#161-山田正彦 × 深田萌絵 残留農薬グリホサートは〇〇で解毒できる!

(深田)

皆さんこんにちはITビジネスアナリストの深田です。今回は元農林水産大臣で、弁護士でいらっしゃる山田正彦先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。

最近発達障害児が日本で急増しているということなのですけれども、これ原因が実は危険な農薬が残留していたことによって起こったということが最近わかってきたそうなのですけれども。

(山田)

そうですね。それについて少し話させていただきたいと思うのですが。

ようやく昨年3月、文科省が発表したのですが、通常のクラスで授業を受けられない発達障害児が18万3880人だったのです。令和3年で、10年間で10万人増えているのですよ。

(深田)

10年間で10万人増えているのですか?

(山田)

そうです。それで、もっと前に遡って調べてみたら、20年前には4000人しかいなかったのです。ただ、調査の方法が少し違うという話もあり、それは出さないことにしました。

そんなに増えている原因はどこにあるのか。私は原因が食にあると思っています。特に食べ物の中の小麦製品ですね。ほとんどがアメリカ、カナダ、オーストラリア産で、その98%にグリホサートが入っているという調査結果があります。

(深田)

グリホサートってよく聞きますけど、そんなに危険なのですか?

(山田)

グリホサートは、ラウンドアップという除草剤の主成分です。これはベトナム戦争で使われた枯葉剤と同じ会社が開発したものです。

(深田)

そんなの食べて大丈夫なのですか?

(山田)

植物がアミノ酸を作る経路を破壊するので枯れるのです。もうひとつネオニコチノイド系農薬、私たちが食べている米にジノテフランを空中散布しているので、ほとんどの米に入っている。そういったものは浸透性農薬と言って、洗っても、煮ても焼いても消えずにすべて残るのです。

(深田)

それを食べると、腸で吸収しちゃうってことですか?

(山田)

直接吸収はしませんが、腸内に入ると悪さをします。まずグリホサートは腸内の善玉菌、特に植物性の菌が死滅し、動物性の菌、ものによってはクロストリジウムという脳神経をおかしくする菌が増えることがあります。

(深田)

それが発達障害の要因になるのですか。

(山田)

ひとつの要因になっているという処までは言えるかもしれません。ジノテフランもそうですが、このネオニコチノイド系の農薬の散布と発達障害の増加が、グラフ的に相関関係にあります。

(深田)

これどうしてこんなにネオニコチノイド系の農薬が増えているのですか?その規制が緩和されてきたってことなのですか?

(山田)

例えば野菜などの農薬はほとんどがネオニコチノイド系です。

(深田)

野菜を食べるときは一生懸命に洗わないといけない。

(山田)

洗っても煮ても焼いても消えません。全て残ります。

(深田)

洗っても消えないのですか?じゃあ、国産はどうなのですか?

(山田)

国産も含めて、体内に入ってきます。モンサントは、尿や排泄で全て出るので、体に悪いことはありません。人間は動物です。植物ではありませんからアミノ酸が作れないということはありません。全部排泄されると言ってきましたが、実際そうではなかったのです。

(深田)

それをどうやって調べたのですか?

(山田)

髪の毛で調べました。グリホサートがモンサントが言っているように、消えているか、残っているか、日本では検査できなかったのでフランスの研究所で調べました。国会議員23人中の19人から検出されました。

(深田)

私も腸が弱く、ビールを飲んだり、うどんを食べると腸が張ってガスが溜まることがあります。植物性の菌が死んでしまうとか。

(山田)

そうかもしれません。それについて環境脳神経科学情報センター副代表の黒田純子博士のラットの実証実験の結果、厚生労働省が毎日摂取しても健康に被害を与えないと設定している無毒量の半分以下で子供、孫の世代までは神経的、精神的に異常は少なかったが、ひ孫以降の世代に異常なラットがどんどん増えてきた。

発達障害児が18万人と10年間で10万人も増えている。20年間で40倍に増えている。と言うことは、このような残留農薬が私たちの体の中にいま確実にある。それが体の中に入ってきてまだ40年しか経っていない。

それが突然に遺伝子のスイッチのオンオフが切り替わる。

(深田)

それはどういうことですか?遺伝子のスイッチのオンオフが切り替わるって。

(山田)

遺伝子のメチル化というらしいのです。色々説明してもらったけど、僕には難しすぎて完全には理解できなかった。ただ、僕が理解した範囲では、遺伝子には目の細胞や口、鼻、皮膚などの細胞になる部分があると思ってください。その一部の機能が失われると、異常が出たりすることがあります。そして、それが遺伝子に記憶されて子供や孫に伝わるということです。

例えば私一人の影響が、子供、孫、曾孫へと累乗的に増えていきます。もしも遺伝子の一部が正常な機能を失うと、その影響が次世代、さらにその次世代へと受け継がれていくのです。

(深田)

怖いですね。何か解毒する方法ってあるのですか?

(山田)

あります。アメリカのゼン・ハニーカットさんというお母さんが、自分の3人の子供たち全員がアレルギーや自閉症で苦しんでいたとき、病院で腸内細菌を調べて気づいたのです。善玉菌とか植物性の菌が無くなっていて、動物性の悪玉菌が環境基準の8倍も増えていることを発見したのです。そこで子供たちに小麦食品をやめてオーガニック食品だけを4週間食べさせたら、症状が劇的に改善したのです。

(深田)

素晴らしいですね。4週間でそんなに変わるのですか?

(山田)

はい。例えば日本でも福島のお母さんたちが同じような実験をしました。オーガニック食品を食べる前と後で体内の残留農薬を調べたら、4週間でほぼ90%の残留農薬の化学物質が消えたのです。

(深田)

すごいですね。じゃあオーガニック食品を食べるだけで、体が良くなっていくのですね。

(山田)

そうです。腸内の悪玉菌が減り、重金属も体外に排出されるのです。世界的にもオーガニック農業は広がっていて、例えば2021年から2022年の1年間で、世界の農地の27%がケミカル農法からオーガニック農法に切り替わりました。

日本はまだ遅れていて、世界で91番目なのです。でも最近、学校給食にオーガニック食品を取り入れる取り組みが始まっています。

(深田)

学校給食でオーガニック食品は、全国に広がっているのですか?

(山田)

まだ一部ですが、例えば千葉県のいすみ市や島根県の吉賀町など、いくつかの自治体ではすでに始まっています。私たちも2年前に「オーガニック給食フォーラム」を開催して、全国の市町村長41人や農業組合長7人が集まってくれて連携を進めています。あのコロナの最中でも会場が満杯になったのです。全国サテライト会場も69カ所できました。

JAが変われば、全国オーガニック学校給食が実現できる。常陸大宮の常陸JAは職人だけで4000人いる。そこが実際に常陸大宮市の学校給食をオーガニックで実現したのです。

(深田)

それが全国的に広がったら、日本の子供たちも健康になり、発達障害も減るかもしれないですね。

(山田)

その通りです。オーガニック食品はどこの国でも3割、4割高いのです。

(深田)

そうやって、日本の農業も付加価値を高めることができますね。今回は元農林水産大臣の山田正彦先生にお越しいただきました。先生、ありがとうございました。

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