#303 女性の価値を下げている? フェミニスト「男が産めるのウンコだけ」コール問題を解説!! 漫画家・倉田真由美氏

(深田)
皆さん、こんにちは。政経プラットフォーム、ITビジネスアナリストの深田萌絵です。今回は漫画家の倉田真由美さんにお越しいただきました。くらたまさん、よろしくお願いします。
最近Xの投稿で、フェミニストに関する話題をよく見かけます。

(倉田)
私はあまりそういった話題に触れないのですが、その炎上などを見ると「もったいないな」とか「残念だな」と思います。

(深田)
先日もありましたよね。確かフェミニストの石川優実さんが「男が産むのはうんこだけ」みたいな発言をしていました。

(倉田)
そうした扇情的な歌詞を路上で歌って、かなり話題になっていましたが、そうした表現はアンチを生みやすいと思います。確かに、昔は参政権がないなどの不利が女性にありました。

(深田)
今の時代は「女性は早く結婚して子供を産め」とかあまり言われないですよね。私も20代の頃に「早く結婚した方がいいよ」と言われたことはありますが、30歳を過ぎると逆にその話題を出すのも憚られるような雰囲気がありますよね。

(倉田)
私が子供の頃は「ちょっと理不尽だな」と思うことはありました。

(深田)
私が子どもの頃に読んでいた少女漫画では、少し大人の女性が出てくる漫画になると、必ず「来年には25歳。私はクリスマスケーキと呼ばれる」みたいな描写がありました。

(倉田)
ありましたね。私が小中学生の頃は「女子は家庭科、男子は技術」と決められていて、選べないのが当たり前でした。
それだけでなく、中間や期末テストでは、技術には筆記テストがなかったのに、家庭科には筆記がありました。だから、女子だけテストの負担が多くて「すごく理不尽だな」と思っていました。
他にもあります。例えば、子供の学校では出席の名前を呼ぶ順番が五十音順です。でも昔は男子が先で女子が後でした。そういう部分にも変化が見られますね。

(深田)
そうですね。
私はよく「フェミニストだろう」と言われるのですが、自分ではそこまでフェミニストだと思っていません。
女性として嫌な思いはして来ました。肉体的な関係を求められて断ったら仕事がなくなったり、銀行で融資を申し込んだ際には「男がいるのか?」としつこく聞かれたりしました。
また、JAXAで仕事をしたいと考えていた時に、「離婚した理由を話してくれないと契約はできない」と言われたりもして、納得がいきませんでした。

(倉田)
確かにそうですよね。ただ、今のフェミニストのやり方には歯痒い思いもするわけです。先ほどの「男が産めるのはうんこだけ」なんていう表現は、もはやヘイトですよ。そういった過激な発言をすると、反発を生むだけです。

(深田)
というか、頭が悪く見えるからやめてほしいです。だって、我々もうんこ産みますよね(笑)。「だから何なの?」と思います。

(倉田)
フェミニストの人たちは男性ヘイトをしたり、逆にアンチフェミニストの人たちは「ミソジニー」とかもあったりしますが、仮にいくら良いことを言ったとしても、ヘイトが入ってくると共感できません。

(深田)
フェミニズムは主義や主張ではなくて、父親から愛されなかった子供たちのルサンチマン的なものにも見えます。フェミニストの人と話していると、父娘関係がいい人はあまりいないと感じます。

(倉田)
人それぞれだとは思いますが、後でそうなった可能性もあるのではないでしょうか?いずれにしても、ヘイト的なものを入れていくと違ったものに聞こえてしまいます。
少し前に「赤いきつね」のCMの炎上がありました。うどんを食べる女の子があまりにも性的に描かれているといったものでした。このように、アニメの絵の広告で炎上することはよくあります。ロリ系の女の子をCMのキャラクターに使った時もそうですし、爆乳の女の子のポスターが炎上したこともあります。
「アニメーションでもダメなの?」と思ってしまいますが、それにも「フェミ」が絡んでいると思います。

(深田)
表現の自由が制限されてくるということですね。

(倉田)
そこのところは難しくて、主張は理解できます。だけど「そこまで胸を強調しなくてもよくない?」と描き手として思うこともあります。普通に漫画の中での表現ならいいのですが、CMや広告だと大勢が目にするから、当然いろいろな意見が出てくるわけです。
例えばスカートのシワを描くときに、股の感じがわかるような不自然な線の描き方が入っていると意図的だと分かります。

(深田)
私も漫画を描いていたとき、胸の谷間にトーンを貼って立体感を出そうとしてました(笑)。

(倉田)
描き手の意図は当然、見る側にも伝わるのですよ。それが嫌悪に繋がることもあるし、逆に「素敵だな」とか「かわいいな」とか「エロいな」とかのプラスの気持ちになることもあります。でも、広告の場合は不快に感じる人がたくさんいることはマイナスだと思います。
どのくらい性的なものを喚起されるのかが重要です。子供番組にLGBTの啓蒙活動でエロティックなダンスを入れていたことがあって炎上しましたが、私も同じ気持ちでした。

(深田)
こっそり楽しむ分には全然構わないのですがね。

(倉田)
同感です。

(深田)
エロ漫画などの表現に関しては個人の嗜好もありますし、私は嫌いではないですよ。むしろ、男性経験の少なそうな作家さんが描くエロ漫画の方がエロいと感じることもあります。

(倉田)
不思議なのですが、女性が描く女性の体は正確だったり綺麗だったりしますが、男性の場合は思い入れもグッと入っているからエロくなりますね。

(深田)
女性が描くボーイズラブはすごいですよ。

(倉田)
やはり自分の情熱が乗っているから、それは隠せないよね。

(深田)
どうですか?フェミニストのどこがやり過ぎているのでしょうか?

(倉田)
初めに言ったように、ヘイト感を出してはダメだと思います。男性ヘイトにならずに、きちんと主張してほしいと思います。

(深田)
私が子供の頃、ちょうど男女雇用機会均等法が始まった頃だったので、キャリアウーマンがものすごくカッコいいように放送されていました。それは「女性は能力があるから、きちんと認めてもらいたい」というメッセージでした。私はそれをポジティブに受け止めて「自分も働きたい」と思ったし、自分の母親を見て「家に閉じ込められるのはちょっと」と思いました。
そういう思いを持って社会に出た時に、「女性だから」と言う理由で上げ底をされると、「その流れは違うのではないか」と思っていました。

(倉田)
それは違いますよね。ただ、男女の同数が社会で働いているかというとまだそうなってないですよね。

(深田)
おそらく、私より少し下の世代の女性はバンバン出世しています。

(倉田)
それはまた少し違う話だよね。私の場合は、総合商社が100人採用するとしたら、女性は2人という時代でした。そして彼女たちは東大法学部でした。私の知り合いが、一橋大学から某総合商社に総合職で初めて入った時には大いに話題になりました。そのくらいとんでもなく狭き門でした。

(深田)
私の場合には、大学に行く女性はとても少なくて短大が多かったです。
今、20代前半くらいの女性の話を聞くと、高卒であっても大企業に入った人は40歳で600万、ものすごくいい大学でなくても大卒であれば800〜900万くらい普通に行くそうです。
私たちの世代からは考えられません。

(倉田)
大学の同窓会に行くと、男性は結構同じ会社に勤めていて偉くなる人が多いですが、女性は転職を繰り返したりして1箇所に留まっていなくて、辞めたりする人もいます。
私の世代だと、仕事での成功と結婚と子供、その全部を手に入れている人は少ないです。

(深田)
私の周りでも、高卒や短大の友達が多いので、仕事にも恵まれず、非正規雇用で結婚も上手く出来ず、30代後半で結婚ラッシュがあり、子供を産んだのは少数派です。仕事と家庭のどちらか片方か、どちらも無いかです。学歴も関係あるかもしれません。厳しい現実の世代なのかなと思います。
以前、海老原嗣生先生から統計をとことん見せて貰いました。すると、年収200万円台の女性は高卒が多かったのです。だから「(低収入の原因は)男女差ではなくて学歴に起因している」とか、もし性差で言うなら「女性の方が介護をしなければいけなくて、フルタイムで働けないから年収が低くなる」という話をしていただきました。
性差ではない部分も、性差が原因だと勘違いしていたなと気付きました。

(倉田)
いろいろな理由があるのでしょうね。
フェミニズムの話に戻りますが、男女差別を無くしたいという志は応援したいです。男女差別に限らず、差別は無くしたいです。

(深田)
もしかしたら男女差別ではなくて、勘違い男が気持ち悪いことをやっているだけなのかもと思います。

(倉田)
どういうことですか?

(深田)
「離婚した理由を言わないと仕事をやらない」とか、「エッチしないと契約しない」とか、「男がいないなら銀行で融資をしてやらない」とか、これが果たして男女差別なのか、当人の頭が悪いだけなのかよく分からないです。

(倉田)
その人の問題かもしれないですね。

(深田)
でも、この話をすると結構コメント欄で「私も離婚を理由に貸し剥がしに合いました」という人がいるのです。

(倉田)
女の人の経済力がまだまだ信用されていないのかもしれないですね。

(深田)
それは差別ですよね。

(倉田)
でも少しずつでも改善されていると思うから、上手くやってほしいです。

(深田)
同じ女性として、もう少し賢く見えるように、知的な女性であって欲しいなと思います。

今回は漫画家の倉田真由美さんに、フェミニストの最近の動向についてお話を伺いました。ありがとうございました。

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