじゃないです。
(海老原)
そうじゃないです。その話まさにこのデータをちょっと見たいのですけどいいですか。これで見るとね、じゃあ30代後半彼ら例えばね、一番苦しかったあなたの周りの人たちです。1997年から2001年の卒業生の超氷河時代の人たち調べると、30から39歳の時2013年ですね。この時こんな図になるのです。このオレンジ色の104万っていうのはこれ全部足すと181万人で当世代の約3割が非正規なのです。この数ばっかりが一人歩きしますが、その半分以上がレンジ色。これは主婦です。
つまり主婦パートです、これ。
残りの主婦パートを除いてもまだ女性が40万人もいる。これ例えば、分かると思うのですけど、一般事務とかで派遣しかないっていう女性の方が40万人もいるのです。
(深田)
いや、でも私そうでしたね。
(海老原)
分かるでしょ?これ。つまり非正規と言ったら圧倒的これは氷河期云々の問題じゃなくて、女性の問題が一番大きいってことに気づかないのですよ。
(深田)
やっぱり、自分も短大卒の時って、やっぱりいい仕事っていうのはないっていうか。
(海老原)
事務職で、それも派遣とか契約社員になってくしかなかったじゃないですか。
(深田)
選択肢なかったです。
(海老原)
でもそのことが全く忘れられて、これ氷河期の問題になっているのですよ。女性の問題だってことじゃなくて、ちょっとこれもう1回調べてみた。で、次に多いのは、これここまで引いちゃうと男の人って180万人のうちのたったの37万人になっているのです。この37万人のうちの大学出てない人が29万人なのですよ。
つまりこれはまず第1に女性って問題があって、次は学歴って問題がある話なのに、これはどの世代でも変わんないのに、全部氷河期の話になっているのですよ。
(深田)
確かにね。私の世代なんかで結婚して、正社員っていうね、そういう人って少ないっていうか。
(海老原)
少ないですよ。それはつまりパートやるしかなくて104万人になっていますよね。結婚する前も事務職しかなくって、それでそれは非正期の契約か派遣しかなかったって人が40万人も出ているわけなのですよ。こういう問題ほっといたらさらにね、これ頭に来るのは、僕は2018年に審議会のところで、あの徹底的な3年間で50万人正社員に出しましょうって時に、その次の年から私審議会入って、その予算やっている時に、この200万人って数字が何回も出るのですよ非正規。でもそれほとんど主婦じゃないですかって、僕が審議会でずっと言っていた話なのですよ。
(深田)
いや、あのね、逆にね、うちも色々なパートさんとかいますけど、主婦の方って逆にそのフルタイムが結構重荷になるっていう。
(海老原)
あとはあの年収の壁の線もありますね。
(深田)
その年収の壁の問題であるとか、お子さんの送り迎いの問題とか、あとは介護、介護の問題ね。
(海老原)
それを全部女性に押し付けているってことも一つの問題で、そういうことも考えてかない。なぜこういう構造になっているかってば、男の人は正社員ができて、女の人はできない仕組みになっているって社会構造にメス入れるべきじゃないですか。それが氷河期って話でごまかされるのですよ。
(深田)
確かにね、何かこう本当の問題点がこうね、総点になってないです。
(海老原)
なってないです。それもね、僕ね、2010年とかからずっとこの問題ずっとやっているのです僕は。やっているけど、新聞社とかだとキャップとかデスクは男なのですよ。で、僕の言う話をやってくと、俺たち家事育児せなあかんな、やばいな氷河期の問題をやっとこうになるのですよ。こういうバーターなのですよ。僕はね、名前出してもいいかな。読売新聞のデスクだった松本さんなんかは、この話よく分かってくれて、つまりこれは氷河期の問題よりも女性、性差別そして学歴の問題だっていう方向に書こうとしても落ちちゃうのですよ。
(深田)
ああ、なるほど。
(海老原)
家で責められるから旦那さんたち、デスクも家帰ってあんたやりなさいになるといけないから、氷河期の問題にしとこになるのですよ。
(深田)
あ、そういうことですか。
(続きは動画でご覧ください)