「西田昌司列伝 日航123便ボイスレコーダーのナゾ」原口一博×深田萌絵 No.77

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【目次】

(深田)

自由な言論から学び行動できる人を生み出す、政経プラットフォーム。ITビジネスアナリストの深田萌絵がお送りします。今回は、衆議院議員の原口一博先生にお越し頂きました。先生よろしくお願いします。

最近、日航123便ネタで西田昌司先生が炎上していらっしゃるのですが、その原因となったのがこの『書いてはいけない』という森永卓郎先生の本です。

(原口)

卓郎さんは、僕の「日本の未来を作る勉強会」でも顧問になっていただいています。

(深田)

こちらの本で「123便は怪しいのではないか」と言われていて、この番組でもお話しいただきました。

やはり、1番怪しいのがボイスレコーダーです。ボイスレコーダーが全部公開されていないから、その全容が見えないので、我々国民は「日光123便って実は何か陰謀があったのではないのか」ということを邪推せざるを得ないのです。

日本政府もなんとなく隠蔽しているような気がしますし、「どうなんだろうね」という話をしていたら、西田さんが「陰謀はない」とおっしゃって、「ボイスレコーダーを取り寄せる申請もしました。要請もしましたが最高裁判決でボイスレコーダーは公開しなくていいということになったから公開しません」というようなことをおっしゃっていたのです。このボイスレコーダーは実際どうなのですか。そんなに門外不出なものなのでしょうか。

(原口)

僕はこの123便について、森永さんがここまで言っているのと、それから逆に深田さんが西田さんから攻撃されているのではないかと思って、それでレクをやったのです。

「深田さんを攻撃する太え野郎は誰だ」と思ったら、WCHの議連にも来てくれている西田さんだった。西田さんの動画も見ましたよ。「深田さんのことは知らないけど、何かさ…」とか言っていたから。国際的にはボイスレコーダーは公開しなくていいことになっています。ただ、西田さんがおっしゃっている中で不思議なことがあった。動画の中で「日航が生データを持っていない」と言ったのです。「では、誰が持っているのですか」と今日、事故の調査委員会の報告と一緒に聞いたのです。

(深田)

この調査委員会の所轄はどこの省庁ですか。

(原口)

国交省です。分厚い調査委員会の目次と結論だけを持ってきました。これを見ていると、やはり分からないことがいくつかある。その1つがボイスレコーダーは誰が持っているのか。西田さんの動画だと、僕の聞き間違いでなければ「取り出すのが難しいから、日航は持っていない」と。でも、それだとボイスレコーダーの意味がないじゃないですか。これを見てみると、フライトレコーダーは欠損していて、それを復元しているのです。だから、ボイスレコーダーを出せないわけがないのです。

(深田)

そうですよね。私の知人が音声解析の専門家なのですけれども、その人の大先生が東大教授で、その方はボイスレコーダーの解析をしたけれども、その内容については「俺は墓まで持っていく」と言って何も教えてくれないということは聞いたことがあるのです。

(原口)

これは今から39年ぐらい前の事故で、僕は鮮明に覚えています。アメリカはそういう機密を開示するのは大体30年じゃないですか。アメリカはその時、日本にどういう助けをしたのか。ここで分からなかったことがいくつもあって、これは深田さんもおっしゃっているけれど、コックピットの人たちが酸素マスクをしてないのです。

(深田)

そうなのですよね。発表では急減圧があったと言われているのだけれど、急減圧がある場合は酸素マスクをしなければいけないはずです。

(原口)

僕らが飛行機に乗った時にも、「上から降りてきますから」と毎回言われるじゃないですか。訓練は必須なのです。そこでわざわざ低酸素症の検証までしているのです。だけど、なぜ彼らがマスクをしなかったのかは分からなかったと言っているのです。

(深田)

そうですよね。急減圧があったと言われているのに、その間ずっとコックピット側が普通に話をできているのですよね。

(原口)

そうです。話が途絶えたりもしていると言うけれども、では誰と話していたのか。僕はラプコンについて聞いたわけです。ラプコンというのは管制です。ラプコンで1番大きいのが横田ラプコンです。日本は占領されていたから、その時はもう独立しているけれど、横田の米軍の航空管制の元で日本が動く。有名なのは那覇の嘉手納ラプコンです。これも米軍です。

伊豆半島沖でインシデントが起きて、ダッチロールしているのだけれど、尾翼が破損して相当苦しかったと思います。それにも関わらず、誰と交信したのか、つまりどの管制の元で飛んでいたのか。御巣鷹山だとすると空域は横田空域なのです。横田空域は日本の飛行機は入れない。久留米で公演会に私は行かせていただきましたが、福岡から来る便でも、今は東京湾を横切る場合もあるけれど、普通は千葉の房総半島沖をぐるっと回って横田空域を避けながら着陸しているのです。だから、日本はカリフォルニアぐらいの面積しかないけれど、やたらと時間がかかるのですよ。

ここに書いてあることが本当であれば、横田空域を横切っているはずなのです。ということは管制がどこだったのか。羽田に戻ろうとしたと言ったのですが、戻れていないですよね。そして御巣鷹山に墜落しているとしたら、その空域を通っているのです。

(深田)

横田空域を通ったということは、米軍の許可を得ているのでしょうか。

(原口)

許可も何もダッチロールしているから。

(深田)

コントロール不可能だった…

(原口)

管制はどちらがやったのかは教えてくださいと。普通は横田ラプコンでやっているのではないかなと思うのですよね。

それと、米軍のことがどこにも書いてないのです。アメリカ軍というのは、そういう時は助けてくれますからね。米軍はどうやったのかというのを教えてくださいと。これは宿題になっています。

だから、深田さんに色々と言っていたけれど、陰謀論扱いをするには辻褄の合わないところがいっぱいあります。

(深田)

なるほど。そしてまだその答えは出てきていない。

(原口)

僕にはまだです。

(深田)

でも、一度は横田基地にも着陸しようとしたという話も出ていますが。

(原口)

そうかも分からないですね。横田基地も3000m級のものを持っているわけだから。それは十分あり得ます。でも、「羽田に戻ろうとした」と言っていた。もちろん、伊豆半島沖ならば近くて1番整備をされているのは羽田ですから。羽田に戻るというのは間違った選択ではないと思います。

(深田)

なぜそれが御巣鷹山になったのでしょうか。

(原口)

それがいわゆる圧力隔壁です。圧力隔壁のところもかなりのページを押さえてやっているのですね。

要するに尻もち事故をやって、その時の修理が半端だったと。リベットが違うものが付いていた。でもそれで壊れるのか。「後部圧力隔壁」とずっと書いてある。

でもこれを見るとやはり不思議なことがある。なかなか普通は考えられないことが出ていますね。

(深田)

質問に対する答えが出てくる日が本当に待ち遠しいですね。

(原口)

いずれあると思いますよ。逆に言うとアメリカ側では出ているかもしれない。

先日、国会で明らかにした1952年の指揮権密約。これは何かと言うと、マッカーサーの帰国後、クラークという米極東軍司令官と吉田茂氏が結んだ密約です。これは実際に文章があって国会で取り上げました。

クラークが本国に打電した文書には「有事の時は、ジャップを指揮下に入れる」と書かれているのです。とんでもないですよね。

(深田)

ということは、台湾有事があったり朝鮮半島で何かあったりした時には、我々の自衛隊は米軍の指揮の元でしか動けないということですか。

(原口)

そういう密約をしているわけですね。

(深田)

恐ろしいですね。

(原口)

何が言いたいかというと、アメリカは大したもので、30年経つとそういうのも公開されるわけです。ということは、123便の事故は39年ぐらい前だから、アメリカが何をやったかというのは向こうで公開している文書の中にあるはずなのです。

(深田)

なるほど。ということは、アメリカに問い合わせたらいいのですね。

(原口)

そう、アメリカに問い合わせる方が早い。僕は123便の事故の時、不慮の事故で跳ね飛ばされて、後楽園の横に入院していたのです。バイクに跳ね飛ばされて。もう多難な人生です。「神様なんとかしてくれ」と言いたいけれども。

(深田)

神様からしたら、「死ぬところを死なない程度にしてやったから」ということでしょうか。

(原口)

死なない程度に痛ぶるのはやめてください。いや、そんなバチ当たりなことを言ってはいけませんけれど。その後、運輸大臣になった人を僕が育てた人なので、随分このことを辛かったと言っていたのです。本当に改めてご遺族にお見舞い申し上げますし、亡くなられた方に哀悼の誠を捧げたいと思います。

(深田)

実はこの便に、私の子供の頃の親友のお父様が乗っていらっしゃって、彼女はこの事故以降、喋らなくなってしまった。喋れなくなってしまうと思いますね。だって事故の原因とか、いろいろなことが隠蔽されたままですからね。

(原口)

隠蔽されているという風に思えてしまいますよね。

(深田)

少なくとも、ボイスレコーダーを取り出して東大の教授が解析していますよねと、私からすると思ってしまうのです。

(原口)

そこまでご存知だったら。

(深田)

この国の民主主義のレベルが非常に低いということが1番の問題です。透明性やアクセシビリティなどです。日本で問題があると、申し訳ないのですけれど、日本政府に頼むよりもアメリカ政府にレポートを英語で書いて送った方が早いです。3日とか1週間ぐらいでレスポンスがある。それに比べて日本の政府は、無視か3ヶ月ぐらい掛かるのです。

(原口)

あるいは聞かなかったことにするのですよね。

(深田)

そうです。聞かなかったことにする。あの態度を見ていると、すごくアメリカは叩かれているけれども、それでも現場の人たちは自分の国を良くしようと思って動いているし、例え外国人であっても、自分たちの国を守るためだったらレスポンスする。この姿勢がすごいなと思うのです。

(原口)

おっしゃる通りです。だから今日、横田基地の話をしたけれど、「横田基地でPFOS、PFOA(有機フッ素化合物)がどう漏れたのか、もう半年以上経っているから、結果が出ていますよね」と聞いたら、「いやまだ来ません」と答えた。「本当に来てないの?あなたのところで止めているのではないのですか?直接、アメリカに聞きますよ」となる。

(深田)

そうですよね。だって水質検査なんか数日から1週間ぐらいで結果が出てくるものですから、「それが無いはずないですよね」となってしまうわけですよね。

(原口)

しかもバイデン政権は、このPFOS、PFOAについて、ものすごく危持感を持って莫大な予算で除染しているわけです。それなのに、外国にある自分の基地に及ばないなどおかしいじゃないですか。

(深田)

そう思います。米軍の泡消剤にかなり使われているということなので、その影響が出ていないはずがないというね。

(原口)

だから、2002年だったか、日米地位協定の改正案を出したのです。その後、彼らも日米地位協定の環境改善協定を2015年に作った。この原型を僕は2002年に作ったのです。その理由は、基地が返ってきても、どこに劇薬があったかとか、どこに危険物質があったかとか判らない。それこそ防衛機密だから。だから、「国の責任でクリーンナップしてくださいね」というのは当たり前のことです。

(深田)

確かこの意義の中に「情報共有、環境基準の発出・維持、立入手続きの作成・維持等を通じて、米軍施設区域内外での環境対策が強化される」というものがありますね。

(原口)

そうです。しかもこの環境基準は「より厳しい国の基準に合わせる」となっているのです。それなのに何もまだ調査されていないはおかしいでしょう。深田さんがおっしゃるように、結論を出さない「無謬性」というか、誰かの責任にされるといけないから、じっと隠して持っておく。

だって今、防衛省が防衛監察をやっているのですよ。「特別防衛監察」といって、いろんなところで汚職をやっていたのだろうと。直接、金品を渡していたのではないかと。でも防衛大臣は知らんふりをしている。「特別防衛監察」はとても重いのですよ。

アメリカ軍では「ファット・レナード事件」というのがありました。「太っちょのレナード」です。第7艦隊の最悪の汚職です。第7艦隊の母港は横須賀じゃないですか。「ファット・レナード」、「太っちょのレナード」は東南アジア人です。その男が米軍最悪の汚職事件を起こしたのです。日本ではあまり報道されていないですが、アメリカはこれですごく揺れている。機密は出すし、あるいは船だと屎尿船とか、あんな利権まで全部自分が差配していた。

何回も言いますが、第7艦隊の母港は横須賀だから、「日本側にも似たようなことやっていた者がいるのではないか」とずっと調べていたのです。案の定、今、「特別防衛監察」です。国会が終わったこの時期にやっている。

(深田)

国会が終わるのを待っていた?

(原口)

待っていたのではないかと思うのです。

(深田)

本当に自分の国の隠蔽工作の度合が半端ないと思います。TSMCには第2工場に7500億円を出すと言っているのに、住所すら公開しない。

(原口)

しかも環境アセスメントを免れるために、土地を小さく売っているじゃないですか。

(深田)

そうなのですよ。アセス逃れも犯罪ですよね。

(原口)

条例を勝手に変えて。だから長崎、兵庫の次は熊本じゃないかと言われているのです。

(深田)

やられると思いますよ。だって、国民のお金7000億円を出すのに、「その企業の住所すら公開できません」という経産省の対応は酷過ぎますよ。

(原口)

信じられない。しかも日本企業に出すわけじゃない。「そんな契約があるのですか」と僕も聞いたら、「いやそれは、あのう…」となった。

(深田)

最初、経産省側も「TSMCとの契約書ぐらいありますよ」と言ってすごく威張っていたのですけれど、「それならば持って来て」とお願いをしたら、「ありませんでした。契約書がないなんて知りませんでした」と、経産省の役人が驚いていましたから。

(原口)

しかも、台湾企業だとか言っているけれど、これは浙江財閥の企業です。

(深田)

日航123便事件だけではなくて、ありとあらゆるところに、アメリカが絡んでないところまで隠蔽工作をする。

(原口)

沖縄の米兵による性的暴行事件をずっと隠していたわけです。ちゃんと抗議もしていない。だから続いているわけです。とんでもない。だから隠蔽工作をさせないようにする政権にしないといけないですね。

(深田)

そうですよね。我々はSNSを通じて、出来るだけ一般国民も「自分も関係あるのだ」と思って、情報をどんどん拡散していってほしいです。

(原口)

横に繋がらないといけないです。でも、確か昨日の総務省の審議会で、「偽情報、フェイク情報を取り締まる」とか「政府の責任でやる」と訳の分からないことを言い出した。真っ先に僕らがやられる。今、我那覇さんもやばいじゃないですか。だから、「嘘つきの、裏金で、隠蔽で、改竄の人たち」が人に「嘘つき」と言っているわけです。言論統制です。

(深田)

本当にその通りだと思いますよ。

(原口)

だから、番組をご覧の皆さん、深田さんと一緒に強く立ち上がっていただいて、横に繋がるのですよ。横に繋がったら絶対勝ちますから。

(深田)

皆さんの1人1人の行動で、この国を良くしていけるので、みんなで頑張っていきましょう。今回は、衆議院議員の原口一博先生にお話をいただきました。先生ありがとうございました。

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