「シワが消える腸活食品は●●」深田萌絵×吉野敏明 No.88

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【目次】

  • 00:00 1. オープニング
  • 00:20 2. 防腐剤・殺菌剤・酸化防止剤入りのサプリメント
  • 04:13 3. 食用肉の使えない部位を日本が買う
  • 05:57 4. 腸内細菌は出産の時に母親からもらう
  • 10:40 5. 日本食を食べればシワが取れる
  • 15:39 6. 昔の日本人は理想的な体をしていた
  • 18:30 7. 和食を実践し政治で守る

(深田)

自由な言論から学び、行動できる人を生み出す政経プラットフォーム、ITビジネスアナリストの深田萌絵がお送りします。今回は医療問題アナリストの吉野敏明先生にお越しいただきました。先生、よろしくお願いします。

(吉野)

今日は、政治・財政・エネルギーの話ではなく、健康の話をします。腸活が今すごく流行っているでしょう。

(深田)

流行っていますね。私も結構勉強しましたが、あんまり実践できていません。

(吉野)

今の腸活は、「良い腸内細菌のサプリを飲むだけ」ですね。

(深田)

私はサプリが効いたことがありませんので、信じていません。

(吉野)

そうですね。サプリの研究で最近、面白いデータが出まして、30年間くらいサプリを摂っている人と、摂っていない人、どちらの命が長いか比較した結果、サプリを摂っていない人の方が長いと分かりました。

(深田)

サプリの成分は小麦粉ですよね。

(吉野)

小麦粉だけでなく、色々入っています。例えば、アミノ酸やタンパク質、DPA(ドコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などが含まれたサプリメントがプラスチックの容器に入っています。成分は元々、魚の油、タンパク質も牛乳、肉、大豆です。

では、タンパク質を粉末にして、お皿に入れて置いておくと、何日ぐらい持ちますか。

(深田)

すぐにダメになります。せいぜい一日でしょう。

(吉野)

はい。ダメですよね。カプセルに入れて、常温で保管されます。下手すると、透明のカプセルの場合もあります。その辺に置いてある薬も、せいぜい使えるのは数ヶ月です。「冷所で保存してください」とよく書かれていますが、普通にその辺に置いてありますよね。必ず防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤が入るので、それらも一緒に飲むことになります。

(深田)

私も本当にそう思います。サプリメントで体調良くなったことがなく、食材を直接摂った方が肌も良いです。

(吉野)

この問題を深堀りをすると、アミノ酸のサプリの会社に殺されてしまうかもしれませんが、ヘアードネーションした人の髪毛を分解してアミノ酸にするのが一番安く済むことです。

(深田)

怖いです。

(吉野)

カラーリングもパーマも整髪料もしていない髪の毛ならまだ良いのでしょうが。今時そんな人いますか。

(深田)

今時そうですよね。

(吉野)

ただ髪の毛をボーボー生やしている人なんてね。

(深田)

アミノ酸ドリンク飲めなくなってしまいますよね。

(吉野)

いわゆるレンダリングと言って、尻尾、小腸、大腸、肺など不可食部位を色んなものに加工する業者があります。一番身近な例で言うと、乳牛のオスが生まれたら、育てることはできないから、当然その赤ちゃんをレンダリングしてしまうのです。ペットフードや、昔あった肉コップなどの原料になります。牛肉をレンダリングした粉末を、また牛に共食いさせてプリオンが起こったことがあったでしょう。バイオペプチドと言って、最終的に微生物を使って発酵したり、酵素を使って分解したりして、サプリメントによく使われます。調味料にアミノ酸等と書いてありますよね。これ以上言うと殺されるので、あんまり詳しくは言いませんが、何が原料なのか分からない成分に、防腐剤や酸化防止剤が入っているものよりも、ホルモン剤や抗生物質を使っている牛肉を摂る方が安全なのは当たり前でしょう。

(深田)

確かにそうですね。

(吉野)

アメリカ産の牛肉の方が、サプリよりよほど安全かもしれません。緊急で、サプリメントを摂っている方が、寿命が短いと指摘する論文も出てきたのですよ。かなり衝撃的な論文が出てきました。

(深田)

私も長年、サプリメントを疑っていました。サプリメントを固めるものはほとんど小麦粉だとか、カプセルはプラスチックだと聞きました。

(吉野)

いや、プラスチックではないですよ。

以前、鈴木宜弘先生と対談しましたが、アメリカは食用肉の足や尻尾、顔などの不可食部位をレンダリングし、日本に輸出しています。アメリカの農業経営学の大学に入ると、「いかに日本にその廃棄物を売って儲けるか」というビジネスモデルを教えています。

(深田)

恐ろしいです。

(吉野)

本当にそれは、もう言っています。要するに、捨てるものを買ってくれれば、儲かるのです。本来は処分するのにお金がかかるので、「いかに敗戦国の日本に買わせるか」というビジネスモデルを作ること自体を農業経営としています。

(深田)

怖いです。

(吉野)

そのような背景があって、サプリが良くないという話なのですが、今日はその話ではなく食の話です。

(深田)

はい。前振りだったのですね。

(吉野)

腸活では、腸内細菌のためにサプリメントや整腸剤を摂るのですが、そもそもお腹の中にいる腸内細菌はどこから来たと思いますか。

(深田)

どこから来たのですか。食べ物から摂って、胃を通って腸まで到達できますか。

(吉野)

昔からずっと疑問だったのですが、東大の教授である光岡先生が、1960年代に解明しました。色んな病気で、帝王切開で産むことになり、しかもお母さんが梅毒に感染していた場合、無菌的に出産します。お腹を切って子宮から取り出して、へその緒も二重結紮、二重に結んで真ん中で切ります。例えば、エイズウイルスに罹患しているお母さんが、子どもを出産するとき、感染させないために無菌の保育機に入れます。どこからもバイ菌が入ってきません。普通の赤ちゃんを調べたら、最初に腸内で増えるのはビフィズス菌、次に大腸菌であると分かっています。今でこそPCRで調べるのですが、昔は分からないので、培養していました。

大腸菌にはいくつか株、タイプがあるのです。調べてみると、当たり前なのですが、お母さんのと同じなのですよね。羊水に入っているときは無菌なのですが、まだ呼吸はしていない赤ちゃんが、破水して膣を通ってくるときに、そこのビフィズス菌を最初に鼻や目から入れるのです。そして、肛門周辺にいる大腸菌は、どんなに綺麗にしても、少しはいるので、それが遅れて体の中に入ります。私の腸内細菌はみんな、お袋からもらったものなのです。妹もお袋からもらいます。お父さんからもらうことはありえません。

(深田)

みんなお母さんの菌をもらうのですね。

(吉野)

ずっと母系ですね。

(深田)

なんかすごいですね。

(吉野)

ところが帝王切開すると、不思議なことに、何日かすると遅れて、やはり腸内細菌が発育してくるのです。

(深田)

どこからともなく菌がちゃんと出てくるのですか。

(吉野)

それはありえないので、研究をしたところ、最初に触った看護師さんや助産師さんの手を経由していました。どんなに手をきれいに洗っても、滅菌することはできません。そしてさらに赤ちゃんが目や鼻を触って、結局は腸内細菌が入っているのです。

(深田)

赤ちゃんを産むときは、できるだけ健康な人にあげてもらえばいいのですか。

(吉野)

普通分娩すれば良いのです。でも今は、帝王切開をした人でも、その理屈が分かっているから、誰が触っても無菌にはならないことも分かっています。その代わりに、最初の数日間が危険です。普通は、赤ちゃんは最初にビフィズス菌が入ると、猛烈にビフィズス菌が増えるのです。4日間ぐらいは、酸性なのが優位になっていて、当然空気中の破傷風菌とかも吸ってしまうのです。

それを全部やっつけるほどビフィズス菌は強いのです。初乳にはロイテリ菌が多く含まれていて、免疫をガーンと作るのです。その細菌が初乳にだけ出るのです。牛や馬、羊などの動物は初乳をあげないと、死んでしまうのです。免疫が完成しないからですね。とにかく、生まれたら飲ませるのですよ。人間は保育機があったり、抗生物質があったりするので、今は死にません。当たり前ですが、自然分娩が一番、免疫力が高いです。それで腸内細菌が住むのですよね。

それなので前提として、お母さんが変なもの食べて、変な腸内細菌がいると、子どもに感染させてしまいます。

(深田)

変なものって何ですか。

(吉野)

一番番良くないのは砂糖です。砂糖を食べていると、短鎖脂肪酸を作る腸内細菌が増えなくなって、うつ病、糖尿病・肥満になりやすくなって、感情の起伏が激しくなります。

こういうことが起こるのですね。だからちゃんとお母さんが正しいものを食べなければならないのです。腸内細菌の餌は、我々が食べたものです。だから、ちゃんとしたものを食べるにあたって、キーワードになるのが短鎖脂肪酸なのです。細菌が分解してエクオールという物質を出すので、この材料が必要です。

(深田)

エクオールは何でできているのですか。

(吉野)

エクオールという物質は短鎖脂肪酸により作られます。色んな良い影響を与えます。原料はダイゼインというアミノ酸で、腸内細菌が食べて分解すると短鎖脂肪酸やエクオールが作られます。エクオールは、女の人のシワを少なくします。

(深田)

本当ですか。重要ですね。何を食べたらいいのですか。

(吉野)

ダイゼインが多く含まれている一般的な食品は教科書に書いてあります。僕、実は腸内細菌について一冊教科書を書いています。

(深田)

そうなのですね。

(吉野)

元々、細菌学が専門です。

アメリカは人種の坩堝だから、白人、黒人、ユダヤ人などの人種がいますが、皆共通してダイゼインが含まれた食べ物が体に良いのです。色々ありますが、まず大豆です。だから「ダイゼイン」なのですよ。

(深田)

なるほど。つまり、日本人に有利ですね。

(吉野)

2番目は枝豆と書いてあります。

(深田)

すごく有利ですね。

(吉野)

3番目が豆乳、次におからです。

(深田)

おからなんて日本人しか食べないでしょう。

(吉野)

次に豆腐、納豆、味噌、醤油です。

(深田)

我々にとってすごく有利です。

(吉野)

逆にパンやパスタは入っていません。

(深田)

あちらの人ってちりめんじわが結構多いですよね。乾燥しているからだと思っていました。

(吉野)

白人でも一番ひどい人だと、そばカス、シミだらけでしょう。

(深田)

そうですよね。

(吉野)

当たり前ですが、お豆腐やおからを食べません。これらがとってもいい食品なので、正しい日本食を食べているなら、日本人は腸内細菌が悪くなる要素がないのです。腸内細菌の餌となる食物繊維は大豆系の食品に入っています。

また、ポリフェノールが必要です。

(深田)

ポリフェノールは赤ワインに入っていますよね。

(吉野)ポリフェノールも腸内細菌が食べるのです。このポリフェノールも、先ほど言ったように、いくつか種類はあるのですが、世界中の人種にとって共通して良いポリフェノールがあります。一番最初に出てくるのはカテキンです。

(深田)

緑茶ですね。

(吉野)

カテキンを取るといいでしょう。次に大豆イソフラボンです。

(深田)

豆乳ですね。

(吉野)

大豆製品です。次にアントシアニンも良いのですが、日本人になじみある食品だと黒豆、紅芋、紫芋です。

(深田)

沖縄で食べる色がついているお芋ですね。

(吉野)

これが腸内細菌の餌になるのですね。さらに、フラボノイドです。柚子、カボス、みかんに入っています。

これって、英語で書いてある教科書ですから、日本人の教科書ではないですよ。なのに、カテキンの項目に、日本のお茶が書いてあります。イソフラボンとアントシアニンも、フラボノイドに続いて、フェルラ酸です。これは玄米の胚芽の部分にたくさん入っているポリフェノールです。

(深田)

玄米、食べています。

(吉野)

タンニンはお茶や、あえて言うと渋柿にも含まれています。渋味ですよね。

ここからは日本にないものでして、ウコンです。ターメリックカレーの黄色い成分ですね。それからレスベラトロールです。これがいわゆるブドウのポリフェノールです。ですから、日本食を食べていたらほぼ摂れます。

(深田)

日本食を食べていたらシワが取れるのです。

(吉野)

シワが取れ、短鎖脂肪酸が増えて、うつ病や他の病気にもなりにくくなって、肥満防止にもなります。江戸時代の人にそんな人いないでしょう。

(深田)

先生に来てもらっているのに、昨年の秋ぐらいまではそこまで信じていなくて、牛乳や小麦も食べていました。だから、腸が張れて、腸内のガスが異常に発酵していて、脂肪ではないのですが、ウエストも20cmくらい大きくなっていたのです。どうしていいのか分からなかったとき、コメント欄が「小麦粉やめろ」「玄米にしろ」「牛乳やめろ」という吉野信者のコメントだらけになって、「なんだ、この人は」と思ったのですよ。まだお会いしたことないのに、あまりにも説得してくるので、諦めて牛乳をやめたらウエストがシューっと縮んで、ガスによるお腹の張る感じもなくなりました。玄米に切り替えたら、肉食女子だったのですが、牛肉も受け付けなくなったのですよ。魚を食べて、豆腐を食べ ていると、ダイエットしなくても太らなくなったのです。

(吉野)

その通りです。江戸時代、ペリーが日本に来たとき、カメラを持ってきていて、日本人を撮影したのですが、その写真を見ると、当たり前なのですが、いわゆる飛脚や、相撲さんも、太っている人なんか誰もいないのです。体が筋骨隆々でした。マシンを使ったり負荷をかけたりしているのではなく、重いものを持ったり、鍬で耕したりして筋肉がついた人間です。人間にとってすごく美しい体というのは、ちゃんと仕事することなのですよ。ボディビルダーみたいな鍛え方とは違います。お腹や背中の筋肉がしっかりついています。

(深田)

体幹がすごいのですね。

(吉野)

腕はそこまでなのですが、とりわけ足がとにかく綺麗です。

(深田)

飛脚の方はすごいですよね。どれくらい速いのですか。

(吉野)

飛脚は一人で走るのではありませんよ。50kmくらいのリレーです。飛脚の足なら、大阪から江戸までなら、1週間ぐらいです。東京・大阪間は500kmを7日で行くとなると、1日に何十kmと走りますね。荷物を持って走ったのです。深田さんは自分で悪い食習慣を改善したから分かると思いますが、簡単に言うと、和食を食べましょう。

(深田)

私、今日から必ず湯葉か豆腐を一皿加えるようにします。

(吉野)

大豆はとっても良いのですが、輸入率が72%ぐらいです。ひどいです。

(深田)

日本の国産の豆を使ったお豆腐や納豆って、絶対に輸入製品が混じっていない場合だけ、「国産」と表記してもいいのだけれども、万が一1粒でも混ざっていたらそう名乗ってはいけないルールに変わりました。

(吉野)

もう表示ができなくなって、国産なのか外国産なのかすら、分からないのです。

(深田)

日本はそういうことばかりやっています。

(吉野)

いつもの深田さんのテーマ「売られた日本をどうやって取り戻すか」ということですね。

(深田)

早く国会議員になって、農林水産委員会や消費者庁に文句を言っていただきたいです。

(吉野)

実は明日の朝、そうやって暗殺された人達をテーマに配信するのです。

押すのと引くのをうまくやらないといけません。政治は「全部正しい」とはできないから、日本の国のこと、相手の国のこともあり、政治家になってしまったら、やっぱり「妥協をどれだけするか」になるのでしょう。日本の政治家が1人の正義感に基づいて正しいことだけをやると、痛い目に合っていますよ。自分が死ななくても、息子が議員宿舎から飛び降り自殺したこともありましたね。恐ろしいことが起こるので、気をつけないといけません。

(深田)

はい。分かりました。まだまだこの国を良くするまでの道のりは遠いのですが、今日から個人で大豆を食べて健康になりましょう。是非とも、大豆製品を取り入れてください。

今回は医療問題アナリストの吉野先生にお越しいただきました。先生ありがとうございました。

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