#127-マックス・フォン・シュラー × 深田萌絵「元海兵隊員が語る。移民押し寄せで崩壊するアメリカ」
(深田)
自由な言論から学び行動できる人を生み出す政経プラットフォーム。ITビジネスアナリストの深田萌絵がお送りします。今回は元海兵隊員で歴史研究家でもあるマックス・フォン・シュラーさんにお越しいただきました。マックスさんよろしくお願いします。
(マックス)
よろしくお願いします。
(深田)
マックスさんは元々海兵隊員で、アメリカ生まれのアメリカ育ち。アメリカのどちらでしょうか。
(マックス)
シカゴですね。シカゴとウィスコンシン州近くの田舎で冬は寒いですね。
(深田)
今回はアメリカの移民問題について色々教えていただきたく思います。私もアメリカのシリコンバレーに会社のオフィスがあって、結構シリコンバレーには行くのですが、ホームレスの数がものすごく増えていて、これは一体どういうことなのだろうかと。
(マックス)
これは、英語でリプレイスメント、人の取り替え、つまりアメリカ人は仕事を失っているのです。どこでも移民労働者を安く使っています。
(深田)
どこに行っても移民の方がウェイトレスだったり、ホテルで働いている。アメリカで生まれ育ったアメリカ人は逆に仕事を失っているのでしょうか。
(マックス)
失っています。バイデン政権は三年半の政権で仕事が増えたと自慢しています。確かにそうですが、アメリカ人の仕事はなくなっている。すべて不法移民の仕事なのです。
(深田)
ということは失業率はどうなっているのですか。
(マックス)
アメリカ人の失業率はすごく増えています。新しい仕事は全部不法移民がしています。
(深田)
それは日本と同じですね。
(マックス)
これはバイデン政権のプロパガンダですね。
(深田)
どういうことなのでしょうか。バイデン政権は仕事が増えたと言っているけれども、実際アメリカ人は困っているということですか。
(マックス)
困っています。もう一つは投票権の問題があります。普通アメリカ国籍を取得するには数年間かかりますが、民主党はすぐに移民に投票権を与えることを考えています。
(深田)
まだ今の時点では移民は選挙権はないけれども、今後カマラ・ハリスになったりしたら不法移民にも選挙権を与えないと不公平だというふうになる。
(マックス)
そうですね。そして移民に毎月5000ドル支給しています。
(深田)
毎月5000ドルですか。
(マックス)
はい。さらに住まいと食事が無料です。
(深田)
住居と食事が政府から支給される。そういうことですか。それでは移民の方がものすごく裕福な感じがします。不法移民は毎月5000ドルもらえる。
(マックス)
もらえる。
(深田)私は普通に仕事でアメリカに行くんですけれども、不法入国して来る人たちは—
(マックス)
空港ではなくてメキシコに行って国境を渡って入ってくる。
(深田)
ということは、メキシコとテキサスのあの川をジャブジャブ渡っていくと毎月もれなく5000ドルもらえる。それも申請すればもらえるということなのですか。
(マックス)
それはどういう形でやっているのかは知りませんが、今、ニューヨーク市長が市の財政が破産だと言っています。ニューヨークにいる不法移民にはニューヨーク市が払っている。その他の結構小さい町がアメリカのあちこちにありますが、そうした田舎の方が結構大変です。
(深田)
田舎にも来ているのですか。
(マックス)
もちろんです。全土に不法移民を回しています。
(深田)
不法移民は、カリフォルニアのサンフランシスコはすごく多いと思ったのですけれども、シリコンバレーには元々サンフランシスコに住んでいたホームレスの方が移住してきています。カルトレインに乗って移住してくるのですが、シリコンバレーにはそんなに食べるものがもらえるところもないので、彼らはカルトレインに乗ってシリコンバレーからサンフランシスコに通勤して、そこで食べ物とかをもらって食事して帰ってくるという、こういう生活をしている。
(マックス)
それもわかりますね。しかし、北部にも問題が出ています。一ヶ月前ぐらいにハリスとトランプが討論しましたが、その中でオハイオ州スプリングフィールドでペットの猫とか犬を食べているという話が出た。ハリスは「そんな馬鹿な」と笑っていましたが、それは本当です。
(深田)
本当ですか。
(マックス)
本当ですよ。スプリングフィールドの問題はハイチの人たちです。スプリングフィールドの人口は元々は5万人で、レトルト食品を作っているある食料品メーカーが、ハイチ人2万人を入れた。5万人の町に2万人のハイチ人を入れてしまった。
(深田)
そうするともうすごいことですね。何もかも1.5倍ぐらいの勢いで。
(マックス)
学校の方もフランス語の通訳が必要になったりとかしている。それで彼らの討論の中でそういう話が出ましたが、民主党がトランプを攻撃しました。しかし、それは現実にあるようです。共和党の副大統領候補バンスもオハイオ州の議員ですが、彼が「いや本当ですよ、私が代表している国民が言っていますよ」と言った。でもこれはまだ軽い方で、もっと大変な問題があります。アメリカの主権が危ない。
(深田)
主権が危ない。
(マックス)
戦争になるかも知れない。
(深田)
どういう問題ですか。
(マックス)ベネズエラ。そして中米のエルサルバドル。エルサルバドル出身のギャングMS13、実はこれはロスで始まりました。エルサルバドルを守るためだと。ベネズエラの方はトレン・デ・アラグア。これもギャングで顔にも入れ墨をいっぱいしているし犯罪ばかりやっている。そしてアメリカに入って、MS13と組んでしまった。
(深田)
ギャングスターのグループが合併した。
(マックス)
アメリカ国内のヒスパニックとかと組んで強盗したりしている。今ニューヨーク市もマンハッタンの犯罪はスリートでの犯罪は75%が移民によるものです。
(深田)
深刻ですね。
(マックス)
強盗とか暴力とかいろいろありますが、土地の乗っ取りが始まっています。
(深田)
聞いたことがあります。勝手に住み込んで居住権を主張する。
(マックス)
オーロラ市ですね。ビデオがあります。コロラド州のデンバーの郊外にあるオーロラ市は40万人の町ですが、15人ぐらいが拳銃とかライフルを持って共同住宅に入り込んで経営者を追い出し、住んでいる人たちから家賃を取る。こういうことがオーロラ市でありました。州知事は、大変だと騒いでいるのはマスコミであり問題はないと言っていますが、オーロラ市の市長は大変だと言っています。オーロラ市警察は744人しかいないので、対応が大変です。
あとシカゴでもありました。32人が建物に入ろうとしたのでシカゴ警察を呼ぶと到着する間にみんな逃げて、警察がいなくなるとまた戻ってくる。
(深田)
警察官が来るとギャングはパッといなくなるけど、警察官がじゃあ問題ないということで帰ってしまうとまた戻ってくる。怖いですね。
(マックス)
あとテキサスのエルパソ市でもそういうことがあると聞いています。ホテルが建ってその空き室にもう移民がそのまま入って使っているのです。トランプも前から不法移民を強制送還する約束はしているけれども、警察が足りないので州兵を使わないといけない。州兵、ナショナル・ガードは陸軍の予備軍、軍隊です。
(深田)
ナショナル・ガードを発動する権限はどこにあるのですか。州ですか。
(マックス)
州もあるし国もある。よく暴動とか災害の時にナショナル・ガードも使います。私は生まれはシカゴですが、雪が降ると5000人呼んで除雪作業をする。
(深田)
それを州兵がやるのですか。
(マックス)
はい州兵もやります。しかし州兵は軍隊です。湾岸戦争の時、州兵のいくつかの部隊を現役にして向こうに送りました。
(深田)
今不法移民はどれぐらいの数が入ってきているのでしょうか。
(マックス)
バイデン政権では、3年半で1000万人です。
(深田)
1000万人ですか。それはすごい数ですね。
(マックス)
この数は前の10年間と一緒です。
(深田)
10年間で1000万人の不法移民が入ってきたのに、この3年半でそれがもう1000万人になってしまった。多すぎですね。結構武装している人が多いそうですが。
(マックス)
ある見積もりでは、元中米の人で名前は出せないですが、あるニュースキャスターが7割が犯罪者だと言っている。ベネズエラ政府が犯罪者たちに刑務所を出てみんなアメリカへ行けというようなことをしている。逆にベネズエラの犯罪がすごく少なくなっている。
(深田)
ベネズエラの犯罪が減ってアメリカの犯罪が増えたということですね。
(マックス)
今アメリカはすごく大変です。
(深田)
そうですよね。もう治安がどんどん悪くなっていますし、カリフォルニアだと950ドル以下の物を盗むのは軽い犯罪だから逮捕しない、だからもう4時過ぎたらショッピングモールへは行くなと言われています、何が起こるかわからないから。
(マックス)
本当にそうです。大都市はもう強盗するところがないから郊外の方に拡大しています。
(深田)
もう盗み尽くしたから徐々にこう田舎に。
(マックス)
だからサンフランシスコもダウンタウンの方も何もない。全部空き家になっている。
(深田)
そうなのですか。いや本当にもう移民問題でアメリカは今後どうなるのでしょうか。
(マックス)
いやアメリカはもう終わりです。町の崩壊です。だから私の想像では、トランプが大統領になれば数年間戒厳令を敷いて、不法移民のいるところに軍隊を出すしかない。
(深田)
戒厳令を敷いて軍隊を出すしかない。
(マックス)
出すしかない。それでどこかで何か銃撃とかあってもおかしくないです。
(深田)
なるほど。アメリカに行くともうそろそろシビル・ウォー(内戦)になるということをよく耳にするのですが、やはりあり得るということなのでしょうか。
(マックス)
あり得ます。昔アメリカでは170年前ぐらいにシビル・ウォー=南北戦争があって、ちなみに このジェイソン・モーガンさんが南部—
(深田)
ジェイソン・モーガンさんが南部。
(マックス)
私の先祖も南部だった。私の先祖が南軍。とにかくそれとは違って、国が2つ北と南ではなく、今度は大都市と田舎になります。ボストンからワシントンDCまでと、そういう流れでシカゴ、その2点。そしてカリフォルニアでサンフランシスコからロスまでで、カリフォルニアの海岸から100kmぐらい内陸に入るとあと全部保守です。
(深田)
そうですよね。カリフォルニアなんかものすごいリベラルですけど他は—
(マックス)
カリフォルニア州はそうですね。しかしカリフォルニアの中の方も今分裂しそうです。 保守の人たちはカリフォルニアから撤退しています。
(深田)
起業家はオースティンとかに引っ越ししていますね。
(マックス)
そうです。テキサスに引っ越ししています。選挙の結果によっては半分のアメリカ人は信じません。
(深田)
なるほど。もう選挙に対する信頼感も下がっているし、治安も悪くなっている。それに対して アメリカ人はフラストレーションは感じているのでしょうか。
(マックス)
感じています。
(深田)
ただ、それをはっきり不法移民が増えたから治安が悪くなったのだと声を上げることもちょっとはばかられるというか—
(マックス)
それは民主党の計画です。私は保守で、一応トランプを支持していますが、民主党は不法移民に投票権を与えて、お金を与えることによって権力を守るという計画です。
(深田)
なるほど。こうやって不法移民が増えてくることで民主党としてはそれを票田にしようとしている。
(マックス)
一方では、不法移民が自分たちの犯罪の国を作る計画を実行しているように見えます。
(深田)
犯罪の発生率というか、もうレベルが日本とは全然違いますからね。
(マックス)
YouTubeの動画では、ある床屋さんの扉を開けるとスーパーマーケットのようになっている。服や電動ドリルとか道具も色々ありますが、全部盗品です。黒人が店に押し入って盗んだ商品を南米のギャングが買い取ってそれを一割の値段で売っているのです。
(深田)
不法移民の人たちが盗んできたものがその散髪屋さんで売っている。10%ぐらいの価格で買えるから南から来た別の不法移民に—
(マックス)
大都市から店がかなり撤退しています。シカゴでは、例えばウォルマートが8つあったのが、もう今は4つしかない。
(深田)
ウォルマートですら撤退しているのですか。
(マックス)
ポートランド市は二つウォルマートがありましたが、両方とも撤退しました。
(深田)
ポートランド市からもウォルマートが2店撤退したと。
(マックス)
そういうのを英語では「フード・デザート food desert」と言っています。
(深田)
食べ物の砂漠、ですか。
(マックス)
自分の家から一マイル(1.6km)の距離では食品を買えるところがない。全米で6500カ所もあります。
(深田)
一マイル以内にスーパーマーケットがないフード・デザートが6500カ所もある。それもその理由の一つとして不法移民が盗みに来るので管理しきれなくなったから店の数を減らしているということなのですね。アメリカの不法移民問題はちょっと予想以上でした。
マックスさんからアメリカの不法移民問題の現実についてリアルなお話をお伺いしました。
(マックス)も
う戦争ですよ本当に。
(深田)
はい、ありがとうございまし た。