死に方の選択! 標準治療だけじゃない!?後悔しないガン治療の選び方とは?  漫画家倉田真由美氏

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【目次】
00:00 1. オープニング
00:38 2. 自宅で最期を
04:07 3.死ぬ直前まで元気
07:50 4. 低技術で痛い思い
11:34  5. 医師に要自省の仕組
15:10  6. 医者の技術の差
18:32  7. 少子世代の老後


(深田)
皆さんこんにちは、政経プラットフォームITビジネスアナリストの深田萌絵です。今回は漫画家の倉田真由美さんにお越しいただきました。

(倉田)
本当にお久しぶりです。

(深田)
そうですね、数ヶ月ぶりか、2ヶ月ぶりぐらいですかね。いつの間にか書籍も出されていて。

(倉田)
そうなのですよ。森永卓郎さんに帯を書いていただいたのです。

(深田)
ああ、あの本ですね。ご主人のことを書かれていて、抗がん剤を使わなかったという話ですよね。

(倉田)
はい。できるだけ変な飾りをせず、まっすぐ書きたくて。この本は半分自費出版という、初めての経験をしました。今まで何冊か本は出してきましたが、自費出版は初めてです。本当は全部自費で出したかったのですが、一人でやるにはやることが多すぎて……。原稿書くだけじゃなくて、いろんなことを自分でやらなきゃいけないので、半分は一人出版社をやっている方にお願いして、半々で作った本なのです。

(深田)
私、倉田さんのニュースを見ましたよ。X(旧Twitter)で、「標準治療させてあげないなんてひどい」みたいなこと言われて、すごくひどい人がいるなって思いました。

(倉田)
そうなのですよ。本人が決めたことなのに、誤解も多くて。例えば、うちの夫は最後まで在宅で過ごしたのです。もう「病院に行きたくない、病院で死にたくない、家で死にたい。俺、ここで死んじゃだめかな」って。

(深田)
最初からそうだったわけではないのですか?

(倉田)
うん、最初はいろいろ調べてホスピスとかも考えていたのですが、だんだん気持ちが変わってきて。最初は「できれば家で死にたいな」くらいだったのが、どんどん明確に「家で死にたい」となっていったのです。で、実際そうなった。

(深田)
家で亡くなるのは、大変なことも多いですよね。

(倉田)
うん、みんな不安だと思うのですよ。「痛みはどうなるの?」「緩和ケアは?」とか。でもね、意外とそれってなんとかなるのですよ。抗がん剤を使わない選択をした人の情報って、本当に出てこないのです。検索しても全然出てこない。

(深田)
確かに。がんと言えば抗がん剤や手術、放射線っていう「標準治療」が前提ですよね。

(倉田)
そう。だから抗がん剤を使わないと、医師も病院もデータを取れないし、サポートの枠外になってしまう。でも、夫の場合は月に1回は検査に行って、3ヶ月に1回は胆管に詰まった部分を通す処置をしてもらっていました。だから全く医療から離れていたわけではなく、必要なことはやっていたのです。

(深田)
それで、痛みとかどうだったのですか?

(倉田)
よく恐れられる「激痛」とか「寝たきりで何もできない」みたいなことは、夫には起きませんでした。亡くなる前日もシャワーを浴びたり、ファミチキを食べたりしていましたから。

(深田)
えっ、すごく元気だったのですね!

(倉田)
そうなのです。だから、抗がん剤を使わないとすごく悲惨な末路になるというイメージは全然違いました。実際、似たような話も入ってくるのです。「うちの母もそうだった」「治療しなかったけど10年以上元気だった」とか。

(深田)
なんかすごく偏っている感じがしますね。

(倉田)
そうなの。だから私がそのことを本に書いたら、「影響力のある人が標準治療を否定するのはけしからん」っていう声もあって。でも、否定しているわけじゃなく、「こういう選択をする人もいる」という一つの記録なのですよ。

(深田)
そうですよね。選択肢を知ることは大事だし、それを伝えるのはすごく意味のあることだと思います。

(倉田)
うん。それに、夫が亡くなったあとの話だけど、在宅看取りって、やっぱり行政の支援がもっと必要だなって思いました。医療費は保険でなんとかなるけど、介護保険や福祉サービスの使い方がわからない人が多いし、制度も複雑で。

(深田)
そうですよね。介護保険って、使い始めるまでがハードル高いというか。

(倉田)
そうそう。ケアマネジャーの存在も大きくて、良い人に出会えるかどうかで全然違うの。でも、みんなその情報をどこで手に入れていいか分からないから、余計に不安が大きくなる。

(深田)
確かに。病院なら「任せてください」となるけど、在宅は家族が主体ですものね。

(倉田)
うん、でもそれも悪いことばかりじゃなくて、夫は家で子どもたちと話したり、好きな音楽を聴いたりして、本当に穏やかに過ごせたの。最期の日も、私と手をつないだまま息を引き取ったのです。本人が望んだ形で見送れて、悔いはないなって思える。

(深田)
それは……すごいですね。理想的な旅立ち方というか。

(倉田)
でも、やっぱりそれを選ぶには、情報が必要なのですよ。今の日本って、標準治療以外の情報がほとんどないから、「ほかの選択肢がある」って気づけないまま、流れで治療を始めちゃう人も多いと思う。

(深田)
そういう意味では、この本、すごく貴重ですね。命の最期の迎え方に、正解なんてないのだってことを教えてくれる。

(倉田)
本当にそう思います。もっと自由であっていい。いろんな人生があって、いろんな死に方があっていいのではないかなって。

(深田)
倉田さんの経験、すごく響きます。医療とか福祉って堅苦しい話に見えるけど、実は「どう生きるか」「どう死ぬか」という、すごく人間らしいテーマですよね。

(倉田)
うん、だからこそ、もっとオープンに話せる社会になるといいなと思います。


【続きは、配信動画からご覧下さい。】 

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